かわいい文字史

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    女性たちの間で流行っていた「丸文字」 若い世代は使っていない?(ガールズちゃんねる)
    http://girlschannel.net/topics/489394/



    私が記憶している限り丸文字が書かれなくなったのは90年代初頭、くしゅくしゅソックス時代からだった。くしゅくしゅソックスというのは、おそらくルーズソックスの前身になったと思われるちょっとシワを作った靴下のことだ。
    最近よく出回っているサンダル用の靴下に似ているが、そもそも今のファッションがくしゅくしゅ時代のリバイバルなのだろう。これをリアルタイムで履いていたのは1973〜76年生まれ、現在38〜42歳くらいのアラフォー世代である。
    くしゅくしゅ時代はすでに「コギャル」という言葉も存在し、一部に髪の毛を脱色したり日焼けでトロピカルなアバズレ娘がいたりとその後の女子高生ブームの前兆が見られるのだが、まだ世間的な注目度は今ひとつな段階だった。今ではブームの最先端=渋谷の女子高生ってのは定番ながらも少々手垢のついたイメージであるが、80年代までちやほやされていたギャルは女子高生というより女子大生だったようだ。

    先日逝去した川島なお美も女子大生DJってのが売りだったし、ピースボート時代の辻元清美もやっぱりカフェバーやディスコに入り浸るフツーの女子大生ってのを売りにしていた。2人とも1960年生まれであり、この世代の大学生をえがいたドラマ「ふぞろいの林檎たち」もヒットしている。

    というわけで女子大生ブームというのは基本的に80年代なのだが、当時のしゃべり方や文章などは「ヤッダー」「ウッソー」などとぶりっ子かつ軽薄なノリで、今の若い娘とは声色もだいぶ違う。丸文字はそのキャピキャピ感を表現するにあたって発達していったのだと思われる。
    なお80年代におけるギャルにありがちなノリは、下記の嘉門達夫「ペンション」歌詞を参考にしていただきたい。

    ペンション(歌詞タイム)
    http://www.kasi-time.com/item-13660.html


    「by the way」「but」など接続詞が突然英語になったり、「いろいろ」「まだまだ」を「いろ2」「まだ2」といったふうに書くのも定番だった。当時の投稿雑誌のペンネームは好きな男の名前を使った「○○くん命」が多く、この世代が母親になってからは子育てブログなどで「○○ママ」と子供の名前を冠したペンネーム(ハンドルネーム)を使っているものと推察される。
    手紙の様式としては「dear○○」か上の画像のような「○○へ」の「へ」にヒゲがついてる宛名から始まり、差し出し人は「by○○(自分の名前)」最後に「PS」というショートメッセージをつけたすのが基本で、PSはピーエスでなく「ついしん」と読む。PSが何の略なのか分からず検索したところ「ポストスクリプト」だと今初めて知った。
    あと彼氏のことをBF(ビーエフ。ボーイフレンドの意)と書くのとか、キッス→ちちくり→エッチをABCで表すのも、ルーズソックス期に廃れた風習ではないかと思う。ディープキスを「D-Kiss」と表すこともあった。
    くしゅくしゅソックス時代から女子は丸文字を書かなくなり、そのかわりカクカクした文字になった。このカクカクした文字はくしゅくしゅソックスと同じく80年代とコギャルブームのはざまの一瞬しか存在しなかったため、検索しても出てこないし私もよく思い出せない。


    ガールズちゃんねるのレスで「丸字の次に流行りかけた字」と紹介されていた宮沢りえ(1973年生まれ)の字。確かにこれはくしゅくしゅソックス世代が書いていた文字のイメージに近く、不鮮明ながら非常に貴重な画像である。

    あと誤字を塗りつぶしたときに、目玉を2つつけてみの虫にするのが流行ったのもくしゅくしゅ時代だったはずだが、修正液が普及し見かけなくなった。そのほかに「連ドラ」というドラえもんをつなげて描くラクガキ?とか、手紙をYシャツみたいに折るのもけっこう人気があった。
    ルーズソックス時代が到来して以降、若い娘のキャピキャピ感はなりをひそめ「まじうぜぇ」みたいな口調になったために丸文字が使われなくなるのは必然だったが、特にその当時のギャルの文字に特徴があったという記憶はない。おそらく下に貼った浜崎あゆみの字が、標準的なルーズソックス世代の書体ではないかと思う。


    ルーズソックス第一世代にあたる浜崎あゆみ(1978年生まれ)の字。色のついた紙にミルキーっていうぺんてる社から出てた乳白色のボールペンで手紙書くとちょうどこんな仕上がりだった。

    丸文字ほどの強い個性がなくなったとはいえやはりその時代ごとのかわいい文字というべき特徴はあるはずで、とくに2000年代以降は源氏パイみたいな形のハートを多用するようになった気がする。丸文字フォントにおけるハートは丸っこく、右あたりにチョンチョンとヒゲみたいなアクセントをつけていたのだが、くしゅくしゅ時代にVみたいな形のハートが流行り、2000年ごろから先端をあまりとがらせない源氏パイ型が主流になった。


    木下優樹菜(1987年生まれ)の文字。ルーズ・ハイソ切り替え時の2003年より女子高生でハートは源氏型。

    とまぁ丸文字を使っていたのが若くてもアラフォーということを考えると、若い世代は使っていない!などと驚くのも今さら感がある。使わなくなったどころか、知らないか親が丸文字ってレベルだろう。
    あと手書きとはちょっと違うかもしれないけど、近年携帯などで普通に使われるようになった笑いを意味するwwwとか(´Д`;)(´・ω・`)みたいな顔文字は、もともと2ちゃんねるくらいでしか見たことないオタクの記号であり、インターネットに縁のない女子供はガラケー搭載の絵文字を使って文章をデコってたはずだ。おそらく10年くらい前の「電車男」「のまネコ」ブームでじょじょに風向きが変わったんだろうが、今はむしろ2ちゃんねるで顔文字使う人のほうが珍しいかもしれない。

