土を健全化

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    SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
    ¥ 1,640
    (2010-02-17)

    きょうから一部劇場で公開される腸活ドキュメンタリー「いただきます ここは、発酵の楽園」。ちかごろマイクロバイオータ的見地から腸内細菌に興味を抱いたので予告編の動画を見てみた。

     

    映画『いただきます ここは、発酵の楽園』予告編(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=8BUjPjcAmbk

    奇跡のリンゴで超有名な木村秋則は2013年に菅野美穂や久石譲で映画化もされてる。自然派農業でよく聞くのは有機無農薬、つまり農薬をやらず肥料も化学肥料じゃなくって有機肥料みたいなイメージ持ってる人が多いと思うけど、奇跡のリンゴは「自然栽培」でたぶん肥料自体やってない。

    ほかに不耕起(耕さない)ってのもあり、そういう自然派極めた農法の人はよく普通の農法以上に有機肥料を批判してて木村氏も有機で育った作物と肥料なしの作物をビンに入れて有機は腐ったけど肥料なしは発酵したみたいな実験やってた記憶がある。あと土が豊かになりフカフカになるってのもあったが、土の発酵はこの映画の最重要テーマだろう。

    ナレーションの小雪はたしか家が生活クラブやってたこともあってロハス育ちなので、かなり前からそういうので名前聞くし今は農業もやってるそうだ。夫は俳優の松山ケンイチで2人のあいだに3人のお子さんがいる。

    2009年にカムイ外伝って映画で共演したのがなれそめだった。なので結婚したとき監督の崔洋一がコメント求められてて、撮影に自然派の料理を持ってくるなど家庭的で意識高いとこに松山氏は惚れた。みたいなこと言ってた記憶がある。

    これ稲を乾かしてるんだと思うけども、「稲木」とか「はさがけ」とかいってWikipediaによれば干すことによってアミノ酸と糖の含量が高くなり、また稲を逆さまに吊るすことで藁の油分や栄養分や甘みが最下部の米粒へ降りて栄養とうま味が増すと言われてて太陽光という自然の恵みを利用する古来よりの方法だったけど、近年は乾燥機使うので手間がかかる天日干しは減少傾向にある・・とのことである。藁は編まれて笠、俵、ぞうり、わらじ、むしろなどの日用品、機械化の前に動力だった家畜の飼料や藁人形などに利用されたことであろう。

    映画の公式サイトに文化人類学者の辻信一がコメントを寄せてるけど、昨年亡くなった辻氏の実兄にあたる建築家も「わらの家」て本を出してた。高樹沙耶がそこと組んでわらでできたカフェ作るのにボランティア集めて炎上したことがあって、いっとき益戸育江って本名にしてたのが選挙だ大麻だなんだ言ってるうちいつのまにか高樹沙耶って名前に戻ってた。

     

    小雪×オオタヴィン映画『いただきます ここは、発酵の楽園』トークイベント。食の大切さを語る(2019年12月6日 Chinemarche)

    https://cinemarche.net/documentary/itadakimasu2-report/

    ・・・

    現在は出産も経験し家庭では一人の母となった小雪は、近年では半田舎生活を開始。田舎では農業も積極的に実施しているといいます。まだ約半年ほどの田舎生活の中では、野菜も自分で作り、極力野菜を出さないことを心掛け、さらにコンポストを設け土壌の肥沃化に努めるなど、アクティブな生活を送っていると明かします。

    その一方で「自然に触れて変化があると感じたのは、(子どもたちが)いらいらしなくなったこと。常に裸足で土に触れている感じなんですが、精神的にすごく落ち着いていて、東京に帰ってきても小さいことを気にしなくなった」と驚きの効果も実感している様子を見せていました。

     

    加えて小雪が積極的に取り組んでいるのが、代表的な発酵食でもある味噌づくり。これまで家族で味噌を造ることが恒例だったと振り返る一方で「昔は母と一緒にみそを仕込んだり、梅酒を作るというのが恒例でしたが、それがいまでもそうなってたらいいなと」と自身の気持ちを吐露します。

    この味噌づくりですが、手作りで作られるものが高く評価されている理由として、味噌を発酵させる酵母のほかに味噌づくりをする際に素手を使うことで、手に付着している常在菌が作用することで程よい発酵が行われ、質のいい味噌ができるからと言われています。

    小雪はその味噌をよく撮影の合間などにスタッフにも分け、好評を得ていることなどを回想しながら「日本人は、本能的に味噌を美味しいと思えるところがあるんだなと思います」と語ります。

    家庭でも必ず食事には味噌を入れているという小雪は、子にも味噌を摂取させることで病気への免疫力もアップさせていることを実感。「ここ何年も病気してないかなと。多少風邪をひいても免疫力が強いのか、病院に行ったことがない」とその健康ぶりを明かしながら「食が薬なので、食の良さというのを維持し投資する価値を改めて認識させられる」と語ります。

     

    一方で、最近の一般的な考えとしてはどちらかというと常に除菌を行う方向へと進んでいることとは対照的に、小雪は「うちの子は3歳で指しゃぶりとかするんですが、(敢えて)どんどんさせているんです」などと告白。

    その理由として「指しゃぶりというのは、自然に自分の(体を守る)細菌が足りないから無意識の防衛本能で舐めさせているというところもあるといいます。だからまず子どもはいろんなところをなめさせるのもいいと思っています」とコメント。こういった面は、近年一般的にな認識が徐々に変わりつつあるということをオオタ監督が補足されました。

    自身が子どものころは玄米食、肉は月に一回出るか出ないか、豆腐がメインといった健康的な食事をしていたという小雪。

    ・・・

     

    この映画について小雪が語ってる記事を読むと、生活クラブって固有名詞こそ出てきてないけど玄米食で肉はめったに出ず味噌も家庭でつくってたって書いてるし、手づくり(手の常在菌づくり)味噌を撮影の合間にスタッフに分け〜とあるので、ロハス育ちで撮影に自然派料理持ってきて松山ケンイチのハート奪ったっていう私のおぼろげな小雪データたぶん間違ってない。あと前にアクアーリオとかいう糖尿病やアトピー治る水も小雪が使ってるって話題になってた。

     

    アクアーリオ(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=lVqYAHPu_To

     

    もともとロハス系農業は土のなんとか〜大地のなんとか〜って言い回しがすごい多いのだけど、マイクロバイオータ的見地だとデイビッド・モンゴメリーという人が有名じゃなかろうか。「土・牛・微生物」の表紙は稲を干してる絵であり、amazonの内容紹介読むと「失われゆく、我々の内なる細菌」のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているとかトラクターどころかすきも使わない不耕起栽培って書いてる。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806715670/

    内容紹介

    土は微生物と植物の根が耕していた――
    文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、
    土の健康と新しい農業をめぐる物語。

    足元の土と微生物をどのように扱えば、
    世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。
    アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、
    アジアの保全型農業、日本のボカシまで、
    篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。
    古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、
    世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。
    深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。

    ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論。
    出版社からのコメント

    ●毎日新聞書評掲載(2018年10月21日中村桂子氏評)
    ●HONZ「解説」から読む本掲載(2018年08月31日)

    ●編集部より
    古代文明から現代にいたる土と人類の関係を描いた『土の文明史』、
    そして土壌中の微生物の働きと人の内臓についてまとめた『土と内臓』に続く
    土3部作の完結編となる本書では、農業における土がテーマです。

    著者はアメリカを中心に世界各地を訪ね、不耕起栽培を実践する農家と研究者に取材を行ないました。
    そして彼らの長年の経験と豊富な科学的知見から、土と共生する農業が成功する三原則を導き出します。

    第一に、微生物の定着を阻む土壌の攪乱の抑制。つまり耕さないこと。
    第二に、土を覆い水分を保持する被覆作物を栽培すること。
    第三に、多様性のある輪作で、土に栄養を供給しつつ病原菌を排除すること。

    この原則に従わなければ、たとえ有機農業を行なっても土との共生はできず、土壌は疲弊し、収量は低下すると言います。
    反対に、土中の微生物の働きを理解すれば、土壌の回復が可能であるという明るい未来を提示します。

    微生物から植物、人間やウシまであらゆる生命を育む土を、どう扱えば肥沃な土壌によみがえらせることができるのか。
    地球の将来を考える上で、必読の一冊です。

    なお本書では、日本の読者の理解を助けるために、著者に提供していただいた写真を本文中に収載しました。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806715247/

    内容紹介

    肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ――
    みんな微生物が作り出していた!
    植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、
    同じ働き方をしている。
    マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、
    土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。
    農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、
    地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。
    微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。
    出版社からのコメント

    ●HONZ「解説」から読む本: http://honz.jp/articles/-/43529

    ●編集より
    私たちは、天動説から地動説へ変わった頃と同じような、輝かしい科学革命の時代に生きています。この革命の主役は微生物――細菌、原生生物、古細菌、菌類(それから生物とはいえないかもしれませんがウイルス)――です。

    土壌の生産力から、人体の免疫系まで、微生物の群集が動かしていることを、ここ20年の生物学は明らかにしてきました。
    しかし、医学も、農学も、微生物の有益な面を理解して伸ばすのではなく、殺すことを基準にしたままです。これまでの1世紀に渡る病原体との戦いを考えれば、致し方ないことかもしれませんが、地平線に沈む太陽を見ながら地動説を受け入れるのに大変な抵抗があったように、生物界が、人間の肉眼では見えない微生物によって成り立っていることを理解するのには、大きな摩擦があるでしょう。
    本書は、その摩擦を減らす潤滑油のような作品です。

    この分野の専門家ではない優れた科学者夫妻が、自宅の庭のガーデニングと、自らのがん体験から、土壌と人体を取り巻く微生物が、わたしたちの生命にとって欠かせない役割を果たしていることを、噛み砕いて論じてくれているからです。

    『失われゆく、我々の内なる細菌』の著者である細菌学者のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているように、土と人体を併せて論じている本書は、天動説から地動説への転換に大きな力があると考えています。
    ご一読いただければありがたいです。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806713996/

     

    木村秋則の映画といえば2012年に「いのちの林檎」ってドキュメンタリーもあって、これは化学物質過敏症をテーマにしてる。近年しゃぼん玉石けんや日本消費者連盟や週刊金曜日がダウニーなど不自然できつい香りの柔軟剤などが化学物質過敏症を引き起こすとして「香害」って概念を打ち出してて2,3年前からわりと頻繁に報道されるようになった。

     

    映画『いのちの林檎』予告編(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=T7I1mCqaTes

    日常生活の中で体内に吸収された化学物質が限界に達すると発症する化学物質過敏症(CS)の実情を描いたドキュメンタリー。重度のCSを患い呼吸できる場所を求めて放浪生活を余儀なくされる女性と、水さえも飲めなくなった彼女の命を救った無肥料無農薬のリンゴの栽培者で、映画『奇跡のリンゴ』のモデル木村秋則さんの日常を中心に、CS患者たちの過酷な日々を映し出す。合成洗剤や芳香剤、防虫剤といった身近な日用品を通じ、常に化学物質に囲まれている現実にがくぜんとする。

     

    「いただきます ここは、発酵の楽園」のオオタヴィン監督もしゃぼん玉石けんが制作した「カナリアからのメッセージ〜化学物質過敏症のない未来へ〜」ってドキュメンタリー撮っててやはりナレーションは小雪だった。生活クラブ(生協)や石けん運動といった半世紀前のオバタリアン環境運動が小雪やしゃぼん玉石けんによってよみがえりつつある。

     

    カナリアからのメッセージ 〜化学物質過敏症のない未来へ〜(ダイジェスト版)

    https://www.youtube.com/watch?v=pmvlBkKqrtI

     

    オオタヴィンさん(シャボン玉石けん)

    https://www.shabon.com/interview/vol08.html

     

    オオタ監督による一杯のみそ汁のなかに縄文の幸福を味わい宮澤賢治の詩のような映像をめざす映画制作スタジオが「イーハトーヴスタジオ」といい、イーハトーヴとは宮沢賢治の造語らしい。賢治の学校とか七ツ森書館とかロハス系は宮沢賢治の引用すごい多いが、私はロハスと関係なさそうな注文の多い料理店しか読んだことないのでよくわからない。


    基地

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      60年代後半は反戦フォークや学生運動が人気爆発したけど、1972年ぐらいになると政治的な歌ダサッ。左翼キモッッ。て感じになってきてたらしく四畳半で若くて貧乏な男女がちちくりあいフォークソングは軟弱になった。でも四畳半フォーク人気もそんなに長くなかったんじゃないだろうか。

      反戦フォークの時代は新宿に若者の街としての拠点性があったのが、70年代にはいるとコミューンじゃなくても高円寺とか阿佐ヶ谷とか荻窪とか中央線沿線で四畳半フォークふくめ戦争を知らないような若人が結婚もせずに好きな女や仲間と暮らすみたいな設定多い。阿佐ヶ谷を舞台にした永島慎二の「若者たち」も原作こそ60年代だけど「黄色い涙」としてドラマ化されたのは1974年だし、その翌年のおれたちの旅って中村雅俊主演のドラマも吉祥寺だったかと思う。

      でもそういう貧乏アパート系と別に米軍ハウス系があって、立川の「キャンプ・フィンカム」だと思うのだけど米軍ハウスにヒッピーが住みつきだしたというのを何かの本で読んだ。ただ検索したかぎりでは70年代における米軍ハウス人気爆発については福生(横田基地)に言及されてることが多い。

       

      限りなく透明に近いブルー(Wikipedia)

      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%90%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8F%E9%80%8F%E6%98%8E%E3%81%AB%E8%BF%91%E3%81%84%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC

      ・・・

      あらすじ

      舞台は東京、基地の町、福生。ここにあるアパートの一室、通称ハウスで主人公リュウや複数の男女クスリ、LSD、セックス、暴力、兵士との交流などに明け暮れ生活している。明日、何か変わったことがおこるわけでも、何かを探していたり、期待しているわけでもない。リュウは仲間達の行為を客観的に見続け、彼らはハウスを中心にただただ荒廃していく。そしていつの間にかハウスからは仲間達は去っていき、リュウの目にはいつか見た幻覚が鳥として見えた。
      ハウス
      「ハウス」とは、福生市にある米空軍横田基地周辺にあった(元)米軍住宅である。JR八高線と平行する国道16号に約2000戸あったとされる。朝鮮戦争やベトナム戦争の時に住宅不足のために建てられた。米軍住宅の場合は一種の治外法権地帯であり、ドラッグ・パーティーや乱交パーティーが開かれていたと言われる。戦争後「ハウス」は安く借りられる広々とした一軒家として、芸術志向の若者を引きつけた。乱交パーティーの文化はそのまま残ったと言われる。

       

      村上龍「限りなく透明にちかいブルー」は1976年の作品だが村上氏は1970年から1年ほど暮らしていたとのことで、米軍ハウス住み始めるの早い。URCからレコード出してたバンド「はっぴいえんど」が解散したのが1972年で下記引用によればメンバーの大瀧詠一が翌1973年に福生に引っ越してスタジオを構えた。

       

      ニッポンのポ

      https://www.nhk.or.jp/po/tokushu/2007.html

      ロングヘアにサングラス。この写真、誰だかわかりますか?

