美術番組への不信感

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    戦後まもなく行方不明になっていた喜多川歌麿の肉筆画「深川の雪」が発見されたことを受け、NHK「歴史秘話ヒストリア」に続きNHK教育「日曜美術館」でも特集が組まれていた。

    「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」の「雪月花(せつげっか)」三部作、一時は全部行方不明だったのがここにきて全部揃ったとのことで、なんとも喜ばしい限りである。
    それにしても深川、品川、吉原といえば当時を代表する風俗街。
    いきいきと描かれている女たちも、ほとんどが遊女であろう。
    そんないかがわしいテーマを壁掛けの大作にする江戸時代の感覚は、今ではちょっと信じられない。
    しかし浮世絵に関する書物を読むと、当時の遊女は日陰者どころか庶民の憧れの存在といった一面があり、ファッションリーダーに相当するとかいったことがよく書かれている。
    とすると当時の深川、品川、吉原はさしづめ、渋谷、原宿、表参道、といったところなのだろうか?
    じっさい歌麿の美人画は、着物や髪型などファッションの描写に力が入っているように見える。

    それはそうと「日曜美術館」司会の中年男性・・・どっかで見たことあるような・・・

    あ、是枝裕和監督「空気人形」に出てたビデオ屋の兄ちゃんか。

    井浦新(いうらあらた)。いまいち特徴のつかめない顔なのだが、よく見ると永瀬正敏、オダギリジョーあたりに通ずる、いかにも日本映画ってなサブカル感をそこはかとなくかもしだしており、美術番組の司会もおそらく俳優だけにとどまらない文化人的素質を見いだされてこその起用だったにちがいない。
    たまたまというか「日曜美術館」が終わった後、是枝監督の出演する番組が宣伝されていた。
    ふと、NHKがこんなに是枝ファミリーを推すということは、この人たちって憲法9条とか好きなんじゃなかろうか。と思い検索してみると、やはり是枝監督は10年ほど前に9条をテーマにしたドキュメンタリーを撮っていたそうだ。
    よくよく考えたら「日曜美術館」って、前は姜尚中が司会してたよな。
    アートだなんだとうんちくたれたとこで、結局はNHKの教養番組にありがちな左翼のステマ電波かもしれぬ。

    ペペロ解禁

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      先日、ドラッグストアーにてスヌーピーのLINEスタンプ目当てにポッキーを買おうかどうか見ていると、その近くに何やら見慣れぬ類似品の気配を感じた。

      ペペロ?!
      グリコポッキーをパクって、11月11日を「ペペロの日」と言い張っているあの韓国ロッテのペペロが、なぜ日本で売っているのだ。
      ただこのペペロ、箱のデザインが妙に安っぽいし、種類はアーモンドクラッシュとクッキークリームしかなく、名称もペペロ「スティック」となっているなど韓国のペペロ以上に胡散臭いたたずまいである。
      手に取ってみると、箱の紙質がなんとなくザラついており、やたらに軽い。内容量を見ると、大きさが同じなのにもかかわらず中はどうもポッキーの半分も入っていないようだ。
      それで確か80円だったので・・・怪しすぎる見た目に反し、それほど安くない気もする。

      いっぽう本家ポッキーも昨年からヘテ製菓とタッグを組み、今ノリにノッているガールズグループ「Girl's Day」をCMに起用し韓国で売り出すこととなった。
      思えばK-POPブームと同時にマッコリや即席めんなど粗悪な韓国食品が一気に流入した時期があったが、日本企業もやられるだけではなく攻めに入っているとのことで、無法地帯と化す韓国市場が少しでも正常化されることを願ってやまない。
      ヘテ製菓も例にもれず日本のパクリ商品でよく知られ、個人的にはダイソーで取り扱っているトッポギスナックやひまわりチョコ、カロリーメイト風「カロリーバランス」などの三流品がなじみ深いのだが、近年グリコやカルビーと提携して韓国でも日本の正規品を取り扱っているようだ。
      また韓国のプロ野球における慶尚道の「ロッテ・ジャイアンツ」に対して、全羅道を拠点とする「ヘテ・タイガース」(現在は起亜タイガース)なる球団を持っていたことから、韓国ではけっこう大企業であろうこともうかがえる。

      まあ個人的には・・・ポッキーって、日本でも「チョコプレッツェル」とかいう名前で三流品が出回っているので、ペペロに関してはそう目くじらを立てなくてもいいのでは?とも思うのだが。

      是か非か?シースルー

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        韓国人の髪型といえば、数年前はヘルメットかと見まがうような重めのパッツン前髪が特徴的だったが・・・

        去年の春あたりからだろうか、おでこが透けるような前髪「シースルー前髪」(シスルベン)が、K-POPアイドルやオルチャンなどファッションに敏感な韓国女子のあいだで爆発的に増加しているのだ。

        前髪は長く作り、大きめのカーラーで巻いて少しふんわりさせるようだ。

        この軽さが新しい?!

