女と医療

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    肥満や病気になるかどうかは腸内細菌しだいであり、また新型コロナにワクチンも薬もないこの状況下では納豆やヨーグルトなど生きて腸に届く気がする発酵食品へ納豆だけにわらにもすがる思いで人々が期待を寄せている。そんな腸活人気爆発のこんにち腸内フローラならぬ「膣内フローラ」に着目したサプリメントの広告を見かけた。

    そのサプリはコロナウイルスとは関係ないけど腸内フローラ人気に便乗してる点に留意した。腸内フローラ界も帝王切開でアレルギー。ジャンクフードでデブ菌。とか言ってるため個人的には話半分〜100分の1程度に聴いており、それにくわえ膣とかいいだしたらスピリチュアル入ってるイメージもある。

    ここ10年弱で膣トレだの膣ケアだのいう市場が急成長してきたのだが私が膣なんとかっていう言説を最初に見たのはマーマーマガジンっていう冷えとりの雑誌である。くだんのサプリを推薦してる関口由紀ってお医者さん聞いたことあるような気がして確認したところやはり私が初めて膣言説を目にした性の特集号に登場してて、ミシェルオダンとかモベリ呼んでたオキシトシン推しの湘南鎌倉総合病院の産婦人科に勤めてるらしい。

    しかしamazonでサプリのレビュー見てたら友達からもらったとか大手の製薬会社だから安心だのみんな文章が似てるし内容も抽象的で不自然すぎる。レビュー数が1〜2件と少ないうえ同時にデリケートゾーンの美白クリームに高評価してる人が多いのだけどこれ本当にヤラセじゃないんでしょうな。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4906817173

    商品の説明

    間違いだらけの性の常識から解放されるッ!!! セックス、本当のはなし ◎巻頭二大企画 セックスの「ほんとう」はずっと隠されてきた 聖なる性のはなし/夏目祭子さん 『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』著者 リズ・ブルボー/性のお悩み相談 ◎性の正直鼎談 わたしたちのセックス ほんとうのはなし ◎マジな実践編! ごぶさたガールのための、4つの性準備ガイド おっぱい体操 神藤多喜子先生 月経血コントロール 才田春光先生 ちつ体操 関口由紀先生 呼吸法 加藤俊朗先生 ◎インタビュー 東ティモール共和国の独立を描いた 映画『カンタ・ティモール』監督 広田奈津子さん ◎ファッション コズミックワンダー mm socks ◎読み物いろいろ 服部みれいのどんどんあたらしくなっていく 石田紀佳の魔女(ニューガール)入門 みれいの部屋 ささたくやのTABI食堂 エコ男子 読者のひろば 平松モモコのそれいけ! マーマーガール

     

    このマーマーマガジン月はわからないけどamazonを参照するかぎり2012年の号で、同じ年の2月に関口医師は「カラダがときめく ちつトレ」って本を出してた。泌尿器科なので真面目そうな漢方や尿もれの本とか出してたのが急に「人生がときめく片づけの魔法」「脳トレ」あたりを意識してそうな売れ線のタイトルとなり、内容紹介も「TV、雑誌で超話題!冷えとり美肌の最強プログラム」「1日5分、息を吐きながら締め、吸いながらゆるめる。女性ホルモンが活発になって体もポカポカ温まる。便秘、ストレス、不眠を解消して尿もれ、セックスにも効く、今話題のトレーニング」とある。

    超話題になったTVは「あさイチ」の2011年10月のセックスレス特集だそうで、この番組ふんどし特集もやってたのでスタッフにそういうの好きな人がいるのかもしれない。ただこの時期って神藤多喜子先生のおっぱい体操はテレビや雑誌でさかんに紹介されてたけどちつはおっぱいよりハードル高かったせいかそれほどでもなく、私はマーマーマガジンなどの書籍やネットで目にするのみだった。

    今時点で関口先生の本読んでないしマーマーマガジンの記事もまったく内容覚えてないけども、骨盤底筋を鍛えると尿もれが改善されるセクロスが気持ちよくなるとかそういう話らしい。このまえ本屋の健康コーナーに関口先生が監修してる本(著者は違う人だった)があったので中身をチラ見たら昔の女性は経血コントロールができてました。って書いてた。

    経血コントロール(生理用品しなくても昔の女性のような身体性をとり戻せばトイレで経血を排出できる)は三砂ちづるの新書「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」から広がった話かと思うので少なくとも2004年にはすでにあったけども、2010年代より生理にくわえて「ちつ」「おっぱい」また「骨盤」「子宮」「女性ホルモン」など女性の身体とくに生殖にかんしてマスコミや出版界が話題騒然を創出しだした気がする。関口先生(医師、ちつ体操、東洋医学)の「温かくてしなやかな「ちつと骨盤」が体と心を幸せにする。女性が一番大切にしたい ちつと骨盤ケア読本」「ホルモンを整えて潤い美女になる! 1日1ケアメンテBOOK」「女性ホルモンの力でキレイをつくる本」といった著書のタイトルを見ると性、つまり生殖機能をマッサージやエクササイズ、あたためでケアすると幸せで美しい女になれるっていう身体感覚が存在するようで、神藤先生(助産師、おっぱい体操、アーユルヴェーダ)の著書もまた「美乳」「幸せ体質」「きれいをつくる」「女性ホルモン整え」など似た言い回しが散見されるのだった。

    関口先生や神藤先生だけでなく、胎内記憶の池川明と助産師のやまがたてるえ「女性ホルモンを整え幸せになる!ぽかぽか子宮のつくり方」(参考文献が関口由紀、三砂ちづる、シャスティン・ウヴネース・モベリ、日本ふんどし協会など)若杉ばあちゃん「子宮を温める健康法」など2010年代においては子宮を温めたり女性ホルモンを整えて幸せになる本が手をかえ品を変え著者を変えで大量リリースされてた。しかしこのあたためぷり、もともと冷えを重視してる漢方業界が子宝の薬を売ってたし骨盤ってのも整体から来てそうで東洋医学との関連性が疑われる。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4837662471

    内容紹介

    健康雑誌『安心』の人気企画「体のココを温めると病気が治る! 」が1冊の本になりました。
    目、耳、首、骨盤、肝臓、ふくらはぎの6つ部位別に温め方とその効果を掲載。
    さらに、ショウガを使った体の温め方やショウガ料理専門店の人気レシピもたっぷり盛り込みました。
    体を温めてどんどん健康になってください!

    ●片岡鶴太郎さんの肛門カイロ
    ●シワやシミが防ぐ新入浴術
    ●目を温めると老眼、ドライアイが改善! 視力も急回復!
    ●耳を温めると耳鳴り、難聴が軽快! 透明美肌になる!
    ●首を温めると高血圧、糖尿病が改善! 髪が生えた!
    骨盤温めると腰痛、ひざ痛が解消! 頻尿も治る!
    ●ふくらはぎを温めると血圧が降下! 9kgやせた!
    ●肝臓を温めると便秘、むくみが解消! 血糖値も下がった!
    ●全身を温めるショウガ紅茶とショウガココア

     

    健康雑誌『安心』の人気企画「体のココを温めると病気が治る! 」は関口由紀のほかに「心のからだも冷えが万病のもと」の川嶋朗、石原結實を父にもち水毒や冷えとりにかんする著書が多い石原新菜など漢方や東洋医学に造詣の深い医師による知恵が一冊にまとまっててこれ読んだらあたため健康法を網羅できそうだ。もくじ見た感じでは関口先生が「骨盤を温めると腰痛ひざ痛が解消!頻尿も治る!」石原先生は「全身を温めるショウガ紅茶とショウガココア」の項を担当していると思われるが、それ以上に片岡鶴太郎さんの肛門カイロが気になった。

    amazonで関口先生の著書一覧を見てると「カラダがときめく ちつトレ」の前に共著で「誰も教えてくれなかった飽きないセックス」て本が2010年11月に出てて汗だくの裸の女がベッドで横たわってるマンガの絵が表紙なのだけどこれの元ネタはやはりパコパコされてる女のマンガが表紙で同じ年の5月に出てる宋美玄(産科医)著「女医が教える 本当に気持ちのいいセックス」とみられこっちはレビューが200超ついてる。最近多い「世界最高の医師が教える科学的根拠にもとずいた食事法」みたいな感じで出版は一冊当たると似たような言い回しのタイトルと表紙の奴が何冊も出るらしいのだがそれはさておいて関口先生はあさイチのセックスレス特集に出てたように「ちつ」「尿もれ」だけでなく「キョウイクSEX」「女医が指南!あなたのセックス感度を最大にする腟トレ&ケア」など女が性交渉で気持ちよくなる方法も指南してる。

    「世界最高の医師が教える科学的根拠にもとずいた食事法」みたいな本は「医師が教える」であり、泌尿器科や産科には男のお医者さんもいるだろうに「ちつ」「おっぱい」「骨盤」「子宮」「女性ホルモン」「気持ちいいセックス」といった生殖関係になるととたんに「女医が教える」と性別ことわりだすのは男医がどんなに医者としての知識や経験をつんでも女の体は女にしか分からないこともあることを示唆しているのかもしれない。じっさいヤセ菌を増やすダイエットサプリを推薦してた日比野佐和子先生の著作のタイトルを確認してみると、生殖と関係なさそうな眼科医だからかいっぱい本出してるにもかかわらずタイトルに「女医」がはいってるのは「39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?」のみだった。

    一般に「ちつ」「おっぱい」「骨盤」「子宮」「女性ホルモン」「気持ちいいセックス」また「生理」などという生殖の話題は本来ならば言及することがはばかられてるので、そうした性タブーをなくしてこうという女性運動もしくは自然派の力が働いていると考えられる。女からしたら「ちつ」「おっぱい」などは生まれながらに持ってる体のいちパーツであってべつに男をハァハァさせようととりつけたわけではないのだけども、男がエッチな目で見るために女の体は男を悩殺する嫌らしいものであり、生殖もオープンにしてはいっけないいかがわしい話題であるかのように敬遠されてきた。

    本来お産は産婆など女たちが協力してやってたが帝王切開や無痛分娩など男医が教える科学的根拠にもとずいた最強の出産法が主流になると非専門家の知識体系はおばあちゃんの知恵袋になりさがり女たちは看護婦として医師のサポート役に甘んずることとなった。そこで「女医」として男と同等の医療技術を身につけるか、トラウベで心音聞いたりおっぱいマッサージしたりといった魔女的な知恵を復権させるかという志向の差はあれ、気持ちいいお産やセックスといった女が自然に持ってる生殖と癒しのエネルギーを野蛮として抑圧してきた男から女の手にとりもどさんとする点では共通してるように思う。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4588021672

    内容(「BOOK」データベースより)

    西欧の歴史において医療の実践者として活躍してきた女性が、自立した医療家の地位から1970年現在の補助的医療労働者の地位に下落してしまうまでの過程を描き出した『魔女・産婆・看護婦』、および19世紀アメリカにおいて男性社会によって医療や衛生問題の対象に仕立てられた女性を調査し論じた『女のやまい』を併載。1960年代の公民権運動や反戦運動につづくアメリカの女性解放運動の草創期に、差別を身をもって体験した世代のパイオニアによって真摯に物語られた啓蒙の書であり、女性解放運動の闘争開始の合図を告げた時代の証言の書。

     

    魔女の不思議(その2) 世界史小ネタ第61回

    http://history.husigi.com/VHv2/koneta61.htm#menu1

    数世紀前までヨーロッパ人は魔女(Witch)の実在を信じていました。大きな鍋で薬草を煮、杖に乗り、夜な夜なサバト(集会)に出席する悪魔(Satan)の手下として。

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    しかし魔女に具体的なイメージを与えたのは、中世ヨーロパで「産婆」として活躍した女性たちでした。まだ医者という専門職がなかった時代、彼女らは村人の出産を助けただけでなく、病を治し心を癒しました。イギリスでは「Midwifery」と名付けられ、フランス(sage femme)やドイツ(weise frau)では「賢い女」と呼ばれました。

    彼女らの治療法は薬草を使うもの。教会が「産みの苦しみはイヴに下された正当な罪」などと言っていたとき、彼女らは陣痛に麦角(ergot)を利用しました。ジギタリス(digitalis)は今でも心臓疾患の治療に欠かせませんが、もともと彼女らの薬草リストの一つ。真夜中に薬草を摘みに出かけたのも、明け方の植物が一番薬草として効果が高いことを経験的に知っていたから。

    彼女たちはその有能さゆえ、周囲から神秘的でマジカルな存在と見なされるようになりました。「賢い女」たちは尊敬されると同時に恐れられるようになりました。教会もまた、彼女らが調合する薬草の効果があればあるほど脅威に感じました。そしてある時村に天災が襲い、作物の不作が続くとそれは彼女らの「魔術」のせいではないかと考えるように。

    『魔女の槌』(魔女裁判の手引き書)は「教会にとって産婆ほど有害なものはない」と説きました。魔女狩りの最初のターゲットが「産婆」たちだったことはよく知られています。13世紀にイスラム世界から医療教育が伝わり、医療の専門職が男性によって独占されると、産婆たちは真っ先に火あぶりにされました。

    ・・・

     

    聖マリアンナ医科大学入試 女子受験者のみ一律80点減点しても 差別を否定する大学に抗議集会(2月21日 週刊金曜日)

    http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2020/02/21/gender-58/


    土を健全化

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      評価:
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      SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
      ¥ 1,640
      (2010-02-17)

      きょうから一部劇場で公開される腸活ドキュメンタリー「いただきます ここは、発酵の楽園」。ちかごろマイクロバイオータ的見地から腸内細菌に興味を抱いたので予告編の動画を見てみた。

       

      映画『いただきます ここは、発酵の楽園』予告編(YouTube)

      https://www.youtube.com/watch?v=8BUjPjcAmbk

      奇跡のリンゴで超有名な木村秋則は2013年に菅野美穂や久石譲で映画化もされてる。自然派農業でよく聞くのは有機無農薬、つまり農薬をやらず肥料も化学肥料じゃなくって有機肥料みたいなイメージ持ってる人が多いと思うけど、奇跡のリンゴは「自然栽培」でたぶん肥料自体やってない。

      ほかに不耕起(耕さない)ってのもあり、そういう自然派極めた農法の人はよく普通の農法以上に有機肥料を批判してて木村氏も有機で育った作物と肥料なしの作物をビンに入れて有機は腐ったけど肥料なしは発酵したみたいな実験やってた記憶がある。あと土が豊かになりフカフカになるってのもあったが、土の発酵はこの映画の最重要テーマだろう。

      ナレーションの小雪はたしか家が生活クラブやってたこともあってロハス育ちなので、かなり前からそういうので名前聞くし今は農業もやってるそうだ。夫は俳優の松山ケンイチで2人のあいだに3人のお子さんがいる。

      2009年にカムイ外伝って映画で共演したのがなれそめだった。なので結婚したとき監督の崔洋一がコメント求められてて、撮影に自然派の料理を持ってくるなど家庭的で意識高いとこに松山氏は惚れた。みたいなこと言ってた記憶がある。

      これ稲を乾かしてるんだと思うけども、「稲木」とか「はさがけ」とかいってWikipediaによれば干すことによってアミノ酸と糖の含量が高くなり、また稲を逆さまに吊るすことで藁の油分や栄養分や甘みが最下部の米粒へ降りて栄養とうま味が増すと言われてて太陽光という自然の恵みを利用する古来よりの方法だったけど、近年は乾燥機使うので手間がかかる天日干しは減少傾向にある・・とのことである。藁は編まれて笠、俵、ぞうり、わらじ、むしろなどの日用品、機械化の前に動力だった家畜の飼料や藁人形などに利用されたことであろう。

      映画の公式サイトに文化人類学者の辻信一がコメントを寄せてるけど、昨年亡くなった辻氏の実兄にあたる建築家も「わらの家」て本を出してた。高樹沙耶がそこと組んでわらでできたカフェ作るのにボランティア集めて炎上したことがあって、いっとき益戸育江って本名にしてたのが選挙だ大麻だなんだ言ってるうちいつのまにか高樹沙耶って名前に戻ってた。

       

      小雪×オオタヴィン映画『いただきます ここは、発酵の楽園』トークイベント。食の大切さを語る(2019年12月6日 Chinemarche)

      https://cinemarche.net/documentary/itadakimasu2-report/

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      現在は出産も経験し家庭では一人の母となった小雪は、近年では半田舎生活を開始。田舎では農業も積極的に実施しているといいます。まだ約半年ほどの田舎生活の中では、野菜も自分で作り、極力野菜を出さないことを心掛け、さらにコンポストを設け土壌の肥沃化に努めるなど、アクティブな生活を送っていると明かします。

      その一方で「自然に触れて変化があると感じたのは、(子どもたちが)いらいらしなくなったこと。常に裸足で土に触れている感じなんですが、精神的にすごく落ち着いていて、東京に帰ってきても小さいことを気にしなくなった」と驚きの効果も実感している様子を見せていました。

       

      加えて小雪が積極的に取り組んでいるのが、代表的な発酵食でもある味噌づくり。これまで家族で味噌を造ることが恒例だったと振り返る一方で「昔は母と一緒にみそを仕込んだり、梅酒を作るというのが恒例でしたが、それがいまでもそうなってたらいいなと」と自身の気持ちを吐露します。

      この味噌づくりですが、手作りで作られるものが高く評価されている理由として、味噌を発酵させる酵母のほかに味噌づくりをする際に素手を使うことで、手に付着している常在菌が作用することで程よい発酵が行われ、質のいい味噌ができるからと言われています。

      小雪はその味噌をよく撮影の合間などにスタッフにも分け、好評を得ていることなどを回想しながら「日本人は、本能的に味噌を美味しいと思えるところがあるんだなと思います」と語ります。

      家庭でも必ず食事には味噌を入れているという小雪は、子にも味噌を摂取させることで病気への免疫力もアップさせていることを実感。「ここ何年も病気してないかなと。多少風邪をひいても免疫力が強いのか、病院に行ったことがない」とその健康ぶりを明かしながら「食が薬なので、食の良さというのを維持し投資する価値を改めて認識させられる」と語ります。

       

      一方で、最近の一般的な考えとしてはどちらかというと常に除菌を行う方向へと進んでいることとは対照的に、小雪は「うちの子は3歳で指しゃぶりとかするんですが、(敢えて)どんどんさせているんです」などと告白。

