国分寺

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    10年ほど前に移転してきたとはいえ自然育児友の会が事務局を置く「カフェスロー」やラマーズ法の流れをくむ矢島助産院など、ロハスの名所が国分寺に集中しているのは偶然ではない気がした。かなり前に「中央線なヒト」って本を読んで思った(内容は覚えてない)のだが、60年代における新宿の若者文化が中央線ぞいに伸長していき、長年にわたってサブカルやヒッピーを寄せつけてきた側面があるのではないかと。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4094183310

     

    日本においてラマーズ法の第一人者である三森孔子助産婦の「産婆の学校」また「やさしいかくめい」が編集された地でもあるヒッピーの複合施設「ほびっと村」の西荻窪もまた中央線沿線である。検索したところによると、ほびっと村の2階にある自然食レストラン「バルタザール」は以前「ほんやら洞」って名前で、ほんやら洞はもともと1972年に京都で開業された喫茶店なのだが、その2年後には国分寺にも存在していたらしい。

    ほんやら洞 (喫茶店)

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%82%93%E3%82%84%E3%82%89%E6%B4%9E_(%E5%96%AB%E8%8C%B6%E5%BA%97)

    ほんやら洞(ほんやらどう)は、京都府京都市、東京都国分寺市などにある喫茶店。各店の名称は、多くの場合、つげ義春の短編漫画「ほんやら洞のべんさん」(初出:1967年6月『ガロ』)[1]に由来する[2]。

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    『ほんやら洞の詩人たち』出版
    この2階スペースには、1970年代、ボブ・ディラン楽曲の訳詞者である中山容片桐ユズル、秋山基夫、有馬敲らオーラル派と呼ばれる詩人たちが集まり、しばしば自作詩の朗読を行った。そのなかから『ほんやら洞の詩人たち』[9]という朗読レコードが1975年(昭和50年)に制作され、1979年(昭和54年)には同名の本が生まれた。

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    国分寺の「ほんやら洞」

    国分寺市の店は、京都・出町柳の店舗づくりの中心メンバーだった早川正洋が同様のコンセプトでつくり、1974年(昭和49年)頃に中山容が買い取ったものである。2014年現在の店主はシンガーソングライターの中山ラビで[17]、京都の店のコンセプトを熟知する彼女が1977年(昭和52年)から経営し、作家の花村萬月、漫画家のいしかわじゅんらが常連だったことでそれぞれの読者から注目を集めた。いしかわは、中山ラビをモデルにして自作の漫画のキャラクターを書いている。

    画家の牧野伊三夫が店の看板をつくっており、これまで若手の美術家の個展などの会場となることもあった。

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    ノーベル文学賞でおなじみボブディランの訳詞者である中山容が国分寺ほんやら洞店主の女性歌手、中山ラビと同じ苗字であることから夫婦と思ったが、それぞれのWikipediaを読んでもそんなこと書いてないし2人とも本名中山ではないらしい。中山容が英米文学研究者として教鞭をとっていた京都精華大学は、片桐ユズル・中尾ハジメ兄弟が名誉教授と元学長となっており、京都のほんやら洞との関係性がうかがえる。

    京都精華大学は2006年よりマンガ学部を創設したことで有名とのことで、これは2001年から05まで日本マンガ学会初代会長だった中尾氏が同年まで学長だったためだろう。以前ロハス史振り返るシリーズで津村喬や毛利子来が寄稿していた野草社「80年代」って雑誌を紹介したことがあるが、同誌には中尾氏によるスリーマイル島の記事も掲載されていた。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4787781855

     

    amazon情報によると、中尾ハジメ「スリーマイル島」は1981年に出た本である。スリーマイル島の原発事故が1979年だったてのもあるとはいえ、反原発運動がロハスの一部に組み込まれたのもおそらく「自然なお産」同様1980年ごろという時期が重要になってくるにちがいない。

