土を健全化

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    評価:
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    SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
    ¥ 1,640
    (2010-02-17)

    きょうから一部劇場で公開される腸活ドキュメンタリー「いただきます ここは、発酵の楽園」。ちかごろマイクロバイオータ的見地から腸内細菌に興味を抱いたので予告編の動画を見てみた。

     

    映画『いただきます ここは、発酵の楽園』予告編(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=8BUjPjcAmbk

    奇跡のリンゴで超有名な木村秋則は2013年に菅野美穂や久石譲で映画化もされてる。自然派農業でよく聞くのは有機無農薬、つまり農薬をやらず肥料も化学肥料じゃなくって有機肥料みたいなイメージ持ってる人が多いと思うけど、奇跡のリンゴは「自然栽培」でたぶん肥料自体やってない。

    ほかに不耕起(耕さない)ってのもあり、そういう自然派極めた農法の人はよく普通の農法以上に有機肥料を批判してて木村氏も有機で育った作物と肥料なしの作物をビンに入れて有機は腐ったけど肥料なしは発酵したみたいな実験やってた記憶がある。あと土が豊かになりフカフカになるってのもあったが、土の発酵はこの映画の最重要テーマだろう。

    ナレーションの小雪はたしか家が生活クラブやってたこともあってロハス育ちなので、かなり前からそういうので名前聞くし今は農業もやってるそうだ。夫は俳優の松山ケンイチで2人のあいだに3人のお子さんがいる。

    2009年にカムイ外伝って映画で共演したのがなれそめだった。なので結婚したとき監督の崔洋一がコメント求められてて、撮影に自然派の料理を持ってくるなど家庭的で意識高いとこに松山氏は惚れた。みたいなこと言ってた記憶がある。

    これ稲を乾かしてるんだと思うけども、「稲木」とか「はさがけ」とかいってWikipediaによれば干すことによってアミノ酸と糖の含量が高くなり、また稲を逆さまに吊るすことで藁の油分や栄養分や甘みが最下部の米粒へ降りて栄養とうま味が増すと言われてて太陽光という自然の恵みを利用する古来よりの方法だったけど、近年は乾燥機使うので手間がかかる天日干しは減少傾向にある・・とのことである。藁は編まれて笠、俵、ぞうり、わらじ、むしろなどの日用品、機械化の前に動力だった家畜の飼料や藁人形などに利用されたことであろう。

    映画の公式サイトに文化人類学者の辻信一がコメントを寄せてるけど、昨年亡くなった辻氏の実兄にあたる建築家も「わらの家」て本を出してた。高樹沙耶がそこと組んでわらでできたカフェ作るのにボランティア集めて炎上したことがあって、いっとき益戸育江って本名にしてたのが選挙だ大麻だなんだ言ってるうちいつのまにか高樹沙耶って名前に戻ってた。

     

    小雪×オオタヴィン映画『いただきます ここは、発酵の楽園』トークイベント。食の大切さを語る(2019年12月6日 Chinemarche)

    https://cinemarche.net/documentary/itadakimasu2-report/

    ・・・

    現在は出産も経験し家庭では一人の母となった小雪は、近年では半田舎生活を開始。田舎では農業も積極的に実施しているといいます。まだ約半年ほどの田舎生活の中では、野菜も自分で作り、極力野菜を出さないことを心掛け、さらにコンポストを設け土壌の肥沃化に努めるなど、アクティブな生活を送っていると明かします。

    その一方で「自然に触れて変化があると感じたのは、(子どもたちが)いらいらしなくなったこと。常に裸足で土に触れている感じなんですが、精神的にすごく落ち着いていて、東京に帰ってきても小さいことを気にしなくなった」と驚きの効果も実感している様子を見せていました。

     

    加えて小雪が積極的に取り組んでいるのが、代表的な発酵食でもある味噌づくり。これまで家族で味噌を造ることが恒例だったと振り返る一方で「昔は母と一緒にみそを仕込んだり、梅酒を作るというのが恒例でしたが、それがいまでもそうなってたらいいなと」と自身の気持ちを吐露します。

    この味噌づくりですが、手作りで作られるものが高く評価されている理由として、味噌を発酵させる酵母のほかに味噌づくりをする際に素手を使うことで、手に付着している常在菌が作用することで程よい発酵が行われ、質のいい味噌ができるからと言われています。

