ほっこり菓子

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    秋になるとほっこりした甘さが恋しくなり、お菓子や菓子パンコーナーに芋味や栗味が氾濫するようになった。こうした季節感漂う限定商品は春に桜味が氾濫する風習ができてからの傾向ではないだろうか。

    平成初期はティラミスやりくろーおじさん、ナタデココなどクリームやチーズの香り高くなったり、食感が面白くなったりなど、昭和からおいしさが進化したけども、私の体感では2010年代、いや2000年代に入ってからそこまでおいしさが成長しなくなって久しく、近年の革新的な食べ物といえばギリシャヨーグルトとコロロくらいしか思いつかない。パンケーキは昔からあったし、パクチーも2016年に謎の力でもてはやされこそしたが定番化はしなかった。

    今売ってる食品はほとんど60〜80年代に出てきたロングセラーである。なので最近は新感覚のおいしさを提供するより、季節の味覚やキワモノ系フレーバーを限定発売するという小手先の手法で消費を伸ばしているのだ。

    栗味は昨年と同じ「和栗味」として発売されているが、芋は多くが昨年「安納芋味」だったのに対し、なぜか今年は安納芋パウダーを使っていても「スイートポテト味」「おさつ味」を名乗っており、鳴門金時もシェアを伸ばしている。しかしいづれにせよお菓子の栗味、芋味は桜味や甘酒味に比べると一部を除いてリアルさに欠けるうえ、オリジナルより甘いぶんあまりおいしくないのが常だ。

    近年ハロウインが一般化した理由についてはいろいろ言われているが、人々が仮装しだす前からお菓子業界が限定パッケージを多く発売してバレンタインデーやクリスマスみたいなハロウィン商戦を創出しようとしていた。オレンジ色なので、かぼちゃ味と思って手にとってみると、かぼちゃパウダーはまだ普及していないのかパッケージがかぼちゃなだけで紛らわしわ!と思ってたら、ごくたまにかぼちゃ味も見かけるようになった。

    しかしこれまた和栗味や安納芋味と同様かぼちゃの味しないうえにおいしくないので、ことにおなごの好む芋くりなんきん、最初から甘いのだからわざわざ菓子化しなくても本物の石焼き芋やかぼちゃコロッケ食べたほうが賢明であるという結論にいたった。

    あんまり食べることない明治きのこたけのこも、限定が出てたので買ってみた。これ去年はきのこが和栗味でたけのこが紫芋味だったはずなのに今年は逆になっている。

    たけのこクッキーバニラは比率的にオレオみたいなんじゃないかと期待したものの、見た目によらずホワイトチョコが強くてちょっと甘すぎた。クッキークリームの菓子はクッキーが主体であまり甘くなく、クッキーの破片が大きくてザクザクしているのが望ましいのである。

    しかしきのこたけのこ有名なわりにあんまり食べたことない。相場が130〜200円くらいとオレオと同じくらいで、こんな小ちゃいのに高すぎるから無意識にスルーしていたし親も買ってこなかったんだろう。

    また箱に総選挙とか応援有難うって書いてるから何かと思えば、きのことたけのこでどっちが人気なのか争っていたのだそうだ。それより、昔いた「杉の子」はどうなったんだよ。と、叶晴栄さんみたいに最初からいないことになってるのが気になった。

     

    ヒストリー(きのこの山たけのこの里)

    https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/history/

    1975年
    新時代を切り開く、型破りなアイデアたち!

    チョコレートとクラッカーの品質や形、またその製法に様々なアイデアと苦労がかけられ、何百もの試作が行われ、ようやく初代のきのこの山が生まれました。

    商品名もパッケージも、新しい時代を切り開くのにふさわしいものでした。商品名は横文字が全盛の時代にあえて郷愁や自然、人間のやさしさといったイメージを表現する親しみやすいネーミングとして「きのこの山」がつけられ、パッケージでは、当時までの”お菓子には不適”という常識を破り、初めて緑色の色調を主体としたデザインが生み出されたのです。

     

