本当は怖い予防接種

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    ジャパンマシニスト社
    ¥ 1,296
    (2015-01-28)

    「化血研」に立ち入り検査、無届けで毒素運搬(TBS 12月21日)
    http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2663306.html

    血液製剤などを不正に製造していたことが問題になっている製薬メーカー「化血研」が、必要な届け出をせずに致死率の高い毒素を運んでいたとして、厚生労働省が21日、立ち入り検査を行いました。影響は身近なところに及んでいます。  
    午前9時前。雨が降りしきる中、早足で歩く厚生労働省の職員。向かった先は熊本市にある製薬メーカー「化血研」の本社です。21日の検査は、化血研が2007年と今年10月のあわせて4回にわたり、必要な届け出をせずに強い毒性を持つ「ボツリヌス毒素」を運んでいたとして、感染症法に基づき行われたものです。  
    「ボツリヌス毒素」は致死率が高く、生物兵器テロにも使われる恐れがあるため、運搬には、都道府県の公安委員会への届け出が義務づけられています。  
    化血研をめぐっては、40年あまり前から国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造していたとして、今月3日にも立ち入り検査が行われていました。製薬メーカーが1か月間に2度も立ち入り検査を受ける異例の事態。厚労省は「前例がなく、大変遺憾だ」とコメントしました。  
    私たちの生活にも影響が・・・。こちらは東京都内の小児科医院。インフルエンザの流行期を目前にして、ワクチンの接種を受ける乳幼児の姿が。厚労省は今年、国内メーカー4社に3000万本のインフルエンザワクチンの製造を依頼。このうちの850万本、3割近くが化血研製だということです。こちらの医院でも、およそ半数のインフルエンザワクチンは化血研のものを使っています。  
    「血液製剤で不正があった、承認されてないやり方で作ったということは許せないことだが、ワクチンは今のところ問題ないということなので、打っていただきたい」(田沼内科・小児科医院 田沼美昭院長)  
    化血研製のインフルエンザワクチンは、血液製剤の問題を受けて一時出荷停止になり、供給不足が懸念されていました。現在は出荷が再開されましたが、一連の問題を受けて不安の声が聞かれます。  
    「大丈夫かという不安はあるんですけど、打たなかったら打たないで、この子がインフルエンザにかかったら心配。打たざるを得ない」(予防接種受けに来た母親)  
    一方、化血研が製造するB型肝炎など3種類のワクチンは、依然、出荷がストップしていて、一部の医療機関では、接種の予約を受け付けることを中止しています。厚労省は血液製剤の問題を受けて、化血研に近く行政処分をする方針です。


    近ごろ熊本市のワクチンメーカー化血研(化学及血清療法研究所)の不祥事が、いろいろと明るみになっている。テレビでは申しわけ程度にしか報じられていないし、いやでも2ちゃんねるくらいのアングラサイトならばとスレッドを探してみても特に盛り上がってないので世間的にはあんまり関心高くないのかもしれないが、私はロハス・ほっこりの過激派がワクチンを危険視している現象に一時期興味あったのでちょっと食いついた。
    ワクチン危険論に対しては科学的見地から強く抵抗する意見も一定数存在するために、サイバー空間においては原発や化学物質のように「ニセ科学vs科学」みたいな枠組みで激しい論争になることも少なくない。で、のちに私の関心が従軍慰安婦やコギャルに移ったためにかってワクチンに興味あったことさえほとんど忘れかけていたのだが、このほど化血研がインフルエンザワクチンの3割ほどを製造していると聞きかじってオヤと思ったのである。
    というのも、ワクチン支持と否定派でもっとも意見が割れるのがインフルエンザワクチンなのだ。ワクチン危険論者の中にはいかなるワクチンも打ってはならないという派閥(←たぶんオカルトの域)もあるらしいが、この記事においては毛利子来(もうりたねき)や母里啓子(もりひろこ)、山田真、浜六郎などジャパンマシニスト社の出版物でよく名前を見る論者を対象にさせていただく。

