自撮りの原点回帰

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    評価:
    Hiromix
    ロッキングオン
    ¥ 45,857
    (1996-09)

    前回カセット人気の記事を書き、そういえば今年に入って使い捨てカメラも若人に大人気とよく聞くので検索してみた。

     

    健在「写ルンです」30歳…若者のおしゃれアイテム?(4月4日 読売新聞)

    http://www.yomiuri.co.jp/matome/20160329-OYT8T50000.html

     

    「写ルンです」人気復活の理由 iPhoneより軽く、質感が魅力的(4月20日 livedoor NEWS)

    http://news.livedoor.com/article/detail/11436342/

     

    インスタグラムも「写ルンです」 高まるフィルム人気(5月6日 日本経済新聞)

    http://style.nikkei.com/article/DGXMZO99961400S6A420C1000000

     

    写ルンです 新しい活用法で若者も注目 発売30周年(6月17日 毎日新聞)

    http://mainichi.jp/articles/20160618/k00/00m/020/050000c

     

    「写ルンです」で撮影しネットに投稿 若者はなぜ、わざわざそんなコトを?(6月26日 J-CASTニュース)

    http://www.j-cast.com/2016/06/26270460.html

     

    発売30周年「写ルンです」が10〜20代から熱視線…「手間かかるのが新鮮」「どう写ってるか分からない楽しい!」(7月9日 産経ニュース)

    http://www.sankei.com/premium/news/160709/prm1607090025-n1.html

     

    人気再燃 アナログだから楽しいこともあるんです(9月26日 産経ニュース)

    http://www.sankei.com/column/news/160926/clm1609260004-n1.html

     

    若い世代にはアナログが新鮮に 富士フイルム株式会社『写ルンです』(9月27日 ZAKZAK)

    http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20160927/ecn1609270830001-n1.htm

     

    「写ルンです」のブーム再燃 淡い風合いの写真が「逆におしゃれ」(10月3日 livedoor NEWS)

    http://news.livedoor.com/article/detail/12097727/

    今年30周年を迎えた『写ルンです』(富士フイルム)がブーム再燃。4月に発売した5万本限定アニバーサリーキットは、3か月で即完売した。リバイバルヒットの秘密とは?  

    1986年7月、『写ルンです』は世界初のレンズ付フィルムとして誕生。カメラが高価だった時代に、手軽に写真が撮れる使い切り感覚がウケて、発売からわずか半年で100万本売れるヒット商品に成長した。しかし、デジカメの台頭により、1997年をピークにレンズ付フィルムの国内市場は縮小していく。

    「次々と他社が撤退していく中、我が社だけは売り続けていたんです」と、同社の築地紀和さん。

    「30周年を迎えるにあたりリサーチしていく中で、インスタグラムで『#写ルンです』と検索したら、昨年2万5000件ヒットし、今は7万件以上ヒットします。若い女性が『写ルンです』で撮影した写真をデータ化してSNSに投稿しているんです。スマホ全盛期の今、フィルムならではの淡い風合いの写真が、逆におしゃれで新鮮に感じるそうです」(築地さん)。  

    ファッション誌で人気の若手写真家やモデルが愛用して人気が拡大し、東京・原宿の直営店では例年の5倍の売り上げに。シャッターをカチッと押す感じ、現像するまでどんな写りかわからないワクワク感、久々に味わってみる?

     

    何かJELLYあたりで煽ってそうなブームだと思う。データ化してSNSに投稿できるということは現像しなくてもよいということだろうか。

    それでもカメラ自体が1000円くらいしていたような気がするし、携帯やデジカメで撮ったっていくらでもフィルム風に加工するモードやアプリがあるだろうに。いやレコードとかカセットは昔の物があるからまだそれらを再生するのに使えるという点で全然わかるのだが、写ルンですは取り直しもきかないし使い捨てなのがもったいなく感ずる。

    というか写ルンですの人気復活の理由「iPhoneより軽く」って、iPhoneの代わりにはならんだろ機能的に。ただ昨今の流行がくしゅくしゅソックス時代の使い回しだということを考えると、使い捨てカメラってのも時代が一周回ってきたのかもしれない。

     

    女子高生と写真というと、すぐに“Hな写真”を思い浮かべる人がいるかもしれないが、ここでいう写真は、ごくふつうのスナップ写真。じつは、女子高生はこんなふつうのスナップ写真が大好きなのである。