        私はパッツンよりかわいいと思うのだが・・・、日本人にはハゲの透け前髪や80年代アイドルみたいでダサすぎるとその評判はけしてかんばしくない。

        この流行、あなたはどう思われますか?

        恐怖の格安売春

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          江戸の性に関するカラーの資料集を1冊持っておこうと、増税直前に買った永井義男著「春画と書入れから見る吉原と江戸風俗」がおもしろかったので、後日、中古で同じ著者による新書「江戸の下半身事情」も購入した。
          以前に読んだ「本当はエッチな日本人」と、テーマが同じなだけあって内容もよく似ているが、ところどころ見解の違うところもあるようだ。
          たとえば、手ぬぐいでほっかむりして丸めたゴザを持ち、夜な夜な「遊んでかな〜い」と声かけする、江戸の売春界で最低ランクの街娼「夜鷹」の年齢層について、永井氏の本では40〜60歳となっているが、「本当はエッチな日本人」によれば夜鷹には10代も多くいて、平均年齢は20代半ばとしている。
          20代と60代じゃ全然違うではないか。
          永井氏によれば、夜鷹は白髪や薄毛を隠すために、ひたいを墨で染めたり白髪に黒い油を塗ってごまかしていたが、隠しきれずに髪の毛が白黒のまだらになっていたのだという。
          「本当はエッチな日本人」にも、夜鷹は梅毒で欠けた鼻をロウで固めていたという描写があったので、やはりけっこう年はいっていたんじゃないかと思うのだが。
          にしても、崩れた鼻をロウで固めた、髪が白黒まだらのオバハンが、ほっかむりして夜に声かけてきたら、めちゃくちゃ怖くないか。
          しかもそんなオバハンと、そこらへんでゴザひいてやるんだそうだ・・・ワイルドだぜぇー。
          夜鷹というのは吉原や岡場所など普通の風俗店で働いていたのが、性病やら加齢やらで通用しなくなって、最終的に立ちんぼとなって日雇い人足相手に一発500円程度で春をひさいでいたらしい。
          ただ500円といってもそれは基本料金であり、実際は2000円くらいはするとのことだが。花魁だとちょめちょめにこぎつけるのには100万レベルの金が必要という話もあるので、その料金の多様性たるや驚くばかりである。
          しかしいくら安くたって、夜鷹っちゅうのは皆が悪性の梅毒持ちだったというのだから、ちょめるのも命がけではないか?
          現代の男ならそんな不気味な女はまず抱けないだろうが、夜鷹しか買えないような貧しい男ならば性病の知識も不十分であるし、そもそも江戸は男余りな上にセクロス以外の娯楽もなかったので、得体の知れない娼婦でも買う奴がいたのだろう。
          永井氏によれば、たまに「買い逃げ」する悪質な客もいたので、ヒモ兼用心棒の「牛 ぎゅう」(妓夫)が暗闇から見張っていたのだそうだ。
          下半身事情を例に出すまでもなく、やはり江戸時代は野蛮で遅れた社会ではなかろうか。
          近年、FUROSHIKIやらFUNDOSHIやら打ち水やら循環型やら、江戸を懐かしい未来とばかりにロハス的観点から称賛する左翼の陰謀が後を絶たない。
          だが私にとってみれば、性の話題ひとつとっても、そんなにええもんかい。といった感じだ。
          以前読んだ田中優子著「春画のからくり」も違和感ありまくりだったのだが、その点永井氏は江戸ブームに距離を置いており「江戸の下半身事情」の前書きでも「江戸を理想社会のように持てはやす向きもあるが、思ったよりゆたかで自由な面があった、そんな一面があったというだけにすぎず、基本的には貧しく不自由な時代だった」(管理人要約)と述べているのにはまったくもって同感である。
          そんな永井氏の姿勢もあってかその著書は楽しく読めるものの、年号の多くを「天保○年」「寛政○年」などと全然ピンとこない元号で表記し、西暦に直してくれていないのは私的にかなりのマイナスであった。