      その理由として「指しゃぶりというのは、自然に自分の(体を守る)細菌が足りないから無意識の防衛本能で舐めさせているというところもあるといいます。だからまず子どもはいろんなところをなめさせるのもいいと思っています」とコメント。こういった面は、近年一般的にな認識が徐々に変わりつつあるということをオオタ監督が補足されました。

      自身が子どものころは玄米食、肉は月に一回出るか出ないか、豆腐がメインといった健康的な食事をしていたという小雪。

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      この映画について小雪が語ってる記事を読むと、生活クラブって固有名詞こそ出てきてないけど玄米食で肉はめったに出ず味噌も家庭でつくってたって書いてるし、手づくり(手の常在菌づくり)味噌を撮影の合間にスタッフに分け〜とあるので、ロハス育ちで撮影に自然派料理持ってきて松山ケンイチのハート奪ったっていう私のおぼろげな小雪データたぶん間違ってない。あと前にアクアーリオとかいう糖尿病やアトピー治る水も小雪が使ってるって話題になってた。

       

      アクアーリオ(YouTube)

      https://www.youtube.com/watch?v=lVqYAHPu_To

       

      もともとロハス系農業は土のなんとか〜大地のなんとか〜って言い回しがすごい多いのだけど、マイクロバイオータ的見地だとデイビッド・モンゴメリーという人が有名じゃなかろうか。「土・牛・微生物」の表紙は稲を干してる絵であり、amazonの内容紹介読むと「失われゆく、我々の内なる細菌」のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているとかトラクターどころかすきも使わない不耕起栽培って書いてる。

       

      https://www.amazon.co.jp/dp/4806715670/

      内容紹介

      土は微生物と植物の根が耕していた――
      文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、
      土の健康と新しい農業をめぐる物語。

      足元の土と微生物をどのように扱えば、
      世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。
      アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、
      アジアの保全型農業、日本のボカシまで、
      篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。
      古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、
      世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。
      深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。

      ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論。
      出版社からのコメント

      ●毎日新聞書評掲載(2018年10月21日中村桂子氏評)
      ●HONZ「解説」から読む本掲載(2018年08月31日)

      ●編集部より
      古代文明から現代にいたる土と人類の関係を描いた『土の文明史』、
      そして土壌中の微生物の働きと人の内臓についてまとめた『土と内臓』に続く
      土3部作の完結編となる本書では、農業における土がテーマです。

      著者はアメリカを中心に世界各地を訪ね、不耕起栽培を実践する農家と研究者に取材を行ないました。
      そして彼らの長年の経験と豊富な科学的知見から、土と共生する農業が成功する三原則を導き出します。

      第一に、微生物の定着を阻む土壌の攪乱の抑制。つまり耕さないこと。
      第二に、土を覆い水分を保持する被覆作物を栽培すること。
      第三に、多様性のある輪作で、土に栄養を供給しつつ病原菌を排除すること。

      この原則に従わなければ、たとえ有機農業を行なっても土との共生はできず、土壌は疲弊し、収量は低下すると言います。
      反対に、土中の微生物の働きを理解すれば、土壌の回復が可能であるという明るい未来を提示します。

      微生物から植物、人間やウシまであらゆる生命を育む土を、どう扱えば肥沃な土壌によみがえらせることができるのか。
      地球の将来を考える上で、必読の一冊です。

      なお本書では、日本の読者の理解を助けるために、著者に提供していただいた写真を本文中に収載しました。

       

      https://www.amazon.co.jp/dp/4806715247/

      内容紹介

      肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ――
      みんな微生物が作り出していた!
      植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、
      同じ働き方をしている。
      マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、
      土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。
      農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、
      地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。
      微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。
      出版社からのコメント

      ●HONZ「解説」から読む本: http://honz.jp/articles/-/43529

      ●編集より
      私たちは、天動説から地動説へ変わった頃と同じような、輝かしい科学革命の時代に生きています。この革命の主役は微生物――細菌、原生生物、古細菌、菌類(それから生物とはいえないかもしれませんがウイルス)――です。

      土壌の生産力から、人体の免疫系まで、微生物の群集が動かしていることを、ここ20年の生物学は明らかにしてきました。
      しかし、医学も、農学も、微生物の有益な面を理解して伸ばすのではなく、殺すことを基準にしたままです。これまでの1世紀に渡る病原体との戦いを考えれば、致し方ないことかもしれませんが、地平線に沈む太陽を見ながら地動説を受け入れるのに大変な抵抗があったように、生物界が、人間の肉眼では見えない微生物によって成り立っていることを理解するのには、大きな摩擦があるでしょう。
      本書は、その摩擦を減らす潤滑油のような作品です。

      この分野の専門家ではない優れた科学者夫妻が、自宅の庭のガーデニングと、自らのがん体験から、土壌と人体を取り巻く微生物が、わたしたちの生命にとって欠かせない役割を果たしていることを、噛み砕いて論じてくれているからです。

      『失われゆく、我々の内なる細菌』の著者である細菌学者のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているように、土と人体を併せて論じている本書は、天動説から地動説への転換に大きな力があると考えています。
      ご一読いただければありがたいです。

       

      https://www.amazon.co.jp/dp/4806713996/

       

      木村秋則の映画といえば2012年に「いのちの林檎」ってドキュメンタリーもあって、これは化学物質過敏症をテーマにしてる。近年しゃぼん玉石けんや日本消費者連盟や週刊金曜日がダウニーなど不自然できつい香りの柔軟剤などが化学物質過敏症を引き起こすとして「香害」って概念を打ち出してて2,3年前からわりと頻繁に報道されるようになった。

       

      映画『いのちの林檎』予告編(YouTube)

      https://www.youtube.com/watch?v=T7I1mCqaTes

      日常生活の中で体内に吸収された化学物質が限界に達すると発症する化学物質過敏症(CS)の実情を描いたドキュメンタリー。重度のCSを患い呼吸できる場所を求めて放浪生活を余儀なくされる女性と、水さえも飲めなくなった彼女の命を救った無肥料無農薬のリンゴの栽培者で、映画『奇跡のリンゴ』のモデル木村秋則さんの日常を中心に、CS患者たちの過酷な日々を映し出す。合成洗剤や芳香剤、防虫剤といった身近な日用品を通じ、常に化学物質に囲まれている現実にがくぜんとする。

       

      「いただきます ここは、発酵の楽園」のオオタヴィン監督もしゃぼん玉石けんが制作した「カナリアからのメッセージ〜化学物質過敏症のない未来へ〜」ってドキュメンタリー撮っててやはりナレーションは小雪だった。生活クラブ(生協)や石けん運動といった半世紀前のオバタリアン環境運動が小雪やしゃぼん玉石けんによってよみがえりつつある。

       

      カナリアからのメッセージ 〜化学物質過敏症のない未来へ〜(ダイジェスト版)

      https://www.youtube.com/watch?v=pmvlBkKqrtI

       

      オオタヴィンさん(シャボン玉石けん)

      https://www.shabon.com/interview/vol08.html

       

      オオタ監督による一杯のみそ汁のなかに縄文の幸福を味わい宮澤賢治の詩のような映像をめざす映画制作スタジオが「イーハトーヴスタジオ」といい、イーハトーヴとは宮沢賢治の造語らしい。賢治の学校とか七ツ森書館とかロハス系は宮沢賢治の引用すごい多いが、私はロハスと関係なさそうな注文の多い料理店しか読んだことないのでよくわからない。


      母子の営み

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        評価:
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        Alto Films
        ¥ 3,889
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        産科や助産師のオキシトシン人気大爆発は水中出産と同じくフランスのミシェル・オダン博士が起源なのではないかという疑惑が私の中で急浮上した。オキシトシンは自閉症の薬としても期待されてるらしい。

         

        自閉スペクトラム症の治療薬候補「オキシトシン」の研究について(Medical Note)

        https://medicalnote.jp/contents/190509-005-UK

        1990年代、ハタネズミという一夫一妻制のネズミを用いた研究の中で、ハタネズミがつがいをつくる理由として、オキシトシンのはたらきが重要だということが分かってきました。ハタネズミは、オキシトシンのはたらきによって、家族とのをつくったり、を維持する愛着行動をとったりします。また、以前会ったことがある個体を記憶する能力であるソーシャルメモリーのためにも、オキシトシンが重要であることが分かってきました。
         

        2000年代に入ってくると人間についても社会行動が重要であることが分かってきました。そして、2005年、オキシトシンを投与すると信頼行動、つまり人との信頼が強まると、総合学術雑誌のネイチャーで報告されました。人と有益な信頼関係をつくってやり取りすることに、オキシトシンが重要であるということです。

        この報告は注目を集め、その後も多くの研究が行われました。そして、人の表情を読み取るために重要であることや、何らかの利益を共有するような内集団のなかで信頼を強めることが分かってきました。

        こういった研究のなかで、人の気持ちが読み取れない、協力関係を作りにくいといった症状がみられる、自閉症(自閉スペクトラム症)にも効果があるのではないかと考えられるようになりました。

        ・・・

         

        しかし薬ってぐらいだから合成オキシトシンなんだろう。産科や助産師のオキシトシン人気大爆発においては80年代以来のラマーズ法や水中出産を中心とした立会いの自然分娩、母乳哺育、ドゥーラ、母子相互作用、早期母子接触(カンガルーケア)などの系譜にあって人工のオキシトシン(陣痛促進剤)や人工栄養(粉ミルク、哺乳瓶の乳首)良くなき。って文脈が強いものであるから、自閉症治療は「絆」「愛着」という言葉こそ出てくるもののまた違う系統な気がする。

         

        トーマス・インセル(Wikipedia)

        https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AB

        ・・・

        臨床研究へのこの進出の後に、インセルは感情の神経科学の研究のために診療所から研究室へ移った。脳の進化と行動のNIMH研究所の開始は、メリーランド州プールズビルでポール・マクリーンによって始められ、彼のグループは齧歯類の仔での超音波の発声から、プレーリーハタネズミ(英語: prairie vole)における社会的愛着、マーモセットにおける父親による世話までの、動物における社会的行動の調査についていくつかの古典的な研究を開拓した。主要な焦点は、授乳と出産を支えることが知られるオキシトシンだったが、ラットにおいて脳受容体に対する作用による母親の世話の開始にとって重要であることが示された。オキシトシンと関連するホルモンのバソプレッシンもまた、成年プレーリーハタネズミのつがいの形成(en:Pair bond)にとって重要になることが見出された。インセルの研究所は、一雄一雌のハタネズミと非一雄一雌のハタネズミ(それはつがいを形成しなかった)は、さまざまな脳の回路でオキシトシンとバソプレッシンに対しての脳受容体を持っており、哺乳類における一夫一婦制の進化のための仕組みを示唆していることを見出した。[要出典]

        ・・・

        1999年、インセルは、新しい4000万ドルの国立科学財団科学技術センターの、行動神経科学センター(Center for Behavioral Neuroscience)を指揮するためにヤーキスから脱退した。この新しい計画は、神経科学研究に参加しているアフリカ系アメリカ人の学部生の数を増加することが明確な目標の、アトランタの7つの大学と学部生の取り組みに対して、クロス制度の訓練と研究を進展させるために行動神経科学を用いた。この期間はまた、エモリーで実施された社会的神経科学の研究のための実り多い段階だった。ラリー・ヤング、ヅォシン・ワン、ジム・ウィンスローと数人の傑出した大学院生は、オキシトシンとバソプレッシンについての分子生物学、解剖学、行動の特性に着目し、複雑な社会的行動の中のこれらの神経ペプチドシステムの役割に関しての重要な証拠をもたらした。エモリーでの彼の最後の年、インセルは、社会的行動の障害のための治療の潜在性としてのオキシトシンとバソプレッシンの調査が目的の、NIHが資金提供した新しい自閉症施設をはじめ、自閉症の研究へとチームを導いた。

         

        自閉症の研究はトーマス・インセルというアメリカ人によるもので、ハタネズミうんぬんは1990年代の実験だそうだ。お子さんのバーストラウマにも配慮した80年代以来のラマーズ法や水中出産を中心とした立会いの自然分娩、母乳哺育、ドゥーラ、母子相互作用、早期母子接触(カンガルーケア)などの系譜にある研究はどっちかというとハタネズミや自閉症ってよりも「クラウスとケネルのヤギ」「ハーロウの針金サル」今なら「腸内細菌が免疫力を決める」あたりかと思う。

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4826901755

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4260331507

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4309253520

         

        なぜ腸内細菌が免疫力を決める話が自然分娩と関係あるかというと、胎児時代は無菌状態だったのが産道通過と早期母子接触(カンガルーケア)によってお母さまの常在菌が移り、またお子さんも病院出産に傷ついてたり胎内記憶があったりとじつは胎児時代から世の中のことけっこう知ってるし意外に目も見えてるので生まれたてホヤホヤのタイミングでお母さまに抱かれることでこのひとがおかあさんなんだー。と自覚が生れて母乳の吸いつきもよく、おっぱい吸われることでオキシトシン分泌されますます母乳が出がよくなり肌の常在菌が移り母子の絆や免疫が形成される。なんでお母さまの常在菌移ったら良きなのかまでは知らんけど、やっぱり母乳にも免疫入ってるっていうし生まれてしばらくは伝染病の抗体が残ってたりと、お母さまから免疫を受け継ぐという「営み」が人類的には重要なのではないだろうか。

        抗生物質でいい菌まで殺したうえにぎゃくにすごい悪い菌に進化したり、帝王切開や粉ミルクや予防接種によってお母さまの免疫とか細菌を受け継げなかったりと、たったここ1世紀ぐらいの過剰な西洋医学によって菌やウイルスの生態系が狂い病を制御できなくなってきた。そんななか腸内細菌健全化のためにう○こ移植したり帝王切開のお子さんにお母さまの膣液を塗ったりと、素人にはびっくりの斬新な療法も模索されてる。

         

        How Bacteria Rule Over Your Body – The Microbiome(YouTube)

        https://www.youtube.com/watch?v=VzPD009qTN4

         

        古来、分娩中に死亡した母体からの遺児を助けるための手法だったものが、あるいは近代に入ってからも経膣分娩が危険な母子を救うための医学的手法だったものが、本来の目的とは異なるかたちで用いられている。

        名前の由来ともなったローマでの帝王切開の割合は、40パーセントに迫る。韓国やメキシコでは、3人に1人の妊婦が帝王切開によって出産する。世界で最も帝王切開による出産の割合が大きいのがブラジルで、私立病院での出産の4分の3、公立病院での出産の約半数が帝王切開による。ブラジルにおける年間出生数は約300万人である。ブラジルだけでも毎年150万人以上の赤子が、帝王切開によって出産されていることになる。

        アジアの国における帝王切開率は、近年、急上昇を続けている。1990年時点で約5パーセントだった中国の割合は2010年時点で45パーセントを超えた。1996年時点で5パーセント以下だったベトナムの場合は現在20パーセントに迫る。痛みが少ないといった理由のほかに、妊娠前の体型に戻りやすいといった盲信や産後の膣の緩みが少ないといった迷信が帝王切開を受ける側の選択理由となっている。

        ・・・

        ヒトは、多くのものを母親から受け継ぐ。そしてやがて母になり、自らが受け継いだものを次の世代へ手渡す。何十万年、何百万年にわたって、人類はそれを繰り返してきた。受け継ぐもの、受け継いできたものは遺伝形質から、暗黙の知恵や禁忌といった文化や社会規範にまでおよぶ。そんなもののなかに、母親に常在する細菌もある。そして、それらはすべて、偶然ではなく、長い年月をかけて、私たちが自らに有用なものを選択してきた結果でもある。腸内細菌に関して言えば、母から子へ受け継がれる重要なタイミングは分娩時となる。

        ・・・

        破水が起こると、胎児は子宮を出て、今度は膣内を下降する。膣は伸長と収縮を同時に行うことによって、手袋のような柔らかさをもって児の表面を覆いつくす。この時の膣内の様子はまるで、水をたっぷり含んだスポンジのようでさえあるという。そこで胎児は、膣内を流れる母の羊水を飲み込みながら出産へと至る。この時、母の細菌が児に移植される。初期の哺乳動物の頃から7000万年にもわたって繰り返されてきた営みである。

        妊娠期に母親膣内で増殖した乳酸桿菌は、新生児腸内細菌叢の創始細菌となり、それに続く常在細菌の基礎となる。子はこうして、新たな命を始めるために必要な細菌を獲得する。生まれて来た赤子は、生後一年ほどの間に、地球上でも最も複雑な、100兆個をも超える最近の生態系を抱えることになる。この複雑な生態系を構成するヒト常在細菌叢を「ヒト・マイクロバイオータ」と呼ぶ。そしてそのヒト・マイクロバイオータは、私たちヒト固有の細胞とともに「超個体」を構成する。そのことはすでに述べた。

        経膣分娩を経ない帝王切開や乳児期の抗生物質の過剰使用は、母から子への、こうした細菌の継代過程を阻害する。帝王切開や抗生物質使用の、これまで意識されなかった負の側面である。帝王切開の不必要な適用は、集団として、ヒト常在細菌の多様性の消失や免疫系の成熟に関与する鍵となるべき細菌の喪失をもたらす。ヒトに常在する細菌は、祖母から母、母から娘、娘から孫へと受け継がれる。その長い進化の過程で、私たちヒトに役に立つものが選択された。その結果として、今、私たちの身体内に存在している。そうした細菌の喪失は人類にとって大きな損失となる。

        (山本太郎「抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機」121〜125ページより)

        昔のお母さんは、強力なはしかや風しんの抗体を持っていました。

        自分自身が本物の病気にかかっていたから、赤ちゃんに強い抗体をわたしてあげることもできました。昔の赤ちゃんは、お母さんの抗体に守られ、2歳くらいになるまでは、はしかにかかることはなかったのです。

        子どもたちがはしかにかかるたびに、お母さんの抗体は強化されました。よく、下の子は長男長女とくらべて丈夫と言われていたけれど、子を育てるたびにお母さんの抗体が強くなり、下の子により強い抗体をわたせていたのかもしれませんね。

        こんなふうに、子どもたちの間にはしかがはやっていたから、はしかは二度なし病だったのです。本物の病気にかかったあとも、何度も何度も軽く病気にかかって、体の中で抗体を強化していたのです。

        ・・・

        (母里啓子「子どもと親のためのワクチン読本」21ページより)