    小雪はその味噌をよく撮影の合間などにスタッフにも分け、好評を得ていることなどを回想しながら「日本人は、本能的に味噌を美味しいと思えるところがあるんだなと思います」と語ります。

    家庭でも必ず食事には味噌を入れているという小雪は、子にも味噌を摂取させることで病気への免疫力もアップさせていることを実感。「ここ何年も病気してないかなと。多少風邪をひいても免疫力が強いのか、病院に行ったことがない」とその健康ぶりを明かしながら「食が薬なので、食の良さというのを維持し投資する価値を改めて認識させられる」と語ります。

     

    一方で、最近の一般的な考えとしてはどちらかというと常に除菌を行う方向へと進んでいることとは対照的に、小雪は「うちの子は3歳で指しゃぶりとかするんですが、(敢えて)どんどんさせているんです」などと告白。

    その理由として「指しゃぶりというのは、自然に自分の(体を守る)細菌が足りないから無意識の防衛本能で舐めさせているというところもあるといいます。だからまず子どもはいろんなところをなめさせるのもいいと思っています」とコメント。こういった面は、近年一般的にな認識が徐々に変わりつつあるということをオオタ監督が補足されました。

    自身が子どものころは玄米食、肉は月に一回出るか出ないか、豆腐がメインといった健康的な食事をしていたという小雪。

    ・・・

     

    この映画について小雪が語ってる記事を読むと、生活クラブって固有名詞こそ出てきてないけど玄米食で肉はめったに出ず味噌も家庭でつくってたって書いてるし、手づくり(手の常在菌づくり)味噌を撮影の合間にスタッフに分け〜とあるので、ロハス育ちで撮影に自然派料理持ってきて松山ケンイチのハート奪ったっていう私のおぼろげな小雪データたぶん間違ってない。あと前にアクアーリオとかいう糖尿病やアトピー治る水も小雪が使ってるって話題になってた。

     

    アクアーリオ(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=lVqYAHPu_To

     

    もともとロハス系農業は土のなんとか〜大地のなんとか〜って言い回しがすごい多いのだけど、マイクロバイオータ的見地だとデイビッド・モンゴメリーという人が有名じゃなかろうか。「土・牛・微生物」の表紙は稲を干してる絵であり、amazonの内容紹介読むと「失われゆく、我々の内なる細菌」のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているとかトラクターどころかすきも使わない不耕起栽培って書いてる。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806715670/

    内容紹介

    土は微生物と植物の根が耕していた――
    文明の象徴である犂やトラクターを手放し、微生物とともに世界を耕す、
    土の健康と新しい農業をめぐる物語。

    足元の土と微生物をどのように扱えば、
    世界中の農業が持続可能で、農民が富み、温暖化対策になるのか。
    アフリカやアメリカで行なわれている不耕起栽培や輪作・混作、有畜農業から、
    アジアの保全型農業、日本のボカシまで、
    篤農家や研究者の先進的な取り組みを世界各地で取材。
    古代ローマに始まる農耕の歴史をひもときながら、
    世界から飢饉をなくせる、輝かしい未来を語る。
    深刻な食糧問題、環境問題を正面から扱いながら、希望に満ちた展望を持てる希有な本。

    ベストセラー『土と内臓』『土の文明史』に続く、土の再生論。
    出版社からのコメント

    ●毎日新聞書評掲載(2018年10月21日中村桂子氏評)
    ●HONZ「解説」から読む本掲載(2018年08月31日)

    ●編集部より
    古代文明から現代にいたる土と人類の関係を描いた『土の文明史』、
    そして土壌中の微生物の働きと人の内臓についてまとめた『土と内臓』に続く
    土3部作の完結編となる本書では、農業における土がテーマです。

    著者はアメリカを中心に世界各地を訪ね、不耕起栽培を実践する農家と研究者に取材を行ないました。
    そして彼らの長年の経験と豊富な科学的知見から、土と共生する農業が成功する三原則を導き出します。

    第一に、微生物の定着を阻む土壌の攪乱の抑制。つまり耕さないこと。
    第二に、土を覆い水分を保持する被覆作物を栽培すること。
    第三に、多様性のある輪作で、土に栄養を供給しつつ病原菌を排除すること。

    この原則に従わなければ、たとえ有機農業を行なっても土との共生はできず、土壌は疲弊し、収量は低下すると言います。
    反対に、土中の微生物の働きを理解すれば、土壌の回復が可能であるという明るい未来を提示します。