    春画人気爆発

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      女子が春画を見るべき理由。むずかしいこと考えずエロ娯楽として愉しんで!(messy 9月24日)
      http://mess-y.com/archives/22810

      日本で初めてとなる『SHUNGA 春画展』が、ついに開幕しました! 
      東京・目白の永青文庫で12月23日まで開催されます。  
      というニュースを、すでにあちこりの媒体で見てご存知の方も多いでしょう。なぜかテレビではあまり報道されませんでしたが……。実は私、ひと足早く内覧会で拝見したのですが、各種メディアが殺到するなかで、映像メディアはほとんど見られませんでした。そして、この報道の偏りこそ、これまで私たちがナマで春画を鑑賞できなかった理由です。おそらく、テレビで報道するには春画は〈性表現が直接すぎる〉と考えられているのでしょう。この展示は、HPを見ても「18歳情の入場は禁止されています」とあります。テレビではそうしたゾーニングをできないから、ということなのでしょうが、でもそうやってスルーすればするほど、〈いかがわしい〉ものとして春画の価値を貶めてしまっています。  
      実際の春画展をひと目見れば、〈いかがわしい〉で片づけるのはまったくのお門違いだとわかります。美術史上の意義や文化史的位置づけは私のような素人が語るべきことではありませんが、そこをまったく無視して、性器や挿入部にばかりこだわるって、かえって心根がいやらしく見えますよね。
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      テレビで性器や挿入部を映してほしいわけじゃないんです。ただ、春画という、たいへん豊かな文化が日本にあり(そのこと自体は18歳未満の少年少女も知っていていいと思います)、それを体感できる絶好のチャンスがついにやってきたことすら伝えないメディアって何なの、と残念な気持ちになるのです。
      と、のっけから不満を並べてしまいましたが、今回の展覧会を見ての感想をひと言でいうと、たいへんハッピーな体験だった、これに尽きます。
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      だって、そこで描かれているのは、私たちもしているセックス。シチュエーションこそ違えど、やっていることは同じです。好きな人と抱き合うって、それだけでもううれしい。それは特別なことでなくはなくて、散らかった部屋で抱き合うときもある。彼が覆いかぶさってきたけれど、明日のことを考えるとせめて髪が乾いてからにしてほしい。って、いってるのに触ってくるから、気持ちよくなっちゃってズルズルと身体を開いてしまう……そんな絵だってあるんです。
      なんて大らかな性文化だろう、と快哉を叫びたくなりました。若い母親が赤ちゃんを抱き、父親がその子をあやす。でも、そのふたりの下半身はしっかりつながっている。これって、いまのママカルチャーのなかでは大炎上必至ですが、江戸っ子なら「1歳にもならねェ赤子に何がわかるってェんだい! ケツの穴の小せェこといいなさんな」というでしょう(適当な江戸っ子言葉でスミマセン)。住文化の影響もあるのでしょうが、のぞいたりのぞかれたりは日常茶飯事。笑いながら抱き合っている男女の絵も多く、セックスとはめくるめくもの、ロマンチックでなければいけないもの、というハードルの高いもののではなく、日常のひとコマだったのだろうと想像がつきました。「あー、私だったらこういうセックスしたいな」「この場面みたいに彼と抱きあいたいな」と思いながら見ると、江戸の男女がぐっと身近に感じられます。
      フェティッシュな視点で見るのもいいでしょう。BLあり、百合あり、触手モノあり……と性嗜好のデパート状態な春画の世界。私は以前から〈美女がエグい坊さんとかジジイとかに犯されている〉という春画が好きです。今回、その手の作品は少なめでしたが、1点ものすごい構図で描かれたものがあって「これはヌケる!」と心のなかでガッツポーズいたしました。絵自体のインパクトもさることながら、裏に広がるストーリーが果てしないのです。
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      1点1点をハッピーな気持ちで鑑賞し、「あー、セックスしたいなぁ」と思いながら会場をあとにしました。大らかな気持ちで、好きな人と笑いながら抱きあいたい。そんな多幸感あふれるセックスをしたくてたまらなくなったのです。それもこれも春画をとおして、かつての日本が性というものを絶対的に肯定していたことが伝わってきたからです。そして、性を表現することもまた尊重されていました。だからこそ当代きっての名のある絵師たちがこぞって描いたわけですが、作る側も見る側も認められているって、なんて気持ちいい! そんなストレスフリーな性の発露を、セックスで、あるいは女性という性で窮屈な思いをしたことのある女性にこそ見てほしいのです。  
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      先日美容院で読んだ女性週刊誌にもこの春画展の記事が載っていた。上に引用した「messy」(乱雑という意味の英語「メッシー」と「メス」をかけたタイトルであろう)は女の本音・・・ってよりはフェミニズムの思想にもとずいて女性の性の解放を説く左翼サイトのように見受けられる。
      私は当ブログで江戸時代が左翼の間で人気爆発中って何回か力説したけど、フェミニズムにおける春画もまたしかりで、基本的に江戸時代および春画礼賛にかんしては左翼のステマだと決めてかかっている。でまずフェミニズムにおける女性の性の解放って何なんだって話からすると、私が見た限りにおいてはまず女性器の解放という印象が強くある。
      これはちんに対してまんが不当に日陰者ポジションなので「子作りにも重要な役割を果たす神聖なまんを差別すんな!」とばかりに、女性器の名前を連呼するといった行動にあらわれる。そして第二に自慰行為の推奨。
      女子のあいだでは自慰トークがもう常識とか、オサレなおもちゃが人気爆発中とか吹かしたりする。流行に敏感な女性に対し、今どき性を恥ずかしいってダッサー!ってメッセージなんだろうが、個人的に自慰トークやおもちゃにかんしてはどんだけ煽ってもこれから先メジャーになることはないと思う。
      フェミニズムが敵視するものとしては、おもに日本男性向けのエッチなコンテンツやそこで氾濫するロリ描写があげられるだろう。女性に対しては専業主婦や赤文字系ゆるふわモテ子なども男への依存として批判しており、総合的に経済や性で男性優位な現状を打破しようという志向がありそうだ。
      また左翼でフェミなので、共産主義が弾圧されてた日帝時代に日本軍のなぐさみものになった(植民地下における朝鮮の)女たち、いわゆる従軍慰安婦もちょっとからんでくる話である。今みたいなフェミ思想が出てきたのは1970年あたりからで、最初はウーマンリブって呼んでたけどなぜか80年代くらいからフェミニズムになった。
      この名称変更にあたっては、ウーマンリブが中ピ連(ピルで避妊したい女性の運動)の影響などでエキセントリックでヒステリックなイメージが定着してたせいで「その頃の女性運動とは違うんだ」と、進化した感じを演出していたのかもしれない。フェミニズム、90年代以降に昭和のノリが一掃された時点であまり脚光を浴びなくなったと思われるが、最近はまたフェミを売りにする人が増えてきたような気もする。
      それにともない江戸時代を理想社会とするステマも、ここ10年くらいでずいぶん増えてきた。春画もやはり朝鮮通信使とか江戸しぐさとかロハスと同じ、左翼による江戸礼賛シリーズの一環じゃないかと思っている。
      上の引用記事がまさに見本のような内容なのだが、江戸は大らかだったけども明治に欧米化してダメになった、戦後は急激にアメリカ化してもっとダメになったって歴史観が鉄板で、明治維新した偉人たとえば吉田松陰はテロリスト、西郷隆盛が朝鮮侵略野郎と位置ずけられたりする。江戸しぐさの批判本では江戸しぐさが右翼の教科書に採用されてるってよりも、そこに引用されてた江戸しぐさ提唱者が憲法改正を唱える安倍晋三(山口県ルーツ)に対して「あんたまだ長州藩なの?」「日本を戦争できる国にしないで!」って批判してた絵のほうが印象に残っている。
      江戸時代はエコで平和な左翼の理想社会だったのだが、薩長みたいな尊王(天皇好き)のクソ武士のせいで愛国心強要する戦争大好き侵略国家に変えられちまったし、国際デビューするにあたって大らかだったエロまでもが封印されてしまった。ということなのだと思う。だから春画なんかは幕末とかに外人に人気爆発してたらしいんだけども、明治にリニューアルした日本が江戸の野蛮をよしとしなかった。
      それを今、明治維新がゴリ押しした天皇や儒教、植民地支配を否定する意図もあって、春画、男色、夜這い、朝鮮通信使など明治に葬り去られた恥ずかしい過去を素晴らしいものとしてえがいている。だからよく右翼が古き良き日本が好きで左翼はそれを否定してるってな説見るたび、左翼=反日イメージからそう連想しただけのように思えるのだ。
      あんだけ安保とか沖縄の基地でモメることからもうかがえるように、左翼による反日の根拠は資本主義のリーダーたるアメリカと手を組んでるとこにある。だから日本だから何でもダメってんじゃなく、徳川なんかは朝鮮にひどいことした豊臣家を滅ぼし国交正常化したイイ奴に相当することから江戸時代はパラダイス視されるだけの価値があるのである。

