飯島愛は偉大だった

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    評価:
    飯島愛,淡谷三治,松井五郎,Bro.KORN,鳥山雄司
    BMGビクター
    ¥ 5,800
    (1993-12-01)

    私がギャル黎明期の考察において重きをおいているのが、くしゅくしゅソックス時代当時セクシータレントとして人気爆発した故・飯島愛の存在だ。現在日本人の歴史観ではジュリアナが流行したのがバブルだとか、安室奈美恵の登場によってコギャルが広まったかのような認識が散見されるのだが、ジュリアナはバブル崩壊後ですでにコギャル(高校生ギャル)が存在しており、テレビでも飯島愛がそのファッションを先取りしていたのである。

    飯島愛 Dear JK c153 (YouTube)
    https://www.youtube.com/watch?v=5jJQ8cNlzyA


    1994年10月に発売された「Dear女子高生」は飯島氏本人による作詞。コギャルのステレオタイプ(茶髪、ガングロ、ミニスカ、ルーズ)が確立する前に書かれたある意味貴重な楽曲である。
    ちなみにこの曲と同時期に始まったフジテレビドラマ「若者のすべて」で木村拓哉のロン毛(長髪)が格好良いと評判で、木村氏はコギャルたちから「キムタク」と呼ばれ始めた。木村氏と飯島氏はともに1972年生まれであり、この世代のチャラチャラ感がルーズソックス時代の方向性を決定ずけたといっても過言ではない。

    歌の内容は、彼氏のバイトしているクラブに出入りするハデな「子ギャル」たちに「おねえさん」格である飯島氏が警戒心をあらわにするというものだ。その子ギャルたちが放課後にはポケベルで「8471」(Hしない?)とやりとりするとかオリジナル名刺を配っているとか、いくつか気になる描写があった。
    「Dear女子高生」というタイトルからも分かるようにここで歌われる子ギャルとは高校生のことで、若さを売りにしたりポケベルやら名刺やらと怪しげなコミュニケーションツールで人脈を広げようとするなど、間もなく到来するルーズソックス時代のノリを示唆している。現在は年増でも見た目が若く女子を自称するけど、ルーズソックス時代の20代は完全にババア扱いで飯島氏は齢22にしてすでにセーラー服が似合わないとか水をはじくとかはじかないとかいうことをネタにしているのだから驚きだ。
    通信手段に関しては携帯電話も94年頃にはドコモのムーバとか言ってたしすでにサイズも大きくなかったけど、メール機能があるわけでもなく少なくとも96年頃まではポケットベルが主流だった。ポケベルは本来、電話番号を表示させてそいつがかけ直すという方式だったと思われるが、コギャルが0840(お早う)とか724106(何してる)などと数字で会話し出した。
    歌詞の中にある「8471」(Hしない?)も明らかにその一例なのだが、471はともかく何で8がエッチになるんだと2分くらい考え込んだけどよく分からん。詳細キボンヌ。
    というわけで90年代半ばにおける公衆電話の人気爆発ぶりはすさまじくJKが列をなし、もの凄い速さで番号を打っていた。電話ボックスにはテレクラの電話番号のチラシも貼られていて、援助交際するハレンチな者もごくまれにあった。
    LINE世代からしたら暗号とか公衆電話とか何それ面倒くせぇと思うかもしれんが携帯の通話料はかなり高かったはずだし、私なんかはポケベルも持ってなくコードレスとはいえ家の電話を家族と共有していたわけで、そんな時代からしたらすでに自分専用の小ちゃな端末でメールみたいなことやってたこと自体すごい便利だったんじゃないだろうか?ちなみに当時ファックスで手紙やりとりするっていうのも、トレンドになりかけてならなかった気がする。←ファックス紗英

    ブーツはすでに厚底。厚底は2000年代にはあんまり見かけなくなったが、ロングブーツとミニスカートのハレンチな組み合わせはその後長きにわたってギャルファッションの定番となった。