        問題があるとすれば、現在、0歳児がはしかにかかってしまうことです。

        昔のお母さんたちは、自分自身がはしかにかかって得た強力な抗体を持っていて、胎内の赤ちゃんにはしかの抗体をわたしていました。その抗体に守られるので、体力がつく2歳くらいまでは、赤ちゃんははしかにはかからなかったのです。お母さんの大集団が、赤ちゃんをはしかから守っていたのです。ワクチンの普及は、このような母と子の自然な営みも壊してしまいました。

        ・・・

        (母里啓子「子どもと親のためのワクチン読本」115〜116ページより)

         

        帝王切開多すぎ問題から生態系の危機を告発した映画が2014年の「マイクロバース」で、立ち会い出産やカンガルーケアのシーンがあったり「失われてゆく我々の内なる細菌」のマーティン・J・ブレイザー博士に帝王切開のお子さんにお母さまの膣液塗る説のマリア・グロリア・ドミンゲス・ベロ博士も登場してた。世界各国の帝王切開率にも言及されててだいたいイギリスが4分の1、アメリカが3分の1、中国が半分、ブラジルは私が前に見たサイトでは6割だったけど私立病院で9割超えって言っててとにかくブラジルは三砂ちづるが言ってたとうり最初から切る前提のお国柄であり「バース・リボーン」ていうオダンの著書と同じタイトルのドキュメンタリーもネットフリックスで配信されてた。

         

        The Birth Reborn (Subbed)

        https://www.youtube.com/watch?v=c5fYKXw8yu4


         

        前述のマイクロバースを上映してたのが立会いやカンガルーケア、畳でのフリースタイル分娩を前面に出してる湘南鎌倉総合病院で、メディカ出版から出てるオダン著「お産でいちばん大切なこととは何かプラスチック時代の出産と愛情ホルモンの未来」は同病院の井上裕美副院長(産婦人科部長)が訳してて共訳の大田康江は順天堂大学大学院医療看護学研究科看護学専攻(博士前期課程)のウィメンズヘルス看護学分野の准教授となってるがもともと湘南鎌倉総合病院の助産師でモベリ著「オキシトシンがつくる絆社会 安らぎと結びつきのホルモン」の訳者でもある。オダンとモベリが来日した「プライマルヘルス学会 愛する心をはぐくむオキシトシンホルモンの未来」でも井上・大田両氏が登壇してるのだけど、プライマルヘルスといえばオダンが「プライマル・ヘルス 健康の起源―お産にかかわるすべての人へ」(メディカ出版)て本を出しており、その日本語版は「分娩台よさようなら」(メディカ出版)の大野明子が翻訳してるので自然なお産情報の発信源は半分ぐらいメディカ出版な気がした。

        湘南鎌倉バースクリニックという徳洲会初の分娩専門施設も2016年に開院してて、自然分娩できそうなリスクの低い妊婦を対象にしてる。わが国でオキシトシン重視する医師や助産師はだいたい決まっており母乳哺育学会やラクテーションコンサルタント、ドゥーラなどとも重複しているのだが、クリニックの日下剛院長もそのうちの1人だった。

         

        バースクリニック日下院長インタビューその(2016年11月9日 湘南鎌倉産婦人科ライフ)

        https://ameblo.jp/shokama-official/entry-12217613194.html

        熊:先生と一緒にいれば、毎日“オキシトシンはな〜”と5回以上は聞くくらい、オキシトシンに熱いですが、いつ頃から分娩との関わりに気が付きはじめたのですか?

         

        日:ミシェルオダン氏(フランス生まれで産科医などとして活躍し、「自然出産のパイオニア」とも称される)の来日に合わせて、勉強を始めた。実は初めは、愛情ホルモンというのにピンとこなかったが、勉強を進めるうちに、今まで考えてきたこと、経験してきたことが一つに集約される感覚がやってきた。今までやってきたことの伏線が、急にはっきりと形となってきたような。そこから始まったんだな。

         

        熊:では、先生は今、“自然分娩”をどう理解されていますか?

         

        日:まずは、分娩台から下す、自然に帰すというムーブメントは必要だった。ただ、その後の解釈が様々だった。自然、という帰る場所が、江戸時代なのか、分娩台に上げる前なのか、という事で、意見は今でも様々あるね。

        そこで、自分は人間の骨格に注目して考えていった。実は人類は20万年前から骨格自体何も変わっていない。つまり、その時代、何も医療がなくてもお産ができていたから今の人類があるわけで、真のお産のメカニズムも全く同じでいいはず。だから、自然分娩が帰っていく時代は、20万年前と思っている。

        ・・・

         

        湘南鎌倉総合病院の産科はオダンとモベリ両博士の影響が色濃く、助産師へのリスペクトも熱い。ただ欧米の自然なお産は麻酔を使わないということに重きが置かれてて日下医師も陣痛に意味があるみたいなこと言ってるのだけど、湘南鎌倉総合病院のサイト見たら水中出産やってないしむしろ和痛分娩やってる。

         

        直言 〜生命だけは平等だ〜 日下 剛(くさかたけし)湘南鎌倉バースクリニック院長(2016年9月26日 徳洲新聞)

        https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1050/chokugen.php

        ・・・

        私は当クリニックの院長に就任する以前、湘南鎌倉病院の産婦人科部長を務めていました。2007年に同院に入職したのですが、そのきっかけは、井上裕美(ひろみ)・湘南鎌倉病院副院長(産婦人科部長)との日本女性骨盤底医学会での出会いでした。それまで産科医療を学んできて、正常と異常を正しく判断することに関して産科は大きく遅れていることを切実に感じていたこともあり、井上副院長が追求する「安全で、安心してもらえる理想のお産」に強く賛同するようになったのです。
         

        体内で分泌されるオキシトシンというホルモンがあります。従来、体に作用すると陣痛が起こって、お産が進み、産後は母乳を出すものとして認識されていました。

        しかし、十数年前からオキシトシンが共感や許容など感情の変化に関係していることが指摘され、陣痛を起こすだけでなく、子どもへの愛着を感じさせる効果があるとも言われるようになりました。

        陣痛の時にオキシトシンは母体の脳を刺激して、産婦さんに安心感を与えます。また、オキシトシンは信頼・協調などにかかわるメンタル面にも影響を及ぼします。これは、周囲を信頼して子どもを育てるために必要なことでもあるのです。このように、お産をオキシトシン作用の視点で見ると、いろいろなことに気付きます。

        分娩台でのお産に違和感を覚え、ストレスを感じる妊婦さんがいるのは当然です。ストレスからの解放こそ、お産の本質です。「患者さんの心を考える」という点で井上副院長と私の意見は一致しています。

        ・・・

        消えたプロラクチン

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          下に引用した片桐ユズルのサイト読んだことあるというかこのブログに貼ったこともあるけど、読み返しててふとミシェル・オダンのホルモンの話とやらが気になった。オダンは水中出産の第一人者であるフランスの産科医で、聞き手である中川吉晴同志社大教授が日本語版を訳したりしてる。

           

          オルダス・ハクスリー生誕100年祭について中川吉晴が聞き,ユズルが話す。(片桐ユズルウェブサイト)

          https://yuzurukatagiri.net/archives/huxley1994la/

          中川
              最初の三日間あった「子どもは人類の究極的投資」のカンファレンスはどうでしたか?
          片桐
              おもしろかった。デービッド・チェンバレンの誕生以前の記憶の話とね,それからミシェル・オダンの水の話,水とホルモンの話はすごくおもしろかった。それからフェルッチが言った話もおもしろかったな。コーヒーが生殖能力に悪いということを言ったじゃない。コーヒー,タバコ,アルコール,それから……。
          中川
              妊娠してからの話というのは,これまでもあったかもしれませんが,妊娠前からのものというのは……
          片桐
              だけど前のほうは,あんまりはっきり今回の会議でも出てなかったんじゃない。もちろん,妊娠する瞬間の母親の,つまり母体の状態が大切だということは言っていたけど……
          中川
              「コンシャス・コンセプション」というのは新しい考えですよね。
          片桐
              うん,だから最初は文字どおりとってさ,コンセプションの瞬間を意識できるような,そういうことかと思ったけど,そこまで厳密に言ってるわけではなくて,アンウォンテッド・チャイルド,欲しくない子どもじゃなくて,ウォンテッド・チャイルド,子どもが欲しくてつくるということだよね。アンウォンテッド・チャイルドが実際はすごく多いということでしょう。
          中川
              それは悪循環になるわけでしょう。

          片桐
              そう,アンウォンテッドだった人はまた親になって,不注意な無自覚的なセックスをするからいけないんだ,ということかな。無自覚的なセックスをして,無自覚的に子どもをつくる,すなわちアンウォンテッド・チルドレンをつくる。
              ぼくはオダンのホルモンの話がすごくおもしろかった。妊娠やお産のときアドレナリンがどうなるとか……。もう一つのポイントは,記憶というものが脳のなかにあるだけじゃなくて,三つのシステムがあってね,その一つはホルモン・システムなんだ。もう一つは,免疫システムということね。それから麻酔の害のことをすごく言ってたじゃない。麻酔をやったら,その結果生まれた子どもが,ドラッグ・アディクト(薬物中毒)になる可能性は非常に高いということも言ってたよね。それは統計的に,そういうことが出てるからね。だから,日本なんかこれから恐ろしいな。それとオダンの話によれば,工業国では,子どもというか,とくにティーンエイジャーの自殺率がすごくあがってるんでしょう。これには出産時の帝王切開とか,病院で生まれたかどうかとか,そういうことと関係があるんだということだけど。オランダでは低くて,ほかは大変なんだよね。オランダはなんでかっていうと,33パーセントは自分の家で生むわけ,産婆さんによってね。アメリカの場合,自殺した人の23パーセントは帝王切開なんだ。ブラジルだと自殺者の32パーセントが帝王切開。オランダの場合は,7パーセントが帝王切開。まあそういう統計をあげてましたね。必要性もないのに帝王切開をやるし,それから最近は会陰を切るのはあたりまえでしょう。だからやっぱりそれも,憂うべきものとつながるんじゃないですか。日本では,自閉症と出産時のドラッグ,麻酔薬との関係が報告されているそうですね。

          ・・・

           

          引用に出てくる「デービッド・チェンバレンの誕生以前の記憶」は胎内記憶の元ネタの1つである。ホルモンについては母子の絆を形成する愛情ホルモン「オキシトシン」が近年お医者さんや助産師さんのあいだで人気爆発してるのだが、80年代「ラマーズ法」クラウスとケネルの「母子相互作用」全盛期の本では意外にもオキシトシン推されてないのでいつから人気ホルモンになったのか不思議に思ってた。

           

          ・・・

          そして、何度もいうようですが、母性愛は最初からどの女性にも備わっているものではありません。赤ちゃんを産みさえすれば、自然に母性愛がふくらむものでもありません。母子で苦労して母乳哺育の作業を続けるから生まれてくるものです。おかあさんの身体は母乳房から飲ませることで、体内での内分泌の状態が変化します。プロラクチンという催ホルモンが血のなかにふえてくるのです。それで母性愛が出てくるのです。いいかえれば、お母さんと赤ちゃんが、二人で努力することで母性愛は生まれてくるのです。ですから、母性愛まで赤ちゃんは母親から引き出すともいえるのです。

          こうして母性愛は日を追って深まり、赤ちゃんもそれに応えます。こうしてお母さんと赤ちゃんの二人の母子のきずなは強く強くなり、母子の愛も大きくふくらんでいきます。

          ところが、人工栄養ではこうはいきません。お母さんの房が吸われる刺激で母性愛が生まれてくるのですから、人工栄養では本物の母性愛はできません。お母さんが赤ちゃんを上手にだっこして、二人の目と目を合わせるようにしても、房が刺激されないとだめなのです。

          要するに、母乳を与える努力、母乳を吸い出す努力──この母子共同の作業、母子共通の努力をしないとお母さんの体内のプロラクチンはふえません。すなわち本物の母性愛は生まれてこないのです。ですから、完全な母と子の強いきずなも望めないのです。人工栄養では赤ちゃんに食べ物としてのミルクは入りますが、母の心は入りません。母の愛、とりわけ人を愛する心は入っていかないのです。

          ・・・

          (山内逸郎「母乳は愛のメッセージ」29〜30ページより)

          妊娠するとお母さんのホルモン分泌は変わり、おなかの赤ちゃんを大切にしよう、大事に育てようという気持ちにさせてくれるさまざまなホルモンが分泌されます。代表的なものをひとつあげるとすればプロラクチンです。

          プロラクチンは、腺刺激ホルモンとも催ホルモンともいわれていますが、その働きはそれだけではありません。細かく分けていくと百種類ほどの働きをもっています。体の変化ということでいえばお乳をだす働きがありますが、心の変化ということに着目すれば、子どもを育てかわいがろうという気持ち、すなわち母性愛をつくる働きももっている可能性も考えられるのです。プロラクチンは母性愛ホルモンとよばれたりするのです。

          妊娠後期に入ると、誰にいわれなくてもたいていの母親は落ちついた、安らかな気持ちになるものです。そして、美しい景色や絵に対して、あるいはふだんはなにげなくきいていただけのメロディーに対して、特別の感動を抱くようになるのです。それは、プロラクチンをはじめ、エストラディオールとか、あるいはオキシトシンといった分泌されたホルモンの働きと考える学者もいるのです。

          ・・・

          (小林登「胎児期からの子育て 育つ育てるふれあいの育児」65〜66ページより)

           

          上記引用は現在においても母乳が粉ミルクより優れてる論にもっとも影響を与えている2人の権威、山内逸郎と小林登がそれぞれ1984年に出した本と1987年に講演した内容なのだがこの時点ですでに母性、母乳、母子のきずながホルモンと結びつけられてるにもかかわらず主流はプロラクチンであり、オキシトシンはおまけ程度に紹介されているにすぎない。てことは90年代から2000年代にかけてのどっかでプロラクチンからオキシトシンに政権交代したはずである。

          ネットで調べたかぎりではスエーデンの生理学者であるモベリが火つけ役の1人で、著書「オキシトシン・ファクター」(The Oxytocin Factor: Tapping The Hormone Of Calm, Love, And Healing)にはオダンやクラウスがメッセージを寄せていた。これが2003年に出てて2008年にラクテーション・コンサルタント(母乳指導)の小児科医である瀬尾智子の訳で日本語版が出てることをふまえるとオキシトシン人気上昇しだしたのはここ10年程度だろう。

           

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          しかし上に引用した片桐ユズルの話はそれよりずっと前の1994年であり、もしかするとオダンが先にオキシトシン評価の下地を作っててモベリはその流れに乗っかってたんじゃないかという気がしてきた。オダンの代表作が「バース・リボーン」で日本語版は1991年だけどオリジナルは1984年に出ている。

          この本読んだことあるけど何書いてたのかまったく覚えてない。内容をことこまかく要約してる人がいたので参考にすると、やはり「バース・リボーン」のなかでオキシトシン分泌がすでに重視されてたようで、オキシトシンの表テーマが「絆」「愛情」「母乳育児」だとすると、裏テーマはそれらと対照的な人工オキシトシン=陣痛促進剤あるいは人工栄養=粉ミルクといった人工的なお産・育児では愛(きずな、愛着)がじゅうぶんにはぐくまれないってことになる。

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4768433774

           

          バース・リボーン よみがえる出産(楽天ブックス)

          https://books.rakuten.co.jp/rb/497742/

          投稿日:2014年10月17日

          memo

          ・分娩台 新しく、ピティビエで出産した女性たちがデザインしたもの。

          ・分娩室 温かく、静かで、明かりを落とした、男女が愛し合うのにふさわしい部屋。野生の部屋。

          ・プール付きの部屋あり

          ・妊婦健診は短時間、回数は決められていない。エコー、シロッカー手術はあまりしない

          ・妊婦向けに歌う会、ヨガのクラス、自由に集える部屋あり。

          ・スイミングもおすすめ。水でリラックス効果。フランスの市民プールには妊婦用の時間帯あり(水温30度)

          ・産婦に仰臥位は悪影響。下大静脈、大動脈を圧迫し、胎盤への血流減少

          ・前かがみの祈りの姿勢や四つん這いなど、産婦によってさまざまな体位のバリエーション
          なりゆきにまかせて自分にあった姿勢を見つける。

          ・多くが、支えられてのスクワットの姿勢で出産する。重力が最大限かかり、筋肉の労力も酸素の消費量も最小で済む。会陰部の筋肉も緩む

          ・産後はお母さんと赤ちゃんが肌と肌とを触れ合わせ、乳首を吸わせる。刺激でホルモン分泌、胎盤が出てくる

          ・胎盤娩出前後に、産婦自信で赤ちゃんの沐浴。触れあいを重視してのこと。出産後すぐから母子はずっと一緒。アタッチメント

          ・人工破膜、分娩を早めるとされるけど本当か。そもそも早めるとよいとされていることも疑問。ピティビエではめったに行わない

          ピトシンの慣例的使用も問題。一般的に使われる陣痛促進剤。ホルモンの分泌が不十分で収縮が弱い場合に使うが、ホルモンの分泌は、産婦の置かれた環境に密接にかかわる。明るすぎる照明、ひとの出入りが多い、などはホルモンの分泌を抑制。
          人工ホルモンは生理的なホルモンの完璧な代理にならず、作用が過剰になることもある。

          ・ピティビエでは、オキシトシン自然に分泌できるような環境づくりを大切にしている。

          ・硬膜外麻酔もやらない。
          痛みをとるのが正当化されているが、産婦が出産に積極的に取り組む力まで奪う

          ・・・

           

          本編見てないが「オーガズミック・バース」というアメリカのドゥーラが撮ったドキュメンタリー映画の予告動画で、水中出産してるお母さまが夫といちゃいちゃしながらあぁ〜んとか言ってて戸惑った。しかしよく考えたら日本と違って無痛分娩がポピュラーな欧米のお母さまがたの多くが出産にたいし麻酔なきゃ無理、怖い、絶対痛いと思ってるので、水中や立会いで痛くなくというかむしろ気持ちよく自然出産できるってことにさぞ値打ちがあるのだろう。

          要約によると分娩室は男女が愛し合うのにふさわしい「野生の部屋」、オダンが産科部長だったフランスのピティビエ病院ではオキシトシンが自然に分泌される環境づくりしてたとあることから、風呂で夫婦いちゃいちゃすると出産がスムーズに行くオーガズミックバース理論が1984年時点ですでに存在してた可能性が高い。オダンがランセット誌に「バース アンダー ウォーター」を発表したのはその前年1983年のことで、ラマーズ法全盛だった日本でもこの年いちはやく「水中出産 生態産科学がはじめて証した胎児と産婦のための新しい出産」って本が集英社から出てた。