          男は何もわかっちゃいない

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            さる9日、捏造認定への反論会見でようやくその姿を公の場に現した小保方氏。
            希代の女佐村河内としてコテンパンにやられるかと思いきや、憂いを帯びた未亡人的たたずまいがかえって世の男たちのハートやてぃん子をわしずかんでいるという噂である。

            鼻の下をビローンと伸ばして「こんな弱っている女性に、そこまでしなくても」と。
            しかし、よく考えてみてもごらんなさいな。
            かりにSTAPが実在したとしても、論文が未熟(タマサンカ・ジャンティの手話レベル)なのは本人も認めるところなのだ。肝心の研究とは何ら関係ない、髪のセットやキャラ作りはあれだけ念入りなのにもかかわらず。
            けっきょく理化学研究所による「リケジョ」戦略なんて、嘘っぱちの張りぼてだったんじゃないか。
            「STAP細胞は、ありますっ」と、目を涙でうるませ、まっすぐに見つめられると、あの笹井先生(知らんけど)でさえ真実を見失ってしまうというのだから、男なんてみんなバカんてぃー。
            しかし・・・かくいう私も、小保方氏デビュー時には何の疑問も感じていなかった。
            「リケジョ」すなわち理系なのに可愛い女、という言葉にはどこか、理系は醜女でダサくて変わり者、といった前提があるかのように感じさせる。それにひきかえ、小保方のフリフリファッションはどこか研究者としてガチではない印象も与えていた。
            だが理系でも医者や薬剤師など、医療系は若くてきっちりメイクした女性をよく見かけないだろうか?
            ジャンル的には近そうな細胞研究であれば、女子力やスイーツでもおかしくはないと思ったのだ。
            ただ、そのコンサバ系ヘアメイクに、おばあちゃんゆずりの割烹着、ペットのカメさん、ムーミンのステッカー、といったゆるーいほっこり感覚は今思うと不思議ちゃんの片鱗がうかがえるのだが・・・小保方氏が記者会見でヴィヴィアンの巨大な指輪をつけていたと知ったときは、すでに疑惑が一部週刊誌でも報じられていた。
            ちなみに佐村河内事件は週刊文春の独占スクープ状態で、週刊新潮による報道は佐村河内氏が潜伏中に本牧のセブンイレブンで買ってきてもらった焼豚炒飯おにぎりのおいしさに感動してレシートまで提示したという物悲しいインタビューが人々の苦笑を誘ったのみだったが、今回STAP疑惑では明らかに文春よりも新潮が先を越している。
            小保方氏のファッションといえばヴィヴィアン・ウエストウッドであり、会見前に週刊新潮に撮られた変装姿でもお花と熊さんがあしらわれたバッグがやはりヴィヴィアンだと報じられている。

            このヴィヴィアンに週刊新潮はやけに食いついて、何かと「ガーリー系」と書きたがるのだが、私的にはむしろエキセントリックな人にしか着こなせないようなイメージが強い。今なら栗原類あたりが着てそうだ。
            公式サイトによると、その起源は「セックス」といういかがわしい名前の服屋だったようで(その店の客をセックス・ピストルズとしてデビューさせた)、ヴィヴィアン自体は小保方氏が世間に抱かせているキラキラ大人可愛いモテ子から程遠いブランドなのである。
            やはり小保方氏はムーミン好きの可愛いお姉さん・・・を演じる、その素顔は実験ノートもろくにつけずに研究室を私物化し、コピペと乱倫でのし上がってきた悪意のパンク女なのかもしれぬ。
            ただこれだけ注目を浴びたSTAPも、とりあえず小保方氏の会見がひととおり報じられた時点でひと段落するだろう。
            佐村河内もそうだったが、潜伏しているあいだに騒動が大きくなったため、人々の関心はもっぱら記者会見で没落後の姿を見ることに注がれていたのだ。小保方氏が妙に強気なので、あとは内輪でSTAPがあるかないかの水掛け論に終始すると思われる。

            ふんどしブームがやってくる!?