      今から39年前、1976年(昭和51年)当時の、作家・村上龍さんです。
      ドラッグ、セックス、音楽・・・陶酔を求めてうごめく若者の退廃的な日常を描いた「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した時の写真で、当時24歳。作品の舞台となったのは村上さん自身も1970年(昭和45年)から1年半ほど暮らしていた福生の米軍ハウスでした。

      もともと米軍ハウスとは、米兵に貸すことを目的に一定の規格に基づいて建設された平屋です。しかし、ベトナム戦争終結後は、横田基地の米兵や家族の数が減少したため、空家が増加。その新たな住人となったのが日本の若者でした。床がフローリングでアトリエとして利用しやすく、大音量で楽器を演奏しても近所から苦情があまり来なかったことなどから、美術や音楽関係者が多く集まったといわれています。

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      ロック歌手・忌野清志郎さんも70年代半ばに横田基地の横を走る国道16号線近くの米軍ハウスを友人とシェアして住んでいたといいます。「基地のフェンスの向こうはアメリカ、福生という街には一種の憧れがあった」と語っていた清志郎さん。2000年代になってからはトレードマークでもあった派手なステージ衣装も16号線沿いにあった仕立屋で作っていました。

      そして“福生”を語るにあたって忘れてはいけないのがこの方、大滝詠一さんです。
      ・・・

      その大滝さんが福生市の隣、瑞穂町の米軍ハウスに引っ越してきたのは「はっぴいえんど」解散後の1973年(昭和48年)。自宅に作ったレコーディング・スタジオにつけた名前は、「福生45スタジオ」。ここから『ナイアガラ・ムーン』や『ナイアガラ・トライアングル』などの名作が生まれました。そのスタジオで最初にレコーディングした記念すべき曲がこちら・・・。

          「福生ストラット(パート供法廖丙郢譟作曲 大瀧詠一)
          福生行きの切符買って (お守りに)
          福が生まれる町
          すぐに生まれる町
          福生ストラット Keep on strut

      歌詞はこの4行だけ。

      ・・・

      1970年代の空気感を今に伝えるライブハウスがあると聞き、訪ねました。
      国道16号線から東福生駅に向かって歩くと、住宅街の中にその店はあります。

      ザ・ストリート・スライダーズやZIGGYなど、数々のバンドがここからプロとして巣立ったという「伝説」のライブハウス。店主は村上永里子さん(65才)。

      短大卒業後、関西から東京へと移り住みバンド活動をしていた永里子さん。1970年代初頭、夫の祐一さんとともに横田基地近くの米軍ハウスに住み始めます。

          「私たちのようなミュージシャン、近所には彫刻家、画家、楽器職人が住んでいた。一軒の家を3人くらいでシェアして生活する美大の学生もいて、いつもみんなで騒いでいました。村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を読んだけど、まさにあんな感じでしたよ、私の周りは。ちょっとフツウの人とは違ったと思います」

      ライブハウスを始めたのは1975年(昭和50年)。当時はベトナム戦争の終盤にさしかかっていたころ。
      店は基地から訪れる米兵と、日本の若者とでごった返していました。
      「お客さんは米兵と日本人とで半々くらい。ヒッピーみたいな人がたくさんいて、反戦だとか自由だとか騒いでいた。ロックで世界を変える!と本気で考えていた」

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      福生を愛する著名人は数多くいますが、この人もそんな1人。いくつもの飲食店チェーンの経営者として知られる、中島武さん(67才)。筋金入りの福生好きで、「福生は自分の青春」と公言しています。小学生の頃から福生に憧れ、中学校から遊びに来ていたと言います。

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      1970年代、福生に最先端のサブカルチャーがあるからと、若者が次々と米軍ハウスに「入植」するのを、中島さんは冷ややかに見ていたと言います。

          「小学校の頃から福生を知っている者からしたら、「自由な生活」とか言って一時期ハウスに住んで芸術活動するような人が軟派に見えたんだよね。自分たちが知っている福生はもっと危なっかしくて泥臭くて「硬派」だったから」

      「軟派」も「硬派」も数多くの人々が集まってきた福生。
      しかしベトナム戦争が終結すると次第に横田基地の米兵は少なくなります。

      また、ドルと円の固定相場制が終わり、ドル安が進み、米兵が基地の外に出ること自体が減っていきました。基地と街の交わりは薄れていきます。

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      ライブハウスの開店が1975年とのことだが「ライブハウス」という形態が定着してきたのもこの頃と思われる。それまではジャズ喫茶やらロック喫茶やら喫茶と言ってたようだし、ライブハウス時代になるとプロテストとか四畳半にかかわらずフォークソング自体が低迷してきてニューミュージックやロックバンドのほうが人気になってきたであろう。

      日本が欧米化したタイミングは明治維新でもあるしGHQでもあるけど、1970年代においてはアメリカのサブカルチャー(ヒッピー文化の発展形)が若者の消費文化として人気爆発してた。「ホールアースカタログ」の系譜にあると思われる「メイドインUSAカタログ」が1975年でその翌年にマガジンハウスから「ポパイ」が創刊されてる。

      またスカイラークとドムドムバーガーが1970年、日本マクドナルドとミスタードーナツが1971年、モスバーガー1972年、イトーヨーカ堂がデニーズやセブンイレブンを展開しだしたのと日本シェーキーズが1973年、ローソンが1974年と、米軍ハウス人気爆発と同時期に飲食も急速にアメリカづいてきてた。今コンビニやファミレスやハンバーガーやドーナツのチェーン店て日本の郊外のイメージだが昭和50年代まではわりとバタ臭くて都会的だった気がする。

      1974年に「妹」「赤ちょうちん」かぐや姫の歌をモチーフにした四畳半気分な映画を監督してた藤田敏八も1981年には福生でロケした「スローなブギにしてくれ」を撮ってた。これテレビで見たことあるけど意味わからん。

      スローなブギにしてくれと同じ時期に女優の原田美枝子が手がけた「ミスター・ミセス・ミス・ロンリー」て映画もまったく意味わからんかった。内容も覚えてないのだけど横田基地や米軍ハウス出てきたような記憶がある。

      監督の神代辰巳は「ベッドタイムアイズ」て映画も撮っており、ジャケ写から福生でちちくる話の可能性高いと思った。山田詠美の原作は1985年だそうなので、昭和50年代を福生時代てことにしとこう。

      昭和62年/1987年・婦女暴行致傷罪で起訴された同棲相手のことを、記者会見で聞かれた山田詠美。(直木賞のすべて 余聞と余分)

      https://naokiaward.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/621987-7289.html

      作家山田詠美さんの小説「ベッドタイムアイズ」のモデルとされる在日米空軍横田基地の技術軍曹A(35)が7日、東京地検八王子支部から東京地裁八王子支部に婦女暴行致傷罪で起訴された。

      起訴状によると、Aは3月1日午前4時半ごろ、東京都福生市福生の公園で、帰宅途中の女性(46)に背後から抱きつき、約100メートル離れた自宅に引きずり込んで暴行し、顔などに2週間のけがをさせた、とされる。

      ――『朝日新聞』昭和62年/1987年7月8日夕刊「小説「ベッドタイムアイズ」のモデル黒人兵、女性暴行で起訴」より

      ・・・

      主役となったのは、山田詠美さんです。

      いや、山田さんの華やかさや話題性も相当でしたが、それだけが大勢の取材陣を動かしたわけではありません。直木賞の会見風景を一気に変貌させたその最大の要因は、明らかにひとつの犯罪事件でした。否定する人はいないと思います。

      報道によると、昭和62年/1987年3月1日明け方5時半ごろ。東京都福生市に住む会社員、46歳の女性が徒歩で帰宅中、ちょうど「わらつけ公園」を歩いていたところ、何者かに突然抱きつかれ、100メートルほど離れたマンション3階の一室に、強引に連れ込まれる事件が発生します。加害者は抵抗する女性を殴りつけ、レイプに及んだとのこと。被害を受けた女性はそのマンションの住人でもあったため、加害者の人体は把握しており、3月4日に被害届を警察に提出。その加害者とはアメリカ国籍をもつ氏名カールビン・ウィルソン35歳(ケルビン、カルビンと表記する文献もあり)、米軍横田基地の航空貨物補給部で働く技術軍曹で、福生署の捜査員は性犯罪ということもあって慎重に裏づけ捜査を進めますが、事実関係の捜査がかたまり、6月17日に逮捕。7月7日、東京地裁八王子支部に起訴されました。続報によれば、同年12月23日に同支部にて、求刑懲役四年に対し、懲役三年六か月の実刑判決が言い渡され、刑に服すことになった、ということです。

      そのウィルソンさんは、山田詠美さんの当時の同棲相手。処女作『ベッドタイムアイズ』のモデルのひとりとも言われて、デビュー直後から数々のメディアに取り上げられた山田さんとともに、マスコミに幾度となく登場していた人ですが、犯行のあった当日、山田さんはバリ島に取材旅行に出かけていて不在、その留守宅が犯行現場になった、という話から、二人の仲は最近ギクシャクしていたとか、山田さんの浮気に心痛めたウィルソンさんがそのフラストレーションを爆発させたのではないかとか、どうでもいいといえばどうでもいい事情が、週刊誌を中心に報じられます。

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      母子の営み

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        Alto Films
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        産科や助産師のオキシトシン人気大爆発は水中出産と同じくフランスのミシェル・オダン博士が起源なのではないかという疑惑が私の中で急浮上した。オキシトシンは自閉症の薬としても期待されてるらしい。

         

        自閉スペクトラム症の治療薬候補「オキシトシン」の研究について(Medical Note)

        https://medicalnote.jp/contents/190509-005-UK

        1990年代、ハタネズミという一夫一妻制のネズミを用いた研究の中で、ハタネズミがつがいをつくる理由として、オキシトシンのはたらきが重要だということが分かってきました。ハタネズミは、オキシトシンのはたらきによって、家族とのをつくったり、を維持する愛着行動をとったりします。また、以前会ったことがある個体を記憶する能力であるソーシャルメモリーのためにも、オキシトシンが重要であることが分かってきました。
         

        2000年代に入ってくると人間についても社会行動が重要であることが分かってきました。そして、2005年、オキシトシンを投与すると信頼行動、つまり人との信頼が強まると、総合学術雑誌のネイチャーで報告されました。人と有益な信頼関係をつくってやり取りすることに、オキシトシンが重要であるということです。

        この報告は注目を集め、その後も多くの研究が行われました。そして、人の表情を読み取るために重要であることや、何らかの利益を共有するような内集団のなかで信頼を強めることが分かってきました。

        こういった研究のなかで、人の気持ちが読み取れない、協力関係を作りにくいといった症状がみられる、自閉症(自閉スペクトラム症)にも効果があるのではないかと考えられるようになりました。

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        しかし薬ってぐらいだから合成オキシトシンなんだろう。産科や助産師のオキシトシン人気大爆発においては80年代以来のラマーズ法や水中出産を中心とした立会いの自然分娩、母乳哺育、ドゥーラ、母子相互作用、早期母子接触(カンガルーケア)などの系譜にあって人工のオキシトシン(陣痛促進剤)や人工栄養(粉ミルク、哺乳瓶の乳首)良くなき。って文脈が強いものであるから、自閉症治療は「絆」「愛着」という言葉こそ出てくるもののまた違う系統な気がする。

         

        トーマス・インセル(Wikipedia)