    そんなわけで、化血研の不祥事が引き金となって再びワクチンへの興味がにわかに再燃した私はある一冊の本を手に取った。ワクチントーク全国編「新・予防接種へ行く前に」である。
    私はこの本を過去に読んだことあるんで普通ならケチって立ち読みですませるところなのだが、最新版が今年出たばかりであり、また近年人々の注目を集めている子宮頸がんワクチンの副反応についても知りたかったため「1200円もするのに字ーでかすぎんだろ」とは思いつつ買ってきた。本書はいわばジャパンマシニスト的ワクチン慎重論を網羅した、入門編ともいうべき内容である。
    ジャパンマシニストという出版社は確か、もともとワクチンと何の関係もない専門書みたいなの出してたんだけども80年代後半におけるチェルノブイリ原発事故を受けたサブカル界の反原発ブーム時に、原発に関する本を出して以来今みたいな左翼路線になったと記憶している。同社が出している子育て雑誌「ちいさい・おおきい・よわい・つよい(略称ちお)」「おそい・はやい・ひくい・たかい(略称おは)」もやはりワクチン本と執筆者は重複していて、ワクチン特集もたびたび組まれている。

    まづ普通の人はこういう本を読んだことなくみじんの疑問も感じずに予防接種を受けた人生なので、何がロハスな左翼をワクチン懐疑にかりたてるのかという点から説明しておきたい。問題となっているのはワクチンの副反応である。
    ここ最近、子宮頸がんワクチン接種によって体がおかしくなってしまい、まともな学校生活を送れなくなった少女の映像を多くの方がニュースでごらんになったことかと思う。あれが副反応かどうかは現時点でまだ疑われている段階なのだが、ワクチン接種によって免疫を得るどころか逆に重篤な症状の出る危険性というのはつねにつきまとっているのだ。
    一種の薬害ではあるのだが、それでも感染症予防の見地からある程度副反応が出てしまうのはしかたなく、もし何かあった場合は厚生労働省が補償する運びになろう。たとえばロハスな奥さんが副反応を恐れ子供の予防接種を拒否した場合、その子供が感染源となり大流行〜・・・ってなことにもなりかねないために、副反応のリスクは救済制度でカバーしてとりあえずは集団生活のマナーとして打っとけや。ということになるのである。
    しかしジャパンマシニスト軍団は「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」「おそい・はやい・ひくい・たかい」という雑誌タイトルからもうかがえるように、子供たちはひとりひとりが違う。体の小さい子もいれば強い子もいる。子どもの体や家庭環境など個別にワクチンが必要かどうかを判断するべきであり、見さかいなく打つのは製薬会社のもうけのためでしかないと世にうったえているのである。
    そして、はしか(麻疹)や破傷風などごく一部のワクチンをのぞいて不必要という結論に達しているらしく、その根拠に子供のころになるだけ感染症にかかったほうがよいという考え方がある。ワクチンのような有害な人工物で得られる免疫はモグリで何年かすると効果が消えるけど、本物の感染症で身につけた免疫はプライスレスだというわけである。ウイルスや菌は天然の恵みであり、共生していくべきだということなのだが、最近スピリチュアル奥さんのあいだで「感染パーティー」というのが静かなブームになっていて、水ぼうそうなど何らかの感染症に罹患した子供のウイルスをわざわざ自分の子供に移させることもあると聞く。
    でも私的に言うとウソではないんだろうと思うのだ、天然の免疫ガチ説もインフルエンザワクチン効かない説も。ただ、どうするんだろう、それ感染して死んだり後遺症、残ったりとかした場合。
    感染症のリスクはゼロにはできないのだから、元気で生きられるはずだった人がワクチンで死んだというよりは病気で死んだほうが自然の摂理には適っている。しかしワクチンの副反応だったんなら厚労省とか製薬メーカーとかに怒りのぶつけ先があるけど、自分のお子さんが感染症で命の危険にさらされてなお「人類はウイルスと共生していかなくてはならないのだから、こればっかりはしょうがないよネ」で、あきらめつくか?ワクチンうっときゃこんなことにはならなかったのに。とは、思わないのだろうか?
    また本書ではたいてい感染症の被害が少なくなった原因として衛生面の向上が上げられていて、ワクチンの効果ではないことをほのめかしているのだが、でも感染症がなくなったらガチの免疫やブースター効果が得られないんじゃないんだったっけ。と、けっきょく感染症は流行したほうがいいのか良くないのかよく分からなかった。子供はいかなる感染症に罹患しても、ガチの免疫を身につけて回復できる、それならばいいのだが・・・?
    ただワクチンにはリスクがつきものであるからして、打つ人もその負の情報を知っておいて損はなかろう。ましてリスクを周知する行為を「騒いでいる」「危険を煽っている」などと言う向きには反対である。
    というわけで「予防接種へ行く前に」の内容を下に要約しておくが、病気によって執筆者がバラバラなのでこれらの見解はひとつの目安として参考にしていただきたい。

