天才の秘訣

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    生まれたての赤ちゃんにも記憶はある。てな主張は戦前からあり、オーストリアの精神分析家オットー・ランク(1884−1939)が「出生外傷」を提唱していたとのことであるし、ラマーズ法・産婆さん・母乳育児といった自然なお産ブームメントが起きだした昭和50年代には、すでにルボワイエなど海外の「赤ちゃんじつは病院出産の嫌な記憶覚えてる」説は日本にもたらされていた。しかしそうした「赤ちゃんじつは病院出産の嫌な記憶覚えてる」と現在池川明によって広められている胎内記憶、つまり魂時代に空の上から神様と厳選して優しそうな女や精子の中に入ったとか前世がどうのとかいう話のあいだにはやや隔たりが感じられる。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4622077825

     

    まづ「胎内記憶」て言い回しから池川氏の主張は0歳児からの七田式教育で著名な七田眞の影響下と思われるが、自然なお産およびその根拠となる「赤ちゃんじつは病院出産の嫌な記憶覚えてる」も、へぇぇ赤ちゃんって実はかしこいんだぁ。と解釈され、優秀な子供を育てるにあたって母の愛や胎教を含めた早期教育の重要性が説かれるノリがうかがえた。祥伝社ノンブックから1982年に訳されたトマス・バーニー著「胎児は見ている」にも、ソニー創業者の井深大によって「生まれてからでは遅すぎる」「0歳からの教育を0歳前からに修正」「胎内学習は子供を良い性格、良い頭脳の人間に育てる」とかいう推薦文が寄せられている。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4763181246/

    商品説明

       世界のソニーを一代で築き上げた井深大は、幼児教育研究に情熱を注いできたことでも知られる。本書は、幼児の可能性に注目し幼児教育の重要性を論じたベストセラー『幼稚園では遅すぎる』の続編に当たり、1978年に執筆された。その後、新版を重ねてきたが、その内容がいささかも陳腐化していないことには驚かされる。

       著者が一貫して訴えていることは、教育は「幼稚園どころか、3歳でも遅すぎる」ということである。だが、5歳から始めるのと同じ内容の教育を1歳の赤ちゃんから行うべきだと主張しているわけではない。その歳に応じた育て方があるというのだ。0歳から2歳までの時期は有無をいわせず繰り返し覚えさせる時期で、3、4歳はその子の興味に訴え、納得させながら教えていく時期に当たる。とりわけ、さまざまな刺激を何ら抵抗なく受け入れ、脳細胞に焼き付けていく0歳から2歳までを著者は「パターン時代」と呼び、幼児教育上重要な時期と説く。

       そして、このパターン時代の教育は母親にしかできないとの考えから、母親がなすべきことや環境づくりなどについて76話を講じている。「3歳までは、どんなに厳しくしつけても悪影響は残らない」「母親が恐れることは、子どもも恐れる」「『日本語を覚えてから外国語を』では遅すぎる」「子どもの“なぜ”を無視すると、子どもの好奇心は失われる」など、本書には子育てのヒントがいっぱい詰まっている。(清水英孝)

     

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    商品の説明

    内容(「BOOK」データベースより)

    世界的企業ソニーの創業者・井深大氏は、その後半生を幼児教育に傾注した。三十有余年、母親と幼児との実践教育の現場を踏まえ、氏は、ひとつの事実を確信するに至った。それは、ある意味で「常識」に真っ向から挑戦するものだった。同時に、「心」の貧しさが嘆じられる現代社会にとって、大きな朗報でもあった。―母と胎児は互いに心のコミュニケーションを続けて、深化していく―。この事実を基に、「井深理論」が確立していったのだ。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4396102062/

     