      私もかって、左翼の江戸好きを不思議に思いそのエコぶりや知恵をいろいろ調べてゆく過程で、確かに江戸ってけっこう素敵かもしれない。と理解を示し出したのだが、春画にかんしてはフェミニズムの批判するところの日本の変態コンテンツの起源としか思えなかった。だいたい浮世絵に描かれてる性行為って多くが遊女と客であって、別にイチャラブしてるわけではなかろう。
      その遊女だってもともとは借金の方に田舎から売られた人身売買の被害者であり、従軍してないだけで慰安婦みたいなもんじゃなかろうか。何で慰安婦問題を今の基準で裁くのに、遊女はオッケーってことになるのかがよく分からない。
      また春画に描かれたシチュエーションをあたかも大らかな性の反映してるかのようにとらえてるけど、おなごがタコに犯されている有名な春画もあるように、浮世絵そのものがリアリズムをガン無視したジャンルである。今日本人のあいだでいくら近親相姦やロリのマンガが人気爆発だからって実際にそのようなプレイやってる人がほとんどいないことを考えると、DNA的に日本人の描くエロなんて全然あてにならないんじゃないかと思うんだが。

      多様化するハラ

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        ヒロミ、経営者の立場からハラスメント社会に意見! 松本人志は"ハラハラ"(マイナビニュース 9月20日)
        http://news.mynavi.jp/news/2015/09/20/187/