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4087800369/

           

          ・・・

          さて、"水中出産"でその名を轟かせたオダン氏なのだが、実は彼の目的は水中出産そのものにあったわけではなくて、女性が自由な姿勢で、本能的に出産できることを目指し、そのことによって女性たちが自信をもって出産できるようになってほしいと願っていたようである。

          ・・・

          本能の解放。感情の解放。オダンのお産哲学はそこにある。

          お産は元々本能的なものなのだけれど、現在行われている病院の出産では、数々の医療気合に取り囲まれ、陣痛促進剤だの麻酔だのといった薬剤が使われることも多いので、女性たちは自分たちが本能的に産むということを感じられなくなってしまっている。水はその女性の"産む本能"を導き出すための道具として用いられたというわけだ。

          ・・・

          彼はピティビエ時代、分娩室に「野性の部屋」というネーミングをしている。そこには、からだの野性を取り戻すことによって、女性は本能的によりスムーズにお産を進めることができる、という彼の思いが込められていた。

          "野性"という言葉は、西洋科学や医学の中では、とくに疎まれてきたもののひとつだ。人間はいかに野性性、野蛮性を捨て、理性的になるかを追究してきた。そこが、動物と人間とを差別する優位性でもあった。ところがオダン氏は、その"野性"をなんと病院の中にもち込んでしまったのだ。

          ・・・

          「現代の病院では、産婦がワイルドになると、麻酔が使われてしまう。しかし、それは出産本来の生理が理解されていないからです。叫んだり、騒いだりすることはむしろ、出産が順調に進んでいる証拠です。自然であるということがどういうことなのか。多くの人がわからなくなっているのです」。

          それまで女性たちは、分娩室の中で「理性を失わずに産みなさい」と言われてきた。ひとたび叫び声などあげようものなら、「パニックになっている、やっかいな産婦」と思われてきたのだ。けれども、お産という赤ちゃんを産みだす行為は、実際にはセックスと同様に、性的で本能的なものだ。

          「あるとき、BBCのテレビ番組でピティビエ病院の出産を放映することになって、テレビクルーたちが取材に来たんです。そのとき、撮影された妊婦が『どんな感じでしたか?』と出産直後にインタビューされて、『ええ、まるでオーガズムを感じたときのようでした』」と、うっとりした表情で答えたのです。それが、イギリスのお茶の間に流れたのですから、多くの人々が驚きましたよ」と、オダン氏はその逸話をうれしそうに語る。

          確かに、セクシーなお産というものは存在する。

          分娩室で、そこに居合わせた私まで顔が赤くなってしまうような、産婦と夫のめちゃめちゃセクシーなツーショットに出会うことがある。

          陣痛に産婦が顔をゆがめながら、夫に身をゆだね、「あ〜〜〜〜〜」と声を出すとき。これは完全によがり声である。しかも、水中出産でふたりが裸でプールに入っていようものなら、そこはもうふたりの寝室。私はそこに、迷い込んでしまったような、目をどこに置けばいいのか、とにかく落ち着かない気分にさせられる。産婦の呼吸が、短くあえぐようになると、夫も同じように「ハアハア」呼吸を合わせる。そして、長い時が過ぎて、産婦が頂点に達するとき、赤ちゃんが生まれるのだ。

          でも、実際には、ふたりがこうした性的な精神状態になるには、分娩室の環境が大きく左右する。公衆の面前でセクシーな気持ちになることがないように、産婦もいわんやパートナーも、機械的な分娩室の雰囲気の中では、とてもセクシーな気分になどなれるわけがない。

          お産がセクシーでなくなったのは、多分、産科学が登場するずっと前のことだろう。西洋ではお産は原罪であると言われたり、東洋では不浄と言われたりして、とかくお産は汚らしい罪深いものとされてきた。そんな中ではとても「お産はセクシー」なんて感じることはできない。女性の性そのものが、公に否定されていた文化の中では、女性たちの脳は洗脳されてしまっていたから、たとえ「カンジル〜!」と思った人がいても、黙っているしかなかったんだろう。

          しかし、オダン氏は「恋人同士愛の交歓をするときに、部屋を暗くして目を閉じるように、分娩室も暗く落ち着いた雰囲気をつくることが大切だ」という。本能的にセクシーになるためには、産婦にはプライバシーが必要であるとも提言している。

          こうした発言は、その後、世界各地で分娩室の環境を変えるきっかけになっている。

          (きくちさかえ「イブの出産、アダムの誕生」20〜24ページより)


          帝王切開多すぎ問題

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            先日自然なお産の記事を書いたさい、生活クラブも受賞した第二のノーベル賞ライトライブリフッド賞とは何。と思ったのだが、Wikipediaの該当記事よく見たら第一回(1980)の時点で「自然出産ガイド」アイナ・メイ・ガスキン助産師の夫にあたるスティーブン・ガスキン(故人)による「プレンティー・インターナショナル」がすでに受賞している。大葉ナナコとメディカ出版によって日本に紹介されたアイナ・メイに対しスティーブン・ガスキンのほうは日本語で訳されてる形跡がほとんどなく、そのため彼についての情報は機械翻訳の変な文章から推察するしかないのだが、大麻の逮捕歴もあるようなヒッピーで第二のノーベル賞ライトライブリフッド賞のはえある第一回目を受賞したプレンティー・インターナショナルとは地震で被災した地域やグリーンピースの反捕鯨活動などいろいろ支援するボランティア団体なようだ。

            ガスキン夫妻とヒッピー集団はサイケ文化はなやかりしころメリー・プランクスターズみたいにバスで旅したすえ、70年代初頭よりテネシー州で「ザ・ファーム」というビーガンのコミューンやりだし、そのなかにアイナ・メイの助産所「ミッドワイフリー・センター」がある。ガスキン夫妻およびファームはヒッピーの代名詞的存在で、さきほど日本語にほとんど訳されてないって言うたけど日本語Wikipediaにあるヒッピーの記事中にちらっとだけ名前が出てきてた。

             

            ヒッピー(Wikipedia)

            https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC

            「ヒッピーの旅(The Hippie Trip[69])」の著者ルイス・ヤブロンスキー (Lewis Yablonsky)は、ヒッピーたちのあいだでもっとも尊敬されていたのは、その時代にあらわれた霊的指導者、いわゆる 「大司祭」だったと指摘する。それはサンフランシスコ州立大学のステファン・ガスキン(Stephen Gaskin)教授だった。 1966年にはじまったガスキンの「マンデーナイト・クラス」は最終的に講義ホールにまでふくらみ、キリスト教、仏教、ヒンズー教の教えからみちびきだされたスピリチャルな価値についてオープンな議論をし、1,500人ものヒッピーの信者を集めた。 1970年にガスキンは「ザ・ファーム(The Farm)」というテネシー州コミュニティを設立し、今でも彼は彼の宗教を「ヒッピー(Hippie)」と記入している。

             

            https://www.amazon.com/dp/0964785862

             

            アイナ・メイやオーガズミック・バースについてネットで読んでると、日本とアメリカの出産事情がかなり違うのではないかという気がした。わが国における自然なお産とは分娩台にさよならして助産師の介助のもとに畳、風呂、自宅で産むことであり、たとえ分娩台で産むにしても痛いのはしょうがないってな風潮であるが、アメリカでは麻酔を使わないで産むのがもはや痛すぎでヤバいだろぐらいに思われてるのではないかと。

            そんなわけでアメリカにおける無痛分娩の割合を検索してみたところ、2007年で6割って数字が出てきた。これはフランスの8割よか少ないけど日本の6%からしたらすごい多い。

            しかしほぼ同時期の2008年に無痛分娩41%帝王切開32%無痛を除く経膣分娩26%って数字も出てきて、けっきょく10年ぐらい前のアメリカ無痛分娩率が4割なのか6割なのか幅がありすぎてよくわからないけども、あいだをとって半分が無痛なのだということにしておこう。帝王切開3割って数字はこの前見たアイナ・メイの講演動画とも一致している。

            帝王切開はブラジルで6割とかいくらしいけど、それはさすがに最初から切るつもり満々かと思う。何らかの必要性があって施術してるだろう日本では2割程度だった(これまたサイトによって幅がある)。

            WHO推奨の帝王切開率は10〜15%とのことで、日本も適切の範囲内ながら高めらしい。これがアイナ・メイの助産所だと帝王切開率1.7%、あとインストゥルメンタル・デリバリー率0.8%と言っててインストゥルメンタル・デリバリーとやらはおそらく会陰切開、鉗子や吸引の器具を使った器械分娩のことと思われ無痛では器械分娩率上がる。

            そんな医療介入ないお産ながらお母さまとお子さまの死亡率0(アメリカ全体では新生児の死亡率が1000人に対し4.5人で日本はもっと低い)だそうで、リスクの高い妊婦をそもそも受け入れてない可能性がある。「自然出産ガイド」にも麻酔や帝王切開の危険性について書かれてるようだが、夫の立会い、ドゥーラの介助、ラマーズの呼吸法などによってリラックスすれば自らの体から出るオキシトシンやエンドルフィンで痛くないお産は可能だしなんなら性的な快感さええられるってのがアメリカの「自然なお産」であって、分娩台かそうではないかというより、痛くない、怖くない、よって麻酔は必要ない。というほうに焦点が当たっている印象を受けた。

            わが国の無痛分娩ってけっこう最近になって取り入れられてきたけど、アメリカはもっと歴史があり1910年代よりモルヒネやらアヘンやら使ってたってネットに書いてる。いわれてみると確かに戦後すぐぐらいの婦人雑誌で無痛分娩の記事見た記憶があり、アメリカ礼賛してた時代からすでに紹介されてるのに日本では普及しなかったようだ。

            しかしアメリカは食べ物デカすぎ人間もデカいイメージがある。ファームはビーガン(肉のみならず動物性のものいっさい食べない)なので痩せてそうだが、痛くないだの怖くないだの以前の問題として妊婦が超デブい場合に自然なお産とかできるんだろうか・・と、ふと疑問に思った。

             

            <お産道場>お産の寄り添い「人として大切にされるお産とは」を考える ゲスト木村章鼓さん(umiのいえ)

            https://coubic.com/uminoie/150119

            今回は、各国のお産を見聞きしてきたドゥーラ木村章鼓さんをゲストにお迎えします。
            助産師の力と人権意識の高いイギリス。
            医療化が進み過ぎた結果、周産期ケアの質の低下が問われているアメリカ。
            そして無痛分娩が主流のフランス。

            医療の在り方、出産への価値観が社会・文化的に異なる外国で
            ドゥーラとして得てきた知見を木村章鼓さんにシェアしていただきます。
            日本のこれからのお産に役立つキーワードを参加者のみなさんと見出していきましょう。

            ・・・

            【ゲスト】木村章鼓

            パリ在住ドゥーラ https://nomadoula.wordpress.com/
            こころとからだが写し鏡のように作用しあうお産。産む女性に起こるその精妙なプロセスが自ずから開花していくように、女性をリードするドゥーラ。ママさん有志による木村章鼓の紹介動画 https://nomadoula.wordpress.com/
            マレーシア、スコットランド、ロシア、アメリカ、イギリス、そしてフランスと住み移る中で、常に産む女性の立場から未来のお産について発信。「ペリネイタルケア」(メディカ出版)にて「ドゥーラからの国際便」を連載。訳書「自己変容をもたらすホールネスの実践―マインドフルネスと思いやりに満ちた統合療法」/Child Research Net (CRN)のドゥーラ研究室のインタビュー記事 https://www.blog.crn.or.jp/lab/03/30.html
            ★ドゥーラシップジャパン https://www.doulashipjapan.com/
            <字幕作成への関わり>
            ━助産師アイナ・メイ・ガスキン女史の半生を収めた映画『Birth Story』
            出産時の腸内細菌の移行プロセスの重要性を伝える映画『Microbirth』

            ・・・

             

            無痛分娩ともうひとつ日本にあまりなじみがないのがドゥーラである。ドゥーラはアメリカの人類学者ダナ・ラファエルの名づけで本来は女奴隷を意味する言葉らしいのだが、産前産後のお母さまの身の回りを世話する女性だそうでオーガズミックバースの監督も日本の上映を企画した人も翻訳した人もみんなドゥーラだった。

            上に引用した日本人ドゥーラの記事にチャイルドリサーチネットのドゥーラ研究室〜て書いてるけど、このチャイルドリサーチネットの創始者が東京大学医学部名誉教授、国立小児病院名誉院長の小林登先生で、ダナ・ラファエルおよびドゥーラも小林先生がけっこう昔から日本に紹介してた。1977年には「母乳哺育 自然の賜物」て訳書が出てて、チャイルドリサーチネットとは別に小林先生が立ち上げた「日本母乳哺育学会」は明治の粉ミルク「母乳サイエンス」に申し入れしたり、理事長が母乳にかんする著書の多い水野克己先生になってからも缶や紙パック入りで発売されるようになった液体ミルクについて母乳と同等と誤認させることなきよう日本母乳の会、ラクテーション・コンサルタント、ラ・レーチェ・リーグなど各種母乳支援団体とともに声明を出していた。

            水野先生の著書「これでナットク母乳育児」って本の表紙見てたら、共著者にモベリのオキシトシン愛情ホルモン説を日本に紹介した瀬尾智子の名前もあった。英語で母乳哺育はブレストフィーディングである。

            しかしただ粉ミルクじゃなきゃいいっていうのではなく、お母さまのおっぱいから直接吸わす意味合いが強いようだ。たぶんおっぱいからやったほうがオキシトシンが出てより母乳が分泌され、愛着形成もうまくいくことが期待されてる。

             

            ドゥーラ −その役割と実践−岸 利江子 (イリノイ大学シカゴ校看護学部 博士課程) 2005年9月30日掲載

            https://www.blog.crn.or.jp/report/02/47.html

            ドゥーラとはもともとはギリシア語で「女性を援助する女性、奴隷(women's servant)」を意味し、現在では妊娠、出産、育児を援助する女性のことをいう。分娩監視人、分娩付き添いなどと同義である(クラウスら,1993)。主に陣痛・分娩期の女性とその家族に付き添い、マッサージ、励まし、情報提供などいろいろなかたちでエモーショナルサポート(注1)を提供する。もともと人類学者のDr. Dana Raphaelがこの言葉を周産期ケアの分野に紹介したのをきっかけに、小児科医Dr. KlausやDr. Kennellらによりその効果が世界各地で研究されてきた。ドゥーラに関する研究は、ドゥーラ組織の発達と同様、北米でもまだ新しい分野である。日本では小林登が1977年以来ドゥーラを紹介している(小林, 1977; 1981; 1990; 1992; 2004; Raphael, 1977)。また、竹内と大阪府立助産婦学院教務が、クラウスとケネルによる本、「マザリング・ザ・マザー−ドゥーラの意義と分娩立ち会いを考える−」を翻訳しており、欧米におけるドゥーラの実践活動や初期の研究結果について詳しく説明している(1993)。その他、日本各地でドゥーラのコンセプトをとりいれた活動がされている。著者が調べた範囲では、「ドゥーラ・フレンズ」という妊娠・出産・母乳育児を支援する大分の学習グループや、株式会社ジャパンベビーシッターサービスが産後のサービスをドゥーラサービスと名づけたものなどがある。また、JPE(日本周産期環境研究所)は出産時サポートに関する活動をしており、その一環としてドゥーラサポートを取り入れている。来年2月よりドゥーラ養成講座も開講するという。しかしドゥーラについての日本語での情報はいまだ限られており、研究もほとんどされていないようにみえる。

            ・・・

             

            産前産後におけるドゥーラの役割と効果 〜アメリカの事例と最新の研究をもとに〜 岸 利江子 (イリノイ大学シカゴ校看護学部母子看護学)

            https://www.crn.or.jp/LIBRARY/EVENT/DOULA/kishi.html

            ・・・

            ドゥーラに付き添われたお産では、医学的処置(帝王切開、器械分娩、薬物使用など)の減少、分娩時間の短縮、産婦の満足度など心理面への効果、母乳育児率の上昇、母子のきずなが強くなるなど、広い範囲で効果が見られることがこれまでの研究から分かっています*1。他に、分娩時のみの付き添いであってもその効果はその後何か月にも及ぶこと、負の効果(副作用)はみられないことがポイントです。

            ・・・

            地域で行われていた出産が医療の管理下で行われるようになって久しく、同時に、本当にこの帝王切開や分娩誘発は必要だったのだろうか、自分らしく、自然の摂理にかなったお産とは何だろうか、と疑問をもつ女性も増えています。母親は産婦人科、赤ちゃんは小児科、心を病んだら精神科、と細分化された医療のシステムでは人をトータルで看られないという弊害が生じて、全人的なケアの大切さが医学や看護の教育でも見直されてきました。ドゥーラはその人が本来もっている力を引き出すために、相手をまるごと理解し寄り添うことを重視します。ドゥーラのサポートによって自然出産が増えることが研究から分かっています。

            ・・・

             

            助産雑誌2016年09月号 (通常号) ( Vol.70 No.9)特集 オキシトシンと妊娠・出産・育児の関係

            https://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=37034

            ■オキシトシンを意識した助産ケア
            文献レビューから考える
            大田 康江
            ■オキシトシンの働き
            その古典的な機能と新しい機能
            尾仲 達史
            ■進むお産とオキシトシンの関係
            生物進化の視点からお産を考える
            日下 剛
            ■動物行動学から見た,オキシトシンによる親子間の絆
            菊水 健史
            ■母乳と育児とオキシトシン
            水野 克己/水野 紀子
            ドキュメンタリー映画「マイクロバース」から見る,オキシトシンの重要性
            福澤(岸) 利江子

             

            助産雑誌のオキシトシン特集の見出しを見ると水野先生のほかにモベリ「オキシトシンがつくる絆社会」やミシェルオダン「お産で一番大切なこととは何か プラスチック時代の出産と愛情ホルモンの未来」の訳者である大田康江助産師など、わが国において母子のきずな深め母乳よく出る天然オキシトシン推進しているのはだいたいここに名前があがってる先生がたであり、ドゥーラの提唱者でもあるダナ・ラファエル「母乳哺育」およびクラウスとケネルのボンディング理論(早期母子接触、母子相互作用)の発展形と思われる。ドキュメンタリー映画「マイクロバース」はアイナ・メイの半生を撮った「バースストーリー」とともにパリ在住の日本人ドゥーラが字幕作成に関わっているらしく、同作品について助産雑誌の記事「マイクロバースから見るオキシトシンの重要性」を書いている岸利江子の研究テーマもドゥーラサポートとなってて、上に引用した小林先生のチャイルドリサーチネットの解説記事にはドゥーラによる全人的ケアで帝王切開や陣痛促進剤しなくてよく母乳の成功率が上がって母子の絆深まり負の効果はみられないと論じられてた。