    井深大著「0歳からの母親作戦」「幼稚園では遅すぎる」は、今「かみさまは小学5年生」でも話題沸騰のサンマーク出版より新装版がそれぞれ出ているが、オリジナルは70年代のゴマブックス(ごま書房新社)であり、画像検索したところゴマ版の表紙には「放任主義もスパルタ主義も子どものためのものではない!真の幼児教育とは何かを全国1000万の母親に問う」「イギリスアメリカをはじめ世界各国でいま注目を集める井深理論をふたたび若い母親に問う!」て書いており、1973年にはやはりゴマブックスから「このに学ぶ」てな本も出ていて、育児書を多く展開していたゴマブックスにおいて井深大による母親に問うシリーズ人気大爆発だった模様。「3歳まではどんなに厳しくしつけても悪影響は残らない」といえば、池川先生も出てくる美健ガイド社マンガシリーズでもまったく同じこと言ってて赤ちゃんを叩いて叱るシーンがあったのだけどあれ井深理論だったのだろうか。

    ゴマブックスでは内藤寿七郎という小児科医も本を出しててこれまた「十分に甘えさせなかった子は自立が遅れる!抱き癖を心配すると情緒不安定の子に育つ!」(内藤博士の愛の育児書)「何を求め何を訴えているのかお母さんの愛が赤ちゃんの心を育てる!」(赤ちゃんの心理)とか表紙からびっくりマークつきで断言しまくってて昭和の育児書インパクトありすぎ。いっぽう「胎児は見ている」のノンブックには同じような表紙でジツコスセディック著「胎児はみんな天才だ―最新の胎内教育 “子宮対話”の驚異」(1986年)て本もあり、このジツコスセディックは夫が米国人の日本人女性で二人の間に生まれたハーフの子どもがすごい天才で、その秘訣は胎内教育にあったんだそうだ。

     

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    『胎児はみんな天才だ』(エルマ♪のバリバリ英語育児)

    https://plaza.rakuten.co.jp/bringeroflight/diary/201101180000/

    ・・・

    これは、ジツコ・スセディックさんという米国人と結婚した日本人の女性が書いた本です。彼女の4人の娘たちは、いずれも10歳前後で大学に入学するような天才児に育ったのですが、その秘訣は胎内教育にある、と説いた衝撃的な本です。長女のスーザンは、生後2週間で言葉をしゃべり、7カ月には読み始め、1歳では中学レベル、1歳半では高校レベルの本が読め、5歳で高校1年に入学し、10歳のときには大学入学資格試験(SAT)を受けて、最高に近い点数を習得し、大学に入学するのです。この本が書かれた16歳現在では、大学院に在籍して解剖学を学んでいました。この子一人であれば、遺伝的な突然変異ともいえるかもしれませんが、それに続く姉妹全員がこれに近い能力を示した、というのです。そして、生後2週間で言葉を発した理由を胎内での記憶に求めずして、どんな理由があり得るか、というのです。

    今ある胎教の本では、池川明先生の本や、七田の本などもありますが、この本が大元になっていることは間違いありません。古い本ですが、日本人であるジツコさんが書かれた本ですので、非常に読みやすい本です。当時、日本でもかなり有名になった本のようですので、実家の倉庫をあさってみたら、この本が眠っているかもしれませんよ。

     

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    https://www.amazon.co.jp/dp/4584010277/

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    https://www.amazon.co.jp/dp/4877950176/

     

    ↑胎児天才オールスターズ。0歳からの天才教育(久保田メソッド)てのもあったけど、0歳じゃ遅すぎて生後2週間で言葉をしゃべり7カ月には読み始め1歳では中学レベル1歳半では高校レベルの本が読め5歳で高校入学10歳で大学入学資格試験(SAT)を受けて最高に近い点数を習得し大学に入学するジツコ・スセディックのお子さんの記録にはとうていおよばないように思われる。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4575150509/

     

    英才教育といえば、ラマーズ法の記事書いてるとき検索でたまたま見つけた本に「もういちどおんぶに抱っこ」(1986年)てのがあった。読んだことないから想像だけども、アマゾンにあった目次画像を見た感じではラマーズの部分を杉山次子が、「胎内からの英才教育」みたいなのは水野茂一って人が書いてる気がした。

    水野氏の著書は「ママ、こくごおしえて」「ママ、おはなしきいて」 「赤ちゃんの全脳体操 ママのお話、わかる?お母さんモニター記録集」など、のぶみかってくらいママママ言うてるあたり母子の絆を重要視していることであろう。表紙の赤ちゃんがカードを手にしていることから七田式とも関係ありそうなのだがはたして。


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