        タレントのヒロミが、20日放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナB面』(毎週日曜10:55〜11:15)にゲスト出演し、細分化するハラスメント社会に関して、持論を展開した。
        イジメや嫌がらせを意味するハラスメント。代表的な「性的言動による嫌がらせ」のセクハラ(セクシャル・ハラスメント)や「職場上の地位や人間関係の優位性を背景に部下などに与える精神的・肉体的苦痛」のパワハラ(パワー・ハラスメント)のほか、最近はその不快となる対象が細かく"ハラスメント化"されている。
        この日、番組では、コミュハラ(コミュニケーション・ハラスメント)に関するツイートが1万リツイートの反響を呼んでいることが取り上げられ、そのほか、個人のモラルを押し付けるモラハラ(モラル・ハラスメント)、同じ空間でタバコの煙を吸わなければいけない状況に追い込むスモハラ(スモーク・ハラスメント)、本人の意思に反して歌うことを強要するカラハラ(カラオケ・ハラスメント)、専門分野に長けた人が知識がない人を不当に扱うテクハラ(テクノロジー・ハラスメント)、血液型で相手を不当に判断するブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)、ことあるごとに「ゆとり世代」と言うゆとりハラスメントなども紹介された。
        トレーニングジムの経営者でもあるヒロミ。「ハラスメントはどんどん大きくなっちゃってるじゃない? いろんなところにハラスメントがくっついちゃってるから。そうすると本当に生きづらくなっちゃうし、会社で何も言えなくなっちゃう」と経営者の立場からも本音を吐露。
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        ダウンタウン・松本人志もヒロミの考えに同調。「僕からしたら、"ハラスメント"をやめろと。ハラスメントがハラスメント。"ハラハラ"や!」と多様化したハラスメント社会の息苦しさに悲鳴を上げ、「偉い人の意見がパワハラと言われる。偉い人は何も言えないのか。"偉くなり損"かという話になってきますからね」と疑問を投げかけた。


        私もこの回のワイドナショー見てた。メインはコミュハラについてのトークだったのだが、個人的には前々から「ブラッドタイプハラスメント」略して、ブラハラが気になっている。
        ブラハラというのは血液型性格診断という何ら科学的根拠にもとずかないデーターによって、おもにB型に対して性格悪いと決めつけるハラスメント(いやがらせ)のことだ。血液型批判は5年くらい前からネット上でよく見かけるようになったので、おそらく「ニセ科学批判」の文脈で出てきたものであろう。
        かくいう私もB型なのだが、このブラハラ提唱者に対して「B型を擁護してくれてありがとう♡」とはあんまり思ってない。むしろB型被害盛りすぎだろって点で「ハラスメント」などという格好良い横文字があてがわれたことにやや苦々しい思いでいる。
        そうやってB型差別ごときを無理くりハラスメントレベルにまで格上げすることは、ときに深刻なハラであるセクハラやパワハラに失礼な話ではないだろうか。
        もともと血液型で性格を決めることは、星座と同じく占いの範疇にすぎなかった。しかしブラハラ提唱者によっていつの間にか血液型「占い」が血液型「性格診断」などというアカデミックな名称に変更され、今まで日本人のあいだでは血液型が何らかの科学的根拠によって信じられていたという設定になってしまったのである。
        この名称変更にさいしては「占い」だとニセ「科学」にならないことから、科学を装っていたという悪質性を演出する意図があったのではないかと思う。またそれにくわえて不思議なことには、近年ブラハラ批判している人のブログなどのプロフィールを見ると普通に血液型を明記していたりするのだ。
        この人たちはなぜブラハラ批判しながら、かっては自分の血液型表記しようと思ったんだろうか。輸血のときに役立てようとでも、思っているのだろうか?
        言うまでもなく、血液型を書くことで血液型占いのネタにしようしていただけである。血液型ネタに対して別に科学的根拠があるとも思ってなければ、B型差別だってしてなかっただろう。
        それなのに最近になってネットで「ブラッドタイプハラスメント」という意識高い感じの横文字を聞くや、多くの人が昔プロフに血液型明記してた自分を棚に上げ、血液型占いしてる奴をオカルトに迷う恐ろしい差別主義者に仕立て上げてしまった。忘れっぽい日本人のあいだではこうやって他人事のように過去の蛮行が盛られ断罪されていくんだなと、そのプロセスを見る思いである。

        韓国にも血液型占いは伝わっており、プロフに血液型を書く風習もある。この画像はみんな血液型書いてるけど、前見た同じような画像では韓国系アメリカ人であるティファニーとジェシカの血液型は書かれていなかった。
        アメリカだけに限らず日韓以外の外国人は自分の血液型なんて知らないし、かりに聞かれても何で自分の血の情報を赤の他人に教えなくてはいけねぇんだとひたすら気持ち悪いらしい。

        日本人に血液型が親しまれているのは、大映ドラマがRHなんちゃらとか白血病とか言いまくっていたせいじゃないかとひそかに思っている。イメージ的に韓流ドラマにも多そうな設定だ。

        朝鮮からの通信

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          ソウルで日韓交流おまつり 朝鮮通信使の行列を再現(日経新聞 9月19日)
          http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H4C_Z10C15A9CR8000/

          日韓の伝統文化を通じて市民の交流を深める「日韓交流おまつり 2015 in Seoul」が19日、ソウルで始まった。
          国交正常化50周年に当たる今年は「共に開こう 新たな未来を」をテーマに19、20の両日に開かれ、初日は若者の多い新村で、江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードなどが披露され、多くの観客でにぎわった。  
          おまつりは05年以来、毎年開かれ、今年で11回目。20日にはソウル南部の複合施設「COEX(コエックス)」で、日韓の伝統舞踊や音楽のほか、JポップやKポップの公演などが催され、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が昨年に続いて出席する見通しだ。おまつりは東京でも26、27日に開かれる予定だ。


          前からこのイベントの「まつり」っていうごろの悪さが気持ち悪くてしょうがないのだが、それはそうと近ごろ日韓友好のさいの朝鮮通信使推しが韓国茶道と同じ構造なのではないかと思い始めるようになってきた。朝鮮通信使とは朝鮮が日本にトレンドを教えにやってきた使節団だそうで、これをもって朝鮮が日本より進んでた根拠になっている。

          日本はたびたび朝鮮を侵略しようとしていて、豊臣秀吉のときも朝鮮出兵して悪の限りを尽くしたけど江戸時代は国交回復して通信使が12回くらい来日した。明治になるとまた侵略し出すので、朝鮮通信使は左翼が江戸時代を理想社会(エコ&平和)とするうえでも重要な要素となっているのだ。
          朝鮮通信使の権威と思われるのは京都造形芸術大学の仲尾宏教授だが、浮島丸事件といい韓国茶道といい、やたらこの手の話に京都がつきものなのは偶然だろうか。