            マイクロバースは細菌学、免疫学、遺伝学からアプローチした映画で、出産時に合成オキシトシンが使われすぎる問題が人類の将来に影響を与えているそうだ。腸内細菌の移行プロセスうんぬんはたぶん経膣分娩でお母さまからお子さまに菌が受け継がれてるけど帝王切開ではそうはいきませんてな話だと思う。

            よく山田真医師とかが薬やワクチンの使い過ぎで生態系が乱れ人類の体さえむしばんでいくことを危惧してるが、このマイクロバースって映画の趣旨もたぶんそんな感じじゃなかろうか。なぜ医療のない太古から人類がしてきたはずのお産を病院でしなければいけないと現代人が思い込んでるかというと、痛いかも。お母さまやお子さまに何かあるかも。と医者が怖がらせているからであって、本当は風呂やドゥーラのサポートあればオーガズミックに自然分娩できるし産んだ直後に抱っこして母子の絆は強固となり母乳は免疫も腸内環境完璧でお子さまいや人類が健全化する。

             

            帝王切開分娩児を母親の腟内微生物へ曝露することの効果(Nature Medicine 2016年2月2日)

            https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/10482

            帝王切開によって生まれた新生児を出生時に母親の膣液に曝露すると、経腟分娩で生まれた新生児とよく似た微生物相(ヒトの体に生息している微生物集団)が発達することが明らかになった。分娩の方法は、新生児の微生物相を決定する大きな要因の1つだが、この予備研究は、帝王切開によって生まれた新生児で腟内微生物相の部分的復元が可能であることを示している。

            膣液中に存在する微生物は、新生児の出生の際に皮膚や口腔、消化管に定着し、これらが集まって微生物相を形成する。出生後の早い段階でのこのような微生物への曝露と微生物の定着は免疫系の発達に影響を与え、それ以降の代謝や免疫機能を大きく左右する。帝王切開分娩児は、国によっては新生児の50%を超えるが、この方法で生まれた新生児は出生直後に腟内微生物に曝露されることがなく、出生時の微生物相は経膣分娩で生まれた子とは異なっている。

            ・・・

             

            https://www.amazon.co.jp/dp/4622079100

            内容紹介

            19世紀に始まる細菌学によって、人類は微生物が病原になりうることを知った。
            そしてカビに殺菌力が見出される。抗生物質の発見である。以来この薬は無数の命を救う一方、「念のため」「一応」と過剰使用されてきた。これは、抗生物質は仮に治療に役立たなくても「害」は及ぼさない、という前提に基づいている。しかし、それが間違いだとしたらどうなのか――。

            人体にはヒト細胞の3倍以上に相当する100兆個もの細菌が常在している。つまり我々を構成する細胞の70-90%がヒトに由来しない。こうした細菌は地球上の微生物の無作為集合体ではなく、ヒトと共進化してきた独自の群れであり、我々の生存に不可欠だ。
            構成は3歳くらいまでにほぼ決まり、指紋のように個々人で異なる。その最も重要な役割は先天性、後天性に次ぐ第三の免疫である。しかしこの〈我々の内なる細菌〉は抗生剤の導入以来、攪乱され続けてきた。帝王切開も、母親から細菌を受け継ぐ機会を奪う。その結果生じる健康問題や、薬剤耐性がもたらす「害」の深刻さに、我々は今ようやく気づきつつある。

            マイクロバイオーム研究の第一人者である著者は、この問題に対して実証的に警鐘を鳴らすとともに、興奮に満ちた実験生活、忘れがたい症例や自身の腸チフス感染などを通じて、興味深いが複雑なマイクロバイオームへの理解を一気に深めてくれる。その案内人とも言えるのがピロリ菌だ。19世紀にはほぼ全ての人の胃にありながら、21世紀の今は消えつつある。そのピロリ菌の本態に迫ることは、マイクロバイオーム全貌解明への指標となりうるかもしれない。


            もう1つのノーベル賞

            0
              評価:
              Ina May Gaskin
              ---
              ¥ 75,740
              (1980)

              愛情ホルモンとの別名もあるオキシトシンは出産時や母子のスキンシップだけではなく、男女がちょめちょめしているときにも出るのだそうだ。私は見たことないけどラマーズ法とかやってるドゥーラの監督が撮った「オーガズミック・バース」(2008)っていう自然なお産の映画があり、オーガズミック言うだけあって立会いの夫とちょめちょめ・・まで行かなくてもいちゃいちゃなどして出産時に性的な快感をえれるらしい。

               

              https://www.amazon.co.jp/dp/1605295280

              ・・・

              Oxytocin is yet another element in the hormonal mix. Produced by the pituitary gland, it is otherwise known as the love hormone because it is released not only with sexual activity but also with arousal (even at the mere thought of a lover). This vital hormone is never at higher levels in a woman's life than when she is pregnant, reaching a peak at the moment she gives birth. In fact, oxytocin is the key to both heightened desire in pregnancy and orgasmic birth!

              Oxytocin is also known as the bonding hormone, making it an important consideration not only in terms of who attends us when we give birth but also as regards our need for uninterrupted time with our newborn.

               

              「オーガズミックバース」 予告編(YouTube)

              https://www.youtube.com/watch?v=itvsSCP544Q

               

              しかしこれご主人と2人きりで出産してるのならまだしも、まわりに助産師はもちろん、なんか上のお子さんが立ち会ってるようなのもあり、お母さまがたエロい声出して恥ずかしすぎると思った小市民。それでも欧米人がやってるから何かさまになってるけど、新生児だって「自分のペースで生まれたかったのに無理やりこの世に引っ張り出されるやいなやまぶしいライトに照らされ、すぐに母親とひき離されたために絆が形成されず苦痛だった!!」と、たゞさえ生まれた瞬間のことをその後まで気に病んでるちゅうのに、もし自分みたいなさえない日本人のおばはんが風呂の中で旦那と裸で抱き合ってあえいでたら誕生早々そんな生々しいもん見さされた(見えるのか?)心の傷はいかほどのものであろうか。

              この映画にアイナ・メイ・ガスキンっていうアメリカのヒッピーみたいな助産師が出演してるようで、確かにアマゾンで著書「ガイド・トゥ・チャイルドバース」(2003)の内容紹介を見ると「オーガズミック・バース」の言い回しがあり、また母乳育児のガイド本である「ガイド・トゥ・ブレストフィーディング」(2009)にはベーターエンドルフィンやプロラクチンとともにオキシトシンが持つ愛情、癒し、リラックス効果を「オキシトシンがつくる絆社会」モベリの引用もふまえて多く言及している。「ガイド・トゥ・チャイルドバース」のほうは大葉ナナコ訳で「アイナ・メイの自然出産ガイド」(2009)として日本でも出版された。

               

              https://www.amazon.co.jp/dp/0553381156

              Filled with inspiring birth stories and practical advice, this invaluable resource includes:

              • Reducing the pain of labor without drugs—and the miraculous roles touch and massage play
              • What really happens during labor
              Orgasmic birth—making birth pleasurable
              • Episiotomy—is it really necessary?
              • Common methods of inducing labor—and which to avoid at all costs
              • Tips for maximizing your chances of an unmedicated labor and birth
              • How to avoid postpartum bleeding—and depression
              • The risks of anesthesia and cesareans—what your doctor doesn’t necessarily tell you
              • The best ways to work with doctors and/or birth care providers
              • How to create a safe, comfortable environment for birth in any setting, including a hospital
              • And much more

               

              https://www.amazon.co.jp/dp/4840429278

               

              日本語版の発行元であるメディカ出版は医学や看護の会社で、「分娩台よさようなら」や吉村正の対談など大野明子の著書、堀内勁「カンガルーケア」クラウスとケネルの「ドゥーラブック」、あと最近の記事で紹介したミシェルオダンの「お産で一番大切なこととは何か プラスチック時代の出産と愛情ホルモンの未来」など自然なお産や母乳にかんする専門書の多くがここから出てる。オキシトシン愛情ホルモン説のモベリとオダンの親交があついようで、そのせいかモベリの本にオダンがメッセージ寄せてたり、オーガズミックバースの予告編見てても水中出産が多そうだ。

              アイナメイは2010年に来日して吉村医院の吉村正とも会っている。アイナメイの訳書が日本で出た時期でもあり、このころはテレビで自然なお産や胎内記憶をさかんに紹介してて、アイナメイを訳した大葉ナナコも生まれる(2011)っていう堀北真希主演のドラマにスタッフとして参加していた。

              同じころ吉村医院元婦長などが中心となったバースカフェ運動というのが始まり、オーガズミック・バース日本語版の運営事務局もバースカフェがやってた。このバースカフェがまた胎内記憶を広めていたりする。

               

              Reducing fear of birth in U.S. culture: Ina May Gaskin at TEDxSacramento(YouTube)

              https://www.youtube.com/watch?v=S9LO1Vb54yk

               

              アイナメイの講演動画で紹介されてたイギリスのディック・リードという産科医の本、恐くない出産といったタイトルなのだけどもこれが1942年に書かれており、今出てるバージョンではアイナメイがはしがきを書いている。どうもこのディック・リード医師こそが出産時エンドルフィン出て痛くない説の元ネタであり、1933年には「ナチュラル・チャイルドバース」て本も出しててそのタイトルからもうかがえるように自然なお産思想のベースになっているようだ。

               

              https://www.amazon.co.jp/dp/1780660553

               

              アイナ・メイやディック・リードがいうところの恐怖とは出産時の痛みのことであろう。和歌山県立医科大学 麻酔科学教室のサイトによるとアメリカでは6割が無痛分娩で2割が帝王切開(動画では2011年で帝王切開32%)、あと経血コントルールの三砂ちづるの本でブラジルは帝王切開めちゃ多いみたいな話読んだ記憶あるので今調べたら6割ぐらいらしい。

              あとラマーズやルボワイエやオダンなどを輩出し、それだけ見たらなんだか自然なお産やイルカとか好きそうにも思えるフランスも無痛分娩が8割とのことで、海外ではわりとそんなもんなのかもしれない。だから日本では病院だろうと畳だろうと風呂だろうとお産は痛いのが前提で、自然に産むということはすなわち分娩台にさよならしてフリースタイル、自分の好きな姿勢で産むてことなのだろうが、欧米とかではそもそも痛いのがヤバい。

              しかし痛い!!怖い!!ヤバい!!て思いこみさえなくせばじつは痛くないのだ。てことで、ラマーズの呼吸法や風呂、夫の立会い、オキシトシンやエンドルフィンなど自然(もしくは愛)の力を借りたオーガズミックで気持ち良いお産が提唱されているのだろう。しかしふと思ったけど欧米と言えばキリスト教信じてそうなイメージがあり、アダムとイブが林檎食べて労働と出産の苦しみ課せられた言うてんのにその苦しみを麻酔でとってええんかいなとはちょっと思った。

               

              なぜ日本で硬膜外無痛分娩は広まっていないのでしょうか?(和歌山県立医科大学 麻酔科学教室)

              http://www.wakayama-med.ac.jp/med/anesthesiology/labor_analgesia/10.html

              今までお話した、安全で痛みの少ない硬膜外無痛分娩が、なぜ日本では広まっていないのでしょうか?「お産の痛みに耐えてこそ母親になれる」としてきた痛みを美徳とする我が国の伝統的な考え方や、「痛みを我慢して出産しなければ子供への愛情は育たない」といった偏った妊産婦教育も理由のひとつと考えられます。最近ではこのような風潮に疑問を感じ、痛みの恐怖から開放されたいと考える女性も増えています13)。

              かつてキリスト教文化圏においても、労働の苦しみと分娩の痛み(どちらも英語ではlaborと呼びます)はアダムとイブが禁断の木の実を食べたために神から与えられた原罪と考えられ、欧米では分娩の痛みを取り除くことは神への冒涜(ぼうとく)とされていました。時代は変わり、女性の意識の変化とともに現在では出産時に痛みを取ることは産婦の当然の権利であり、たとえ「無痛分娩」を選択したとしても罪悪感を持つ必要は全くないと考えられています14)。

              ・・・

               

              キリスト教といえば中絶にかんする事情も日本とアメリカで違う。私は調べたことないのだけど「アイナ・メイの自然出産ガイド」「分娩台よさようなら」でおなじみメディカ出版から「出産革命のヒロインたち アメリカのお産が変わったとき」て本が出てるらしいので読んでみたいような気がした。

               

              https://www.amazon.co.jp/dp/4895734161/

              内容(「MARC」データベースより)

              1930年代から現代まで、アメリカにおける出産の歴史を追い、出産が医療化される流れに挑戦した人々や組織を称賛をもって紹介。ラマーズ法を説いたビングなど7人をとり上げる。

               

              オキシトシンは母乳分泌だけでなく子宮収縮をうながすそうで、分娩時に夫といちゃいちゃするのにも医学的な意味があるのかもしれない。ただ合成されたオキシトシンを使った陣痛促進剤には子宮破裂など事故も起こっている。

              昔は夜間や休日を避けたいという病院のつごうで多用されたとのことで、美健ガイドのマンガにそういう金儲けの産科の描写あったことをふと思い出した。陣痛促進剤じゃなくて帝王切開だった気もするけど。

               

              「心臓止まっちゃっているけどビックリしないでね」我が子抱っこできぬまま母親死亡…遺族が病院提訴(4月3日 FNN PRIME)

              https://www.fnn.jp/posts/00044542HDK

               

              陣痛促進剤の多用 昭和49年(1974年)

              https://www.cool-susan.com/2015/10/28/%E9%99%A3%E7%97%9B%E4%BF%83%E9%80%B2%E5%89%A4%E3%81%AE%E5%A4%9A%E7%94%A8/

              人類の誕生以来、ヒトの誕生と死は繰り返し営まれてきたが、女性たちが連綿と繰り返してきた出産は、戦後30年間で大きく変化した。今では病院での出産が一般的であるが、長い歴史の中で人々が病院で生まれるようになったのはごく最近のことである。終戦後のベビーブームの頃でも自宅出産が主流で、9割以上は産婆と呼ばれていた助産婦が主役であった。しかし時代の流れは、出産は助産婦から産科医へと変わり、昭和45年頃から病院での出産が当たり前になった。

              妊婦の心理からすれば、「病院での出産が安全」となるが、ここに大きな問題が生じてきた。昭和49年、日本母性保護産婦人科医会は「陣痛促進剤による事故が多発している」ことを全国の産婦人科医たちに警告。陣痛促進剤の使用上の注意事項を冊子にまとめて配布した。この警告にもかかわらず、助産婦や医師たちの陣痛促進剤への危険性の認識は足りなかった。そのため陣痛促進剤による被害者は増えるばかりだった。

              陣痛促進剤の特徴は、その収縮効果が妊婦によって100倍以上の違いがあり、陣痛促進剤は妊婦によって拷問のような陣痛をもたらすことがあった。そのため使用については、「1分間に3滴以下の少量から開始し、必要最小限の使用にとどめること」が注意事項となっていた。陣痛促進剤の使用は慎重にすべきであるが、この危険性が現場の医師や助産婦に徹底していなかった。陣痛促進剤を注射器で急速に注入する医師がいたほどである。

              ・・・

              陣痛促進剤が過剰に使用されたのは、人手不足のため夜間や休日の分娩を避けたい病院側の事情があった。自然分娩を標榜(ひょうぼう)する病院では、少ない日の出産数はゼロ人、多い日は40人というように出産数に差があった。このような自然分娩では人件費がかかるので、陣痛促進剤を用いざるを得ない事情があった。

              ・・・

              陣痛促進剤は子宮筋の収縮作用を持つオキシトシン、プロスタグランディンのことで、陣痛の誘導、あるいは陣痛を強めて出産をコントロールする。もちろん重症妊娠中毒症、前期破水、過期妊娠、胎盤機能不全、子宮内胎児死亡など医療上の必要から陣痛促進剤が投与される場合もあるが、このようなケースはまれで、陣痛促進剤の使用は病院側の事情と言われても反論は難しい。

              ・・・

              市民団体「陣痛促進剤による被害を考える会」の調査では、昭和45年から20年間で、子宮破裂で母親死亡、死産などの事故が51件起きていて、それでも氷山の一角としている。自然分娩では、母親のホルモンだけでなく胎児からもホルモンが出ていて、お互いの共同作業で子宮口が柔らくなるとされている。しかし陣痛促進剤は、子宮口が開いていなくても子宮を収縮させ、赤ちゃんの準備ができていないのに、無理に出そうとするので、赤ちゃんが圧迫され脳へ酸素が行きにくくなる。

              ・・・

               

              それはそうとアイナメイの動画に「2011年に第二のノーベル賞ライトライブリフッド賞を受賞」との記述があったので、第二のノーベル賞ライトライブリフッド賞とは何。と思って検索したところWikipediaがあり、日本人では反原発運動で著名な高木仁三郎と生協の生活クラブ、あと日本人じゃないけど日系カナダ人で日本のスローライフ運動とも関係の深いデヴィッド・スズキとかが受賞してて、あとは知らない方だったためてきとうにクリックしてったらエコや反戦平和の活動家ばっかりで第二のノーベル賞ライトライブリフッド賞とは世界ロハス大賞に言い換えてもたぶん問題ない。今年の受賞者はグレタ・トゥーンベリという環境活動家の少女でノーベル平和賞にも推薦されてたらしいが、そういえばエコや反戦平和の人ってかねてからすごいノーベル平和賞に強いこだわりあるようでいっとき憲法9条に受賞させようとする大々的な運動があったし、あとワンガリ・マータイという受賞者の「もったいない運動」とやらを推してたり金大中も北朝鮮と仲良くしようとした功績でノーベル平和賞もらっててなんかよくわからん賞だ。

               

              ノーベル平和賞 予想トップは16歳グレタさん(10月10日 日本経済新聞)

              https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50850320Q9A011C1I00000/

               

              ノーベル平和賞 グレタさん受賞逃し若者からは落胆の声も(10月11日 NHK)

              https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191011/k10012124021000.html