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              夜用ブラの次は夜用ふんどし!? 女性も魅了するふんどしの効果とは(gooニュース 2月10日)
              http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/fresherscol201402post-618.html


              おお・・・またマスコミがふんどしを流行させようとしているのか。
              高樹沙耶がロハス女優として売り出していた2008年頃にも、最近女性たちのあいだでふんどしがブームッ!!と、各メディアでごり押しており(以下URL参照)、「絶対流行らねー」と思っているうちに音沙汰がなくなっていたのだが。

              お待たせ!ふんどしです(高樹沙耶のlani だより 2008年3月12日)
              http://ameblo.jp/smile-saya/entry-10079523321.html

              エコタレント・高樹沙耶の影響で「ふんどし」が大人気? (日刊サイゾー 2008年2月27日)
              http://www.cyzo.com/2008/02/post_362.html

              高樹沙耶さんが推薦する次世代のエコランジェリー。「ふんどし」が大ブレイクの予感!!(greenz 2008年4月16日)
              http://greenz.jp/2008/04/16/fundoshi/

              キュート&セクシー! 高樹沙耶さんも愛用の「女性用ふんどし」(マイナビウーマン 2008年7月3日)
              http://woman.mynavi.jp/article/080703-001/


              基本的にふんどし愛好者は麻素材を推している。
              女性の不妊や冷え性を誘発している化学繊維の締め付け下着に対し、麻(大麻含む)こそが健康志向であり日本古来のスピリッツなのだ・・・というニューエイジ風味のステルスなマーケッティングだったのは間違いない。
              その当時は人畜無害なふんどしリーダーと思われていた高樹沙耶も、最近は南の島でみずから大麻を吸っていると(おそらく誰も聞いていないのに)語っているそうだ。
              以前はFUROSHIKIがブームという話もあったが・・・いくら「和」テイストが女子たちに受けているからって、風呂敷やふんどしにそんな需要があるわけなかろう。
              そして、今回のふんどしブームを牽引しているのは高樹沙耶ではなく、「日本ふんどし協会」。
              2月14日をふん(2)どし(14)の日にする、など、その名称とノリが1月31日を愛(1)妻(31)の日にすると提唱した日本愛妻家協会にそっくりなので検索してみると、実際に親交があり愛妻家協会のメンバーもふんどしを着用することがあるようだ。
              ちなみに日本愛妻家協会は、秋葉原の打ち水イベント「打ち水っ娘大作戦」と同じ人物が関わっている。
              近代以前の遅れた文明(とくに江戸時代)をエコや健康と結びつけ、やたらに派手なイベントをぶち上げるのは2000年代のロハスブームにおいてよく見られる傾向だった。
              やはりふんどし協会も、2012年より複数の有名タレントを「ベストフンドシスト」に認定するなどして、テレビやニュースに紹介されているようだ。
              近ごろは温暖化だなんだと聞かなくなったかわりに、青木やよひふうに言うところの女性の「産む性」および「身体の自己管理」、たとえば自宅出産や自然分娩などの「幸せなお産」や、布ナプキン、月経血コントロール、ちつトレ、といったシモに関する議論が活発になってきている。
              今回のふんどしブーム創出も、その新しいロハス的潮流の中でもう一度浮上してきたのかもしれない。
              しかし・・・ふんどしの利点として、締め付け感がない、皮膚呼吸を妨げないなどとホームページでは解説されているのだが・・・締めているのに締め付け感がないとはこれいかに。
              そんなに締め付けたくないなら、ノーパンでよさそうなもんだ。女はもともとふんどしなんかつけてなかったのだし。

              少女時代は終わった・・・かも

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                えっ。少女時代のティファニーと2PMのニックンがつきあってるって?

                しかしよく考えたら、韓国系アメリカ人のティファニーと中国系アメリカ人のニックン。カリフォルニア育ちの美男美女が、遠く韓国でアイドルしているうちに惹かれあうことは、何ら不思議ではない話だ。
                もう何年も前から男と女の関係だったと噂する者もある。
                ただ、ニックンは「ウギョル」の呼称で知られるMBC「私たち結婚しました」において、ガールズグループf(x)のビクトリアと仮想夫婦であったために、この「クントリア」カップルを応援するファンも少なくなかったのだが・・・

                このときすでにティファニーとつきあってたとしたら、ビクトリアも相当気まずくないか?同じ事務所なのに。
                そもそも現役アイドルどうしが仮想夫婦になってカメラの前でイチャイチャするなんて、日本ではまずありえない企画だ。

                スヨンとユナに続く、今回のティファニーの熱愛報道。
                それだけならまだしも、ここんとこの少女時代は新曲がパッとしなく、歌番組での態度が悪く、暴行容疑で事情聴取を受け、・・・とあまり良くない意味でいろいろお騒がせしている。
                このまま落ち目になって誰か結婚でもする前ぶれなのだろうか。