          2013年をむかえて 理事長 仲尾 宏(在日コリアン・マイノリティー人権研究センター)  
          http://www.kmjweb.com/news/column/267.html

          新しい年をむかえました。 例年なら修辞上のこととはいえ、「おめでとう」と言うことにあまり躊躇しないのですが、今年ばかりは私の心にひっかかるものがあります。
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          私が気になるのはまず第一に安倍総理の「改憲」指向と「国防軍」への自衛隊改称意欲です。
          おそらく今秋の参議院選挙の結果によって、まず憲法96条の改憲、ついで9条改憲へと向かうでしょう。
          いまも自衛隊の教育はあの田母神氏の発言にみられるような、東アジア諸国とその人々に対する極端な偏見にみちた言説と差別的な意識を注入する隊内教育が行われているようです。
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          「河野談話」「村山談話」を否定したらどのような結果を次の世代におよぼすのでしょうか。まことに心淋しい限りです。
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          しかしまだ希望はあります。
          昨年、日本各地で巻き起こった「脱原発」の大デモは、あのような行動こそが真の民主主義の存在のあかしであることを証明しました。
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          私は以前は文化における韓国の優位や起源説などに対して、小中華思想ゆえに日本を見下しているというネトウヨあたりが提唱しそうな民族性の問題くらいにしかとらえていなかったのだが、最近になって慰安婦問題のように日本の左翼や在日が仕掛けている部分が大きいような気がしてきた。本来は朝鮮のほうが優れていた。のに日本が奪い続けてきた。という歴史を踏まえれば、朝鮮通信使再現の意図する「友好」は被害者たる朝鮮系の人々の人権を尊重して「豊臣時代や日帝時代は調子乗っててすいません」と日本が謝罪することによって実現するであろう。
          日韓友好を名目に朝鮮通信使を再現する例は「おまつり」だけにとどまらない。

          馬関まつり:朝鮮通信使行列を再現 下関で始まる/山口(毎日新聞 8月23日)
          http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20150823ddlk35040285000c.html
           

          下関の夏を締めくくる恒例の「馬関まつり」が22日、下関市中心部で始まった。23日まで。  
          初日の22日には、朝鮮通信使の再現行列があり、色鮮やかな衣装を身にまとった日韓の市民約200人が関門海峡沿いや唐戸市場などを楽器を鳴らしながら練り歩いた。カモンワーフ前の広場では、太鼓の演奏や踊りを披露し、観光客らが熱心に見入っていた。  
          朝鮮通信使は、室町時代から江戸時代にかけて朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団で、本州最初の寄港地が下関だったとされる。再現行列は2004年から始まり、馬関まつりのメイン行事の一つとなっている。子ども朝鮮通信使として行列に参加した下関市立川中小3年、上杉佳凜さん(9)は「足が疲れた。大変だったけど、楽しかった」と元気いっぱいに話した。


          日韓大学生が「善隣友好」朝鮮通信使の道たどる(産経新聞 9月6日)
          http://www.sankei.com/life/news/150906/lif1509060032-n1.html

          朝鮮王朝が日本に送った外交使節団「朝鮮通信使」が歩いた道をたどり善隣友好の精神を見つめ直そうと、日本と韓国の大学生ら計約50人が6日、韓国のソウルから南部釜山を目指す旅をスタートさせた。  
          14日まで徒歩やバスで移動しながら日韓関係の歴史に触れる。19〜28日には韓国側の参加者約30人が訪日し、京都や静岡など通信使ゆかりの地を訪れる。  
          日本政府の支援を受ける「21世紀のユース朝鮮通信使」で、埼玉県狭山市のNPO法人「日中韓から世界へ」が主催し、今年で3回目。ソウルにある朝鮮王朝の王宮、景福宮前を出発した一行は、習慣の違いや人気ゲームなどの話題を、互いの言葉を交えて語り合いながら歩を進めた。  
          沖縄県浦添市の玉那覇真希さん(24)は「最近、韓国の悪い情報ばかり伝えられるが、実際はどうなのか自分の目で確かめたかった。交流した皆は明るくて良い雰囲気」と笑顔を見せた。  


          朝鮮通信使行列、対馬で3年ぶり再現(読売新聞 8月3日)
          http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/nagasaki/20150803-OYS1T50041.html

          江戸時代、朝鮮国王が日本に派遣した外交使節団「朝鮮通信使」の行列が2日、対馬市で開かれた「対馬厳原港まつり」で3年ぶりに再現された。韓国人約60人を含む総勢約300人の一行が、市中心部で華やかな時代絵巻を繰り広げ、今後の日韓交流に期待する声も寄せられた。  
          1980年から毎年行われてきた行列だが、2012年の韓国窃盗団による仏像盗難問題を受け、13年に中止になった。14年に再開を決めたが、天候不良のため2年続けて中止となっていた。  
          ・・・
          3年ぶりの行列の再現に、宗対馬守を務めた堀江議長は「島内外の多くの人が見学して盛り上がった。先人が残した朝鮮との外交精神を再認識し、日韓友好の絆を太くしていかなければならない」。行列を沿道から見守った駐福岡韓国総領事館の朴鎮雄総領事は「対馬や韓国から大勢が参加し、成功したと思う。通信使行列は意義深いイベントで、両国の貴重な財産。『誠信交隣』の精神で日韓交流の促進につながってほしい」と話した。  
          朝鮮通信使は、李王朝が1607年(慶長12年)から計12回、徳川将軍の代替わりなどに祝いとして数百人規模の使節団を派遣。対馬藩が警護などを務め、江戸城までを往復した。通信使の関連史料については、日韓共同で世界記憶遺産に登録を目指す動きがある。


