エコキャップ続報

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    とある駅でエコキャップ収集スポット発見。

    ペットボトルのフタを集めてポリオワクチンを寄付するこのエコキャップ運動、じつはこの春ごろエコキャップ団体がワクチンに寄付していなかったことが判明して日本人のエコキャップ離れが進行中だ。
    エコキャップへの批判をざっと要約してみると以下のようになる。
     
    1. フタはたいしたリサイクル素材ではないので金にならない
    2. 輸送コストのほうが高くつくのでその額をお金で寄付すべき
    3. エコキャップ団体は子供たちが集めたフタのリサイクル代で私腹を肥やしている
    4. ポリオワクチンという名目をうたっておいて勝手に寄付先を変えるのはけしからぬ

    1と2は私も同意見なのだがワクチンと何も関係ないし、3と4にかんしては納得していない。
    私腹肥やすにしてはフタの値打ちなさすぎという点でつじつまが合わないのと、4に関しては寄付先、別にポリオワクチンじゃなくてもよくねぇか?と思うのだけど、少なくともネットではそのような意見はまったく見られないばかりか、むしろワクチン団体を擁護する声がほとんどだったのだ。
    しかし先ほどあらためて検索してみると、この件について私とほぼ同じ印象を抱いているニュース記事も見つけた。

    「ペットボトルのキャップをワクチンに」の活動は詐欺だったのか?(ダイヤモンドオンライン 6月6日)
    http://diamond.jp/articles/-/72711

    善意な団体が仲違いすると、こんな騒動になる――、という見本である。  
    仲違いした善意な団体がどこかというと、ひとつは、ペットボトルのキャップを集めるよう呼びかけ、集めたキャップで途上国の子どもたちにワクチンを、という活動をしているNPO法人『エコキャップ推進協会』だ。設立は比較的最近のことで、二〇〇七年になる。本部は横浜だ。  
    エコキャップ推進協会の活動は、小中学校や幼稚園をはじめ、自治体、企業、労組、市民団体など約八万五〇〇〇以上の個人・団体が参加する国民的な運動に発展し、これまでに約一二三億個ものキャップが回収されるに至った。わかりやすく言えば、昔懐かしい「ベルマーク」のキャップ版だ。小学生くらいのお子さんをお持ちのお父さんお母さんならよくご存じだろう。  
    集められたキャップはリサイクル業者に売却され、その利益が途上国のワクチン代として、別のNPO法人『世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)』に寄付されている。
    ・・・ 
    ところが、だ。エコキャップ推進協会とJCV、それぞれの言い分は、両者を仲違いさせるにまで至ったのである。どちらが仕掛けたかはさておき、発端は、エコキャップ推進協会は、回収キャップの売却益が過去二年にわたり、約九一〇〇万円もあったにもかかわらず、一円の寄付も受けていないとJCVが言い出したことだ。寄付するための九一〇〇万円が、そっくりと、ごっそりと消えたのである。  
    寄付金が全然まわってこないJCVはたいへんご立腹あそばされた。
    「ワクチンになると思ってキャップを収集した人たちのことを思うと、心が痛む」  
    伊藤光子JCV事務局長はこう言い、エコキャップ推進協会は寄付しなかった理由をキャップ提供者に説明する責任があるとして、協会に「内容証明」も送っている。  
    ・・・
    これを朝日新聞が報じた。そして、大騒動になった。
    キャップを集めるだけ集めて寄付をしなければ大がかりな詐欺でしかないが、JCVはどうして寄付をしてくれないのだと怒り、報道でこの事実を知った人たちは「騙された」「エコ詐欺」「国民の善意をネコババ」等々と叫び、怒りはエコキャップ推進協会への激しいバッシングに変わった。  
    なお悪いことに、何を思ったのか、エコキャップ推進協会は寄付をしていなかったくせに、小中学校には偽の受領書(集めたキャップはワクチン×千人ぶんになった等々の嘘)を送付していたりもした。
    ・・・