        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AB

        ・・・

        臨床研究へのこの進出の後に、インセルは感情の神経科学の研究のために診療所から研究室へ移った。脳の進化と行動のNIMH研究所の開始は、メリーランド州プールズビルでポール・マクリーンによって始められ、彼のグループは齧歯類の仔での超音波の発声から、プレーリーハタネズミ(英語: prairie vole)における社会的愛着、マーモセットにおける父親による世話までの、動物における社会的行動の調査についていくつかの古典的な研究を開拓した。主要な焦点は、授乳と出産を支えることが知られるオキシトシンだったが、ラットにおいて脳受容体に対する作用による母親の世話の開始にとって重要であることが示された。オキシトシンと関連するホルモンのバソプレッシンもまた、成年プレーリーハタネズミのつがいの形成(en:Pair bond)にとって重要になることが見出された。インセルの研究所は、一雄一雌のハタネズミと非一雄一雌のハタネズミ(それはつがいを形成しなかった)は、さまざまな脳の回路でオキシトシンとバソプレッシンに対しての脳受容体を持っており、哺乳類における一夫一婦制の進化のための仕組みを示唆していることを見出した。[要出典]

        ・・・

        1999年、インセルは、新しい4000万ドルの国立科学財団科学技術センターの、行動神経科学センター(Center for Behavioral Neuroscience)を指揮するためにヤーキスから脱退した。この新しい計画は、神経科学研究に参加しているアフリカ系アメリカ人の学部生の数を増加することが明確な目標の、アトランタの7つの大学と学部生の取り組みに対して、クロス制度の訓練と研究を進展させるために行動神経科学を用いた。この期間はまた、エモリーで実施された社会的神経科学の研究のための実り多い段階だった。ラリー・ヤング、ヅォシン・ワン、ジム・ウィンスローと数人の傑出した大学院生は、オキシトシンとバソプレッシンについての分子生物学、解剖学、行動の特性に着目し、複雑な社会的行動の中のこれらの神経ペプチドシステムの役割に関しての重要な証拠をもたらした。エモリーでの彼の最後の年、インセルは、社会的行動の障害のための治療の潜在性としてのオキシトシンとバソプレッシンの調査が目的の、NIHが資金提供した新しい自閉症施設をはじめ、自閉症の研究へとチームを導いた。

         

        自閉症の研究はトーマス・インセルというアメリカ人によるもので、ハタネズミうんぬんは1990年代の実験だそうだ。お子さんのバーストラウマにも配慮した80年代以来のラマーズ法や水中出産を中心とした立会いの自然分娩、母乳哺育、ドゥーラ、母子相互作用、早期母子接触(カンガルーケア)などの系譜にある研究はどっちかというとハタネズミや自閉症ってよりも「クラウスとケネルのヤギ」「ハーロウの針金サル」今なら「腸内細菌が免疫力を決める」あたりかと思う。

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4826901755

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4260331507

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4309253520

         

        なぜ腸内細菌が免疫力を決める話が自然分娩と関係あるかというと、胎児時代は無菌状態だったのが産道通過と早期母子接触(カンガルーケア)によってお母さまの常在菌が移り、またお子さんも病院出産に傷ついてたり胎内記憶があったりとじつは胎児時代から世の中のことけっこう知ってるし意外に目も見えてるので生まれたてホヤホヤのタイミングでお母さまに抱かれることでこのひとがおかあさんなんだー。と自覚が生れて母乳の吸いつきもよく、おっぱい吸われることでオキシトシン分泌されますます母乳が出がよくなり肌の常在菌が移り母子の絆や免疫が形成される。なんでお母さまの常在菌移ったら良きなのかまでは知らんけど、やっぱり母乳にも免疫入ってるっていうし生まれてしばらくは伝染病の抗体が残ってたりと、お母さまから免疫を受け継ぐという「営み」が人類的には重要なのではないだろうか。

        抗生物質でいい菌まで殺したうえにぎゃくにすごい悪い菌に進化したり、帝王切開や粉ミルクや予防接種によってお母さまの免疫とか細菌を受け継げなかったりと、たったここ1世紀ぐらいの過剰な西洋医学によって菌やウイルスの生態系が狂い病を制御できなくなってきた。そんななか腸内細菌健全化のためにう○こ移植したり帝王切開のお子さんにお母さまの膣液を塗ったりと、素人にはびっくりの斬新な療法も模索されてる。

         

        How Bacteria Rule Over Your Body – The Microbiome(YouTube)

        https://www.youtube.com/watch?v=VzPD009qTN4

         

        古来、分娩中に死亡した母体からの遺児を助けるための手法だったものが、あるいは近代に入ってからも経膣分娩が危険な母子を救うための医学的手法だったものが、本来の目的とは異なるかたちで用いられている。

        名前の由来ともなったローマでの帝王切開の割合は、40パーセントに迫る。韓国やメキシコでは、3人に1人の妊婦が帝王切開によって出産する。世界で最も帝王切開による出産の割合が大きいのがブラジルで、私立病院での出産の4分の3、公立病院での出産の約半数が帝王切開による。ブラジルにおける年間出生数は約300万人である。ブラジルだけでも毎年150万人以上の赤子が、帝王切開によって出産されていることになる。

        アジアの国における帝王切開率は、近年、急上昇を続けている。1990年時点で約5パーセントだった中国の割合は2010年時点で45パーセントを超えた。1996年時点で5パーセント以下だったベトナムの場合は現在20パーセントに迫る。痛みが少ないといった理由のほかに、妊娠前の体型に戻りやすいといった盲信や産後の膣の緩みが少ないといった迷信が帝王切開を受ける側の選択理由となっている。

        ・・・

        ヒトは、多くのものを母親から受け継ぐ。そしてやがて母になり、自らが受け継いだものを次の世代へ手渡す。何十万年、何百万年にわたって、人類はそれを繰り返してきた。受け継ぐもの、受け継いできたものは遺伝形質から、暗黙の知恵や禁忌といった文化や社会規範にまでおよぶ。そんなもののなかに、母親に常在する細菌もある。そして、それらはすべて、偶然ではなく、長い年月をかけて、私たちが自らに有用なものを選択してきた結果でもある。腸内細菌に関して言えば、母から子へ受け継がれる重要なタイミングは分娩時となる。

        ・・・

        破水が起こると、胎児は子宮を出て、今度は膣内を下降する。膣は伸長と収縮を同時に行うことによって、手袋のような柔らかさをもって児の表面を覆いつくす。この時の膣内の様子はまるで、水をたっぷり含んだスポンジのようでさえあるという。そこで胎児は、膣内を流れる母の羊水を飲み込みながら出産へと至る。この時、母の細菌が児に移植される。初期の哺乳動物の頃から7000万年にもわたって繰り返されてきた営みである。

        妊娠期に母親膣内で増殖した乳酸桿菌は、新生児腸内細菌叢の創始細菌となり、それに続く常在細菌の基礎となる。子はこうして、新たな命を始めるために必要な細菌を獲得する。生まれて来た赤子は、生後一年ほどの間に、地球上でも最も複雑な、100兆個をも超える最近の生態系を抱えることになる。この複雑な生態系を構成するヒト常在細菌叢を「ヒト・マイクロバイオータ」と呼ぶ。そしてそのヒト・マイクロバイオータは、私たちヒト固有の細胞とともに「超個体」を構成する。そのことはすでに述べた。

        経膣分娩を経ない帝王切開や乳児期の抗生物質の過剰使用は、母から子への、こうした細菌の継代過程を阻害する。帝王切開や抗生物質使用の、これまで意識されなかった負の側面である。帝王切開の不必要な適用は、集団として、ヒト常在細菌の多様性の消失や免疫系の成熟に関与する鍵となるべき細菌の喪失をもたらす。ヒトに常在する細菌は、祖母から母、母から娘、娘から孫へと受け継がれる。その長い進化の過程で、私たちヒトに役に立つものが選択された。その結果として、今、私たちの身体内に存在している。そうした細菌の喪失は人類にとって大きな損失となる。

        (山本太郎「抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機」121〜125ページより)

        昔のお母さんは、強力なはしかや風しんの抗体を持っていました。

        自分自身が本物の病気にかかっていたから、赤ちゃんに強い抗体をわたしてあげることもできました。昔の赤ちゃんは、お母さんの抗体に守られ、2歳くらいになるまでは、はしかにかかることはなかったのです。

        子どもたちがはしかにかかるたびに、お母さんの抗体は強化されました。よく、下の子は長男長女とくらべて丈夫と言われていたけれど、子を育てるたびにお母さんの抗体が強くなり、下の子により強い抗体をわたせていたのかもしれませんね。

        こんなふうに、子どもたちの間にはしかがはやっていたから、はしかは二度なし病だったのです。本物の病気にかかったあとも、何度も何度も軽く病気にかかって、体の中で抗体を強化していたのです。

        ・・・

        (母里啓子「子どもと親のためのワクチン読本」21ページより)

        問題があるとすれば、現在、0歳児がはしかにかかってしまうことです。

        昔のお母さんたちは、自分自身がはしかにかかって得た強力な抗体を持っていて、胎内の赤ちゃんにはしかの抗体をわたしていました。その抗体に守られるので、体力がつく2歳くらいまでは、赤ちゃんははしかにはかからなかったのです。お母さんの大集団が、赤ちゃんをはしかから守っていたのです。ワクチンの普及は、このような母と子の自然な営みも壊してしまいました。

        ・・・

        (母里啓子「子どもと親のためのワクチン読本」115〜116ページより)

         

        帝王切開多すぎ問題から生態系の危機を告発した映画が2014年の「マイクロバース」で、立ち会い出産やカンガルーケアのシーンがあったり「失われてゆく我々の内なる細菌」のマーティン・J・ブレイザー博士に帝王切開のお子さんにお母さまの膣液塗る説のマリア・グロリア・ドミンゲス・ベロ博士も登場してた。世界各国の帝王切開率にも言及されててだいたいイギリスが4分の1、アメリカが3分の1、中国が半分、ブラジルは私が前に見たサイトでは6割だったけど私立病院で9割超えって言っててとにかくブラジルは三砂ちづるが言ってたとうり最初から切る前提のお国柄であり「バース・リボーン」ていうオダンの著書と同じタイトルのドキュメンタリーもネットフリックスで配信されてた。

         

        The Birth Reborn (Subbed)

        https://www.youtube.com/watch?v=c5fYKXw8yu4


         

        前述のマイクロバースを上映してたのが立会いやカンガルーケア、畳でのフリースタイル分娩を前面に出してる湘南鎌倉総合病院で、メディカ出版から出てるオダン著「お産でいちばん大切なこととは何かプラスチック時代の出産と愛情ホルモンの未来」は同病院の井上裕美副院長(産婦人科部長)が訳してて共訳の大田康江は順天堂大学大学院医療看護学研究科看護学専攻(博士前期課程)のウィメンズヘルス看護学分野の准教授となってるがもともと湘南鎌倉総合病院の助産師でモベリ著「オキシトシンがつくる絆社会 安らぎと結びつきのホルモン」の訳者でもある。オダンとモベリが来日した「プライマルヘルス学会 愛する心をはぐくむオキシトシンホルモンの未来」でも井上・大田両氏が登壇してるのだけど、プライマルヘルスといえばオダンが「プライマル・ヘルス 健康の起源―お産にかかわるすべての人へ」(メディカ出版)て本を出しており、その日本語版は「分娩台よさようなら」(メディカ出版)の大野明子が翻訳してるので自然なお産情報の発信源は半分ぐらいメディカ出版な気がした。

        湘南鎌倉バースクリニックという徳洲会初の分娩専門施設も2016年に開院してて、自然分娩できそうなリスクの低い妊婦を対象にしてる。わが国でオキシトシン重視する医師や助産師はだいたい決まっており母乳哺育学会やラクテーションコンサルタント、ドゥーラなどとも重複しているのだが、クリニックの日下剛院長もそのうちの1人だった。

         

        バースクリニック日下院長インタビューその(2016年11月9日 湘南鎌倉産婦人科ライフ)

        https://ameblo.jp/shokama-official/entry-12217613194.html

        熊:先生と一緒にいれば、毎日“オキシトシンはな〜”と5回以上は聞くくらい、オキシトシンに熱いですが、いつ頃から分娩との関わりに気が付きはじめたのですか?

         

        日:ミシェルオダン氏(フランス生まれで産科医などとして活躍し、「自然出産のパイオニア」とも称される)の来日に合わせて、勉強を始めた。実は初めは、愛情ホルモンというのにピンとこなかったが、勉強を進めるうちに、今まで考えてきたこと、経験してきたことが一つに集約される感覚がやってきた。今までやってきたことの伏線が、急にはっきりと形となってきたような。そこから始まったんだな。

         

        熊:では、先生は今、“自然分娩”をどう理解されていますか?