    4種混合(ジフテリア・百日ぜき・破傷風・ポリオ)
    2012年11月にスタートしたばかりで効果や副作用は不明。
    ジフテリア
    ジフテリア菌による病気。1980年代からは0〜1人で珍しい病気となった。感染しても症状が出ない人が多い。現在は抗生物質でも治療法もあるので昔とちがっておそれる必要はない。
    百日ぜき
    長期間にわたってせきが続く。長らく子供の病気だったにもかかわらず近年成人の患者が多いのは、ワクチンの効果が長く続かないからか?ときおり流行があり1歳未満の赤ちゃんは症状が重くなる可能性が高いが、初期には抗生物質で治療できる。1歳以上の子供の一律接種に疑問。
    破傷風
    破傷風菌という嫌気性(空気に触れると死ぬ)菌で人から人にうつることはない。患者の9割は40歳以上で男性が過半数で死亡は2002年以降1けた。幼子が菌に触れる可能性は低いが、発症した時の重症度が高いため基礎免疫をつけておくのはひとつの考え方。感染の危険のある土木工事の仕事につくとき接種するという判断もできる。
    ポリオ
    小児まひ。ハエやゴキブリがウイルスを媒介する。1950年代には多いときで年間5000人の流行があったが、1980年を最後に自然感染はなく、むしろ生ワクチンが感染源となった。ウイルス常在国は3国のみとなっており、長期滞在があればそのとき予防接種するという判断もできる。

    BCG(結核)
    結核菌による感染。1950年ごろは1年に10万人もの人が死亡していた。現在の患者数は年間2万人、死亡者は2000〜3000人でその大半が70歳以上。結核が流行していた時代に自然感染し、高齢になって抵抗力が落ちたときに菌が暴れ出して発症しているために高齢者がいる限り死亡者は出続ける。子供の結核は父母や祖父母からの家族内感染なのでまわりの大人が予防するべき。BCGは「血行性結核」(結核菌が血の流れに乗って全身や脳に広がる)には効果あるけど肺結核には効果が認められていない。月齢の低い乳児に重篤な副作用が出ることもある。

    MR(麻しん・風しん)
    2種混合になったのは2006年から。もともと別のワクチンで麻しんは幼児期の、風しんは中2女子を対象とした定期接種だった。今では単独接種をする医療機関を見つけるのは困難。
    麻しん
    年間患者数は200〜300人。かってはほとんどの子供がかかっていたが今はまれな病気で、亡くなる人は戦後大人も子供も劇的に少なくなった。今の子育て世代はワクチンで免疫を得ているがその効果が長く続かず、本物の病気に触れる機会もなかったために、母親から赤ちゃんに十分な免疫を手渡すことができなくなっている。2007年に首都圏で麻しんが大流行したとマスコミが大きく報じたが、この年の患者数はことさら多いわけではなく(←管理人注・何人かは書いてない)、感染者が脳症を起こしたとか死亡したという話は聞かれなかった。
    風しん
    乳幼児がかかると風邪と同じように軽いが、年長児がかかると熱が高かったり発疹が多く出る。しかし「3日ばしか」と言われるように3日もすれば治る。子供に予防接種をして不完全なワクチンで流行を小さくしていると、免疫をもたないひとが増えかえって大人になって苦しむことになる。妊婦が感染すると胎児にも感染して障害が出るため、かっては女子中学生を対象に定期接種が行われた。先天性風しん症候群は流行の大きい年で10人程度だが、近年44人もの風しん症候群の赤ちゃんが生まれたため検証が必要。自然感染したおぼえのない女性は妊娠に備えて接種を考えてもよい。

    日本脳炎
    蚊が媒介するウイルス感染症で、人から人には感染しない。第二次大戦後の混乱期には数千人規模の発症を繰り返していたが、1960年代後半から激減。10歳になると非接種群でも8割が自然感染により抗体を保有しているいっぽう、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)をふくむ重篤な副反応が毎年数人に起きており、「受けないほうがずっと安全」である。