    エコキャップ推進協会の本部が横浜市にあるからか、横浜市内には、この運動に協賛する商店などが店頭にキャップ回収箱を置いていたりする。私も六年前にこの運動を知ってからというもの、自販機で缶コーヒーを買いたいところをペットボトルのお茶などに変え、キャップを集めてはせっせと回収箱に投函していた。  
    だから、朝日新聞がこの問題を報じたとき、私もちょっと裏切られたような気持ちになり憤っていた……、のだが、この問題を取り上げた週刊ポストの記事を読むにつけ、エコキャップ推進協会の言い分もわかるようなわからないような、なんとも不思議な気持ちになったのである。
    「キャップを集めてくださった皆さんには、説明不足を率直にお詫びしなければなりません」  
    ・・・
    そして、JCV側にも問題があったと矢部理事長は反論した。
    「資金繰りにトラブルがあったことは説明していたのに、JCVは説明の場に弁護士を同席させ、寄付を強要するような姿勢で接してきたので当惑しました。私たちはJCVの下部団体ではありません。信頼関係で成り立っているはずです。寄付を受ける側が、『昨年も寄付したんだから、今年も寄付しろ』と求めてくるのはいかがなものかと思います。待ってほしいとお願いしていたのに、内容証明をわざわざHPで公開した」  
    おやおやである。だんだんと雲行きが怪しくなってきた。  
    これまでの寄付金の使い途を知るため、矢部理事長はJCV側に事業報告書の提出を求めてきたが、報告書が開示されることはなかったと言う。調べると、寄付金はJCVからそのままそっくり日本ユニセフ協会に寄付されていたことがわかったのだそうだ。  
    あれあれ。ってえことは、JCVを経由しなくても、直接日本ユニセフに寄付すりゃいいんじゃね? ってことになる。  
    また、JCVは「ポリオワクチン」投与を掲げているが、一九八八年時点と比較すると、ポリオは世界で九九%以上も減少しているのそうだ。矢部理事長は、こうした成果を告知しないのかとJCV側に問うと、こんなオモシロ返答をしたのだという。
    『寄付が集まらなくなるから公表しない』
    そして、ポリオが九九%減少したことについても、当時の事務局長が辞めているのでわからない――、と応えたのだそうだ。取材で霞ヶ関に行くとこういう台詞をよく聞かされたものだが、この段に来て、私も首を傾げるのである。  
    ・・・
    JCVは言う。私たちはJCVの名称を使うことを許し、あなたたちエコキャップ推進協会は寄付を約束した。なのに二年も寄付がない。何度も問いあわせたのに梨のつぶてだから内容証明を送り、みんなにわかるようにHPでも公開しちゃったよと。矢部理事長の肩を持つわけではないが、JCVの言い分が脅迫じみているように感じられるのは私だけか。  
    一連の騒動において、私が気になるのは、JCVが公開した内容証明を朝日新聞の記者さんが見て取材を始めたのか、それとも、寄付がないことをJCV側が朝日新聞にリークしたかだ。もし後者なら、JCVがこの騒動を大きくしたことになるではないか。
    ・・・
    『エコキャップ推進協会からのご寄付は、キャップ回収関連のご寄付の七〇%を占める規模になりました』(JCVホームページより)  
    私はちょっと驚いた。七割もの寄付をエコキャップ推進協会に頼っていたとは。  
    ・・・
    そして、エコキャップ推進協会とJCVも完全に袂を分かった。  
    エコキャップ推進協会はこれからもキャップ回収を続け、途上国の子どもたちへのワクチン支援も継続するが、今後はJCVとは別の団体を通じてやっていく方針を発表した。早い話が、エコキャップ推進協会がJCVをフッたのである。  
    結果、七割の寄付金を失ったJCVは、これからは独自にワクチン支援を続けざるを得なくなった。寄付金を強要したあたりで、私にはJCVが胡散臭い団体に見えたが、内容証明を公開するような陰湿なことをやるから、伊藤光子事務局長らはこんな結果を招くはめになった。
    ・・・


    この記事はどうやら取材したのではなく、週刊ポストを読んだ感想文らしい。てことは週刊ポストの記事がエコキャップ団体寄りの論調だったのかもしれぬ。
    上の記事によれば第一報を報じたのが朝日新聞っぽいのだが、とにかく関係者なのか何なのかワクチン団体とタック組んでエコキャップ団体を悪者に仕立てようとする意図が感じられる。
    ポリオがほぼ撲滅したことをワクチン団体が公表しない理由「寄付が集まらないから」で、エコキャップ団体が不信感を抱いたというくだりも何らおかしいことではない。私もこのワクチン団体に対してポリオの被害状況をハッキリさせたくないのではないかという印象を抱いていたので、もし世界規模でポリオで命を落とす子どもがどれだけいるのか知っている人がいたら教えておくれ。
    しかもこのワクチン団体が集めたワクチン費は、日本ユニセフ協会とやらに寄付されているというのだから変な話だ。
    それが本当だとしたらエコキャップ団体が寄付先変えたどころの話じゃないし、だいたいそんなにペットボトルのフタ好きなんだったら自分たちでフタ集めてユニセフ協会に寄付すればいいような。

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      • 2017.10.19 Thursday
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