              マキシマムザホルモン

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                自然なお産ではお子さん生まれた直後が重要であり、誕生するや病院のまぶしいライトに照らされて心の傷負ったり、ヤギの実験によれば生まれた直後に母子引き離すと絆が形成されなく母乳も失敗。故・吉村正先生もお産のときに親子の絆を築く愛情ホルモンが一気に放出されてるので生まれたてホヤホヤ赤ちゃんをお母さんに抱かせると言ってた。

                抱っこしたわが子を「かわいー♡」と思うと愛情ホルモン出て母乳分泌がうながされる。しかし生まれた直後に母子を引き離すとそのかんにホルモンの嵐はやみ、絆が形成されてないのでお子さんの世話に義務感がともなう。

                そんなわけで生まれた直後に引き離されたヤギは自分の子どもを認識できないし、NICUに入った赤ちゃんは虐待されやすい。自然なお産や母乳ではヤギにとどまらずサルやカンガルーなど動物の実験がやけに引き合いに出されるのだが、いわれてみると動物は産婦人科医にお子さん取りだしてもらわなくても5つ子ちゃんとか産み、赤ちゃんの体なめ、お乳をあげ、近づいてくる奴威嚇したりと、母親学級の指導も受けてないのに急に母親らしくふるまうようになる。

                人間だって哺乳類なんだから本当は自分で産めるし絶対母乳出る、産んだらおのずと母性がわき出てくるはずで、GHQの洗脳で日本文化って不潔でしみったれてると思いこまされていた戦後しばらく病院で母子別室〜てなアメリカ式の出産育児法に毒されてきたけど、じつは母乳や産婆さん(自宅出産)やわが国で昔ながら行われてた抱っこや添い寝といった肌のふれあう子育てが愛着形成においては正しかった。これは助産院やヒッピーがやってるオカルトに限った話ではなく、初乳のすぐれた栄養や「母子相互作用」「ボンディング」「オキシトシン」などが「科学的」な見地から裏づけられてしまったがために、病院でさえもが母子の絆形成や母乳哺育の成功を意図して、生まれたてホヤホヤ赤ちゃんをお母さまに抱かせたり、ミルクよりガチのおっぱいのほうがすぐれてることをほのめかしたりしている。

                 

                おっぱいだより

                http://www.hosp.niigata.niigata.jp/img/hospitalization/osan/opd/opd_04.pdf

                ・・・

                山内先生は「母乳栄養」ではなく、「母乳育児」のことを、特に母児相互作用のことを強調されていました。「ヒトも哺乳動物だから、母乳育児の掟を守らなければならない。この掟は生物学的当為だから、例外はあり得ない」。当為という言葉をよく使われました。また、「母乳育児は、産んだヒトを女にして、生まれたヒトを人にする」。との名言も残されました。

                母乳の科学が進歩するにつれ、母乳の消化・吸収・栄養学的優位性のほかに、抗菌・免疫学的作用、成長因子作用などが解明され、humanmilkの素晴らしさが実感されるようになり、さらに、未熟児を出産した母親の母乳には未熟児の発育のために有利な栄養素が多く含まれているというmother’smilkの有用性が証明されましたが、先生は「その母乳もお母さんの胸から乳首をふくませて飲ます、飲ませてもらう、このbreastfeedingという行為に重要な意味があるのです」と強調されました。授乳中にはプロラクチンやオキシトシンなどの愛着形成に重要なホルモンが分泌されているのです。

                山内先生があまりに完全母乳を強調されるので、当時の岡山病院の小児科の医局でも「母乳が出ようが、出まいが、赤ちゃんを産んだ母親がその子にとって日本一、世界一だ」というdiscussionは何度となくありました。Breastfeedingにこだわり、それだけきつく言ったのは、「母乳育児を何とかしなければならない」という先生の強い意志だったと思います。そして、「母乳育児成功のための山内の3.5カ条」を提唱されました。1)出産30分以内の授乳(早期授乳)、2)24時間以内に7回以上の授乳。ただし初回授乳は数えない(頻回授乳)、3)出産直後からの同室(母児同室)3.5)陣痛発来後の乳管開通です。平成元年に国連で「子どもの権利条約」が採択され、その24条に赤ちゃんの「母乳を飲む権利」が明記され、ユニセフとWHOが「母乳育児成功のための10カ条」を提唱する以前から、明確なメッセージを出し続けていたのです。

                ・・・

                 

                吉村正が言っていた、お産のとき出る親子の絆をはぐくむ愛情ホルモンとはオキシトシンのことである。なんか自然なお産界ってオキシトシンだのエンドルフィンだの脳科学だのと脳関係の話がやけに多い。

                外国語とかピアノとかいった技能は小さい頃からやるとすごいうまくなるのに、大人になってからだと発音や音階が正確に聞き取れないなど限界ある。それは脳の発達段階に期限があるからなのだろうが、お子さんの感受性にも同様にさまざまの期限があり、出産直後に抱かないと母子の絆はぐくまれないし、乳児期に母乳(母子相互作用の見地から哺乳瓶ではなくお母さまのおっぱいから直接目と目をあわせて)で育てられないと免疫のない弱い子になっちまうし、幼児期にお母さまがスマホやテレビに夢中だと心の傷を負う。

                そんなことがないようにと、乳幼児期の脳が発達しているあいだは母乳のマッサージしたりうつぶせに寝かせたりとお母さまががんばらなくてはいけないことが多いのだった。そしてこの前本屋逝ったらこんな本が目立つとこにあった。

                 

                https://www.amazon.co.jp/dp/4794970560/

                 

                このタイトルから中身の察しがついたのでかるく中身の確認したところ、やはり「オダン」「クラウスとケネル」「ボンディング」「ドゥーラ」「カンガルーケア」といった名詞が眼に入ってきた。著者はジャスティン・ウヴネース・モベリというスエーデンの生理学者でオキシトシン研究の第一人者といわれているそうだ。

                しかし母子相互作用やラマーズ全盛期のときから愛情ホルモンって言われてたんだろうか。と、昭和50年代の自然なお産や母乳推しのお医者さんの本をかるく見返したのだけど、出産時に子宮の収縮をうながすとしてオキシトシンって名前こそすでに出てくるものの、この時点では愛情や母乳とはとくに結びつけられてない気もする。「オキシトシンがつくる絆社会 安らぎと結びつきのホルモン」はまだ出て1年たってないけどモベリのオキシトシン本は2008年の「オキシトシン―私たちのからだがつくる安らぎの物質」が最初らしく、訳者の瀬尾智子はラクテーションコンサルタント(母乳支援の資格)の小児科医のようだ。

                 

                https://www.amazon.co.jp/dp/4794968663/

                 

                それのオリジナルがたぶん「オキシトシンファクター」って2003年に出たと思われる本で、amazonで書籍の画像見たらモベリの名前の下に小ちゃく「はしがき ミシェルオダン」て書いてる。ミシェルオダンは水中出産の第一人者として知られるフランスの産科医で、著書としては「バースリボーン」が代表的かと思う。

                 

                https://www.amazon.co.jp/dp/1905177348/

                 

                今のとこamazonで表紙画像見てるだけなので詳細はわからないのだが、オダンには「お産で一番大切なこととは何か プラスチック時代の出産と愛情ホルモンの未来」という著書があるので、水中出産とオキシトシンには深い関係がありそうだ。なおこの本は前述したモベリの「オキシトシンがつくる絆社会」と全く同じで訳者が大田康江と井上裕美とある。

                 

                https://www.amazon.co.jp/dp/4840449643/

                 

                大田氏はボンディングや母子相互作用を研究している助産師で井上氏は産科医だそうである。モベリとオダンが来日してる動画があったので見たら訳者の2人も同じ「第2回プライマルヘルス学会 愛する心をはぐくむオキシトシンホルモンの未来」で講演しており、このプライマルヘルス学会の第1回は「赤ちゃんの目で22世紀を考える〜絆・愛着をはぐくむ出産前後の環境〜」と題されててこのときは池川明や吉村正も登壇している。

                なおオダンの本はほかにトランスパーソナル心理学の中川吉晴や「分娩台よさようなら」が有名な明日香医院の大野明子などが訳してた。オダンも提唱するオキシトシンの愛情ホルモン説は自然なお産や母乳を重んずる助産師および産科医のあいだでここ10年ほどさかんになされている研究とみられる。

                 

                同時来日講演会 ミッシェル・オダン&シャスティン(Dr.Michel Odent, Dr. Kerstin Uvnäs-Moberg) ダイジェスト版(YouTube)

                https://www.youtube.com/watch?v=6v_-VZSdVkk

                 

                プライマルヘルス学会のサイトはもう更新が止まってたけど、タッチング・マッサージにかんする講演会の案内の画像見たらそれはカリスマ助産師の神谷整子が講演してたようだ。自然育児友の会のいとうえみこによる「うちにあかちゃんがうまれるの」が神谷氏による自宅かつ水中出産(浴槽)の本だったかと思う。

                タッチングといえば三砂ちづるが訳していたパワーオブタッチ(わたしにふれてください)て詩もあったし、くわえてオキシトシンファクターの関連書籍を見ているとやはり「タッチ」という単語が散見される。タッチとはおそらくスキンシップのことであり、抱っこやマッサージなど触れることによりオキシトシンの分泌がうながされ母子の絆が深まる・・てことで「オキシトシンがつくる絆社会」の表紙が赤ちゃんを抱っこしてる女の写真なのもそういう意図なのであろうと解釈した。

                 

                第60回2007月8月28日放送 命の神秘によりそって 助産師・神谷整子(プロフェッショナル仕事の流儀)

                https://www.nhk.or.jp/professional/2007/0828/index.html

                 

                アースデイ東京2013 いのちを育む〜今、お産の話をしよう!〜 いとうえみこ 斎藤麻紀子 園田正代(YouTube)

                https://www.youtube.com/watch?v=pQhpCFz8tcs

                 

                https://www.amazon.co.jp/dp/4591083713


                出産直後

                0
                  評価:
                  フィリス・K. デイヴィス
                  大和出版
                  ¥ 11,408
                  (2004-09)

                  サイレントベビーにかんする著書もある堀内勁聖マリアンナ医科大学名誉教授が未熟児を抱っこする「カンガルーケア」の日本における第一人者といわれており、そこから母子の絆深まって母乳哺育の成功率が高まるのを目的として未熟じゃない児にも生まれたてホヤホヤの時分に抱っこする「早期母子接触」が広まったといわれてるようだが、未熟じゃない児の抱っこは「カンガルー」「ボゴタの病院」ではなく「ヤギ」「ボンディング理論」クラウスとケネルによる自然なお産の運動から生まれた未熟児医療とはまた別の系統ではないかというのが私の見立てである。自然なお産においてはしばしば動物の生態がその理論の根拠になっており、戦後医療や粉ミルクが発達したけどそんなんばっかり頼ってたら愛情ホルモン出ない。ほんとは人間だって哺乳類なんだから自然の力だけで産めるし母乳も出る。ヤギが産後すぐ母子を引き離したら子ども分からなくなるって「科学的根拠」のもとになぜか人間までもが絆をはぐくむために生まれたてのお子さん抱っこしなくてはいけなくなった。

                   

                  動物は自分が産んだ子どもが本能的にわかります。子どもも自分の親がちゃんと見分けられます。本能で自然に産めば、わかるようになっている。生まれた赤ちゃんに番号札をつけなければ、自分の子がわからないのは人間だけです。母子が、手に番号のついた腕輪をはめられている姿を見ると、人間なのに、まるで伝書鳩のようではありませんか。

                  病院で管理されると、そうなってしまいます。病院では生まれ落ちると、すぐ親から引き離し、産湯で洗ったり、体重や身長をはかったり、いらんことばかりする。なぜそんなことをする必要があるのか。なぜそれを出産直後にやらねばならないのか。私には理解できません。

                  親子が初めて対面して、互いに親子と確かめあういちばん大切な時間を、医者たちが取り上げて、だいなしにしてしまう。動物も、生まれた直後に子供を取り上げれば、どれが自分の親で、どれが自分の子どもかわからなくなってしまう

                  あとからその動物の親子を一緒にしても、子どもを育てようとしません。人間だって同じです。母子を離してしまうと、親子関係がうまく育ちにくい。

                  生まれた直後に親から離され、保育器や新生児用のICUで育った低体重児や病気の赤ちゃんが、親元に返されたあと、親から虐待されやすいという説もあります。お産直後に分離され、親子の絆が築かれる大事な時期を逸していたからだと私は思います。

                  お産のとき、親子の絆を築く愛情ホルモンが一気に放出されます。

                  その愛情ホルモンのおかげで、子どもに対する愛着が強まります。これは最近、科学的に研究されてわかってきたことですが、そんなことがわからない時代から、母親は自分の子どもをひしと抱きしめ、わが子を見て、わが子のにおいをかぎ、わが子の温かさを皮膚で感じ取ることで深い絆を築いてきました。それは生命をつないでいくためにが用意した周到な戦略です。

                  ところが、お産直後に母子を引き離してしまうと、どうなるでしょうか?赤ちゃんが目の前にいないのですから、怒涛のようなホルモンの嵐はやんでしまいます。しばらくたってから赤ちゃんを連れてこられても、ホルモンの嵐は終わっているので、頭では自分の子どもだとわかっても、体の深いところで本能的に可愛がる可愛がり方ではない。だから子育てに義務感が伴ってしまいます。

                  うちでは生まれたら、すぐ母親に抱かせます。親子を片時も離しません。そうすると、赤ちゃんが可愛くてたまらなくなります。赤ちゃんに刺激されて母乳も出るようになるので、うちでは全員が母乳です。ミルクは置いてないから、飲ませようがない。ミルクの会社が怒って、来なくなりました。それでいいのです。

                  お産に関するの戦略は完璧です。それを医療はよけいな介入をすることで壊しています。母子を分離させることなど、よけいなことの最たるものだと私は思います。

                  (吉村正著「幸せなお産が日本を変える」83〜86ページより)

                   

                  自然なお産で著名な吉村医師が「母乳をすすめるための産科医と小児科医との集い」に参加してた記録をネットで見かけ、テレビとかで何回かみたことあるけど母乳について何かいってたっけ。と思ったのだが吉村医院はミルク置いてないって書いてる。上に引用した生まれたてホヤホヤのタイミングが母子の絆形成に重要説は吉村先生が独自に考え出したのではなく、産科医や小児科医とくに故・山内逸郎の影響が強い「日本母乳の会」のあいだで普通にいわれてることであって、だからこそ病院でも母乳の優位性がうたわれ早期母子接触が実施されているのであり、むしろこの傾向に否定的なのは早期母子接触と完全母乳で発達障害説の久保田史郎や三歳児神話を研究してる心理学者の大日向雅美などごく少数であるようだ。

                  早期接触はもちろんその後の授乳でも目と目を見つめ合いおっぱい吸わせることで母子相互作用し絆深まるけどスマホやテレビ見ながら哺乳瓶で人工栄養ではそうはいかないボンデイング理論はスピリチュアルや自然なお産の世界だけに特化した話ではなくわりと標準的にみられる主張である。カンガルーケアとサイレントベビーの堀内勁先生も日本母乳の会なのだが、著書などを見るかぎり自然育児友の会やよこはま自然育児の会など自然育児サークルとの接点が多い。

                  これらの自然育児サークルは山西みな子(桶谷式)の影響もさることながら、真弓定夫先生やおむつなし育児とも関係がある。また胎内記憶研究で著名な池川明先生も以前は普通の出産だったのが1999年に早期母子接触を導入したのがきっかけでスピリチュアル方面に開眼した。

                   

                  第27回 母子健康協会シンポジウム 子どもが育つ保育 1.ふれあいの意味(公益財団法人 母子健康協会)

                  https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no71/con05_03.htm

                  新生児の早期接触がどうして重要かということに関しましては、表1を見てください。

                   

                  これは、第二次世界大戦の後、アメリカで、何だかわからないけれども、大きくならない、発達が遅れている発育不全の子どもと虐待が問題になったわけです。発育不全症の子どもでは100人いたうちの27%が、生まれた後、お母さんと分離されていたとか、虐待の子どもでも、虐待されたうちの13〜30%が周産期にお母さんと一緒にいなかった、ということがわかってきたわけです。
                  では、動物の社会はどうかといいますと、表2のように、生後間もなく離してしまうと、もとに戻しても6匹のうち5匹が拒否されたとか、生まれてわずか5分か10分、30分から1時間離しても、3分の1は全く乳を与えないし、2分の1は粗雑に保育されたとか、動物でもそういう事実がみられました。

                   

                  次に表3を見てください。クラウス、ケネルという有名な人が、そこに出ているように、お母さんの特徴、収入、社会階層、赤ちゃんの目方、男・女、すべて類似の対照群と長期接触群の2つのグループを作り実験しました。長期接触群というのは、生まれてから退院するまでお母さんのそばに赤ちゃんを置いて、母乳とか抱くとかのふれあいを十分与える群です。対照群は、哺乳のときだけ赤ちゃんを連れてきて、後は新生児室で赤ちゃんを育てたわけです。

                  ・・・

                   

                  母子相互作用とアタッチメントの形成(公益財団法人 母子健康協会)

                  https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no71/con05_04.htm

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                  ふれあいによってスイッチオンされると、赤ちゃんが可愛くなり、赤ちゃんが声を出すとお母さんが応えて、笑うと笑い返す、お互いのやり取りやふれあいによってお母さんはお母さんらしく、赤ちゃんは赤ちゃんらしく育っていくのです。お互いのやり取りによってお互いにそれらしく育つのを、「母子相互作用」呼ばれています。ふれあいによる母子相互作用によって、子どもの心が育つのに最も重要なアタッチメント(愛着)が形成されます。

                   

                  フレデリック大王の実験とネグレクト(公益財団法人 母子健康協会)

                  https://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no71/con05_05.htm

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                  今日お話しするタッチケアも絵本の読み聞かせも、すべて、このふれあいの延長線上にあるものです。ふれあいのもう一つの特徴は双方向性ということです。子どもだけが癒されるのではなくて、やっているほうもお互いに癒されるというのが特徴です。フィリス・デイヴィスという人の『パワー・オブ・タッチ(ふれあいの力)』という本がありまして、その本の中に、ふれあいがいかに大切かという詩が載っています。これをちょっと読ませていただきます。