                交響曲OBOKATA

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                  佐村河内目当てでここ2か月くらい週刊文春チェックしていたけど、この号は読んでない。

                  小保方晴子さん乱倫な研究室!!・・・よりも、佐村河内&新垣のHIROSHIMAコンビが皇室のやんごとなき方々まで巻き添えにしていたのかと、一瞬びびった。
                  4月1日、理化学研究所の会見において、ついにねつ造認定された小保方氏。
                  STAP細胞を発表したさいはその溢れんばかりの女子力が非常に話題になっていたのだが、やがて彼女はノーベル賞候補有力者から一転、女佐村河内守としての地位を揺るぎないものにしていくのだった。
                  STAP細胞の会見が1月28日で、新垣隆の会見によって佐村河内守の悪事が明るみに出たのが2月6日。この2つのニュースは同時期に進行していたこともあって、何かと比較されやすいのである。
                  もちろん佐村河内系詐欺師として、昨年末のネルソン・マンデラ大統領追悼式典においてかなり適当な手話通訳を務めたタマサンカ・ジャンティ氏も忘れてはならない。
                  それにくわえて1月から3月まで放送され、何かと物議をかもしていた日テレ系ドラマ「明日、ママがいない」も、三上博史(魔王)が杖をついて歩く姿をはじめ、施設に預けられている女児がピアニストを目指していたり(ピア美)、震災で親を亡くしていたり(ボンビ)と、どことなく設定に佐村河内感が漂っていた。
                  現代のベートーベンによるイメチェン謝罪会見から5日後、このドラマも視聴率が伸び悩むまま人知れず終了し、佐村河内の季節も去ったかのように思えたが、それと入れ替わるように、今度は山梨大学若山教授による論文取り下げの会見をきっかけとした小保方博士の疑惑が日本を震撼させることになる。

                  「先生、お食事行きましょ♡」猛アタックで共同研究者の家庭にヒビin乱倫な研究室(週刊文春より)
                  STAP細胞とやらは、ネズミをオレンジジュースに漬け込むと若返るとかいう研究らしいが、それはさておき小保方氏は佐村河内氏同様、その見た目と苗字が人々に強いインパクトを与えたのである。
                  おばあちゃんのお下がりだというかっぽう着、濃い目の化粧に巻き髪、そしてひざ上のフレアスカート・・・研究者とは思えぬ可愛らしいいでだちは、きたる「リケジョ」時代の到来を印象づけるのに十分だった。
                  リケジョっちゅーのはSTAP前からマスコミが流行らせようとしていた「理系なのにイケている美女」であり、小保方氏のグラビアにくわえ、リケジョ特集として複数の素人女の写真を載せている週刊誌もどっかで読んだことがある。
                  小保方氏に対して、ケバイだの、うさんくさいだのと、冷ややかな目で見る人々もあったが、私はTBS系「ニュースキャスター」で報道を見て普通に喜ばしいニュースなんじゃないかと思っていた。
                  あの番組は本当に盛り上がっていて、ビートたけしが理研を取材し、民主党政権時に理研の事業を仕分けようとしていた蓮舫が揶揄されていたというのに、まさかこんなことになっちまうとは・・・疑惑が明るみになってからの放送は見られなかったのだが、おそらくあそこまでやったからには何らかの謝罪もあったと思われる。
                  しかしねつ造だったとしたら、「誰も信じてくれなかった」「やめよう、と思いながらここまできた」「生物細胞学の歴史を愚弄していると言われた」と語っていたときの、興奮したような顔つきはいったい何だったんだよ。
                  あれで本当に生物細胞学の歴史を愚弄していたとしたら、ちょっとしたオカルトだろう。
                  しかしSTAP細胞を何ら疑わなかった私も、例のムーミン部屋にはちょっと引っかかっていた。
                  あの女子アナみたいなコンサバ系ヘアメイクに、ムーミン、かっぽう着、カメさん、princess細胞といったファンシー趣味がちぐはぐな印象を受けたし、くわえてパンクカルチャーで知られる英国のファッションブランド、ヴィヴィアン・ウエストウッドの巨大な指輪とは「不思議ちゃん」の一面をのぞかせるかのような物珍しいセンスである。
                  一部報道によると小保方氏はヴィヴィアンで全身揃えているのだそうだが・・・やはりその金回りも一部報道にあるようなチャールズ・バカンティおよびケビン・コスナー教授の寵愛あってのものだったのだろうか?
                  なお小保方氏は理研の会見後、ただちに不服申し立ての意向を表明した。