          大阪)日韓友情の朝鮮通信使ウオーク 大阪〜枚方歩く(朝日新聞 4月30日)
          http://www.asahi.com/articles/ASH4X5FZSH4XPTIL01Z.html

          江戸時代に朝鮮王朝が日本に送った外交使節団「朝鮮通信使」の足跡をたどる第5次「21世紀の朝鮮通信使」(日本ウオーキング協会など主催)が29日、府内であった。約70人の参加者は、大阪市から枚方市までの28キロを歩いた。
          ・・・
          日韓の友情を掲げるこの催しは、2007年から2年ごとに実施。5回目の今回は1日にソウルを出発し、21日に釜山に到着。船とバスで対馬や瀬戸内海岸のゆかりの地をめぐり、大阪から再び歩き始め、5月22日に東京に到着する予定だ。今回、「正使」を務める宣相圭・韓国体育振興会長は「両国の平和に寄与する思いで、一歩一歩歩きたい」と語った。


          「朝鮮通信使」再現 愛知・岡崎の家康行列に初参加へ(聯合ニュース 3月19日)
          http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/03/19/0400000000AJP20150319001200882.HTML

          愛知県岡崎市で4月5日に行われるイベント「家康行列」に、朝鮮王朝時代の外交使節団「朝鮮通信使」が初めて参加する。  
          在日本大韓民国民団(民団)岡崎支部の関係者が19日、「韓日国交正常化50周年を迎え、かつて両国の善隣・友情の使節だった朝鮮通信使を再現し家康行列に参加する予定だ」と明らかにした。朝鮮通信使の一行は約30人からなる。岡崎市の伊賀八幡宮から乙川までの3.5キロを練り歩く予定だ。  
          岡崎市は江戸幕府の初代将軍、徳川家康の生誕地で、家康行列を毎年行ってきた。徳川家康400回忌の今年は記念行事に取り組んでいる。  
          徳川家康は朝鮮との関係改善に努めた。江戸時代に朝鮮通信使は1607年から1811年まで12回にわたり日本に派遣され、両国交流の象徴となっている。 
          韓日両国は朝鮮通信使が2016年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録されるよう、議員連盟の下に委員会を設け協力している。民団なども日本の自治体が開催する行事に積極的に参加し、活動の盛り上げに努めている。  
          民団岡崎支部の関係者は「隣り合う二つの国が、朝鮮通信使という大規模な使節団を通じ交流しさまざまな物語や足跡を残した。世界的にもまれな遺産」と話している。


          これらを見ていると朝鮮通信使推しが顕著になったのはここ10年くらいの話で、おそらく対馬厳原港まつりの1980年が一番古い。最近になって盛り上げているのは、ユネスコ世界遺産に向けた動きなのだと思う。

          左翼と若者

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            FNN世論調査で分かった安保反対集会の実像 「一般市民による集会」というよりは…(産経新聞 9月14日)
            http://www.sankei.com/politics/news/150914/plt1509140020-n1.html

            産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が12、13両日に実施した合同世論調査によると、国会周辺など各地で行われている安全保障関連法案に反対する集会に参加した経験がある人は3.4%にとどまった。共産、社民、民主、生活各党など廃案を訴える政党の支持者が7割を超えた。最近注目を集める反対集会だが、今回の調査からは、「一般市民による」というよりも「特定政党の支持層による」集会という実像が浮かび上がる。  
            集会への参加経験者の41.1%は共産支持者で、14.7%が社民、11.7%が民主、5.8%が生活支持層で、参加者の73.5%が4党の支持層だった。  
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            参加経験者を年代別に見ると、最も高いのは60代以上の52.9%で、40代の20.5%、50代の14.7%が続いた。20代は2.9%で、20代全体に占める参加経験者の割合は0.8%にとどまった。各年代での「今後参加したい人」の割合を見ても、60代以上の23.9%がトップ。20代も15.5%だったが、「60年安保」や「70年安保」闘争を経験した世代の参加率、参加意欲が高いようだ。
            市民団体「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が主催して8月30日に国会周辺で行われた集会は「一般市民の怒り」を前面に出し、党派性を薄めた印象を与えた。だが、共産、社民、民主各党などの支持層が中核を担っていることが調査結果からうかがえる。  
            ・・・


            最近ニュース見たらこの安全保障関連法案で持ち切りで、各種メディアは判で押したように普通の若者さえ反対デモに参加してるってことをしつこく報道している。今若者の間で反米や憲法9条が静かなブーム・・・なのか?
            しかし何でそんなに若者がありがたいんだよ。って気味が悪いほどアピる背景には、逆に若者が物珍しいくらい左翼の高齢化がさしせまっているのであり、個人的には上の産経新聞の60年70年安保上がりの左翼が反対デモの中心という記事のほうが自然に受け入れられる。左翼は少なくとも30年は前から、今若者の間で反米や憲法9条が静かなブームって言い続けており、リーマンショックの時期にも若者が派遣切りで蟹工船(っていう共産党の小説)が人気爆発中っていう報道がよくなされていた。
            まちがいなく左翼はオサレな人やかわゆいギャルがデモに参加してたりといったことがテレビで報じられれば、加齢臭漂うださいデモのイメージが一新され「安保粉砕ってイケてるんだぁ」と、流行に敏感な若者がブームに乗っかってくると思ってるのである。んなアホな?
            またもう1つ高齢化のほかに左翼が否定する傾向にあるのは党派性であり、デモはあくまで共産党や社民党といった特定の政党ではなく、普通の人が多く参加してるってことを強調することが多い。別にそんなことないと思うけど、少なくともベ平連(70年安保)の頃くらいまでは、そうした政治運動がある程度の影響力を持っていたはずだ。
            今の左翼がなんちゃら「派」って言わずに、「ネットワーク」みたいなつまみどころのない格好良い横文字を使い、自らを「市民」と称しているのもベ平連あたりからの流れだろう。ベトナム反戦運動ってのがヒッピーとかサイケみたいにファッションにも影響を与えたりして若者からまあまあ人気あったかもしれないけど、70年を過ぎた頃くらいから左翼はテロやリンチのイメージが強くなったし、団塊世代もロン毛を切って普通に会社勤めするようになった。
            やがて80年代くらいになると、もうネクラな政治の季節は完全に過去のものとなった。人々は何事もなかったかのように消費社会を謳歌しダブダブのスーツ着てディスコティックで踊り狂っていたが、そんな軽薄な時代に突如彗星のごとく現れた新人類が当時ピースボートを立ち上げた辻元清美だったのである。