    微生物から植物、人間やウシまであらゆる生命を育む土を、どう扱えば肥沃な土壌によみがえらせることができるのか。
    地球の将来を考える上で、必読の一冊です。

    なお本書では、日本の読者の理解を助けるために、著者に提供していただいた写真を本文中に収載しました。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806715247/

    内容紹介

    肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ――
    みんな微生物が作り出していた!
    植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、
    同じ働き方をしている。
    マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、
    土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。
    農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、
    地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。
    微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。
    出版社からのコメント

    ●HONZ「解説」から読む本: http://honz.jp/articles/-/43529

    ●編集より
    私たちは、天動説から地動説へ変わった頃と同じような、輝かしい科学革命の時代に生きています。この革命の主役は微生物――細菌、原生生物、古細菌、菌類(それから生物とはいえないかもしれませんがウイルス)――です。

    土壌の生産力から、人体の免疫系まで、微生物の群集が動かしていることを、ここ20年の生物学は明らかにしてきました。
    しかし、医学も、農学も、微生物の有益な面を理解して伸ばすのではなく、殺すことを基準にしたままです。これまでの1世紀に渡る病原体との戦いを考えれば、致し方ないことかもしれませんが、地平線に沈む太陽を見ながら地動説を受け入れるのに大変な抵抗があったように、生物界が、人間の肉眼では見えない微生物によって成り立っていることを理解するのには、大きな摩擦があるでしょう。
    本書は、その摩擦を減らす潤滑油のような作品です。

    この分野の専門家ではない優れた科学者夫妻が、自宅の庭のガーデニングと、自らのがん体験から、土壌と人体を取り巻く微生物が、わたしたちの生命にとって欠かせない役割を果たしていることを、噛み砕いて論じてくれているからです。

    『失われゆく、我々の内なる細菌』の著者である細菌学者のブレイザー博士が本書に賛辞を寄せているように、土と人体を併せて論じている本書は、天動説から地動説への転換に大きな力があると考えています。
    ご一読いただければありがたいです。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4806713996/

     

    木村秋則の映画といえば2012年に「いのちの林檎」ってドキュメンタリーもあって、これは化学物質過敏症をテーマにしてる。近年しゃぼん玉石けんや日本消費者連盟や週刊金曜日がダウニーなど不自然できつい香りの柔軟剤などが化学物質過敏症を引き起こすとして「香害」って概念を打ち出してて2,3年前からわりと頻繁に報道されるようになった。

     

    映画『いのちの林檎』予告編(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=T7I1mCqaTes

    日常生活の中で体内に吸収された化学物質が限界に達すると発症する化学物質過敏症(CS)の実情を描いたドキュメンタリー。重度のCSを患い呼吸できる場所を求めて放浪生活を余儀なくされる女性と、水さえも飲めなくなった彼女の命を救った無肥料無農薬のリンゴの栽培者で、映画『奇跡のリンゴ』のモデル木村秋則さんの日常を中心に、CS患者たちの過酷な日々を映し出す。合成洗剤や芳香剤、防虫剤といった身近な日用品を通じ、常に化学物質に囲まれている現実にがくぜんとする。

     

    「いただきます ここは、発酵の楽園」のオオタヴィン監督もしゃぼん玉石けんが制作した「カナリアからのメッセージ〜化学物質過敏症のない未来へ〜」ってドキュメンタリー撮っててやはりナレーションは小雪だった。生活クラブ(生協)や石けん運動といった半世紀前のオバタリアン環境運動が小雪やしゃぼん玉石けんによってよみがえりつつある。

     

    カナリアからのメッセージ 〜化学物質過敏症のない未来へ〜(ダイジェスト版)

    https://www.youtube.com/watch?v=pmvlBkKqrtI

     

    オオタヴィンさん(シャボン玉石けん)

    https://www.shabon.com/interview/vol08.html

     

    オオタ監督による一杯のみそ汁のなかに縄文の幸福を味わい宮澤賢治の詩のような映像をめざす映画制作スタジオが「イーハトーヴスタジオ」といい、イーハトーヴとは宮沢賢治の造語らしい。賢治の学校とか七ツ森書館とかロハス系は宮沢賢治の引用すごい多いが、私はロハスと関係なさそうな注文の多い料理店しか読んだことないのでよくわからない。


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