    93年6月、『流行観測アクロス』(螢僖襯魁砲東京・渋谷の交戦通りで100人の女子高生に対面調査をしたところ、なんと54パーセントもの女子高生が写真をもち歩いていることがわかった。

    写真の所有数もハンパではない。平均で7.6枚。なかには40枚もの写真をもち歩いている女子高生もおり、こうした写真をシステム手帳に挟むのがいちばんオシャレらしい。

    では、どんな写真をもち歩いているのかというと、友人(+自分)が写っている写真がいちばん多く(42人)、彼の写真は11人、芸能人の写真にいたっては5人しかいなかった。彼の写真をロケット(懐かしい!)に入れておく、なんてのはいまではまったくはやらないのである。

    なぜ、フツーの友人の写真をそんなに大切にもち歩いているのかと問えば、友人たちと見せっこするため。

    なるほど、彼女たちにとって、写真は大切な友人とのコミュニケーション・ツールというわけである。

    今日も“写るんデス”を使って、女子高生たちは“当たり前の日常”をパチリと撮っているはずである。

    (「花の女子高生ウフフ・・・の秘密」34ページ)

     

    上の引用文はまだルーズソックス時代が熟する前に出た書物で、まだプリント倶楽部などは存在していないのだが、ルーズソックス世代のプロトタイプともいえるくしゅくしゅソックス世代から現代のセルカ・セルフィーに通ずる若い娘の自撮りカルチャーがじわじわと盛り上がってきていたことがうかがえる。今では一眼のデジタルカメラもあるし携帯の画質も綺麗なので普通の人が撮った写真も相当にクリアだが、ルーズソックス時代はピント合ってない(というかフラッシュで顔が白光り)くらいが盛れててオシャレくらいに思っていたし、パソコンに画像入れる習慣もなかったので写真屋に現像出し写真はポスカでデコって無印の無機質なアルバムに入れていたような気がする。

    そしてほんの一瞬だけ、プリクラと使い捨てカメラにセピアと白黒が人気爆発したこともあった。これらが明らかに女子高生用であることからも、とにかく古めかしくぼんやり撮れてるほうがいいという傾向はあったし、プリクラもシールになるというだけでなくぼんやり白光した写りが受けた面はあったろう。

    またコンパクトカメラ「ビッグミニ」で撮ったオサレ写真で人気を博したのが写真家のHIROMIXで、現在ミュージックビデオなどで有名な蜷川実花もこのブーム時に出てきたように記憶している。そういう女流写真家は渋谷系とか原宿系の文脈だったろうが、とにかくルーズソックスや茶髪やポケベルと同様、ジャンル関係なく90年代の女子高生文化を席巻したのが写ルンですやプリクラといった何でもない日常切り取る系写真だったことは間違いない。

     

    ガーリーフォト(Wikipedia)

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88

    技術的背景

    コンパクトカメラやレンズ付きフィルムの発達により、専門的な技術を持たなくてもある程度の写真が撮れるようになった結果、この時期の日本では女子高生らがそれらの機材を使用して写真を撮ることが一般的になった。またこれらのカメラは手軽に持ち歩くことが出来たので、身近で日常的なものを被写体とした作品が数多く撮影された。

    ブーム化

    1995年、当時19歳であったHIROMIXがキヤノン主催の「写真新世紀」でグランプリを獲得。またガーディアン・ガーデン主催の「ひとつぼ展」も蜷川実花を輩出している。この二つのコンテストはガーリーフォトの写真家をプロへと引き上げる登竜門となった。

     

    コダックの使い捨てカメラのCMも当時流行りの女子高生マーケティングしていたようだ。この頃はくしゅくしゅとの過渡期だったしCMなのでさすがにルーズソックスではないのだが、スカートの丈はすでに短くなっている。

     

    瀬戸朝香 CM 1995年 コダック 「見た目で選んで何が悪いの!」(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=c74VuIM6dwA

     

     

    CMソングはhitomiの「CANDY GIRL」(95年4月)。キャミソールへそ出しミニスカートで小室サウンドを生意気な歌詞に載せて歌いあげるその姿はルーズソックス時代の到来を体現していた。

     

    CANDY GIRL hitomi—complete version(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=Gn3PuaotHKI

     

    これが2000年代初頭になると、デジカメ持つ人が増えだし何より携帯電話の「写メール」が爆発的に普及した。もちろんそれが写ルンですを終わらした主因であろうが、女子高生における写真文化の盛り上がりとデジタル化のあいだに数年ほどすき間があってはっきりと切り替わったわけではなかったように思う。


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      • 2017.04.20 Thursday
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