         

        日:まずは、分娩台から下す、自然に帰すというムーブメントは必要だった。ただ、その後の解釈が様々だった。自然、という帰る場所が、江戸時代なのか、分娩台に上げる前なのか、という事で、意見は今でも様々あるね。

        そこで、自分は人間の骨格に注目して考えていった。実は人類は20万年前から骨格自体何も変わっていない。つまり、その時代、何も医療がなくてもお産ができていたから今の人類があるわけで、真のお産のメカニズムも全く同じでいいはず。だから、自然分娩が帰っていく時代は、20万年前と思っている。

        ・・・

         

        湘南鎌倉総合病院の産科はオダンとモベリ両博士の影響が色濃く、助産師へのリスペクトも熱い。ただ欧米の自然なお産は麻酔を使わないということに重きが置かれてて日下医師も陣痛に意味があるみたいなこと言ってるのだけど、湘南鎌倉総合病院のサイト見たら水中出産やってないしむしろ和痛分娩やってる。

         

        直言 〜生命だけは平等だ〜 日下 剛(くさかたけし)湘南鎌倉バースクリニック院長(2016年9月26日 徳洲新聞)

        https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1050/chokugen.php

        ・・・

        私は当クリニックの院長に就任する以前、湘南鎌倉病院の産婦人科部長を務めていました。2007年に同院に入職したのですが、そのきっかけは、井上裕美(ひろみ)・湘南鎌倉病院副院長(産婦人科部長)との日本女性骨盤底医学会での出会いでした。それまで産科医療を学んできて、正常と異常を正しく判断することに関して産科は大きく遅れていることを切実に感じていたこともあり、井上副院長が追求する「安全で、安心してもらえる理想のお産」に強く賛同するようになったのです。
         

        体内で分泌されるオキシトシンというホルモンがあります。従来、体に作用すると陣痛が起こって、お産が進み、産後は母乳を出すものとして認識されていました。

        しかし、十数年前からオキシトシンが共感や許容など感情の変化に関係していることが指摘され、陣痛を起こすだけでなく、子どもへの愛着を感じさせる効果があるとも言われるようになりました。

        陣痛の時にオキシトシンは母体の脳を刺激して、産婦さんに安心感を与えます。また、オキシトシンは信頼・協調などにかかわるメンタル面にも影響を及ぼします。これは、周囲を信頼して子どもを育てるために必要なことでもあるのです。このように、お産をオキシトシン作用の視点で見ると、いろいろなことに気付きます。

        分娩台でのお産に違和感を覚え、ストレスを感じる妊婦さんがいるのは当然です。ストレスからの解放こそ、お産の本質です。「患者さんの心を考える」という点で井上副院長と私の意見は一致しています。

        ・・・

        薬局めぐり

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          香港の「ワトソンズ」イギリスの「ブーツ」といったチェーン店をはじめとしてタイのいたるとこに薬局があり、わが国ではドラッグストアって呼んでるのに対しタイではだいたいファーマシーってかいてる。薬飲まないのでほとんど何も買ってないのだけど、日本で売ってる薬とちょっと違うのが興味深かった。

          品ぞろえとしてはやたらタイガーバームを前面に押し出してておみやげでも人気なのに「ヤードム」(NASAL INHALER, 上標油)言うてリップクリームぐらいの容器に湿布の匂いのする液体が入った嗅ぎ薬がある。鼻がつまってるときとかシャキっとしたいとき乗り物酔いしたときにそれ吸うんだそうでタイ以外にベトナムでもポピュラーなのだそうだが、こんな湿布みたいな匂いかいだらよけい気分悪くならないか?

           

          https://www.amazon.com/dp/B00OB54BLO

           

          https://store.shopping.yahoo.co.jp/and-plaza/mtigerbalm6.html

           

          日本の薬ではアンメルツやサロンパスなども置いてて、のどあめも品ぞろえよいのでタイはスースー好きな国民性なのかもしれない。スースー以外だとムカデの絵の入った咳止めもタイガーバームやヤードムと同じぐらい幅きかしてる。

           

          https://www.amazon.com/dp/B07BS5GPSH

           

          上標油といいムカデの咳止めといい、おっさんの肖像が気になってまう。おっさん肖像系では日本で見たことないけど日本語でクレオソート丸って書いてる正露丸とおぼしき薬もあった。

           

          https://www.amazon.com/dp/B07MTTLFFW

           

          日本企業の薬もたまにある。のどぬーるはなぜかぬどぐーるみたいな名前になってた。

           

          https://www.tops.co.th/en/nodogle-mouth-spray-15ml

           

          空腹時やインフルエンザやお子さんでも飲めるジョンソン&ジョンソンの解熱鎮痛薬タイレノール(カロナールと同じ物)。日本のドラッグストアは10錠で700円ぐらいしてるしアセトアミノフェン=パラセタモール300ミリしか入ってないけどタイバージョンは500入が10錠45円ぐらい(12バーツ)と駄菓子レベルなので購入してみる。

          タイレノールといいタイガーバームといい、名前にタイって入ってるし国民的な薬ぽいけどいづれもタイの製品ってわけではないようだ。タイではsaraっていう銘柄が同じくアセトアミノフェン500ミリ10錠12バーツ、あとタイレノールやsaraよりさらに安い10バーツ版もあって外箱もなく超適当に売られてる。

          あまりのコスパにもし効いたらまた海外逝ったときにでも大瓶買って常備用にしようと思ったが、女の子の日に飲んでみたところ全く効いてねぇ。飲まないよりマシってレベルで日本の薬局これよりショボい300ミリ700円とか無謀すぎる。

          ただ世界的にはタイレノールが定番だし全然あやしくない安全な大衆薬だ。いっぽうあやしい薬としては路上でおっさんがバイアグラとそのジェネリックのカマグラだかシデグラだかを売ってた。

          外箱めっちゃ汚く中身がニセモノ通り越して麻薬でもおかしくなさそうなレベルで怪しかったので購入は考えられなかった。もしかするとファーマシーで薬剤師に言うたら正規のED薬を格安で入手できたかも?

           

          バンコク小旅行記26 バンコクでバイアグラのジェネリック・シデグラを大量購入 2018年夏(海外逃避計画)

          http://kaigaikeikaku.com/archives/7925

          ソイPD近辺に到着し、道路を渡りいつもの薬局へ向かいました。目的はバイアグラのジェネリックのシデグラ購入です。ちなみに基本的にタイでシデグラ購入する場合、医師の診断書が必要となります。そのため町中の薬局では取り扱いをしていないことも多くなってきました。

           

          昔のタイであれば、睡眠薬であろうが、向精神薬であろうが、バイアグラだろうが、その辺の薬局で簡単に変えたものですが、これもタイが裕福?経済発展した負の遺産?なのでしょうか。まったく世知辛い世の中にどんどんなってきています。

          ちなみに現在でも一部の薬局、特に風俗街にほど近い薬局などでは普通に何の診断書もなくバイアグラやシアリス、シデグラなどが購入可能です。が、その分値段はかなり高めの設定となっています。と言っても日本で個人輸入するよりは安いのですが。

           

          またタイでは医師の診断書は、病院やクリニックに行けば簡単にくれます。誤解を恐れずに言えばお金を払えば(100バーツくらい)もらえます。そのため面倒臭がらず、勃起不全なんですよ的な嘘の申告でもなんでもして診断書をゲットすればいいのですが、それはそれで恥ずかしい。というより不本意です。正確に言えば違うわけですから。

          まあ、そんなしょうもない男の矜持みたいなものが邪魔をして、こんなバンコクの中心街から外れたところの薬局まで来てシデグラを購入することになっています。そしてなぜかここの薬局はシデグラを取り扱っていて、かつ金額も良心的な設定となっています。

           

          気になるお値段ですが、4錠入りシデグラ50咾100バーツ。同じく4錠入りシデグラ100咾190バーツとなっています。おそらく風俗街で購入するとこれが倍近い金額となります。まあ、それでも日本で買うと一錠1,000円近くするので格安なのですが・・・

           

          その「バイアグラ」本物ですか?―ネット購入のED薬、4割が偽造品 「死に至る副作用も」専門家が警告(2016年11月28日 AnswersNews)

          https://answers.ten-navi.com/pharmanews/8225/

          インターネットで購入したED(勃起不全)治療薬の4割がニセモノ――。日本国内でED治療薬を製造販売する製薬会社4社が合同で行った調査で、ネットを通じて偽造医薬品が日本国内に流入している実態が明らかになりました。

           

          潜在的な患者数は1130万人に達するとも言われている一方、医療機関で治療を受けている人は1割にも満たないというED。疾患の性質上、受診を敬遠し、ネットに流れる患者も多いといいます。

          ・・・

          白い粉にまみれた、古ぼけた機械。着色料なのか、地べたには青色の液体が入ったバケツが無造作に置かれ、包装用のフィルムが散乱している――。一見するととても清潔とは言えない場所で“医薬品”がつくられていると聞いて、にわかに信じられる人はいないでしょう。

           

          医薬品といっても、ここでつくられているのは正規のものではなく「偽造品」。これは、海外で摘発された偽造医薬品の製造現場です。

           

          日本でED治療薬を製造販売するファイザーとバイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーの4社は2016年3〜8月、日本とタイで、「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」のED治療薬3ブランドを取り扱う日本語の個人輸入代行業者のサイトからED治療薬を購入し、本物かどうかを調べました。

           

          11月24日に発表された調査結果によると、入手した70サンプルのうち、40%が偽造品だったことが判明。偽造品の割合は、国内発注分(45サンプル)で35.6%、タイでの発注分(25サンプル)で48.0%に上りました。

           

          税関での輸入差止も増えています。財務省によると、15年に日本の税関で輸入差止となった偽造医薬品は1030件、錠数にして8万8453錠。件数は10年前(11件)に比べて100倍に増え、錠数も前年(4万3522錠)の2倍以上に増加しました。その大半はED治療薬だと報告されています。

          ・・・

          有効成分が含まれていなければ効果がないのはもちろん、承認用量以上の有効成分を含んでいたり、正規品にない物質を含んでいたりする場合は、予期せぬ副作用や未知の症状が引き起こされる可能性もあります。

           

          ED治療薬を製造販売する製薬会社には、
          「不整脈が出た」
          「下痢と嘔吐を起こした」
          「胸を圧迫されるような痛みや、首や背中に鈍痛が出た」
          「意識を失い痙攣を起こした」
          「目の前が真っ暗になった」
          など、偽造ED治療薬による健康被害の情報が寄せられているといいます。

           

          奈良県では2011年、ED治療薬の偽造品を飲んだ男性が意識障害を起こし、病院に搬送される事例が発生。服用との関係は明らかではないものの、呼吸困難で死亡した男性の衣服から偽のED治療薬が見つかったケースも報告されています。

          ・・・

           

          https://www.amazon.co.uk/dp/B0188F24NO

           

          あと化粧品は日本や韓国製品もまぁまぁあったけどそこまで日韓に毒されてなく、見たことないブランドもいっぱいあってとくにベージュ系リップの品ぞろえに目をうばわれた。わが国では深紅や茶色など濃い色の口紅が主流で私の好きなベージュ全然おいてないのだが、タイはダイソーでも日本や韓国で見たことない化粧品売ってて口紅類はベージュ系ばっかりすごい数の色が展開されておりうらやましいことこのうえない。

          このほかに日本よりおもしろい品ぞろえだったのがベビーパウダーである。上画像のスネークブランドのプリックリーヒートパウダーが一番有名だそうで、プリックリーヒートとはあせものことだ。

          最近ではあまり赤ちゃんにベビーパウダーよくないっていわれてるらしいし、スネークブランドもクーリングパウダーって書いてるように冷感が超強力なのだそうでベビーどころか3歳未満には使ってはならず、あくまで大人がタイの湿度と酷暑をしのぐためシャワー後に塗布しパウダーのサラサラとメントールのスースーを楽しむというわけである。店頭で見たときは用途がよくわからなかったし粉飛び散りそうなので買わなかったが、汗ふきシートなどの派生商品もあるそうだ。

           

          https://www.amazon.com/dp/B007ZOCMU0

           

          競合するブランドや桜の香りをつけてる商品もあった。ふと思ったのだけど、もしかしてタイの好きな日本ってサブカルチャーではなく、桜、着物、富士山・・みたいな世界なのだろうか。

          タイのダイソーがその手の日本色を強調してたのと、チェンマイに「ヒノキランド」とかいう日本の神社仏閣を再現したスポットもある。先日タイ文化省文化振興局が選んだ「行くべき文化スポット10選」にヒノキランドが選ばれて、タイの文化じゃねーだろ。ってつっこまれてた。


          パンは別腹

          0
            評価:
            Array
            Sony Music Direct(Japan)Inc.
            ¥ 2,100
            (2014-04-01)

            タイのコンビニはだいたいセブンイレブンで、パンはランチパックがかなりの割合をしめている。ランチパック好き。

            ランチくんとパックちゃん・・て名前かどうかはしらんけども、この男女がえがかれているあたりやはりヤマザキ製品なのだろうか。顔が変な気がするのでパチモンの可能性も否定できないものの、タイ語なので何書いてるかまったくわからん。

            味のほうはというと海鮮系と肉系が一枚づつ入っており、まずいとまでいわなくても日本人にとって説明不可能レベルに不思議すぎる味だった。日本のランチパックはアレルギー対策でピーナッツバターだけピーナッツの絵描いてるが、タイのは絵描かれてるの何種類もあってかわいい。

            このパイのシリーズはセブンでけっこう押されてて、パイナップルとかいくつかあるなかせっかくだから日本にない珍しい味をと思ってタロイモとココナッツのカスタードクリームというよくわからない味を選んでみたところじっさい食べてもよくわからない味だった。見た目からヤマザキのアップルパイみたいなサクサクを想像してたのに、生地がすごいソフト食感でどっちかというとパイまんじゅうに近い。

            タロイモのパンが多かったのでこのほかにもいくつか食べてて、おいしいのもあった。ただタイは米が主食なぶんパンは遅れてるというのが一般的な認識とみえ、くわえてコーヒーもおいしくないってのは同じ東南アジアでもフランス植民地をへてフランスパンやカフェが非常に発達してるベトナムと対照的なように思う。

            これはコンビニのパンではなくパン屋さんで買った。こういうファストフードや冷凍食品によくある薄皮の生地からめっちゃ熱いジャムが出てくるタイプのパイが好きで、フィリングはまたしてもタロイモである。

            しかしこれまたパイ生地が見た目に反して柔らかくフィリングもよくわからない味だった。タロイモのほかにパイナップルとコーンがあり、マクドナルドのパイもこっちではアップルでなくパイナップルとコーンが定番である。