    なぜか股間を押さえる振りつけ。前年のデビュー曲「ナイショDEアイアイ」の時点ではお尻を向けてスカートをまくりTバックを見せつけるという芸をやっていたが、Tバックギャルブームって短かったしこの年にはたぶん封印していたんじゃないかと思う。

    茶髪と小麦肌とベージュ(白ピンク)口紅にくわえて、この時期になると眉もいくぶんか細くなっているような気がする。眉と唇の存在感を消すのはごく最近までギャルメイクのお約束だった。

    小学生飯島愛コンテスト(YouTube)
    https://www.youtube.com/watch?v=gWLLPTu8IwU


    この動画も1994年か。浅草橋ヤング洋品店という当時の人気お笑い番組で、確かなりきりいしだ壱成とか武田真治とか、飯島愛の企画があったのも覚えてるけど、小学生バージョンは初めて見た。
    飯島愛に憧れた小学生が厚化粧してギャルファッションに身を包み、どれだけ飯島愛になりきれているかを競うコンテストで、「ネズミっ子クラブ」のもとになった生ダラのセクシー小学生コンテストと同じノリである。コンテストに出ていた女子小学生は、90年代後半にルーズソックス第二世代となっていくのだろう。
    くしゅくしゅ時代のテレビはきわどい企画が多かった。孫ギャル(中学生ギャル)のみならず、女子小学生までもがAV女優に感化されハレンチな格好するのはいかがなものかと、今ならば誰もが眉をひそめるはずだ。
    だが当時はそうではなかった。バブルはとっくにはじけていたのだがまた持ち直すだろうと思われてそこまで深刻に考えられていなかったし、サリン事件や大震災の直前まではまだ80年代を引きづったもっとも享楽的な時代だったのである。
    そして小学生コンテスト動画は、飯島愛のようにポルノ出身の女が同性の憧れとなりえた何よりの証拠となっている。

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      • 2017.05.30 Tuesday
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      コメント
      8471の8をどうしてH(エッチ)と読むのかと言うと、
      H→エッチ→エイチ
      8→エイト
      エイチとエイトは似てますね?そこから強引に8をエッチと読んだのだと思いますよ。
      • ゲスな俺
      • 2016/01/23 2:21 PM
      情報ありがとうございます
      8が男女向かい合わせで抱き合ってる絵に見立ててるのかと推理してたんですが、エッチがエイトとは…無茶すぎて絶対自分ではわかんなかったです
      最終的にエしか合ってないし(´Д` )笑
      • 管理人
      • 2016/01/23 7:42 PM
      はじめまして。コギャルで検索したら、このブログにたどり着きました。
      ポケベルの数字送りと言えば、93~94年頃まんがタイム系のリーマンOL4コマ漫画雑誌で連載してた
      胡桃ちの先生の「なにわ女子大生クラブ」って漫画を思い出します。
      バブル後コギャルブームの前、大阪のイケイケ女子大生の都とマリエの二人が、ジュリアナ、お水、彼氏やキープ君、テレクラ、セックス、ラブホ、バンド追っかけ等のネタで一騒ぎする作品ですが、
      その中で彼氏が浮気したのを目撃した都が公衆電話から彼氏のポケベルに
      「385 3241 5141,86,86(みやこ さびしい こいしい やろう やろう)」と送るネタがありました。

      この作品も単行本3巻で終わり、胡桃先生は90年代後半~00年代にはメイド、ホスト、萌えキャラ漫画にシフトしていきます。
      今も連載してるはずですが、かりあげ君の植田まさし先生と並ぶ長期連載作家ですね。




      • 啓三郎
      • 2016/04/06 4:56 AM
      はじめまして。なにわ女子大生倶楽部、ネット上に無料サンプルがあったので読んでみたらそのポケベルネタありました(゚Д゚)
      Tバックとかハイレグ水着とか着ててまだかろうじて女子大生がイケイケ、バブルの余韻残る時代ですね
      • 管理人
      • 2016/04/06 7:25 PM
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