    反原発運動が今と同じようなノリで盛り上がるのはチェルノブイリの事故以降かと思うのだが、雑誌「80年代」はそれよりも早くて、窪川町の原発誘致や広瀬隆の記事が掲載されていたし、野草社からは「スリーマイル島」と同じ1981年に「いま原発「現地」から 80年代別冊」、広瀬隆著「原子力発電とは何か そのわかりやすい説明」って本も出ていた。同じく野草社から多数の著書がありまた「80年代」の執筆陣の1人であった詩人の山尾三省は、60年代後半ごろか?国分寺のコミューン「エメラルドのそよ風族」が家宅捜索されたさい大麻取締法違反で逮捕されており、下記引用サイトによればこれが日本で初の大麻弾圧事件だったそうである。

    また当時は非合法化される前てこともあったのか大麻よりLSDの方がメインで、LSDの幻覚作用であるサイケデリックも流行したようだが、YouTubeで若人が大麻でもLSDでもなくシンナーやってる古い動画も見たことある。ドラッグとか植物キメだした第一人者がオルダス・ハクスリーで、前述の中山容や片桐ユズルもハクスリーの訳書を手がけていた。

     

    創立40周年「ほら貝」の閉店(麻声民語)

    http://amanakuni.net/pon/maseimingo/51.html

    ・・・
    わが国初のロック喫茶として、1968年に創立開店した「ほら貝」が、40周年を迎えた今夏をもって閉店することになったので、この日は元ヒッピーたちが集って、長年の労をねぎらい、名残りを惜しんだ。この日顔を見せた元「部族」は、サタン、ミロ、アキ、リューゴ、ヤー、マリ、ミチ、エヘラ、ソーキ、ハス、ハワイのクリス、そして「部族」の友人でありながら一線を画してきた、サワ、デビッド、トラオなどだ。
    「サマー・オブ・ラヴ」と呼ばれた67年夏以来、全世界を席捲したヒッピーブームは、日本でも同時発生し、コミューン運動「部族」は、信州富士見高原の「雷赤鴉族」、トカラ列島諏訪之瀬島の「バンヤン・アシュラマ」、東京国分寺の「エメラルド色のそよ風族」の3ヶ所が発足した。
    高度経済成長の体制社会をドロップアウトして、旅とコミューン作りを開始したヒッピームーヴメントには、ロックとマリファナという強力な武器があった。「ほら貝」はロックという革命的な音楽を、多くの若者たちに紹介するために、「エメラルド色のそよ風族」が、国分寺に築いたヒッピー砦だった。
    当然のことながら、権力側にも目をつけられ、68年初夏「ほら貝」の開店と前後して、警察は「エメラルド色のそよ風族」を家宅捜査し、山尾三省など5名を、大麻取締法違反で逮捕し、わが国初の大麻弾圧事件となった。しかし検察側にはまだ公判を維持するだけの資料がないため、起訴猶予となったが、マスコミは「ヒッピーは麻薬常習者」というスキャンダラスな記事を大々的に報道した。
    ・・・

     

    第3章 ヒッピーブームの中の「部族」

    http://amanakuni.net/pon/hippie/3.html

    諏訪之瀬が雨期に入る頃、島にある唯一の電話を通して、東京の仲間からエメラルド色のそよ風族にガサが入り、大麻所持で三省など5名がパクられたという連絡があった。
    やっぱり来たか、と思った。雷赤鴉族の土地が三省の名儀で登記されていると知って、エメラルド色のそよ風族も当然マークされているはずだと、三省にも警告しておいたのだ。
    わが国初の大麻取締法違反(所持)による逮捕者は、三省、マモ、ナンダ、ミコ、シロの5名。折からヒッピーブームの最盛期とあって、マスコミは大々的にこれを報道し、新聞は全員の顔写真まで載せた。
    私としては救援に飛んで行きたかったが、ナナオから諏訪之瀬の方が大切だと言われて思いとどまった。ナーガとピー子はインドへ行っていたが、救援は三省の全学連時代の友人、日吉真夫がやってくれた。
    しかし捕まえてみたものの検事側には、これを裁判にもって行くだけの公判資料がなかった。日本国の必要から生まれた法律ではないから、大麻を有害とする学術資料などあるはずがなかった。そのため全員を起訴猶予として無罪放免した。とはいえ権力は「ヒッピーは麻薬中毒のダメ人間」として、5人を見せしめにしたことで目的を果たしたのである。ヒッピーブームに対する、これが権力による恫喝だった。
    これに対して「部族」は、マモが名誉毀損で反撃したが、控訴棄却されて後が続かず、その後大麻解放運動とは一線を画し、69年から70年にかけて「マリファナ解放戦線」の運動にも関らなかった。そして深く静かに潜行した。
    私たちは富士見や諏訪之瀬のコミューンで、北海道から採取してきたカラスを回しのみ、マントラ・ヨガを修め、自然に回帰する生活を探求した。もっともこの当時は、大麻よりもLSDの方がメインだったが。(LSDが日本で非合法化されたのは1970年)