            タイのパン屋さんは日本と同じようにトングでおぼんの上に乗せていくシステムだけど、おぼんの上に紙を敷くのがならわしでパンがケースの中に入ってるので日本より衛生的。タイでは菓子パンはじめスイーツ系でlava(たぶん日本でいうとろ〜りみたいな意味と思われる)とかソルテッドエッグ味てのをよく見かけて気になてったのに食べずじまいだった。

            タロイモのアイス。ちゃんとイモのダシがきいてるし底のほうにナッツみたいな食感の粒粒入ってておいしかった。

            上のタロイモアイスと同じ会社から出てるオバルチン(阿華田)のアイス。チョコレートがよくあるパリパリじゃなくてチョコソース、上に阿華田のクッキーが乗っかってるのとコーンが食感よくシリアルぽい味で、麦芽アイス今まで阿華田だけじゃなくミロとかいろいろ食べたけどこれが一番好き。

            フィリピンやフィリピンの出稼ぎ多い香港で見かけたことあるネスレの牛乳「ベアブランド」の麦芽飲料は缶もあった。ネスレ社の麦芽といえばミロだけどこれはココア味でごまかしてなく、麦芽本来のえぐみを楽しめる。

            麦芽飲料はカロリーメイト缶のココア味に似てる気がする。私はカロリーメイト缶のココア好きだったが世間的にはまずい飲み物として有名らしく、先日生産終了が報じられたときも誰からも惜しまれてなかった。

            ナッツ好きゆえピスタチオミルクってのとアーモンドポッキー買う。ピスタチオミルクはほとんどアーモンドミルクと同じような味だけど飲んだあとほんのり鼻からピスタチオの香りが抜ける。

            タイは麦芽だけでなくこういうミルクあって、ラクトースフリーとやらを強調してる商品が多かった。ポッキーは見た感じ粒粒してるしピーナッツバター的な奴期待してたがナッツの食感も香りも感じられず、限定の○○味みたいなのでよくある甘くて何味か不明瞭なチョコレートでちっともおいしくない。

            ポッキーやらプリッツのタイ限定フレーバーは日本人のおみやげには定番らしくほかにマンゴーやバナナのポッキー、ラーブ味のプリッツとかあった。本当は菓子買うならタイで作ってるようなのが食べたいけども、タイ企業の菓子なさそうな感じだったし(表記がタイ語なのでよくわからない)アーモンドポッキーは昭和の動画で見かけてもともと憧れを抱いてた。

            幻のアーモンドポッキー↑ポッキーのパチモン明治ラッキーやロッテのシリアルチョコにしてもそうだが、日本でもうなくなったと思ってた菓子が海外では人知れず現役だったりする。しかしポッキーはロッテにパクられた!!てネトウヨよく言うけど、グリコもトッポをパクった菓子をひそかにタイで売ってたよ。

            ペペロじゃなくペジョイ。これ筒の部分苦かったけどオレオとはまた違う変な味だった。

            ベトナムかどっかでも見たことある飴。読めそうで読めないがムエポヨラタムナで検索したら普通に情報が出てきた。

            ムエポヨラタムナじゃなく英語で「LIME SALT」てかいてるらしい。梅みたいな味だと思ってたが塩飴だったのか。


            グッドモーニング

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              ロッテリアの朝限定ベーコン玉子焼きバーガー。ロッテリアの玉子焼きはマクドナルドみたいな目玉焼きタイプと厚焼きタイプの2種類あるのだった。↓湯気

              単品300円のドリンクコンビで360円だった。朝マックのコンビはドリンクがSなのだがロッテリアはMサイズである。

              個人的にはトイレ近すぎる体質なためにドリンクMもいらないのだが、Sをたのむとコンビにしたときより高くなっちまう。また朝マックが110円からあるのにロッテリアは240円からと価格がかなり高めに設定されており、このベーコン玉子焼きにしても肉がベーコン1枚ぽっちなのに300円とはどういうことなのだろうか。

              朝マックはベーコンの塩気だけで食べるようなハンバーガーだけども、こっちはケチャップ味の主張強すぎてベーコンの存在よくわからなく、50円安いベーコンなしバージョンにすればまだよかった。ネット検索によれば去年の時点ではからしマヨネーズだったようで、昼バーガーのイメージが強いケチャップよりそっちのほうがおいしい気がする。

              ただからしマヨ時代の玉子焼きバーガーはベーコン入ってないのが単品320円でコンビが390円だった模様。まさか玉子焼きを板さんが熟練の技術で1枚1枚手焼きしてるわけでもあるまいにいかなる朝マックより高いとはこれいかに。

              過去にバーガーキングとモスバーガーのモーニングも食べたことあるのだが、まちがいなく朝マックが味・価格・栄養すべての面で他を凌駕している。これはエッグマックマフィン単品200円でドリンクSとのコンビが250円だ。

              マフィンの中にチーズとハムと玉子焼き、何のたれも入ってないのでこれ超熟買ってきたら家庭でも似たようなの作ろうと思えば作れると思った絶対作らないけど。ただせっかくハンバーガーショップで買うのだから、朝マックはハムやベーコンよりソーセージパティを使ったメニューを選ぶべきだと心に誓った。

              タイ行ってたのでタイでも朝マック。右はパートンコーと呼ばれる本来は屋台で売ってるような揚げパンで、見た感じ中国マクドナルドにある油条と同じものと思われる。

              豆乳に浸して食べることが多いらしいが、マックでは豆乳売ってないので左の練乳クリームに絡めて食べた。生地がもっちりしてて練乳なしでもほんのり甘くておいしい。

              中央はおかゆでタイではジョークというらしい。しかしこれは今しがた検索してわかったことで、メニューの英語表記はポリッジだったかと思う。

              ジョークはKFCにもあって、マックもKFCも食べてる人多かったがせっかくパラパラ感がおいしいタイ米をおかゆにするのもったいないと思った味ないし。油条=パートンコー同様におかゆも中国から伝来した文化なようだ。

              マクドナルドにガパオライス?があった。ガパオライスが何なのかよくわからぬままたのんだのだが、本来サイドメニューで提供してるとおぼしきフライドチキンが切り刻まれててピリ辛いタレがかかってる。

              本当にこのフライドチキン切り刻み飯がガパオライス・・というものなのか?フライドチキンをおかずにごはんでまずいわけがないのだが、チキンに対して米多すぎ・・

              タイ米LOVEなのでおかずなしでも食べれるけど、なぜかマックの米はタイ米らしからぬベチャつきがあるため量がちょっとキツかった。食事は庶民的な屋台や食堂、フードコートでとってたが、一皿の量がやや少なく値段も150円程度だったので、それらに比べるとこのマックのガパオライス200円は量多めでそのぶん値段も高めに感ずる。

              タイで料理をたのむさいタイ表記が全然わからないので英語表記を参照してたが、ポリッジ(粥)ヌードル(麺)みたいに一般名詞で書かれててガパオライスとパッタイ以外に自分の食べた料理の名前が何ひとつわからん。それにタイでは基本的にガパオライスという名称はないらしく、マックでも私以外みんなハンバーガー食べてたので観光客向けなんだろうか。

              コーラはSサイズ100円で日本と同じながら量がひとまわり大きい。もともとのサイズ設定が日本より大きいうえに暑いからかまわりの人はみんなXL飲んでてポテトも日本よりいっぱい入れてくれてそうだった。

              値段あってないようなマックのドリンクとポテトはきっと国によっても量やコップの大きさがバラバラであり、ドリンクバータイプで飲み放題になってるとこも多い。ポテトたのんだ客は小さい皿もらってシャンプーのポンプみたいなのからケチャップかチリソース入れそれを絡めながら食べるのがタイ方式なようで、ポテト本体の味は日本と同じだろうから食べてないけど、屋台で肉の串刺し買ったときもケチャップかチリか聞かれた。

              オバルチン(阿華田)のフロート。上の白い部分はホイップに見えるけどソフトクリームだ。

              日本のマックでソフトクリームやフロートおいしいと思ったことないけど、このソフトはミルクぽい味なので成分違うと思われる。阿華田の部分は氷が多かったので見た目ほど量は入ってない。

              タイマックのソフトクリーム。今値段検索で確認したらベーシックなのが40円でこのチョココーティングverが50円、KFCやデイリークイーンも同じような相場でやはりチョココーティング仕様があるようだ。

              安いけどベトナムロッテリアのソフトクリーム25円は超えられまい。日本マクドナルドのソフトクリームも100円〜とじゅうぶんプチプラだけども、タイマックほうが競争原理働いてるぶんクオリティ高い。

              ただチョココーティングしたせいか中のソフトめちゃくちゃ溶けてて液状化する手前だった。タイのコーティングはチョコといちごとかだけど、他のASEAN諸国ではマンゴー、タロ、ウベなど南国フレーバーいろいろあって楽しそう。

              私はマック大好きっ子なのでマックしか逝ってないがKFCがマックなみに店舗多く、ファストフードはほかにモスバーガー、バーガーキング、ミスタードーナツ、ダンキンドーナツ、A&W、タコベルなどがあった。ファストフードじゃないチェーン店ではタイスキ(タイのしゃぶしゃぶ)のMKほんとどこでも見かける。

              デイリークイーンで買った阿華田ソフトは阿華田の粉かかってる。私は麦芽本来のえぐみが好きなのだけどこれミロみたいにココア風味にしてるタイプなこともあり麦芽味よくわからなかった。


              消えたプロラクチン

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                下に引用した片桐ユズルのサイト読んだことあるというかこのブログに貼ったこともあるけど、読み返しててふとミシェル・オダンのホルモンの話とやらが気になった。オダンは水中出産の第一人者であるフランスの産科医で、聞き手である中川吉晴同志社大教授が日本語版を訳したりしてる。

                 

                オルダス・ハクスリー生誕100年祭について中川吉晴が聞き,ユズルが話す。(片桐ユズルウェブサイト)

                https://yuzurukatagiri.net/archives/huxley1994la/

                中川
                    最初の三日間あった「子どもは人類の究極的投資」のカンファレンスはどうでしたか?
                片桐
                    おもしろかった。デービッド・チェンバレンの誕生以前の記憶の話とね,それからミシェル・オダンの水の話,水とホルモンの話はすごくおもしろかった。それからフェルッチが言った話もおもしろかったな。コーヒーが生殖能力に悪いということを言ったじゃない。コーヒー,タバコ,アルコール,それから……。
                中川
                    妊娠してからの話というのは,これまでもあったかもしれませんが,妊娠前からのものというのは……
                片桐
                    だけど前のほうは,あんまりはっきり今回の会議でも出てなかったんじゃない。もちろん,妊娠する瞬間の母親の,つまり母体の状態が大切だということは言っていたけど……
                中川
                    「コンシャス・コンセプション」というのは新しい考えですよね。
                片桐
                    うん,だから最初は文字どおりとってさ,コンセプションの瞬間を意識できるような,そういうことかと思ったけど,そこまで厳密に言ってるわけではなくて,アンウォンテッド・チャイルド,欲しくない子どもじゃなくて,ウォンテッド・チャイルド,子どもが欲しくてつくるということだよね。アンウォンテッド・チャイルドが実際はすごく多いということでしょう。
                中川
                    それは悪循環になるわけでしょう。

                片桐
                    そう,アンウォンテッドだった人はまた親になって,不注意な無自覚的なセックスをするからいけないんだ,ということかな。無自覚的なセックスをして,無自覚的に子どもをつくる,すなわちアンウォンテッド・チルドレンをつくる。
                    ぼくはオダンのホルモンの話がすごくおもしろかった。妊娠やお産のときアドレナリンがどうなるとか……。もう一つのポイントは,記憶というものが脳のなかにあるだけじゃなくて,三つのシステムがあってね,その一つはホルモン・システムなんだ。もう一つは,免疫システムということね。それから麻酔の害のことをすごく言ってたじゃない。麻酔をやったら,その結果生まれた子どもが,ドラッグ・アディクト(薬物中毒)になる可能性は非常に高いということも言ってたよね。それは統計的に,そういうことが出てるからね。だから,日本なんかこれから恐ろしいな。それとオダンの話によれば,工業国では,子どもというか,とくにティーンエイジャーの自殺率がすごくあがってるんでしょう。これには出産時の帝王切開とか,病院で生まれたかどうかとか,そういうことと関係があるんだということだけど。オランダでは低くて,ほかは大変なんだよね。オランダはなんでかっていうと,33パーセントは自分の家で生むわけ,産婆さんによってね。アメリカの場合,自殺した人の23パーセントは帝王切開なんだ。ブラジルだと自殺者の32パーセントが帝王切開。オランダの場合は,7パーセントが帝王切開。まあそういう統計をあげてましたね。必要性もないのに帝王切開をやるし,それから最近は会陰を切るのはあたりまえでしょう。だからやっぱりそれも,憂うべきものとつながるんじゃないですか。日本では,自閉症と出産時のドラッグ,麻酔薬との関係が報告されているそうですね。

                ・・・

                 

                引用に出てくる「デービッド・チェンバレンの誕生以前の記憶」は胎内記憶の元ネタの1つである。ホルモンについては母子の絆を形成する愛情ホルモン「オキシトシン」が近年お医者さんや助産師さんのあいだで人気爆発してるのだが、80年代「ラマーズ法」クラウスとケネルの「母子相互作用」全盛期の本では意外にもオキシトシン推されてないのでいつから人気ホルモンになったのか不思議に思ってた。

                 

