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評価:
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TRY-X Corporation(Books)
¥ 2,320
(2014-10-08)
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ギャルについて調べているうちに、若い娘さんのメイクやファッションなどにもずいぶん詳しくなってきたので、年末を機に今年のトレンドでも振り返っておこう。
かき上げ前髪
ちかごろ人気のかき上げ前髪。
正確には前髪というよりも、ワンレンのボブ〜ロングで髪の分け目が手でかき上げたあとのように立ち上がった状態を指す。芸能人では、中村アンや今井華がかき上げ前髪の代名詞的存在かと思う。
これがかき上げ前髪だ。
73分けよりも色っぽく、ゴージャスな印象を受けた。
この前髪のときは、下の髪をミックス巻きにして片側の肩に乗っけるとより今ふうになるだろう。
かき上げ前髪は、ここ数年CMなどで日本での露出も多いミランダ・カーの影響なのかもしれない。
ちなみに韓国でも日本で流行る前からたまに見かけた。といっても韓国ではかき上げ前髪よりもシースルー前髪のほうが人気で、そっちは日本で全然流行っていないのだが。
セルカ棒
セルカ(セルフカメラ)とは、韓国語で自撮りのことである。
自撮りは盛れるけども自分の腕を伸ばして撮るためにカメラとの距離が短く、顔がやたらドアップになるのが難点だった。
それを解消したのがセルカ棒だ。これにより、セルカの盛りを維持しつつ風景を入れたり集合写真を写すことも可能になったというわけである。
韓国人は日本人よりも堂々と自撮りする傾向があり、韓国の2人づれが大きな声で「ハナー、トゥー、セ(1,2,3)!!」と言っているのでふと見てみると、周りの目も気にせずめっちゃ楽しそうにセルカ棒を伸ばしていろんなポーズを撮っていたりする。
このことが話題になってか、やがて日本でも売られるようになった。長らくどうやってシャッターを切るのか疑問だったが、聞いたところによるとあれはタイマーで、別に棒自体にシャッター切る機能があるわけではないようだ。
ちなみに韓国好きは自撮りをセルカと言うが、今年あたりからUSかぶれがセルフィーと呼ぶ傾向もあり、セルカ棒もまた「セルフィー・スティック」という格好良い別名がある。
棒こそ使っていないものの、今年世界中で話題になったアカデミー賞のセルフィーもサムスン電子(ギャラクシー)のステマだった。
来年も世界の自撮り文化は韓国が牽引していくことだろう。
はね上げアイライン
最近のアイメイクはアイシャドウやまつ毛で目の周りに陰影をつけるよりも、アイラインにポイントを置くようになってきた。そのさい目を縦に大きく見せるのではなく、実際の目の幅よりも長く線を引くことで横幅を盛っているのが従来と異なる点である。
これも日本で流行る前から韓国人がよくやっているのだが、韓国の影響かどうかは不明。
黒髪・黒眉
今は黒髪がおしゃれ・・ってことで、今年に入って黒髪の女が続出したが、意外に似合わない人も多い。
なぜ日本人本来の髪色でありながら黒髪が似合わないのか?
振り返ってみると、90年代より目(マスカラ、つけまつげ等)にメイクのポイントに置かれるようになってから、髪の毛や眉毛の存在感はつねに薄くすることが求められた。コギャル全盛期に茶髪と細眉が流行ったのを覚えている人も多いだろう。
細眉が廃れてからも眉マスカラなどで眉の色を明るくするメイクが発達しており、ナチュラルながらもちゃんと整えられた眉毛、というセオリーはここ20年ほど変わっていなかった。
なぜならば眉毛を細く、あるいは薄く整えることで目が強調されるため、間接的なデカ目効果があったのだ。これは茶髪も同様である。
それが黒眉と黒髪では、本来の目の小ささがあらわになってしまう。くわえてアイメイクも薄くなる傾向にあるため、下手に流行りに乗っかって不細工になる例もあろう。
もちろん、似合っていればうまくモード系や清楚系にシフトできるのだろうが・・・とにかく毛を黒くする行為が、日本人女性の顔面の印象をよくも悪くもガラリと変えてしまうことは間違いない。
また眉はここ1年ほどで色だけでなく形も変わっている。今までは眉尻に向かってカーブし先細りする眉が主流だったが、最近は眉頭と眉尻で太さが変わらない一直線型のボサボサした太眉が多い。
向きも斜め上から、若干ハの字型のいわゆる「困り眉」が幅を利かせている。
この人は四半世紀ほど時代を先取りしていたのだろうか。
血色チーク
チークは2000年代からよく使われるようになったと記憶している。
長らくピンクやオレンジのパウダーが主流だったが、最近は赤いクリーム状のチークが人気上昇中だ。黒髪だとピンクやオレンジが似合わなくなるので、そのせいもあるかもしれない。
しかし私が気になるのは、色よりもチークを入れる位置である。
上の画像はわりとナチュラルなのだが、目の下に入れて酔っ払いみたいにしているのをよく見かけるのだ。これは最初、原宿系特有のメイクだったはずなのだが、最近はギャル雑誌の「JELLY」でもやっていた。
ワントーンコーデ
インスタグラムにおいて英語のタグ付けするようになった影響か、「コーディネート」を「アウトフィット」と言う人が今年に入って妙に多くなったが、それはそうとワントーンコーデ(コーディネート)とは、服を一色でまとめる着方だそうだ。全身白とか全身グレーとか。
前から日本人の好む服の着方としてあまり色を使わず、そのかわりバッグなどの小物を「さし色」にする(色を添える)、というのがあるけども、手元にあるJELLY誌をチェックした限りワントーンコーデでは小物も同系色で揃えている。
ただ、本当に流行ってるかどうかはよく分からない。
生足
この冬のJELLYとViViを読んでいて気になったのが、生足だ。
ふつう寒かったらタイツやブーツをはくのが定番だと思うのだが、これらの雑誌では生足に丈の短い靴下やヒール靴を合わせている。さすがに信じられず肌色のタイツ履いてるだろうと思ったんだけども、つま先が開いてる靴の写真もあったので、裸足かい!と驚いたしだい。
いくら若いとはいえ、寒くないのだろうか。
赤文字系なんかをチラ見したところ普通にタイツやブーツを履いていたので、もしかするとギャル限定なのかもしれない。コギャル草創期も生足ブームではあったが、さすがにふくらはぎまでは出してなかったかと・・・
にしても今月に入って特に寒いし、こんな足の人まったく見ない。普通にムートンブーツ多い。