                  人形より美しい韓国人

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                    ¥ 3,335
                    (2010-03-26)

                    板尾創路がダッチワイフとハメハメしているシーンをテレビで見かけたとき、子供が寝ている時間帯なのをいいことにいかがわしい映画でもやってんのかと思ったが、この「空気人形」(2009年)なる作品、「誰も知らない」「そして父になる」で知られる是枝裕和監督によるものだった。
                    私は以前にも是枝作品である「幻の光」「ワンダフルライフ」を知人の勧めで見たことあるにもかかわらず、いづれも意味不明だったという以外には何ひとつ記憶に残っていない。
                    のちに監督が有名になってからその才能をいち早く見抜いていた知人の先見性に驚くとともに、また見てみようかしらん?という気にはなっていた。「空気人形」はまったくの初耳だったが。
                    いわゆるダッチワイフの「のぞみ」が心を持ち始め、持ち主であるさえない中年男を演ずる板尾がビッグボーイ(ハンバーグレストラン)に勤めに行っているあいだに、おしゃれしたり、化粧したり、ビデオ屋でバイトしたり、またそのバイト先で恋に落ちたりもする。
                    のぞみは「空気人形」といわれるだけあって、空気が抜ければプシューッとしぼみ、おなかの穴から空気を入れればまた元に戻る設定となっている。
                    私はやはり深夜にテレビで見た「ラブポップコレクション」(2012年)というVシネを思い出していた。
                    このVシネは三部作になっていて、ヒロイン3人それぞれがネットで格安ダッチボーイの「あっくん」をレンタルするエロしょうもないコメディだったのだが、そのあっくんも背中にネジがついており(巻かないと止まる)、子供のように言葉をたずねてみたり、途中で壊れかけたり、ゴミ捨て場に粗末に捨てられたりと、のぞみとダブるようなシーンが多かったのである。
                    ピュアなセックス人形と人間が心通わせる、というジャンルでも存在するのだろうか?
                    もちろんVシネのほうがショボいのだが、あっくんのほうは空気人形ではなくアンドロイドであり、言葉こそ話せないものの最初から多少の知能はプログラムされていたので、人間と遊びまわっていても何らおかしくはなかった。
                    その点、ただの人形であるはずののぞみがスタスタ歩いたり話したりするのには唐突さがいなめず、飲食のシーンでも、あっくんが飲んだビールを下半身からそのまま出していたの対して、のぞみはレストランでおシャンティな料理をパクパク食べてそれっきりである。
                    いったい、口に入れたもんはどこに入ってんだ。フィクションにこんなこと突っ込むのが野暮ってもんだろうが。
                    途中から「からっぽ」「かわりはいくらでもいる」という、現代人の空気人形性が浮き彫りになるキーワードと「誕生日」がキモになってきて、おもしろさが理解できるかと思った矢先、意味不明で痛々しいクライマックスにより、その期待はドン引きに変わった。
                    ただ一人一人の役者は悪くなく、ボロアパートで1人のぞみを愛する板尾のガチで気味悪い演技と、のぞみ演ずるペ・ドゥナの存在感には最後まで引きこまれるものがあった。
                    それにしても、はかなげな色気の中に少女のあどけなさものぞかせるのぞみが、まさか30代の韓国人女優だったとは。確かにセリフの中でそれらしいなまりはあったのだが、韓国人特有の人工っぽさがないので全然わからなかった。
                    透きとおるような美肌と手足の長さが本当に人形と見まがう素晴らしさで、実年齢よりかなり若く見える。
                    しかし韓国人と言われてみると、日本でこういう不思議な魅力をかもしだせる女優って確かにいないかもしれない。
                    そういえば作中で韓国でも有名なオダギリジョーがダッチワイフ職人として出てきたり、ペ・ドゥナは韓国で大人気の蒼井優と雑誌で共演したこともあったようで、もしかすると今作品に限らず、映画界は日韓交流が盛んなのだろうか?
                    実際に見たことがあるわけじゃないんだが、私が知るだけでも倉科カナ主演「花子の日記」(2011年)、T-ARAのヒョミンが出演した「ジンクス!!!」(2013年)など、日本映画に韓国人がキャスティングされることは近年めずらしくなくなっているようだ。

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