                ・・・

                そして、何度もいうようですが、母性愛は最初からどの女性にも備わっているものではありません。赤ちゃんを産みさえすれば、自然に母性愛がふくらむものでもありません。母子で苦労して母乳哺育の作業を続けるから生まれてくるものです。おかあさんの身体は母乳房から飲ませることで、体内での内分泌の状態が変化します。プロラクチンという催ホルモンが血のなかにふえてくるのです。それで母性愛が出てくるのです。いいかえれば、お母さんと赤ちゃんが、二人で努力することで母性愛は生まれてくるのです。ですから、母性愛まで赤ちゃんは母親から引き出すともいえるのです。

                こうして母性愛は日を追って深まり、赤ちゃんもそれに応えます。こうしてお母さんと赤ちゃんの二人の母子のきずなは強く強くなり、母子の愛も大きくふくらんでいきます。

                ところが、人工栄養ではこうはいきません。お母さんの房が吸われる刺激で母性愛が生まれてくるのですから、人工栄養では本物の母性愛はできません。お母さんが赤ちゃんを上手にだっこして、二人の目と目を合わせるようにしても、房が刺激されないとだめなのです。

                要するに、母乳を与える努力、母乳を吸い出す努力──この母子共同の作業、母子共通の努力をしないとお母さんの体内のプロラクチンはふえません。すなわち本物の母性愛は生まれてこないのです。ですから、完全な母と子の強いきずなも望めないのです。人工栄養では赤ちゃんに食べ物としてのミルクは入りますが、母の心は入りません。母の愛、とりわけ人を愛する心は入っていかないのです。

                ・・・

                (山内逸郎「母乳は愛のメッセージ」29〜30ページより)

                妊娠するとお母さんのホルモン分泌は変わり、おなかの赤ちゃんを大切にしよう、大事に育てようという気持ちにさせてくれるさまざまなホルモンが分泌されます。代表的なものをひとつあげるとすればプロラクチンです。

                プロラクチンは、腺刺激ホルモンとも催ホルモンともいわれていますが、その働きはそれだけではありません。細かく分けていくと百種類ほどの働きをもっています。体の変化ということでいえばお乳をだす働きがありますが、心の変化ということに着目すれば、子どもを育てかわいがろうという気持ち、すなわち母性愛をつくる働きももっている可能性も考えられるのです。プロラクチンは母性愛ホルモンとよばれたりするのです。

                妊娠後期に入ると、誰にいわれなくてもたいていの母親は落ちついた、安らかな気持ちになるものです。そして、美しい景色や絵に対して、あるいはふだんはなにげなくきいていただけのメロディーに対して、特別の感動を抱くようになるのです。それは、プロラクチンをはじめ、エストラディオールとか、あるいはオキシトシンといった分泌されたホルモンの働きと考える学者もいるのです。

                ・・・

                (小林登「胎児期からの子育て 育つ育てるふれあいの育児」65〜66ページより)

                 

                上記引用は現在においても母乳が粉ミルクより優れてる論にもっとも影響を与えている2人の権威、山内逸郎と小林登がそれぞれ1984年に出した本と1987年に講演した内容なのだがこの時点ですでに母性、母乳、母子のきずながホルモンと結びつけられてるにもかかわらず主流はプロラクチンであり、オキシトシンはおまけ程度に紹介されているにすぎない。てことは90年代から2000年代にかけてのどっかでプロラクチンからオキシトシンに政権交代したはずである。

                ネットで調べたかぎりではスエーデンの生理学者であるモベリが火つけ役の1人で、著書「オキシトシン・ファクター」(The Oxytocin Factor: Tapping The Hormone Of Calm, Love, And Healing)にはオダンやクラウスがメッセージを寄せていた。これが2003年に出てて2008年にラクテーション・コンサルタント(母乳指導)の小児科医である瀬尾智子の訳で日本語版が出てることをふまえるとオキシトシン人気上昇しだしたのはここ10年程度だろう。

                 

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                しかし上に引用した片桐ユズルの話はそれよりずっと前の1994年であり、もしかするとオダンが先にオキシトシン評価の下地を作っててモベリはその流れに乗っかってたんじゃないかという気がしてきた。オダンの代表作が「バース・リボーン」で日本語版は1991年だけどオリジナルは1984年に出ている。

                この本読んだことあるけど何書いてたのかまったく覚えてない。内容をことこまかく要約してる人がいたので参考にすると、やはり「バース・リボーン」のなかでオキシトシン分泌がすでに重視されてたようで、オキシトシンの表テーマが「絆」「愛情」「母乳育児」だとすると、裏テーマはそれらと対照的な人工オキシトシン=陣痛促進剤あるいは人工栄養=粉ミルクといった人工的なお産・育児では愛(きずな、愛着)がじゅうぶんにはぐくまれないってことになる。

                 

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                投稿日:2014年10月17日

                memo

                ・分娩台 新しく、ピティビエで出産した女性たちがデザインしたもの。

                ・分娩室 温かく、静かで、明かりを落とした、男女が愛し合うのにふさわしい部屋。野生の部屋。

                ・プール付きの部屋あり

                ・妊婦健診は短時間、回数は決められていない。エコー、シロッカー手術はあまりしない

                ・妊婦向けに歌う会、ヨガのクラス、自由に集える部屋あり。

                ・スイミングもおすすめ。水でリラックス効果。フランスの市民プールには妊婦用の時間帯あり(水温30度)

                ・産婦に仰臥位は悪影響。下大静脈、大動脈を圧迫し、胎盤への血流減少

                ・前かがみの祈りの姿勢や四つん這いなど、産婦によってさまざまな体位のバリエーション
                なりゆきにまかせて自分にあった姿勢を見つける。

                ・多くが、支えられてのスクワットの姿勢で出産する。重力が最大限かかり、筋肉の労力も酸素の消費量も最小で済む。会陰部の筋肉も緩む

                ・産後はお母さんと赤ちゃんが肌と肌とを触れ合わせ、乳首を吸わせる。刺激でホルモン分泌、胎盤が出てくる

                ・胎盤娩出前後に、産婦自信で赤ちゃんの沐浴。触れあいを重視してのこと。出産後すぐから母子はずっと一緒。アタッチメント

                ・人工破膜、分娩を早めるとされるけど本当か。そもそも早めるとよいとされていることも疑問。ピティビエではめったに行わない

                ピトシンの慣例的使用も問題。一般的に使われる陣痛促進剤。ホルモンの分泌が不十分で収縮が弱い場合に使うが、ホルモンの分泌は、産婦の置かれた環境に密接にかかわる。明るすぎる照明、ひとの出入りが多い、などはホルモンの分泌を抑制。
                人工ホルモンは生理的なホルモンの完璧な代理にならず、作用が過剰になることもある。

                ・ピティビエでは、オキシトシン自然に分泌できるような環境づくりを大切にしている。

                ・硬膜外麻酔もやらない。
                痛みをとるのが正当化されているが、産婦が出産に積極的に取り組む力まで奪う

                ・・・

                 

                本編見てないが「オーガズミック・バース」というアメリカのドゥーラが撮ったドキュメンタリー映画の予告動画で、水中出産してるお母さまが夫といちゃいちゃしながらあぁ〜んとか言ってて戸惑った。しかしよく考えたら日本と違って無痛分娩がポピュラーな欧米のお母さまがたの多くが出産にたいし麻酔なきゃ無理、怖い、絶対痛いと思ってるので、水中や立会いで痛くなくというかむしろ気持ちよく自然出産できるってことにさぞ値打ちがあるのだろう。

                要約によると分娩室は男女が愛し合うのにふさわしい「野生の部屋」、オダンが産科部長だったフランスのピティビエ病院ではオキシトシンが自然に分泌される環境づくりしてたとあることから、風呂で夫婦いちゃいちゃすると出産がスムーズに行くオーガズミックバース理論が1984年時点ですでに存在してた可能性が高い。オダンがランセット誌に「バース アンダー ウォーター」を発表したのはその前年1983年のことで、ラマーズ法全盛だった日本でもこの年いちはやく「水中出産 生態産科学がはじめて証した胎児と産婦のための新しい出産」って本が集英社から出てた。

                 

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                ・・・

                さて、"水中出産"でその名を轟かせたオダン氏なのだが、実は彼の目的は水中出産そのものにあったわけではなくて、女性が自由な姿勢で、本能的に出産できることを目指し、そのことによって女性たちが自信をもって出産できるようになってほしいと願っていたようである。

                ・・・

                本能の解放。感情の解放。オダンのお産哲学はそこにある。

                お産は元々本能的なものなのだけれど、現在行われている病院の出産では、数々の医療気合に取り囲まれ、陣痛促進剤だの麻酔だのといった薬剤が使われることも多いので、女性たちは自分たちが本能的に産むということを感じられなくなってしまっている。水はその女性の"産む本能"を導き出すための道具として用いられたというわけだ。

                ・・・

                彼はピティビエ時代、分娩室に「野性の部屋」というネーミングをしている。そこには、からだの野性を取り戻すことによって、女性は本能的によりスムーズにお産を進めることができる、という彼の思いが込められていた。

                "野性"という言葉は、西洋科学や医学の中では、とくに疎まれてきたもののひとつだ。人間はいかに野性性、野蛮性を捨て、理性的になるかを追究してきた。そこが、動物と人間とを差別する優位性でもあった。ところがオダン氏は、その"野性"をなんと病院の中にもち込んでしまったのだ。

                ・・・

                「現代の病院では、産婦がワイルドになると、麻酔が使われてしまう。しかし、それは出産本来の生理が理解されていないからです。叫んだり、騒いだりすることはむしろ、出産が順調に進んでいる証拠です。自然であるということがどういうことなのか。多くの人がわからなくなっているのです」。

                それまで女性たちは、分娩室の中で「理性を失わずに産みなさい」と言われてきた。ひとたび叫び声などあげようものなら、「パニックになっている、やっかいな産婦」と思われてきたのだ。けれども、お産という赤ちゃんを産みだす行為は、実際にはセックスと同様に、性的で本能的なものだ。

                「あるとき、BBCのテレビ番組でピティビエ病院の出産を放映することになって、テレビクルーたちが取材に来たんです。そのとき、撮影された妊婦が『どんな感じでしたか?』と出産直後にインタビューされて、『ええ、まるでオーガズムを感じたときのようでした』」と、うっとりした表情で答えたのです。それが、イギリスのお茶の間に流れたのですから、多くの人々が驚きましたよ」と、オダン氏はその逸話をうれしそうに語る。

                確かに、セクシーなお産というものは存在する。

                分娩室で、そこに居合わせた私まで顔が赤くなってしまうような、産婦と夫のめちゃめちゃセクシーなツーショットに出会うことがある。

                陣痛に産婦が顔をゆがめながら、夫に身をゆだね、「あ〜〜〜〜〜」と声を出すとき。これは完全によがり声である。しかも、水中出産でふたりが裸でプールに入っていようものなら、そこはもうふたりの寝室。私はそこに、迷い込んでしまったような、目をどこに置けばいいのか、とにかく落ち着かない気分にさせられる。産婦の呼吸が、短くあえぐようになると、夫も同じように「ハアハア」呼吸を合わせる。そして、長い時が過ぎて、産婦が頂点に達するとき、赤ちゃんが生まれるのだ。

                でも、実際には、ふたりがこうした性的な精神状態になるには、分娩室の環境が大きく左右する。公衆の面前でセクシーな気持ちになることがないように、産婦もいわんやパートナーも、機械的な分娩室の雰囲気の中では、とてもセクシーな気分になどなれるわけがない。

                お産がセクシーでなくなったのは、多分、産科学が登場するずっと前のことだろう。西洋ではお産は原罪であると言われたり、東洋では不浄と言われたりして、とかくお産は汚らしい罪深いものとされてきた。そんな中ではとても「お産はセクシー」なんて感じることはできない。女性の性そのものが、公に否定されていた文化の中では、女性たちの脳は洗脳されてしまっていたから、たとえ「カンジル〜!」と思った人がいても、黙っているしかなかったんだろう。

                しかし、オダン氏は「恋人同士愛の交歓をするときに、部屋を暗くして目を閉じるように、分娩室も暗く落ち着いた雰囲気をつくることが大切だ」という。本能的にセクシーになるためには、産婦にはプライバシーが必要であるとも提言している。

                こうした発言は、その後、世界各地で分娩室の環境を変えるきっかけになっている。

                (きくちさかえ「イブの出産、アダムの誕生」20〜24ページより)


                新年

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                  あけまくどおめでとう。

                  倍マック開始を機にハンバーガースイッチが入って今まで食べたことないハンバーガー、うん十年ぷりにフィレオフィッシュやビックマック食べたりしてたけど、えびフィレオだけまだだった。愛され全盛期のえびちゃんが「えびの数だけ、幸せになれるよ!」と言ってたので存在は知ってたにもかかわらず、ハンバーガーといえば肉だろうが。という保守的な思想によって、先日ロッテリアのえびバーガーを食べるまでえびのハンバーガー自体を食べたことがなかったのである。

                  しかしセットが500円のクーポンがあったので、せっかくだから食べてみようという気になった。このひと揃いは定価で890円相当、バリューセットでも690円するので500円はけっこう良い感じ。

                  ロッテリアが微妙だったこともありそこまで関心は抱いてなかったけど、えびフィレオは全く別物だった。固めの衣にプリっとえびがしっかり感じられ、その食感の妙は肉を凌駕するほどの魅力にあふれてる。

                  ポテトはシャカシャカの粉にてりやきバーガー味があったので30円でそれつけてもらった。にんにくの効いた、どこかで食べたことある気はするけど何なのか思い出せない、別においしくもなければてりやきの味でもない、そんな粉だった。