     

    出てくる固有名詞がほんやら洞とかほびっと村とかほら貝とか全部似たような名前で訳わからなくなってきたので整理さしてもらうと、ほびっと村が西荻窪、ほんやら洞が京都と国分寺の喫茶店、ほら貝が国分寺に10年ぐらい前まであった日本初のロック喫茶・・・なんだそうだ。検索していると、ノーベル文学賞でおなじみ村上春樹が作家デビュー前に営んでいたというジャズ喫茶「ピーター・キャット」もほんやら洞のほど近くにあったって書かれてるのだが、そういえば同氏の1Q84って小説が「80年代」に出てくるようなヒッピーコミューンをモデルにしてるってのもどっかで読んだので、世界の村上春樹は国分寺ロハスほっこり文化に詳しい可能性が高い。

    ところで山尾三省にしても片桐ユズルにしても、ヒッピー黎明期に詩人とか詩の朗読がやたら多いのはヒッピーの前にビートニクというブームがあったからと思われる。村上春樹のジャズ喫茶ってのもビートニクの影響下な気がするけど、私はポエムや小説といった文学方面はちんぷんかんぷんなのでこの適当な推察は話半分にきいとくれ。

     

    村上春樹がついに伝説のビート詩人に挑んだ これは“事件”だ(2016年5月7日 デイリー新潮)

    https://www.dailyshincho.jp/article/2016/05071000/?all=1

     

    ビート・ジェネレーション(Wikipedia)

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

    ビート・ジェネレーション(英: Beat Generation)は、1955年から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。ビートニク(Beatnik)と呼ばれる事もある。生年でいうと、概ね1914年から1929年までの、第一次世界大戦から狂騒の20年代までに生まれた世代に相当する。

    最盛期にはジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグそしてウィリアム・バロウズを初めとするビート・ジェネレーションの作家たちは多くの若者達、特にヒッピーから熱狂的な支持を受け、やがて世界中で広く知られるようになった。またポエトリー・リーディングの活動も有名である。


    近年冷えとりで有名な服部みれいには詩人という一面もあり、何か呼吸法つながりらしい谷川俊太郎と朗読したりしてるの含めてビートニクなのかもしれない。谷川氏も昔はLSDやってたんだそうだ。

     

    服部みれいさんとの朗読会@自由学園明日館(谷川俊太郎*com)

    http://www.tanikawashuntaro.com/archives/681

    2013年3月3日は自由学園明日館の講堂にて
    服部みれいさんとの朗読会でした。

    意外なことに、お二人はこういった形で共演するのは今回が初めて。
    俊太郎さんのポエメールに、みれいさんがお返事詩、「レス詩」を書いて
    送ってくださったのが、この朗読会をやるひとつのきっかけとなりました。

    朗読会では、ポエメール&レス詩を交互に朗読したり、
    この日に先行発売となったみれいさんの処女詩集、
    『だからもう はい、すきですという』(ナナロク社)から朗読したり、
    創作についてのお二人のお話や、質疑応答、二人の私物大放出の
    抽選会もあったりして、濃密な2時間でした。

    ・・・

    終了後の打ち上げにて、俊太郎さん、服部みれいさん、加藤俊朗先生。
    加藤先生は、俊太郎さんとみれいさんの呼吸の先生でもあります。
    この日は、なんと京都でのお仕事が終わった後に、
    打ち上げ会場にかけてつけてくださいました!
    加藤先生、ありがとうございました〜。

     

    https://www.amazon.co.jp/dp/4904507487/

     

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      • 2018.06.12 Tuesday
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