            今の姿からは想像できないかもしれないが、デビュー当時の辻元氏はナイスバディ(美脚・巨乳)をおしげもなく披露し今どきのピチピチ女子大生ってのを売りにしていたのだ。
             

            世の中、ちょっとおかしいんじゃない。このまま、ぼやーっとしていたら、やばいなぁ---テニスが好きで、ディスコが好きで、おしゃれが好きで、要するに「女子大生」していた私が初めてそう思ったのだった。
            (「清美するで!新人類が船を出す」3ページ)

            「おかしなこと」は、年中無休に次から次へとあらわれる。
            テニスをし、ディスコで踊り、カフェバーで友だちとおしゃべりをし、普通の「女子大生」していた私にも「何か変だな」と思うことがいっぱい。
            (18ページ)


            テニスやディスコやカフェバーという軽快な横文字を羅列して、ゴリゴリの活動家じゃないんですよー。って「普通のギャル」アピールが激しい。こういう若者の政治参加(左翼参加)そそのかしたのは、小田実や筑紫哲也くらいの世代だろう。
            この世代は10歳くらいのときに終戦なのだが、上の戦争世代との確執が深いために団塊世代など自分より若い人に肩入れする傾向が強いと推察される。ピースボート、また同じ時期にもてはやされていた保坂展人(現世田谷区長)など、自分探しの若者を取り込むことにある程度成功した。
            そして80年代後半の反原発ブームでは忌野清志郎など当時人気のミュージシャンが声を上げ、一度はネクラをさけずんだサブカル野郎が再び政治に回帰した時期でもあった。この時点で政治参加に目覚めた人は現在ロハスのポジションにおり、大手広告代理店じこみの格好良いアートディレクションにオーガニックやサステイナブルと軽快な横文字、もしくはほっこりとしたひらがなを多用してネクラな左翼のイメージを払しょくしようとしている。
            というわけで80年代いっぱいまでは一応、ピュアな若者が自分探しや憧れの芸能人を経由して左翼に影響を受けるということはあったかもしれない。今でもミュージシャンが反原発に目覚めることは少なくないのだが、そもそもとんがった音楽とか広告みたいなサブカルをオシャな若者文化ととらえること自体が若者の親世代で終わってるってのが私の持論なのだ。
            またもう1こ若者と別に、左翼が自らの党派性を否定するときに使われるのが「右も左も関係ない」とかいうフレーズで、その言わんとするところは、われわれは是々非々であるからこそ右翼とも共闘するってことなんだろうけど、そこで言う「右」がたいてい鈴木邦男というよど号シンパみたいな人なのが納得いかない。

            JELLYも韓流

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              ギャル雑誌JELLYが最近アイドルをゴリ押しし出したのでランズキにでも乗り換えようと思っていたのだが、肌寒くなって秋服を参考したかったこともあり不本意ながら買ってきた。

              「SNSで話題!韓国ビューティーに注目!」と題して、韓国メイクの特集が組まれていた。
              そういえば今年からViViなど赤文字系のメイクページでよくシースルーバングやムルグァンメイクが紹介されていたが、JELLYはたいして韓国推ししてなかったのでやや意外な感じを受けた。ただ同誌は基本的にスマホでSNSを駆使するのがイケてる女、という世界観があるために、韓国メイクがインスタグラムやYouTubeで盛り上がってることを受け最先端のビューティーと位置ずけたのかもしれない。

              やっぱりこのアイドル好きになれん。
              ここに載ってるのではオルチャンメイク、ドファサルメイク、ムルグァンメイク、シースルーバング、ティントリップは分かるけど、BCクリーム、タンバルモリ、タルコマンメイクは初めて聞いた。もう何が何だか分からない。
              ドファサルで思い出したけど、何で最近の化粧品の赤いのは「バーガンディー」って言うようになったんだろう。

              これをシースルーバングと言い張るとは・・・、韓国人が見たら笑うぜ。

              JELLYは韓国ビューティーとは別に「ジェンダーレス」という概念を提唱しているのだが、これは読んで字のごとく、性別の枠を超えたファッションのことなのだそうだ。ユニセックルってのとは違うのだろうか。
              よく分からんけども、ジェンダーレス男子が台頭してるとのことで、その中でも「とまん」、先日テレビで話題になってるって聞いて彼に密着した番組をチェックしたところ、男なのにイガリメイクみたいに目の下を赤いほお紅してて、これ左傾化した渋谷区のステマじゃねぇのかと邪悪な気持ちでしか見れなかった。
              現代の服装は90年代前半期リバイバルなこともあって、今から20年前にいしだ壱成と武田真治が牽引した「フェミ男」(フェミニンな男という意味)の再来という面も考えられなくもないが。