                  パティ倍にしてみたら引くくらい分厚くなり、それにくわえて衣が固いのでわがハンバーガー史上もっともアゴ疲れたがそのぶん満足度も高い。ぶあついハンバーガーなんて食べにくいだけ。と否定的だった私もえびの数だけ幸せになれた。

                  モスのえびかつバーガーとかいうのもあった。別にまずいとかじゃないんだけどなんでレモン味なんだろう。

                  これはモスバーガーのとびきりハンバーグサンドの豪華版「とびきりベーコンチーズ」で、ハンバーグってとこに地雷臭を感じつつもチーズがおいしそうなのでたのんでみたところ、チーズとベーコンの存在感じゅうぶんで嫌な予感してたハンバーグもおいしかった。これならば税込み590円もいたしかたないような気もするが、マックならグランにポテトとドリンクもつけれるとかいちいちマクドナルド価格が頭をよぎって500円台のハンバーガーを心から楽しめない。

                   

                  マクドナルドがniko and ...との初コラボ商品「福袋2020」を発売! 販売価格と同額以上の無料券に“ティロリ♪ティロリ♪”と鳴る「ポテトタイマー」なども入ってる(12月27日 ネタとぴ)

                  https://netatopi.jp/article/1227257.html

                   

                  福袋買ったことないけど3000円で3270円相当の無料券って多少お得な気がした。しかしよく読むと日本マクドナルド側に商品あらかじめ決められてて、グランクラブハウス1枚てりやき2枚フィレオフィッシュ2枚チキンフィレオ1枚ベーコンレタスバーガー1枚ポテトS2枚ナゲット5ピース2枚の計11枚となっている。

                  グランクラブハウスは490円とマックの中でもっとも高級だが私が絶対に食べようとしないトマト挟んでるハンバーガーであり、そのほかは割高や不人気ばっかりでビックマックもダブルチーズバーガーも入ってないしもちろん定価でもお得な110〜200円ハンバーガーなどあるはずもない。ハンバーガーだけで7枚もあるのに、6月30日までが期限だというのだからほしくもない定番バーガー消化してるうちにチーズや卵使った栄養に富む限定バーガー食べそびれちまうだろうが。

                  ポテトタイマーなど各種雑貨がついているとはいえ3000円もするのだからお得の内実はここぞとばかりに訳わからぬ服めいっぱい入れて○○円相当の価格つりあげてる一般的な福袋と同じってことだ。マクドナルドのお得はコーヒー無料とかアップルパイ50円みたいなガチな奴のなかにそうでもない奴がしれっと混在してるので気をつけよう。


                  風邪を治す法

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                    予防接種やお産、薬害、漢方、栄養ドリンク、タケダアワーなどの話題が多かったので「医薬・健康」カテゴリを新しく作った。私は医学や栄養学の知識ないしべつに健康法もやってないので、なぜ人々はこの健康法に魅せられたのか。なぜこの薬は飲まれ続けているのか。みたいなことを素人目線かつ他人事のように検証する。

                     

                    ルル、ベンザ、パブロン…「コデイン」含む風邪薬が2019年から“12歳未満”使用不可って知ってますか?(2018年11月15日 FNN)

                    https://www.fnn.jp/posts/00388031HDK

                    ・・・

                    「コデイン」とは咳止めなどの効果がある成分で、日本では「新ルル-A錠s」の他に「ベンザブロックSプラス」や「パブロンAG錠」など様々な市販の風邪薬や咳止め薬をはじめ、医療用医薬品にも使われている。

                    この成分についてアメリカ食品医薬品局(FDA)が2017年4月20日に、呼吸困難や呼吸不全などの副作用を起こす危険があるため12歳未満の子どもには使用しないようにと発表。
                    これを受けて日本でも、去年7月から子どもに使用しないよう注意するようになったのだ。

                    ただし厚生労働省によると、コデインによって日本の子どもが呼吸困難などを起こすリスクは遺伝学的に欧米よりも低く、副作用によって死亡した例も報告されていないため、直ちに制限する必要性は考えにくいという。
                    そこで、医師や医療現場での周知徹底や製剤を切り換える準備など一定の期間を設定すべきとしており、医薬品の添付文書は2019年中までに改訂するよう指示。
                    コデインを使った薬は2019年から12歳未満は使用不可となる。

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                    韓国の動画見てたら2歳から飲める咳止め漢方薬のCMが流れてきて「ノンカフェイン、ノンコデイン」をうたってたので、子ども用の薬にもともとコデインなんか入ってないんじゃないかと思って検索したところ、2019年から12歳未満が飲まないよう注意喚起されたばっかりだった。上記引用によれば呼吸困難の副作用が危険視されてのことだが、咳止め、コデインといえば麻薬的イメージが強い。

                     

                    ヘロインについて(薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ)

                    http://www.dapc.or.jp/data/hero/2-3.htm

                    コデインは最も安価で効果的な鎮咳剤で、かつ多少は鎮痛効果もある薬として、人類が有史以前から使用し続けていた物質です。この薬はあへん系麻薬ではありませんが、よほど長期間にわたり、而も多量に用いない限り中毒にはなりません。禁断症状もヘロインやモルヒネほど激烈なものではありません。(我国では、重量比で1,000分の10以下のコデインを含有する風邪薬などは、麻薬の規制から除外された「家庭麻薬」として、一般に市販されています。)コデインもあへんから抽出される物質です。いわば、兄貴格にあたる物質であるヘロインやモルヒネと異なり、コデインは錠剤或いは鎮咳シロップなどの形で、経口摂取されたときに効果を発揮します。

                    沢山の薬が複合的に入っている製剤の、一つの成分としてコデインの働きは、中枢神経の抑制作用です。咳を鎮め、痛みも多少和らげるといった効果がありますが、その反面腸の働きを抑えますので便秘の原因にもなります。稀には悪心を伴います。全体的にはモルヒネの効き目よりも穏やかですが、アスピリン、ダーヴォン(Darvon)、デメロル(Demerol)、ペルコダン(Percodan)、ティレノール(Tylenol)、エンペリン(Emperin)などに比べ、鎮痛効果は大きいものです。

                    乱用者でない普通の人の場合、咳止めや鎮痛剤を2〜3週間使ったとしても、不安や危険は全くありません。

                    鎮咳用シロップ(COUGH SYRUP)

                    咳止めシロップそのものが乱用薬物という訳ではありませんが、長期にわたる乱用は身体的依存を作ります。乱用者が急場をしのぐために咳止めシロップに注目する理由は、大抵の咳止め薬にはアルコールとコデインが入っているからです。(日本でも昭和50年代には相当流行しましたが、今でも乱用する人がおります。コデインの含有量は少ないため、乱用者の中には何本も一度に飲むような無茶な人もおります。)

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                    風邪薬といえば漢方の麻黄、また麻黄の主成分であるエフェドリンも覚せい剤の原料であり、エフェドリンとコデインがダブルで入ってる咳止めは薬物中毒者に人気大爆発なので店頭で大量購入されないように規制がある。阿片から抽出される物質でヘロインやモルヒネの弟ぶんと聞けばさぞ恐ろしそうな印象も受けるが、上に引用したダメゼッタイの説明読むかぎり本来想定されてる量を飲むぶんにはそこまで警戒することもなさそうだ。

                    前述した2歳から飲める咳止め漢方は麻黄が入ってる。葛根湯や麻黄湯などの出典は「傷寒論」だったが、この咳止め漢方の処方は明代(1368-1644)の医書「万病回春」に収載された「五虎湯(ごことう)」、成分は麻黄、杏仁、甘草、石膏、桑白皮となってて、うち麻黄、甘草、石膏はナイシトールと重複してる。杏仁(キョウニン)は麻黄湯にも入ってて杏仁豆腐の杏仁かWikipediaを参照したところ、薬用とは品種が違うものらしい。

                    甘草もいろんな漢方に使われてて、これまた菓子に使われるリコリスと同じものかどうかは不明なのだが「傷寒論」にもとずいた「甘草湯」がのどの痛みに効くとされておりリコリスという名前の内服液もある。それにしても私が風邪薬にたいして疑問に思うのは風邪って治療しなくても勝手に治るので薬が効いたかどうやって分かるんだろうということだ。

                     

                    http://www.kracie.co.jp/products/ph/1201610_2220.html

                     

                    https://www.zenyaku.co.jp/product/detail/licoris.html

                     

                    世界一まずい!とウワサの北欧名物リコリス菓子ってどんな味?(macaroni)

                    https://macaro-ni.jp/33545

                     

                    漢方で使われる「甘草」はやっかいな生薬? 帯津先生が解説(2018年2月20日 AERA)

                    https://dot.asahi.com/wa/2018021600065.html

                    ・・・

                    この甘草は漢方薬で一番よく使われる生薬なのです。諸薬を調和し、諸種の毒を解するといわれ、いわば、処方のまとめ役として使われます。作用の強すぎる薬と一緒に用いるとその毒性は緩やかになり、緩やかな作用の薬と一緒にするとその薬力が補強されるというのですから、とても重宝な薬です。

                    中国医学の古典である『傷寒論(しょうかんろん)』に記載されている113の処方中、70の処方に甘草が使われています。つまり、漢方薬の6割に配合されているのです。一般に知られている葛根湯や安中散にも含まれています。

                    まさに獅子奮迅の活躍をする甘草で、別名を「国老(こくろう)」といいます。国老とは国に功績のあった老臣のことで、それほど、中医学の世界では重んじられているのです。

                    ところが、この甘草には副作用があるのです。甘草湯(とう)、桔梗湯、芍薬(しゃくやく)甘草湯といった甘草を配合した漢方薬を服用すると、高血圧症や浮腫がおこることがあります。これらの処方をするときには、患者さんに十分な説明をする必要があります。羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹くの感があって、いささかわずらわしさがあります。益軒先生も甘草の扱いにくさをよくご存知だったようで、養生訓のなかで次のように説いています。

                    「日本人は中国人より体、気ともに薄弱で、純粋な補薬を受けつけにくい。そこで、甘草や大棗などをほどよく加えたほうがいい。ただ李中梓(『内経知要(ないけいちよう)』などの著書がある中医学の大家)はこう言っている。『甘草は性が緩(ゆるやか)であるが、多く用いてはならない。一つは甘いことでよく腹が張るのをおそれる。一つは薬の効果を減じるのをおそれる』。これは、甘草を多く使うと一つは気の流れをふさいでつかえやすくなる、もう一つは薬力が弱くなるからである」(巻第七の36)

                    漢方薬は化学合成されたものでない自然の産物であるから副作用がないと思われることがあります。しかし、甘草のように扱いがやっかいな生薬のことを考えれば、ことはそう単純ではありません。西洋医学と中国医学の大きな違いは、患者さんを診る方法にあります。私も外科医として西洋医学一辺倒だったときには、患者さんの体の一部を診て、その症状にのみ注目していました。中国医学を学んで、はじめて患者さんの全体を診るようになりました。全体を診ることによって、その人に合った薬を正しく処方すれば、副作用をおそれる必要はありません。

                     

                    のどが痛み出したので風邪ひく予感したがマックシェイク飲んでたらいつのまにか治ってた・・て事例が多ければ、マックシェイクが引き始めののどの風邪に薬効ありということにはならないのだろうか。ウイルスの病気に薬を使わないと本で読み、じゃー各社から出てる風邪薬の「効く」「治る」メカニズムが何なのかかるく調べたとこによれば、西洋薬は熱なら解熱剤、鼻なら抗ヒスタミン剤が入ってて各症状を抑えるという感じで、風邪薬のCMが、熱から来る人!鼻から来る人!と、やたら細かく症状を指定しているのはそのためなのだと思われる。

                    いっぽう漢方の効きは西洋薬と全く違う理屈でたとえば「風の邪(原因)が口や鼻から入って体表や肺などを傷つけると考え暖かい空気が上に上るように風の邪は身体の上部に留まり鼻が乾燥したりのどに炎症を与えたり頭痛といった症状が現れによって水分も消耗させるので口が渇いたりもします」といったぐわいで、何べん読んでも意味が頭にはいってこない。ただ体の一部に熱や水がとどこおったり欠いたりするといった感覚が重要なことは間違いなさそうだ。

                    たとえば便秘だったら大黄のセンノシドが腸の運動を促進し〜といった薬学的な説明もできるが、東洋医学であれば便秘によるのぼせを熱が滞留してるとか腹部に水が足りないといった感じに認識しているのではないだろうか。近代科学における医療は顕微鏡でしか見えない小ちゃな菌やウイルス、それに効く有効成分を特定し病巣を臓器や細胞といった部分に分解されたレベルで診てるが、東洋医学はそんなもんない時代の医療であるから部分に対する全体(ホール)、つまり精神まで含めた人間の体質であったり薬の性質も温めるとか冷やすとかいったホリスティックさで勝負している。

                    なので熱や水にかんする「冷え」「むくみ」のような、ご婦人に多く見られる体質的な不定愁訴の改善に優位性が見出されるし、2歳児でも飲める五虎湯もまた「により肺の潤いがなくなっていると考えるので体が温まるとより症状が悪化する方冷たいものを好む傾向がある方に適しています」となってて、やはりここでも熱やら水で説明されているのだった。漢方薬自体もホリスティックというか、やせ薬にしろ風邪薬にしろけっきょく使われている生薬は麻黄だったり甘草だったりとどれも同じなのだけど、組み合わせによって○○湯とか○○散といったバリエーションができてる。