    ヒブ
    常在菌なのでほとんどの子供はいつの間にか感染して発症しても軽くすみ、5歳以上の子供のほとんどに抗体ができる。ヒブと肺炎球菌ワクチンの同時接種での死亡者が出ており、その原因はわからない。

    肺炎球菌
    肺炎球菌は気道の常在菌で、保菌していても必ず症状が出るわけではない。常在菌ゆえに撲滅は期待できず、ウイルスで抑えると新たな菌が入りこんでくることもある。原因菌との区別ができないために副反応の原因の判定も難しい。常在菌は排除すべきでないのではないか。

    子宮頸がん
    性交渉のある女性の8割は生涯のうちで一度はハイリスクのヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した可能性があるが、ほとんどの場合免疫機能でウイルスは排除される。子宮頸がんは他のがんに比べ進み具合が分かりやすく検診で見つけやすい。ワクチンを接種すれば20年くらい効果が持続するが、結局接種をしても検診が必要であり検診だけでも予防できるのではないか。検診率の低さこそ問題であり、婦人科に抵抗がないよう性に関してもフランクに話し合える親子関係が必要。

    水ぼうそう
    2014年10月より定期接種に入った。もともとワクチンは重い病気を抱えている子供のために開発されており、それ以外の子供にとっては症状も軽いポピュラーな病気。重症化は10万人あたり約1例で、小児の重症化は年間10人程度。接種を受けても20%はのちに感染することから、自然感染の方が強力な免疫ができる。安全性の高いワクチンと言われているが、2013年4月〜12月のあいだに重篤として報告された副反応は15名。

    ロタ
    3歳くらいまでにかかるお腹の風邪のひとつ。世界では劣悪な環境の中このワクチンを必要とする地域も多いが、今の日本で感染性胃腸炎で亡くなることはまれであり、ここ30年で症状自体も軽くすむことが多くなった。ロタウイルスワクチンの効果があるとしても、ロタウイルス胃腸炎自体が水分と食事に気を配ることで自然に治ってしまう。この程度の病気にワクチンが必要か?

    インフルエンザ
    かぜの一種。小児の脳炎と高齢者の肺炎が重症化しやすい。だが小児についても高齢者についてもワクチンの有効性は評価にたえない。インフルエンザの1年はヒトの百万年といわれるほどウイルスの抗原変異が早く、その年に流行する型に合わせたワクチンを作ることは容易ではない。10代までと高齢者に重篤な副反応の報告。ワクチン接種で死亡した数のほうが病気による死亡より多かったこともある。

    おたふくかぜ
    患者の9割が9歳までの子供で乳幼児の症状は軽い。思春期以降の男子がおたふくかぜを発症すると睾丸が腫れ、無精子症になるという説もあるが、因果関係はないという報告もある。おたふくかぜワクチンが含まれていたMMRは日本の予防接種史上最悪のワクチンで1989〜1993年に接種された180万人のうち1754人、1000人に1人に髄膜炎が発生。その他死亡や難聴などの被害が出た。無菌性髄膜炎の原因となったのがおたふくかぜワクチン。自然にかかって髄膜炎や難聴になることはまったくないとはいえないが、接種の副作用のようにショックが起こることはない。自然感染の機会を減らすことはない。

    B型肝炎
    完全経路は母子間の垂直感染か、性行為を通じての水平感染。大人になってから完治すれば抗体ができて二度と感染しなくなるが問題は母子感染で、幼い頃に感染すると多くがキャリア(持続感染者)になり大人になって肝硬変や肝がんに移行することがある。発症しなくてもウイルスを持ち続けるので、次世代もしくは性行為によって感染させることがある。1985年からB型肝炎ウイルス(HBV)の抗原が陽性の母親から生まれた赤ちゃんにワクチン接種を実施しているが、B型肝炎ウイルスをもたない母親から生まれた赤ちゃんにはまったく不要。ところが近年ではすべての乳幼児に接種すべきという声が高まっている。すべての乳幼児への接種をすすめている国は、幼い頃の割礼や刺青による感染など別の理由があるため日本とは状況がまったく違う。

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