                  もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
                  どうぞ、わたしにふれてください
                  今までわたしが知らなかったやさしさを
                  あなたからもらいたい
                  おふろにいれてください
                  おむつを替えてください
                  おっぱいをください
                  ぎゅっとだきしめてください
                  ほおにキスしてください
                  わたしの体をあたためてください
                  あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が
                  わたしに安心と愛をつたえてくれるのです
                  もしわたしがあなたのこどもなら
                  どうぞ、わたしにふれてください。
                  いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけど、
                  何度もそうしてください
                  わたしがどうしていやがるのかわかってほしいから
                  おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
                  わたしの夜を甘くしてくれる
                  昼間に見せてくれるあなたのやさしさが
                  あなたの感じる真実を伝えてくれる (途中を省いて、最後のほうにいきます。)
                  もしわたしがあなたの年老いた父親なら
                  どうぞ、わたしにふれてください。
                  あなたが小さかったときに
                  わたしがあなたにふれたと同じように
                  わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって、
                  わたしを力づけてください
                  わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
                  わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど、
                  あなたのやさしさに力づけられる
                  どうぞ、何もおそれないで
                  ただ、わたしにふれてください −フィリス・K・デイヴィス

                  これが今日の要約です。

                  ・・・

                   

                  私が母乳とか調べ出したきっかけになった美健ガイドのマンガ(現在紛失)に、戦後アメリカで赤ちゃんがおかしくなったけど日本を弱体化させるためにあえて肌のふれあいの少ないアメリカ式育児を押しつけてきた。みたいなこと書いてたのだけど、上に引用した前川喜平東京慈恵会医科大学名誉教授の語りでも、第二次世界大戦後のアメリカで発育不全の子どもと虐待が問題になったと言及されてるように、陰謀かどうかはともかくあのマンガの歴史観は私が思ってたほど異端ではないようで、カンガルーケア第一人者の堀内勁先生もサイレントベビーの原因として戦後アメリカ式育児うんぬん言ってるらしい。そして引用されてるフィリス・K・デイヴィスの「パワー・オブ・タッチ」といえば、翻訳が経血コントロールおよびおむつなし育児の提唱者で堀内先生と同様に自然育児友の会と接点のあった三砂ちづるであり、胎内記憶絵本とかもよく出してる葉祥明が絵をつけた「わたしにふれてください」て本もあった。

                   

                  井深対談

                  http://www.sony-ef.or.jp/sef/about/pdf/taidan45_46.pdf

                  ・・・

                  井深 母乳にせよ、ミルクにせよ、愛情のこもった時間をかけるということですね。

                  前川 ですからやっぱり、やるという気持ちが問題なんですね。母乳をやるという親の行動が影響するので、ただ母乳をやったからって、赤ちゃんが何もかもよくなるわけじゃないですね。

                  井深 すべての環境ですね、抱き方から何から。

                  前川 ですから、粉ミルクのときは長く抱いてるとか、話しかけるとか、目を見るとか、要するに母性的行動があれば、ミルクでも母乳と同じように赤ちゃんは安定するんです。

                  井深 これは重要なことだな。

                  前川 未熟児を育てるときに、お母さんがいないからどうしても粉ミルクを飲ませますでしょう。その後で、一人の子にはおしゃぶりを吸わせてやる、もう一人の子にはただ飲ませるだけ、おしゃぶりを与えない。そうすると、同じ量を与えても、おしゃぶりを与えたほうが体重増加がいいんです。だから赤ちゃんは、いろんな意味で口の刺激をしたほうが、情緒も安定するし体重もふえる。 さらにおもしろいのは、お母さんに聞いてみますと、必ずしも後半になるとおっぱいを吸っていない。

                  井深 遊んでるんですね。

                  前川 要するに、ちょこちょこ、ただいじってるだけ。親は吸ってる感じがなくなる。それがひとつの安定につながるんですね。 だから、今の小児科ですと、母乳は母乳で大いにやる、だけど出ないお母さんが罪悪感を感じちゃまずいわけですから、そういうお母さんには、こういう僕らの研究データをもとにして、母乳が出なくても、長く心をこめて抱いてあげればいいんですよということを教えると、安心するわけですよね。

                  井深 それは必要なことですね。

                  前川 ですから、いまの育児は非常に多様性がありまして、母子相互作用でもそうなんですね。

                  ・・・

                  前川 私たち、山内先生に、どうしても母乳の出ない母親を救うことを、一言書いていただきたいと思いますね。そういうお母さんがみじめな思いをしないように。母乳はいいけど、出なかったらどうするということが一言ほしいんです。

                  井深 いままでは、出ないときめつけちゃうのが早過ぎるんじゃないですかね。

                  前川 おっしゃるとおりですね。それから、お産の後母親を休ませるために、夜は粉ミルクをやって、昼間しか母乳をやらない人がいるんですね。1 週間から10 日、出産直後はほんとにうまく出ないでしょう、母親のほうが疲れちゃうんですね。その我慢ができない。それをやらせなくちゃいけないんです。赤ちゃんは 1 週間そのままでもまず死なないですから。 何が何でも母乳でやろうとする意思が必要みたいです。そうすると、普通に出るみたいですね。 とにかくお母さんたち自身が、子育てをしていく覚悟をなかなか持ってくれないというか、ああ言われるとフワーッとなって、こう言われるとフワーッとなって、何が何だかわからない。あっちのお母さんはこう言ってる、でも先生はこう言ってるし、みたいな、やる気がないのではないんですけれども。わからないんです、いろんなことを言われてるから。

                  ・・・

                   

                  美健ガイドの子育てマンガは子供は井深大による3歳児神話にもとずいてるらしく、3歳未満のお子さんに母親が体罰するシーンでびっくりしたのだが、前川先生も井深対談に登場しており、うつぶせ寝とあおむけはどっちか良いかとかおむつなし育児の是非について語っている。「母乳は愛のメッセージ」山内逸郎先生に対して前川先生はそこまで強硬派ではなく、粉ミルクでも目と目を見つめあうなど母性的な行動がともなえば母子相互作用が可能なのだというわけなのだが、赤ちゃん1週間母乳でなくてもまず死なないとか言ってて赤ちゃんの弁当と水筒って3日分じゃなかったけ。と思った。


                  神と魂

                  0

                    戦前は避妊や堕胎が制限されてたし今でも刑法で堕胎罪があるけど、人口急増が問題となってた戦後まもなくに制定された優生保護法において子育てが経済的に難しいという理由で堕胎していいことになった。しかし高度経済成長をへてみんな豊かになったから経済的理由を削除して中絶できなくし、そのかわり障害者にかんしては胎児条項で中絶してよく改正しようという動きが出てきて、中絶の権利を主張する女性運動と選別される対象の障害者運動から反対が起こった。

                    その改正はけっきょく行われなくその後優生保護法は1996年に母体保護法となり「優生上の見地から、不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする」旨が削除された。しかしそれまで不良な子孫の出生を防止する目的で本人の同意なく不妊手術することができ、モナリザスプレー事件でも有名な米津知子の働きかけだと思うのだけど不妊手術を受けさせられた人たちが国に対して訴訟を起こしててよくニュースでも見かける。

                     

                    “私は不妊手術を強いられた” 〜追跡・旧優生保護法〜(2018年4月25日 クローズアッップ現代)

                    https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4122/index.html

                    今、ある法律により被害を受けたと言う人たちが国を提訴する動きが相次いでいる。人口抑制のため「不良な子孫の出生防止」を掲げて成立した旧優生保護法(昭和23年〜平成8年)。1万6千人を超える“障害者”が不妊手術を強制されたが、全貌は明らかになっていない。番組では関係者を独自に取材。そこからは「社会のためになる」という国のかけ声のもと、社会に潜む“優生思想”を背景に強制手術が広がった実態が明らかになってきた。埋もれた“いのちの選別”の深層に迫る。

                    ・・・

                    不良な子孫の出生防止を掲げ、平成8年まで続いた旧優生保護法。知的障害や精神障害などを理由に不妊手術が強制されました。その数は分かっているだけでも全国で1万6,000人を超えると見られています。

                    今、こうした人たちが国を相手に謝罪や補償を求め、裁判を起こし始めています。
                    なぜ、人権を踏みにじる事態が起きたのか。私たちは100人を超える関係者を取材しました。見えてきたのは、社会全体が不妊手術を後押ししていた実態。しかも、このままでは当事者の多くが救済されない現状も見えてきました。

                    ・・・

                    優生保護法が作られたのは、昭和23年。終戦直後の貧しい時代、大量の引き揚げ者や出産ブームによる人口急増が大きな社会問題になっていました。その対策として、中絶の容認とともに重視されたのが、障害者の不妊手術でした。当時、法案を提出する中心となった国会議員の発言です。

                    谷口弥三郎参議院議員(当時)“本人の同意がなくても優生手術を行おうとするものであります。これは悪質の強度な遺伝因子を国民素質の上に残さないようにするためにはぜひ必要であると考えます。(当時の議事録より)”

                    ・・・

                    こうして集められた子どもたちは医師が診断を行った後、県の審査会を経て、本人の同意なく手術が行われていったのです。 取材を進めると、こうした流れが加速した背景に宮城県では、ある運動があったことが分かってきました。昭和32年に始まった「愛の十万人県民運動」です。寄付を募り、障害者施設を作ることを目標に進められたこの運動。不妊手術の徹底も掲げられていました。そこでは、障害者が子どもを産まないようにすることが本人と家族の幸せのためだと呼びかけられていました。善意という名の下に、強制不妊手術は広がっていったのです。

                    ・・・

                    裁判に向けて準備を進める、北三郎さんです。

                    北三郎さん(仮名)「これが『修養学園』。」

                    非行を理由に宮城県の施設に入所していた14歳の時、不妊手術を強いられたといいます。報道で初めて提訴の動きを知り、自らも国を訴えることを決断しました。

                    北三郎さん「うわーっと思った、びっくりした。あれ、俺もそうだと。」

                    ・・・

                     

                    この番組に出てくる北三郎さんも米津知子と会見してたのをネットの記事で見た。障害者への差別政策といえばどっちかというと隔離などが問題になることが多く、強制的な不妊手術が問題になったのはごく最近のこととみられる。

                    それにかんして前回の記事で不妊手術がクローズアップされるようになったのはここ10年ぐらいって書いたけど2年ぐらいかもしれない。第一回の瀬戸内国際芸術祭でハンセン病療養所の島で不妊手術に使った手術台展示してたと勘違いしてたのを今確認したら不妊手術ではなく解剖に使われた物だった。

                    障害者のために寄付を募ったり施設を作る傾向は1960年代に顕著と思っていたが宮城県の「愛の十万人県民運動」は1957年とけっこう早い。おそらく「愛の十万人県民運動」「不幸な子どもの生まれない運動」て言い回しからしても、世の中から不幸な子どもさんたちを減らしているんだからお母さまひいては社会にとっても善いことに決まっとる。てぐわいにあまり疑問をもたれてなかったし女性を妊娠出産育児の負担から解放すべく左翼もまたしかりであっただろう。

                    障害者を育てることはお母さまがたにとって負担が大きくかわいそうだ。だから胎児に障害があったら中絶していいし介護に疲れてわが子に手をかけても同情される。

                    しかしそもそもなぜお母さまがたにとってこんなに障害児を育てるのが苦しくて生まれてこないようにしなきゃいけないのか、伝染病でもないのに人里離れた施設など見えないところに追いやったり健康な子どもを産んだ女しか認めない差別的な社会のせいであって、本来は障害があってもひとしく生きることができ、どんなお子さんだって産んで良いのだしお子さんほしくなくてもそれはそれで良き。とならなければ駄目だろがってのが女性運動や障害者運動などをはじめとする「命の選別」に反対する人々の問うてるとこだと思われる。SOSHIRENは中絶の権利のために刑法の堕胎罪は廃止されなくてはならないが、胎児の障害を調べる出生前診断には反対していたかと思う。

                    なお「自然なお産」界も出生前診断には反対する人が多い印象なのだが、障害とか関係なくする中絶の是非についてはよくわからない。胎内記憶などで胎児がすでに「いろいろわかってる人間」として母親にしゃべったりしてる設定がたまにあるのと、自然の摂理に反してることから中絶に否定的な可能性もある。

                     

                    それは少し前のことになりますが、妊娠四カ月ほどになるある女性が、私のところにやってきました。かなりせっぱつまった表情をしていたので、よく覚えています。その人は二人の女の子を持つお母さんでした。二人ともふつうの病院で出産し、三人目を妊娠したときも、いままでのように産むつもりでした。

                    ところが病院の超音波画像装置でお腹の赤ちゃんを見たところ、脳がない無脳児だということがわかったそうです。「あなたの赤ちゃんは頭がありません。すぐに中絶しましょう」と医者からは言われました。たしかに脳がなければ、途中で早産するかもしれませんし、もし無事に生まれても、必ず死んでしまいます。まだ妊娠の週数が浅いうちに、中絶するのが母体に負担がかからない、と医師は考えたわけです。

                    でもその人は迷いました。たとえ死んでしまう子であっても、お腹のなかで育っている小さな命を引きずり出し、奪う権利が自分にあるのだろうかと。さんざん迷った結果、彼女は子どもを産む決意をします。

                    「たとえ頭がなかろうと、どうであろうと、この子は私の子です。私は産みます」

                    周囲はびっくりしました。驚いたのは医者だけではありません。彼女のご主人も、彼女の両親も、ご主人の両親も、とにかく周りは大反対の嵐です。「お前はバカじゃないか」とまで言われたそうです。

                    「すぐ死んでしまう子どもじゃないか。そんな意味のないものを、どうしてお腹のなかで育てるのだ?」「胎児に障害があると、お産のときトラブルになるリスクもある。妊娠中毒症になる可能性もある。なぜいまのうちに中絶しないんだ」

                    一時はご両親やご主人との間も険悪になってしまったほどです。それでも彼女は頑張りました。素晴らしい母親です。彼女にはお腹のなかで育っている命をどうしても殺すことができなかった。あちこちの病院を回って、お産をさせてくれるところを探しましたが、どこへ行っても中絶をすすめられるばかりです。不要な命は殺す。それではアウシュビッツと同じです。いまの医学はアウシュビッツと同じではありませんか。

                    最後に彼女がやってきたのが私のところでした。うちでは産みたいというその人の意志を尊重します。私はほかの妊婦と同じように彼女を受け入れました。彼女は私のところで、ふつうの妊婦として妊娠期間をすごしました。体を動かし、たくさん運動し、食事に気をつけた。十か月間、その女性はお腹で赤ちゃんを育て、予定日の少し前に陣痛が来て、「吉村医院」に入院し、出産しました。

                    そのときの写真があります。ものすごく元気な赤ちゃんです。色つやもよく、元気に泣いています。でも頭がすっぽりありませんから、本来頭がある部分には助産婦が照らす懐中電灯が見えています。そぎ落とされたようになっている頭の部分には帽子をかぶせました。

                    このあと、赤ちゃんは何時間か生きていました。母親はとても喜んで「可愛い、可愛い」と言って、母乳をふくませていました。名前もついていました。「聖夏」という愛らしい名前です。お産に立ち会った二人の娘も、「可愛い、可愛い」と口々に言いながら、交互に妹を抱いて、可愛がっていました。

                    この赤ちゃんは最後に亡くなりましたが、その誕生は意味がないものだったのでしょうか?赤ちゃんはこの世に生を受け、お腹のなかで一生懸命手を動かしたり、足を動かしたり、呼吸の練習をしたりして、十か月間、いろいろな経験をしてきました。そしていよいよ陣痛が始まって、この世の中に出てきました。出てくれば、呼吸もします。泣きます。やがて呼吸は止まってしまうのですが、声も出し、周りを見たと思います。どんなふうに見えたかわかりませんが、母や自分の姉たちも見たはずです。

                    それはほんの何時間にすぎないかもしれませんが、人生を生きたわけです。つまり妊娠して、お腹のなかで育ち、お腹のなかで人生を歩んで、そして分娩を体験し、生まれてきた。そのあと一人前の赤ちゃんとして、お母さんに抱かれ、姉たちにも抱かれ、声をかけられ、最後は自然に呼吸が止まりました。

                    ふつうの人間の一生とどこか違いますか?なんら変わりはないではありませんか。ただ、生まれてから死ぬまでの時間が短かっただけです。立派な一人の人生を生きたことに変わりはありません。

                    それをなぜ医者は初めに殺そうとするのでしょうか。そんなことは人間のすることではありません。医者のやることではない。

                    この赤ちゃんを産んだ女性は「お産のとき、の存在を見たような気がする」と私に教えてくれました。生まれてきた赤ちゃんは、大切なことを伝えるために神からつかわされた使いだったのかもしれない、と言うのです。

                    たしかにこの子は多くのことを私たちに教えてくれました。それだけでもこの子が生まれてきた意味があった。立派な人生だったと思います。

                    (吉村正著「幸せなお産が日本を変える」79〜83ページより)

                    私は胎児をエコーやレントゲンで見ることにも反対です。だいたい、妊娠中に胎児を診断することにどんな意味があるのでしょうか。昔は妊娠したら、生まれるまでどんな子かわからなかった。生まれるものは生まれてきたし、胎児に何か異常があれば、流産や早産して死んでいました。生きるものは生きる。異常があって死ぬものは死ぬ。

                    それでいいではありませんか。なぜ妊娠四カ月で、赤ちゃんが無脳児だということを知らなければいけないのでしょう?なぜお腹のなかにいる胎児に異常があることを、あらかじめ知っていなければいけないのか。

                    そんなことをしたら、母親が悩むではありませんか。レントゲンやらエコーやら、いろんな機械を開発して、そんなものを発見すること自体が、からすれば僭越な行為です。たとえば妊娠六カ月で、胎児の指が一本ないとわかったとして、あと四ヶ月を、その妊婦はどうやってすごすのですか?不安で不安でたまらないではありませんか。

                    そんなことはわからなくていい。十か月間、十分な愛情を注いでやって、自然に産んで、それからわかればいいことです。

                    命がある限り、母親は自分のお腹のなかでこの命を育てたいと思う。前章で述べた無脳児を産んだ女性もそうでした。それは女性的な考え方です。胎児に障害があるとか、ないとか、そんなことがわからなければ、最後まで希望を持ち、子どもに対する自然な本当の愛情を持って接することができます。妊娠中のその十か月間は幸せですし、その幸せの延長で生まれてきたわが子を、たとえ障害があったとしても、受け入れていくでしょう。

                    もちろん生まれてきたときは驚くかもしれません。苦しむかもしれません。でもそれが生きていくということではありませんか。危険や苦しみや無駄や役に立たないものを回避して、必要なものだけを残そうというのは男の発想です。