                    これが西洋薬の有効成分のように臨床試験では検証できない理由になってて、二重盲検法を提唱してた高橋晄正は科学的根拠に乏しいと批判してた。ただ風邪に改源とか甘草入ってるけども実態はアセトアミノフェンとエフェドリンの西洋薬だし、あれだけ漢方は「証」を見るとかいってんのに皮下脂肪に効くはずの薬が内臓脂肪の「細胞」に効く!!ことになってたりするの見ると、漢方や生薬であっても東洋医学の範疇から逸脱したものもかなりあるのだろう。

                     

                    雑感282-2004.11.24「漢方薬の問題 −高橋 晄正さんの訃報に接して−」

                    http://junko-nakanishi.la.coocan.jp/zak281_285.html

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                    東大では物療内科に属する医師だった。病院で患者さんを診る仕事もしていた。私が最初に高橋さんの文章を見たのは、グロンサンに薬効がないという内容だった。当時、統計学の重要性も知らなかったのだが、高橋さんの論理のするどさに感銘を受けた。

                    薬効判定に二重目隠し法などが取り入れられていなかった時代のことである。我が国で、このような科学的な検証方法が取り入れられるようになったのは、国際的な圧力(日本の方法では、外国の試験ではパスしない)と、高橋さんの功績である。高橋さんの主張は、西欧の流れを汲んでいるが、西欧医学の中でも新鮮な主張があった。

                    グロンサン問題以前から、サリドマイドやスモンなどの薬害問題に取り組み、1970年には、「薬を監視する国民の会」を作り、また、「くすりのひろば」というレベルの高い小冊子を出していた。それは西洋医学、現代医学の批判という側面を強くもつ内容だった。そして、私が高橋さんの名前を知る頃には、市民運動の中では、まさに神様のような存在になっていた。

                     

                    ところが、1980年代後半になって、高橋さんは市民運動から厳しく批判され、攻撃される存在になってしまっていたらしい。ある時、友人からそのことを聞かされて驚いた。「どうして?」「高橋さんが、漢方薬の批判をはじめたから。確かに、高橋さんの言うとおりだと思うけど、あそこまで強く批判しなくともいいと思うのだが。今までの高橋シンパは、ほとんど批判派になっている、なぜ、かくも孤立化の道を選ぶのか?」と友人は言った。

                    私は、高橋さんが漢方薬について書いた物を読んでみた、ごく当たり前のことが書いてあった。漢方薬も薬だから、効く場合もあるが、呑み方や量を間違えると害になる、漢方薬は、西洋医薬に求められている「二重目隠し法」での効能検査が行われていない(**)、にもかかわらず、一括保険適用になった。

                    漢方は、複合薬だから、その成分の一つがその人の病気に効く場合も、他の成分は害になることもある。複合薬だから、効果的だというのはおかしい、むしろ、危険である。効能が弱いので長期に服用することになるが、この長期服用がむしろ問題を起こしやすい、すべての薬を長期に服用していいか、どうか、疑問があるということが書かれていた。敢えて孤立化というのではなく、当たり前のことを言っているだけだ、私はそう思った。

                    ・・・

                     

                    薬というかぎり副作用の心配があるってことを考えれば東洋や西洋にかかわらず、自然に治る病気で飲む、もしくは効いてんのか効いてないのかよくわからないものを長期服用するのは一種の乱用だと思うのだが、漢方はそういう薬が多い。そもそも風邪のせきや鼻水というのは悪い奴を体に外に出そうとする自然治癒力のようにも見えるし、熱でさえ菌やウイルスを殺すための防御反応(←山田真の本で見かけただけなので一般的な説かそうでないのかは不明)というのだから、治るって意味では薬で症状を抑えずにせきこんだりしてるほうがデトックスになってる気がする。

                     

                    https://www.amazon.co.jp/dp/4480038078

                    商品の説明
                    内容(「BOOK」データベースより)

                    風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説く。本書は、「闘病」という言葉に象徴される現代の病気に対する考え方を一変させる。風邪を通して、人間の心や生き方を見つめた野口晴哉の名著。


                    中央線

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                      ベトナム戦争や栄ちゃんの70年安保それに対するプロテストのフォークソングの時代においては若者の街というと新宿だったが、おそらく1969年を過ぎたころになると機動隊相手に暴れまくるような若い熱気はしだいに退潮してきてフォークは四畳半化もしくはロック化したと思われる。フォークの四畳半化は吉田拓郎の台頭、ロック化は「帰ってきたよっぱらい」のフォーククルセダーズに在籍してた加藤和彦がサディスティックミカバンドでデビューした1972年。

                      このころ吉祥寺に「ぐゎらん堂」「OZ」といったロック喫茶がオープンしている。ロック喫茶はおそらく今でいうライブハウス、ロック系のライブできる小規模なお店かと思う。

                      ロック喫茶の前にはジャズ喫茶というのがあり、末期にはベ平連系の人々に占拠されてたという新宿「風月堂」も名曲喫茶だった。ライブハウスもよくわからんぐらいなのでその系統の音楽喫茶が何なのかもっと分からないのだが、たぶん昔はLP(レコードのアルバム)が今以上においそれと買える値段ではなかったので喫茶店で聴いてたらしい。

                      鑑賞とは別にジャズ喫茶の時代からグループサウンズとかのライブやってて、だいたいロック喫茶以前のバンドはジャズ喫茶や米軍で演奏してるイメージだ。それ以外の音楽喫茶は「うたごえ喫茶」てのもあり、これはレコードや音楽隊の演奏を鑑賞するのでなく客がロシア民謡や労働歌を合唱する。

                      ジャズ喫茶とうたごえ喫茶のWikipediaを読んだらいづれも1970年代には下火だったと書いてたが、労音の衰退期もそのぐらいだろう。風月堂の閉店もまた1973年であり、この年に出た井上陽水「氷の世界」が100万枚突破してて喫茶に聴きに行かなければいけないほど高かったアルバムが初のミリオンセラーとなった。

                       

                      僕の吉祥寺話 20(ジミー矢島の日記)

                      http://penguinhouse.net/25940.html

                      いつごろからなんだろう 吉祥寺が「若者の街」と呼ばれるようになったのは

                      ・・・

                      その当時どんな店があったのか・・・なかなか思い出せないなかで色々調べていくうちにある言葉に辿り着いた それは「ロック喫茶」という名称

                      いまでもこの名称が”現役”なのかは知らないが、そういえば「ぐゎらん堂」も最初は「ライブハウス」ではなく「ロック喫茶」というカテゴリーで括られていたことを思い出した

                      そして当時の吉祥寺には何件かのロック喫茶があった 「赤毛とそばかす」「OZ」「be bop」・・・あとは思い出せない(笑) ジャズ系だと「ファンキー」「メグ」なんかね

                      とにかくそれらのお店に共通していたのはどちらかというと敷居が高くて入り辛い、暗い、恐い・・・「入れるもんなら入ってみやがれ」的な突っ張ったところがあったということだ

                      当時の日本は決して若者に優しくなかった・・・と言うより厳しかった 「若者文化」というものがまだ社会ではマイノリティーで”若い奴ら”といえば金もないくせに偉そうに理屈だけはこねる 気に入らないことがあるとすぐにゲバ棒を持って暴れる、不潔でダサい・・・それが社会が持っていた大方のイメージだったと思う

                      だから若者たちは自分達の望むものは誰が何と言おうと全部自分達で作り出す・・・そういう気概がすごくあったと思う その当時のそれらのお店はそういう若い店主たちの思いを詰め込んだ「砦」みたいなものだったんだと思う 外から見るとずいぶんと排他的なんだが中に入ると居心地がいい・・・傷ついた若者たちの心を慰める「駆け込み寺」的なものがそれらのどの店にもあったのだと思う (右写真は当時のロック系の聖地「OZ」 僕には限りなくドラッグやハッパなどのイメージがあってヤバそうで恐くて行けなかった店)

                      ・・・

                       

                      上の引用文に「OZ」はドラッグや大麻のイメージが強くて怖かったとあるけども、たしかにOZに出演してたという南正人、裸のラリーズ、久保田麻琴と夕焼け楽団、アシッドセブンは日本山妙法寺でライブやってたのと同じ顔ぶれで、YouTubeで見たことある日本山妙法寺の動画ヒッピーすぎて怖かった。名前からして怖いアシッドセブンは1988年の反原発フェス「いのちの祭り」にも関係してる。

                       

                      野外フェスの元祖「いのちの祭り」:脱原発と日本のカウンターカルチャーのクロニクル(2012.11.30 WIRED)

                      https://wired.jp/2012/11/30/inochinomatsuri/

                      ・・・

                      88年8月1日から8日の8日間、八ヶ岳のスキー場で開かれた「いのちの祭り」には、述べ約1万人が、キャンプインで集まった。それだけの数の人間が、野外でキャンプしながらひとつの場所で、1週間以上も生活するなんていうイヴェントはそれまでなかった。

                      しかも、単なる音楽フェスティヴァルではなかった。祭りが掲げたテーマが、「No Nukes One Love」。2年前の86年に世界を震撼させた、チェルノブイリ原発事故をきっかけに激化する反原発運動の、それは新しいひとつのかたちでもあった。

                      会場では、環境汚染や自然農法が語られ、「No Nukes」な社会を目指すためのシンポジウムが連日行われた。気功や瞑想、マクロビや自然エネルギーに関するワークショップが開かれ、『ホピの予言』のようなメジャーが配給しない映画が上映された。パスポートを持たずに来日したネイティヴアメリカンのメディシンマンがステージで祈りを捧げ、オープニングセレモニーでは神道の大地の神が降ろされ、神楽が奉納された。

                      それは、破滅へと突き進む持続不可能な消費文明とは別の、新しいライフスタイルの実験場であり、ショールームであり、束の間に現れた「ONE LOVE」の理想郷であり、日本のカウンターカルチャーにとっては、歴史的なギャザリングであった。

                      ・・・

                       

                      いっぽうのぐゎらん堂はフォーク系のミュージシャンが多い。武蔵野タンポポ団というバンドも結成され、メンバーは流動的ながら「自衛隊に入ろう」の高田渡や山本コウタロー、シバ、友部正人などが在籍していたようだ。

                      「COM」や「ガロ」で活動していた永島慎二のアシスタントだったシバは漫画家でもあり、吉祥寺に住んでいた。永島慎二は新宿でフーテン生活を送った経験をもとに「フーテン」を発表したり、シバなどがモデルになった「若者たち」が市川森一脚本で「黄色い涙」というドラマになってて、舞台となった阿佐ヶ谷には友部正人も住んでいた。

                      永島慎二の漫画ははっぴいえんどにも影響を与えてるらしい。はっぴいえんどのアルバムジャケットやあがた森魚「赤色エレジー」が林静一だったり友部正人のアルバムやロッキンオンの表紙を真崎守が描いてたりと、この時代の特徴として音楽(フォーク、ロック)と漫画(劇画、ガロ、COM)と左翼が連動している。

                       

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                      Amazonレビュー

                         時代は1963年。漫画家の栄介は、阿佐ヶ谷に住む歌手の章一、画家の下川、小説家の竜三に協力してもらい、重い病の母親を東京の大病院に運ぼうとしていた。これをきっかけに仲がよくなる4人。それでも目指す道がちがうと、散り散りになっていった。ところがぞれぞれ思うように運ばす、栄介の部屋をたずねてきた。再会を喜ぶ4人は共同生活を開始する。
                         嵐の5人が出演した昭和を舞台にした青春映画。二宮和也演じる栄介を中心に、3人の青年(相葉雅紀、櫻井翔、大野智)たちの何気ない日常が描かれる。仕事にあくせくするわけでもなく、夢を追いかける日常はノンビリ過ぎてゆく。青年たちのなんとなく気があって、なんとなく一緒にいるという居心地のいい空気が、そのまま“嵐”のイメージにだぶる。ものすごいスピードで過ぎていく21世紀の速度とは、まったくちがったノンビリした昭和の時間。その時代に青春を送った人には懐かしいだろう。犬童一心監督は嵐の個性をうまくいかし、誠実で心地よい作品に仕上げた。ただ松本潤は、米屋で働く勤労少年の役で、共同生活の仲間ではなく、本作では助演。ファンは少々物足りないかも? 共演は香椎由宇、菅井きん、田畑智子ほか。(斎藤 香)

                       

                      吉祥寺の「OZ」「ぐゎらん堂」に先がけて国分寺の「ほら貝」高円寺の「ムーヴィン」など中央線沿線にはロック喫茶ができ始めてて、1972年ごろから立川の米軍ハウスにヒッピーが住みつきだし、70年代半ばには「ほびっと村」も西荻窪にできた。ベトナム反戦や関西フォークといったカウンターカルチャーの時代は新宿に求心力あったけど、四畳半時代に入ると若人の活動範囲が中央線沿線になってきてサブカル化した。

                       

                      https://www.amazon.co.jp/dp/B000J8SUAK

                       

                      友部正人 一本道 EP盤1972年(YouTube)

                      https://www.youtube.com/watch?v=ekQv8dt5GsQ

                       

                      吉田拓郎 マーク供高円寺(YouTube)

                      https://www.youtube.com/watch?v=tZVaoI2TnvQ

                       

                      荻窪二丁目/南こうせつ(YouTube)

                      https://www.youtube.com/watch?v=g-cE2KHEpUk

                       

                      吉祥寺  斉藤哲夫+Earlytimes Strings Band(YouTube)

                      https://www.youtube.com/watch?v=QQaOeFOwb-w


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