なぜか今平安

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    当ブログでは左翼の江戸時代好きについて何度か言及した。その理由に近年江戸しぐさが一部で話題になるにともない「歴史修正が嘘っぱちの伝統を作り上げている」といった意見が確立されつつあるのを見て「いや違う」と思ったことが1つにあるが、フェミニズムのグループがたびたび春画をもとに江戸時代は自由な性があった説を推すことも、また理由の1つとしてあげられる。
    しかし、下の記事のようにいや江戸時代のエロはシャバくて実は平安貴族がガチ。ってのは初めて見た。もちろん引用元のリテラは左翼のサイトである。

    平安時代ならベッキーも矢口も喜多嶋舞も叩かれなかった!? 春画で話題の江戸時代より平安のエロのほうが過激(リテラ 1月31日)
    http://lite-ra.com/2016/01/post-1914.html

    「嫌なエロ」は『好色一代男』だけではない。弥次さん喜多さんでおなじみの『東海道中膝栗毛』では、「女の小便の音に興奮した馬方が彼女をレイプ。騒ぐ声を抑えるために餅を口にねじこんだら彼女が『最つとくれろ』と言ったので、さらに餅を口に押し込もうとしたら、今度は間違えて馬糞を口に突っ込んでしまった」。こんな筋のエピソードが「笑える話」として人々に受け入れられていた。「春画には女性蔑視の考えはない」と言われ、前述の『春画展』にもたくさんの女性が来場していたのだが「女性蔑視の考えはない」なんてとんでもない。江戸文化におけるエロティシズムは「ミソジニー」や「セクハラ」に満ちていたのである。  
    一方、それと真逆の価値観をもっていたのが平安時代である。本当の意味で日本が「性」に関する芳醇な文化を誇っていたのは、江戸の庶民文化ではなく、平安時代に花開いた宮廷文学なのだ。たとえば、『蜻蛉日記』には、お正月に女性同士で集まり、性的なメタファーを含んだ和歌をうたいあって笑いながら新年を祝うシーンが描かれ、また、『源氏物語』は雅な性愛の描写が「歌」というかたちをとり巧みな隠喩で盛り込まれている。ここには江戸時代の文化にあったような差別意識に満ちた「性」は描かれていない。この違いはどこから来るのであろうか。大塚氏はその理由を平安貴族たちは母系的な社会であったからだと分析している。まず、母系的な社会とはどんな社会のことなのか。
    〈そもそも母系社会とは、「祖母、母、娘というように、代々女性の血縁関係(出自)をたどって、社会集団をつくりあげ、相続・継承の方法を決定する」(須藤健一『母系社会の構造』)社会のことで、日本では厳密な意味での母系社会はなかったという説もありますが、貴族社会は長い時代を通じて「母系的」であったことが結婚形態などからうかがえます。
    ・・・
    このような母系的な社会では女性にとっての「性」は、開放的になるのだと言う。
    〈こうした母系的な社会では、娘が大事にされるのはもちろん、女の性に対する締め付けが非常にゆるくなります。  
    財産が父から息子へ継承されるため、「どの父の子であるか」が問われる父系的な社会では、女の貞操は厳しく追及されます。せっかく築いた財産が違うタネの子に受け継がれたら一大事だからです。  
    一方、母から娘へ財産が継承される母系的な社会では、「どの母の子であるか」は疑う余地もないため、極端にいえば「父は誰でもいい」ということになる〉  
    母系的な社会では、このようなプロセスで女性の「性」は開放的になっていく。そして、現在とは趣を異にした「エロい女がエラい」という価値観まで生まれてくると言うのである。
    〈こうした社会では、女による「セックスアピール」が大事になってきます。
    父から息子へ財産が伝えられる父系社会では、女の貞操に厳しくならざるを得ないために、色気を強調するそぶりや服装は「みだら」「はすっぱ」として貶められますが、母系的な社会では、父親が誰であろうと、女の血筋を伝えることが大切ですから、より他の女に勝てるよう、「女のセックスアピール」が大事になるのです。  
    代わりに軽視されるのが、母性や、家まわりのことができるといったいわゆる「家庭的であること」〉  
    ・・・
    しかし、それだけ豊かなエロティシズムを育んでいた日本の文化が、なぜミソジニーやセクハラを孕んだものへと変わっていってしまったのか。そこには、「母系的な社会」から「父系社会」へというパラダイムシフトが大きな影響を与えていた。
    〈江戸時代のエロがレベルダウンしたのは、何と言っても、父から息子へ財産が伝承される父系的な社会となったため、性道徳が厳しくなったからでしょう。「どの父の子か」が重視されるため、女が夫以外の男とセックスするのが重い罪となり、儒教思想の普及も手伝って、とくに女側が色恋を楽しむ環境が減っていたのです。  
    ・・・