                    だから、お腹のなかまで調べて、無脳児だったら、殺してしまおうとする。育てても損、無駄、役に立たない。殺してしまったほうが、ずっと幸せだと思う。でも女性はそうは思いません。たとえどんな子であっても、わが子であれば生きていてもらいたい。女性がそう思ったら、その思いを尊重すべきです。

                    (吉村正著「幸せなお産が日本を変える」101〜103ページより)

                     

                    医療が発展しても病気や障害をもつ赤ちゃんは一定数生まれてくる。医者として病気や障害の苦しみをこの世からなくそうとしたとき、おのずと「不幸な子どもは生まれないでほしい」不妊手術や中絶手術や出生前診断など命の選別になってしまったが、いっぽうでそうした国家や産科医による人為的な命の淘汰を批判する「自然なお産」も優生思想ではないって意味では結構かもしれないけど、自然淘汰には寛容なので自然じゃないお産と比較して進んだ医療が提供されないぶん母子が危険にさらされるって点では批判も多い。

                    無脳症の赤ちゃんをあえて産む例は吉村医院だけではなく「分娩台よさようなら」明日香医院にも同じような話が出てくるし、同医院はやはり中絶を行ってなかったようだ。また吉村正の「大切なことを伝えるために神から使わされた〜」大野明子の「魂がある」って言い回しを読んでると、胎内記憶で言われる「障害や虐待を自分で選んで生まれてきた」てのが、もともとこういう障害者にも生まれてきたことに意味があるってとこから発展した話なような気もする。

                     

                    いのちを選ばないことを選ぶ 大野明子 明日香医院(産科医)

                    http://www.bh-asuka.jp/message/writing/paper/11erabu/erabu_1.html

                    産む人も家族もそして医療者も、誰もが皆、無事に元気で健康な赤ちゃんが生まれてきてほしいと願います。けれども、現実には、妊娠初期の流産は20%程度の確率で起こり、お腹の中で亡くなる赤ちゃんや、分娩途中に亡くなる赤ちゃん、生後まもなく亡くなってしまう赤ちゃんがいます。先天的な理由がある場合もあれば、後天的な理由によることもあります。
                    理由はどうあれ、どうしても生きているのがしんどいと、あちらの世界に帰ってしまう赤ちゃんは、一定の割合でいます。どんなに産科学や新生児学が進歩しても、これをなくすことはできません。妊娠・出産といういのちの営みには、どんなに医療が進んでも、人の力ではかなわないことがあります。親にとっては、とてもつらくて、この上なく悲しいことですが、赤ちゃんは、それでやっと楽になれたのかもしれません。

                    こういう場面に何度も遭遇するうち、私は、たとえば流産した赤ちゃんが99歳まで生きた人よりも価値がないということはないし、ハンディキャップを持つ子どもが、健常な子どもと比べて価値がないということはないし、1歳までしか生きられなかったいのちが10歳まで生きられたいのちより価値がないことはないと考えるようになっています。すべてのいのちに意味があり、他と比べることのできない価値があります。

                    無脳症は、満期で生まれてきても、数日しか生きることのできない病気です。ごく最近のできごとですが、偶然、ひと月以内に、妊娠初期で無脳症を診断した赤ちゃんがふたりいました。

                    最初のご夫婦は中絶を選択なさいました。私の施設では中絶手術を行いませんので、私は、お腹の赤ちゃんにお別れを言い、他施設に紹介しました。

                    次のご夫婦は、自然経過で出産することを選ばれました。まず、お母さんが迷うことなく決断し、パートナーは彼女の決断を完全に支えてくださいました。けれども、妊娠10週そこそこでの診断後、生きられない赤ちゃんとのその後の妊娠期間を思い、ご夫婦の気持ちは大きく揺れました。
                    彼は「生まれたらすぐ別れなければならないことが悲しい」と号泣しました。彼女はたくさん泣いたのち、今では「妊娠期間、赤ちゃんのことを大切に思って過ごすことができるから、早い時期にわかってよかった、お腹のこの子が本当にかわいい」とおっしゃってくださいます。妊娠はまだ中期にさしかかったばかり、お腹の子どもは元気に動いています。

                    無脳症の赤ちゃんには、高度な思考はできないかもしれません。けれども、魂があるかと問われれば、私は、迷わず、イエスと答えます。私たちは、ご夫婦の妊娠と出産を全力で支える覚悟です。


                    新生児の世界

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                      わが国のカンガルーケアは90年代半ばに堀内先生によって行われたのが初ってな記述をどっかで見、カンガルーケアとはほんらい未熟児の抱っこのことだったのがその前からやってた未熟じゃない生まれたてホヤホヤ赤ちゃん抱くのまで混同されるようになったのではないか。と、思いはじめた。じっさい未熟じゃない生まれたてホヤホヤ赤ちゃん抱くのは「早期母子接触」と呼ばれ区別されてるようだが、「カンガルーケアと完全母乳で赤ちゃんが危ない」の久保田先生によるとどうもこの区別が行われるようになったのは2012年とかなり最近らしいのが不可解だ。

                       

                      カンガルーケア と呼ばないで

                      http://www.s-kubota.net/kanri/120917.html

                      報道(朝日新聞)によると、日本周産期・新生児医学会は生まれた直後は体調が急変しやすく、ケアの有無にかかわらず、脳障害や死亡につながることもある、と発表した。しかし、学会は脳障害や死亡につながる原因を解明しようとしないどころか、今度は、いままで推奨してきた分娩室での「カンガルーケア」を「早期母子接触」と呼ぶ、と発表した。その背景には、NICUでのカンガルーケアは安全、出産直後の「早期母子接触」は危険である事を訴えたいのであろう。そして、早期母子接触中の事故(心肺停止・脳障害)は、ケアの有無にかかわらず起こっているから、事故原因は医療側ではなく、赤ちゃんと母親側に問題点があると、医療側の責任逃れともとれる今回の発表である。

                      国立成育医療センターの久保隆医師は、全国585施設の6割がケアを行い、21件の急変例が報告されたと発表しているが、21件の内訳を公表すべきである。例えば、出産直後のカンガルーケアと完全母乳・母子同室を遵守する「赤ちゃんに優しい病院(BFH)」で何例、BFH以外の施設で何例と発表すべきであった。厚労省・学会が、「赤ちゃんに優しい病院」に事故が多発している事を隠し続ける限り、事故は繰返され、心肺停止事故・脳障害・発達障害児は増えるであろう。

                      ・・・

                      下肢が冷えると何故危険か、低体温予防(保温)がなぜ重要か、日本の助産師は母乳育児を学習する前に、新生児の低体温症・低血糖症・低栄養(飢餓)の危険性を学ぶべきである。産直後の母親の下腹部にアイスノンをのせ、赤ちゃんは “3日分の水筒と弁当” を持って生れてくる、科学的根拠の無いこの俗説を刷り込まれた助産師が大勢いる限り、赤ちゃんは「冷え」と「飢餓」に苦しみ、低体温・低血糖・低栄養(飢餓)による事故を繰返す。NICUが安全な理由は、NICUのナースは科学的根拠の無い精神論より、科学的根拠に基いた医療を優先するからである。一方、助産師は科学より自然主義と精神論を優先するところに両者の違いがある。科学が育たない所に事故が増えるのは当たり前である。

                      ・・・

                       

                      まづカンガルーケアは1979年ボゴタの病院でうんぬん〜と、その起源にまで言及されてるのに早期母子接触は何ら説明がないのだった。なんならカンガルーケアが途中から未熟じゃない児にまで広がったと思われてるのだが、早期母子接触はラマーズ法をはじめとする80年代の自然なお産ブームのさいクラウスとケネルのボンディング理論(生まれたてホヤホヤのヤギ母と引き離すときずなが形成されないし人間も同様に赤ちゃんだっこし目と目を見つめあいおっぱいをあげることで母性愛が深まるけど人工栄養ではそうはいきません)を根拠としカンガルーケアに先がけて行われていたはずだ。

                      80年代の自然なお産ブームは病院出産嫌がってるし目も見えてる。と、新生児の知られざる能力に注目が集まり出してるので、その「生まれたてホヤホヤの赤ちゃんだってじつはわかってる」なノリが自然なお産やら3歳児神話やら早期教育やら胎内記憶やらサイレントベイビーにつながってくるとみられる。3歳児神話の命名者でボンディング批判の本を訳してる大日向雅美の著書によれば「母子の絆胎内からのスタート」ていうボンディングな番組が1986年NHKで放送されてて、その中で早期接触中の生まれたてホヤホヤ赤ちゃんがお母さまの目を見つめているって解説されてたらしい。

                      番組と同じ年に日本で出版されたクラウス博士の本↓はサイレントベビーの参考文献にもあげられている

                       

                      https://www.yomitaya.co.jp/category/item/page/2188/

                       

                      だからひよこが最初に見た奴を親と思い込むがごとく、母子の絆を形成するのは生まれたてホヤホヤのタイミングが重要であるから抱っこだけではなくおっぱいから母乳(愛のメッセージ)を努力してでも与えなくちゃいけないし、赤ちゃんは目ー見えてて母の愛も理解してるので授乳時も見つめあうべしというわけなのだろう。そもそも生まれたてホヤホヤの抱っこ=早期母子接触は母乳哺育の成功率を高めることを目的として行われているのである。

                      発達障害の原因かどうかさておいて早期母子接触には事故も多いと言われているからやはり危なっかしい印象を受けてしまう。日本母乳の会など早期母子接触を支持するお医者さんたちの調査によれば、新生児はもともと不安定であり早期母子接触をしてもしなくても危ない状態になる赤ちゃんの割合は同じかむしろ少なくなるといわれているようだ。

                      てことは母乳の成功だけではなく事故リスクの軽減効果まであるのだろうか。私はそんなに粉ミルク悪いと思ってないので新生児が不安定ならなおさら早期母子接触やらないほうがいい気がしてしまったのだが、事故の原因についてはお医者さんたちのあいだでも評価が分かれている。

                      というか上に貼った「カンガルーケアと呼ばないで」を読んでて思ったけど、未熟児と未熟じゃない児のケアが混同されているのが問題なのだろう。だいたい「母性愛神話」のたぐいはヤギなど哺乳類のあるべき自然の姿にくわえ、未熟児や孤児のように新生児もしくは乳幼児期に母親との愛着形成がうまくいかなかった。てとこに端を発してることが多いようで、カンガルーケアも未熟児だし「母乳神話」だって未熟児が粉ミルクを消化できないってとこから、それが粉ミルクでも何ら問題ないはずの赤ちゃんにまで拡大されるにあたって適切に管理されたNICUではないぶん危険性が高まるのだと。

                      あと “3日分の水筒と弁当” を持って生れてくる、科学的根拠の無いこの俗説〜ってくだりがあるように、母乳あんまり出ないお母さまが赤ちゃんは3日ぐらい何もやらなくても大丈夫って指導され「完全」母乳のために粉ミルク足さないことを久保田先生はたいへん危険視している。というか「3日分の水筒と弁当」未熟児医療の先駆者である山内逸郎もまったく同じこと言ってたのだけど、もしかして山内先生発祥の説なのだろうか。

                       

                      お母さん、生まれたばかりの赤ちゃんに必要なものはなんだと思いますか?

                      まず酸素、温度、初乳、それに愛。これだけあれば十分です。

                      第一の酸素ですが、大きなうぶ声をあげて元気に呼吸している赤ちゃんなら、酸素が足りなくなる心配はありません。

                      第二に温度、つまり保温ですが、お母さんと一緒に寝ていれば特に温める必要はありません。だっこされるだけでいいのです。生まれたばかりの赤ちゃんの脂肪組織は、電気毛布のように熱をつくってくれるからです。湯たんぽや、こたつでの保温は不要です。冷えないようにしてあればそれで十分です。

                      第三には初乳です。出はじめたころの母乳、つまり初乳には、生まれたての赤ちゃんに必要なすべての成分が入っています。初乳はほんの少しずつしか出ません。にじみ出る程度です。だから何回でも赤ちゃんに吸わせるのです。一日に十回を超えても構いません。しっかりふくませて吸わせてください。なにしろ、初乳は最初の三日間はたくさん出るわけではないので、「こんなに少ししか出ないのなら、赤ちゃんは干上がってしまう」と心配するお母さんが多いのです。でも心配ご無用です。生まれたての赤ちゃんは、干上がったり、餓死したりしないように、巧妙な自然の“仕掛け”を持っているのです。つまり、母乳がどんどん出はじめるまでしのげるように、“お弁当と水筒持ち”で、お母さんのおなかから出てくるのです。このことを知らないで、赤ちゃんがひもじいから、のどがかわくからなどと、白湯や、ぶどう糖液や、粉ミルクを与えるのはよくないのです。

                      最後に第四の愛ですが、これこそ一番大切なものです。愛といっても抽象的な愛ではありません。行動をともなった愛でなくてはなりません。温かくそそぎかけるまなざし、やさしく語りかける睦言、温かい抱擁、そして子守歌……それが赤ちゃんに人の心を植え込むのです。

                      (山内逸郎著「母乳は愛のメッセージ」61〜62ページより)

                       

                      3日弁当水筒説だけではなく、久保田先生は出生直後の低体温症が赤ちゃんの脳に危険という説をとっているので、ここでも赤ちゃんの脂肪組織は電気毛布なのでだっこされるだけでいいっていう山内先生と真逆なのだった。山内先生は生まれたて赤ちゃんに必要なものとして子守歌をあげているが、子守歌といえば小林登先生が「日本子守歌協会」ていうのにかかわってて、三つ子の魂百までといわれるように幼児期の成長過程において親子の絆がうんぬん〜と、子守歌での情操教育をおすすめしている。

                      さて久保田先生は山内逸郎の強い影響にある「赤ちゃんに優しい病院」および同病院を認定している日本母乳の会も批判しているのだが、いっぽう産科医や小児科医よりも助産師界にある自然信仰を問題視しているとこもある。桶谷式のマッサージ有名なせいか助産師がお産や乳児の扱いにおいて怪情報発してるってのはけっこう広く知られた話らしく、「母乳神話」と結びつけられることも多い。

                      そこには医療行為できない助産師にヒッピー的な「反医療」のイメージを植えつけんとする意図を感じてしまうのだが、完全母乳やボンディング理論(早期接触や目と目の見つめあいで母子の絆)を支持するお医者さんは普通におり、もともとヒッピーが助産院でやってたラマーズ法の立ち会い出産が病院で積極的にとりいれられてた過去もあるようなのでとくに助産師だけがどうって話でもないような気がする。いや助産師だけではなく液体ミルクに記載された「母乳は最良の栄養です」が物議をかもしたとき、お医者さんのあいだでも一般的に言われてることなのに何でミルク作ってる会社だとここまで責められるんだという不可解さはあった。

                       

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                      体と心を動かす「脳」は、3歳までに約80%完成する!

                      ・思いやりがある、他人を信頼できる、上手に人間関係が築ける……etc
                      ・前向き、ストレスに強い、我慢強い、感情や想像力が豊か……etc

                      行動も性格も3歳までの環境次第!?
                      最新の+こころの科学「3歳児神話」を解明!

                      小児科医師として25年にわたり、4万7000人以上の新生児、2万2000以上の家族と接してきた著者によるはじめての1冊。
                      医療関係者のみならず、助産師や保育士、教育関係者からも熱望されていた、待望の書。


                      【「はじめに」より抜粋】
                      たとえば、クーラーのきいた部屋で育った子どもは、体温調節が苦手になることがわかっています。汗をかくための能動汗腺の数は、2歳半までにいかに暑さを経験したかによって決まるからです。同じように、たくさん抱っこされ、心地よさを与えられて育つと、自身も他者と触れ合い、心地よさを与えることができるようになります。
                      私たちの「心」が育まれる作業も、がつくられる胎児期のごく初期から始まり、3歳ごろまでにほぼその基盤が出来上がるといえるのです。

                       

                      しかし「3歳児神話」大日向雅美という学者さんによって命名され、生まれたてホヤホヤあるいは乳幼児期における母性愛こそがきずな形成および脳の発達にとって重要なのだ。ていう、自然なお産や早期教育の「科学的根拠」をフィクションとして否定的なニュアンスが含まれている言葉だと思うのだが、上の本の概要見たら良い意味でも使われてるらしい。レビューを見ると自然なお産、カンガルーケア、母乳、抱っこなどをおすすめしてる子育て本なようで、母性愛を「科学的に」うらずけるにあたって脳とかいってるようにやはりオキシトシンとかエンドルフィンとかもけっこう定番なようだ。

                      賢いお子さんを育てるうえで脳や新生児および胎児期に注目する傾向は、おそらく時実利彦「脳の話」(1962)あたりにルーツがありのちに胎内記憶にも発展してくる話だと思う。ネットで適当に検索したかぎり榊原洋一「子どもの脳の発達 臨界期・敏感期」という本に3歳児神話の系譜が詳しく書かれてそうな感じだった。

                       

                      http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000201314

                      「幼稚園では遅すぎる?」「井深大氏の幼児教育論」「生まれてからでは遅すぎる?」「生まれたときの記憶」「誕生時の記憶の非科学性」「胎児の能力と早期教育」「インプリンティングの発見」「インプリンティングの臨界期」「狼少女カマラ」「三歳児神話」「ボールビーの愛着関係論」「ハーローの針金の母ザル」「クラウスの新生児愛着理論」「ヤギの母子関係」「刷り込み現象は人間にもあるか」「クラウスはなぜ番外か」「早期教育の有効性と弊害の可能性」「脳の発達と早期教育─あとがきに代えて」「脳科学でどこまで分かるか」

                       

                      ここしばらく早期接触で母子のきずなはクラウス博士のボンディング理論という前提で話すすめてるのだけど、病院出産よくない説や胎内記憶の根拠になってる「暴力なき出産」のルボワイエ「胎児は見ている」トマス・バーニーにも生まれたてホヤホヤの赤ちゃん抱いて母子のきずなを深める話が出てきてたはずなので、けっきょく誰が最初に生まれたてホヤホヤ赤ちゃんじつはかしこくて目が見えててお母さま認識してるから抱いてあげるなどと提案しだしたのか、どこで母乳や初乳の話がくっついてくるのか正直よくわからない。とりあえず1979年ボゴタの病院で未熟児を抱く、真の意味での「カンガルーケア」はラマーズ法や胎教の隆盛よりまだ後になって出てきた話だというのが私の見立てである。


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