    きのこは母体が「アポロ」(アポロ11号)でありながら、コミューン時代に田舎のイメージで売り出した。同じ明治で似たようなCMやってたカールのページを見てみると、発売は1968年で名前も英語のcurlなのだが、やはりコミューン時代に入るとパッケージに農村の坊やの絵が添えられ1982年になるとカールおじさんも登場する。

    このあとファンシーブームなこともあり「いも作くん」「ハローウッディ」(1985)、明治だけではなく森永の「森のどんぐり」(1977)「つくんこ」(1983)、ロッテ「パイの実」(1979)など10年ほどやたら田舎や自然をイメージした菓子が乱立するのだが、それらに先がけて森永から「小枝」が発売されているし、きのこたけのこはほっこりだと言われなければ分からないが、小枝は高原の小枝を大切にっ。と長年うったえており、子ども心に「砂漠化ならわかるけど高原の小枝ってそんなポキポキ折られてんのかい?」と疑問に思っていた。しかしチョコフレークのモデルでもあったツイッギー(小枝のように細いの意)から来ているって話もあり、カールみたいに途中から大自然て設定にした可能性もある。

    なんせきのこたけのこが発売された1975年といや、石けんとかヤマギシとかラマーズ法とか言い出し、化粧品のモデルもそれこそツイギーみたいにハーフやつけまつげだったのが切れ長の目の方がいいみたいなってきた時期だろう。ロハス野郎が西海岸帰りなことを考えると若者やサブカルチャーでアメリカの存在感は全然あるのだが、菓子に田舎暮らしや大自然のイメージを付与するのはつまるところチョコレートやツイッギーといった欧米の暮らし憧れポッキーだルックだと気取った横文字使い経済成長に邁進して環境破壊した日本人は愚かだったよね。てことなのだきっと。

     

    小枝チョコレート 昭和46年(1971)

    https://www.morinaga.co.jp/museum/history/show03/choco_05.html

    日本の高度成長の陽の部分に着目してつくられたのが「エールチョコレート」のCMなら高度成長の影に隠れた部分に着目してつくられたのが、工業化の名のもとに破壊され、汚染されつつあった自然の大切さを訴えた、小枝チョコレートの「高原の小枝を大切に」のテレビCMである。高原のさわやかさを感じさせる新人タレント栗田ひろみが登場する画面に、小森のオバチャマとして親しまれた映画評論家小森和子の特徴ある声がかぶさり、多くの人々に強い印象を残した。

     

    森永 小枝 CM 小山田圭吾(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=DjNK2EQGWmo

    自然を大切に。そうよー。枝なんか切っちゃいけないのよねっ。だから小枝ってチョコレートができたわけ。考えすぎかな?森永小枝チョコレート。高原の小枝を大切に。

     

    森のどんぐり<チョコレート> 昭和52年(1977)

    https://www.morinaga.co.jp/museum/history/show03/choco_09.html

    自然環境保護の時代を先取りしたチョコレート菓子、森のどんぐり。このほか、ほぼ同じ時期に発売されたくるみの森、小枝などは世間の支持を得た。ネーミングの面白さと形状がほのぼのとした郷愁を感じさせる商品でもある。

     

    自然シリーズチョコレート商品 栗<チョコレート> 昭和 47 年( 1972 )  チョコの樹 昭和 49 年( 1974 )

    https://www.morinaga.co.jp/museum/history/show03/choco_07.html

    高度成長の真っ只中、工業化の名のもとに自然が汚染されていることにいちはやく危機感を抱いた森永は、「自然尊重」や「自然回帰」のメッセージを広告や製品を使って積極的に打ち出してゆく。「小枝」に続いて、NHKの朝の連続ドラマで人気となった大和田伸也を起用した「栗」や、斬新なネーミングで話題になった「チョコの樹」など、それまでになかったユニークな新製品の数々を、自然シリーズとして市場に送り出した。

     

    つくんこ<スナックチョコ> 昭和58年(1983)

    https://www.morinaga.co.jp/museum/history/show03/choco_11.html

    栗、小枝、どんぐり、くるみなど自然をイメージした商品に仲間入り。つくしの子「つくんこ」である。香ばしいスナック・スティックの先は「つくしの穂」のようにチョコが可愛いく付いていた。


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      • 2018.11.13 Tuesday
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      • 20:41
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