    前の記事で江戸しぐさがデタラメだったからって、過去の日本に学ぶべきものがないかと言えばそんなことないと主張したはいいけども、平安時代はいくらなんでも昔すぎないか。それに藤原氏の末裔こと藤原紀香ならともかく、あたいのような由緒ない家系が平安貴族とはおそれ多くておいそれと見習うことはできぬ。
    江戸しぐさ批判を見ていると、なんだか右翼が現代の日本を憂いて昔を理想化しているといったふうに考えている人が多いことが分かったが、じつは江戸時代がいいとか、いや縄文だとか実は平安とかいったように特定の時期を理想化したり、逆に豊臣や戦前みたいにことごとく否定するのはたいてい左翼の歴史観であって、右翼は愛国ってなくらいだから今も昔も大和魂で日本最高(ただし戦後の左翼のウザさは異常)ってなくらいで特定の時代を好いたり嫌ったりすることはあまりないんじゃないだろうか。左翼は時代のほかにも、北朝鮮にブータンにコスタリカにキューバにネイティブアメリカンにと、日本人とは似ても似つかぬ外国や民族を理想化するパターンも多く、新作に出会うたびいったいどんだけバリエーションがあるのかと興味をそそられる。

    http://www.amazon.co.jp/dp/4272430939
    それら説をざっと見た感じ、資本主義ではないほうが幸せだというネタならば何でもよさげな印象だ。また上の記事のようにフェミニズムの思想がからむ場合日本の女はエッチだった・・・といった主張がなされることも多い。
    フェミ的には、男と性欲を張り合う傾向があるように思う。女がエッチじゃないは儒教の影響が高まるにつれ社会的にそう抑圧されてるのであって、じつは男と同等の性欲がありオナヌーもしまくりなのだといわんばかりだ。
    おそらく右翼による今も昔も日本最高な感じの歴史観は天皇や武士、儒教の影響が強い。それらは江戸時代以来の国学や水戸学や尊王攘夷といった明治維新につながる動きであって、ゆえに左翼が男尊女卑とする家制度やら夫婦同姓などの多くが明治以降で歴史が浅いといわれるゆえんにもなっていると思われる。
    何にせよ左翼が昔をもてはやしたところで、それは特定の時代(豊臣や戦前や現代)をディスる反日の企てがチラ見えするために、あまり歓迎できるものではない。少なくともこれらがもてはやされることを、日本人が伝統やいい話に弱いといった民族性の問題としてかたずけるべきではないと私は考えている。

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      • 2017.07.22 Saturday
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      • 22:21
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      コメント
      平安時代といっても後期に入ると
      映画羅生門みたく、犯罪勢力は大暴れ。
      平安貴族は政治に関心なく遊び呆けてばかり。
      そんくせ民から税は取り立てる。

      だから軍事、刑事、政事に長けた関東武士を中心とした実力勢力が権力の座を握らざるを得なかったのが
      武家社会が生まれた背景なんですね
      • TT
      • 2017/06/29 2:38 AM
      平安末期はそういう感じなんですね!
      その流れでいうと武士が活躍する時代をディスるために平安貴族を持ち上げてる気がしました
      • 管理人
      • 2017/06/29 8:35 PM
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