              この人なぜか密着の途中でエチュードハウス(っていう韓国コスメの店)に寄ってたこともあって、私の脳内で韓国ステマ要員の疑惑が浮上した。さくぱんくんというジェンダーレス男子は「新大久保系男子」って紹介されてるし、IKKOほかオネェ軍団といいゲンキングといい、何でこの手の女性化した男はいちいち韓国推しなんだろうか。
              こうしたジェンダーレス男子に対してジェンダーレス女子は神取忍みたいな感じなのかと思ったが、ただたんに男っぽい服を着るっていうだけだったので安心した。というわけで、この秋はジェンダーレスで逝きましょう。

              昭和事件簿

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                3人転落死の施設 別の入所者に虐待 家族が撮影(NHK 9月9日)
                http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150909/k10010221831000.html


                最近世間を騒がせているのが、入居者が次々と転落死する老人ホーム。
                この老人ホームで虐待が常習化していたとのことで、職員が入居者に暴言を吐く隠しカメラの映像が流れていたのだが、年寄りがいじめられる映像はあまり見たくないものだ。子供のころ「2時のワイドショー」か何かでやってた、鬼嫁が姑を虐待する再現ドラマも個人的に苦手だった。

                宇都宮病院事件(YouTube)
                https://www.youtube.com/watch?v=p9A3HeyH7W0


                年寄りじゃないけど、この窓の格子から患者が狂気の沙汰をうったえる精神病院も怖かった。

                患者A「ここは、殴ったり蹴ったり。すごいんだよ」
                レポーター「殴られたことあります?」
                患者A「あります」
                レポーター「どんなときに殴られたんですか?」
                患者A「たとえば職員にね、ちょっとむだな口きいたり余計なこと言うと」
                レポーター「よけいなことって例えばどのくらいの程度の・・・」
                患者A「・・・」(窓を閉める)
                レポーター「誰か来ましたか」
                患者B「木刀、木刀とかね、金属バット」
                レポーター「金属バットで殴るんですか」
                患者B「鉄パイプ」
                ガシャーン

                ナレーション「取材の途中、殺人リンチを目撃した患者から1本のテープがひそかに投げられた」

                テープ音声「(声をひそめて)木刀や・・・いすで・・・殴ったり蹴ったりし・・・泣いて謝っている人に・・・水をかけ・・・気絶したら水をかけ・・・殴り蹴っ飛ばしの暴行をくわえ・・・あくる日死亡したものであります・・・」

                ナレーション「取材をすすめる私たちに、突然1人の男が近づいてきた」
                職員「ぶっぱなすぞ!」
                レポーター「職員の方ですかぁ」
                職員「何をからかってんだ」
                レポーター「からかってるわけじゃありません」

                こういう衝撃映像特集の番組見てると、昭和(特に80年代)のレポーターのえげつなさにびびる。まだかろうじてメンマを支那チクとか言ってた時代だからしょうがない。

                妊活に対する警戒心

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                  評価:
                  鈴木 おさむ
                  マガジンハウス
                  ¥ 1,296
                  (2015-09-10)

                  先日、本屋でこんな本を見かけた。

                  森三中の大島美幸が不妊のために妊活(妊娠活動)のすえ、めでたくお子さんを授かったことは多くの人が知るところだろう。私は見ていないけど、日本テレビで出産シーンも放送され物議をかもしたのも記憶に新しい。
                  大島氏は鈴木おさむという人気放送作家と結婚していて、鈴木氏は「ブスの瞳に恋してる」といった書物を著すなど醜女と結婚したことをネタにして人々を楽しませていた。かってはよく知らない芸能人だったものの、4年ほど前に鈴木氏が脚本した堀北真希主演のTBSドラマ「生まれる。」があまりにも気に食わなかったので、私はこの夫婦の妊娠ネタに熱い視線を送るようになったのである。
                  「生まれる。」放送後しばらく忘れかけていたのだが、大島氏が妊活に入ったとのことでまたぞろ鈴木夫妻が妊娠ネタで人々の注目を集めるようになっていた。それが大々的に発表されたもんで何かあるのではないかと不審がっていたところ、やはり出産した瞬間の映像がゴールデンタイムで放送されるなど常軌を逸した出産礼賛ノリが散見された。

                  そして上記の妊活本が7月下旬、長男の出産から一か月というスピードで出版され、そのあからさまに出産を売りにする姿勢に反感をおぼえる人も少なくなかったようだ。内容をざっと立ち読みしたら人工授精という最先端医療で子宝を授かったいっぽうで健康管理のほうはヨーガとか冷えとり靴下とか布ナプキンとか全体的に代替医療が中心だったために、やっぱり大島美幸の妊娠をネタにすること自体が「あたため」で子宝授かったよっていうロハスのステマなんじゃないかという疑いを捨てきれないでいる。
                  だいたい「生まれる。」が放送されていたのが「幸せなお産」助産院や「お母さんを空の上から選んできた」胎内記憶を各種メディアが強力にプッシュしていた時期と重なっているし、付録の何かスピリチュアルっぽい子宝絵馬&赤富士ってのも大島氏はサインペンで直筆メッセージ書いてるだけで、本人の趣味ではないように見える。
                  絵馬と赤富士にどのようなメッセージが隠されているのか定かではないのだが、検索したところ富士山には安産の神が宿っているとのことで、陣痛来た人が描いた赤富士の絵をもらうと子宝に恵まれる・・・という不気味なおまじないがママタレ界で目下人気爆発中なんだそうだ。マイバースデイ世代の弊害か。
                  絵馬といえば神社であり、富士山とともに日本のアイデンティティを思い起こさせる。ほっこりを通り越してニューエイジ方面に傾倒した女性(男性でもいいけど)には、明治維新や敗戦で欧米化される前のピュアな状態の日本文化を理想化する傾向が強い。
                  最近慰安婦について調べていると、左翼って本当に天皇とか日本の伝統が嫌いなんだなと感心してしまうが、同じ左翼でもロハスはその限りではなく、古事記や伊勢神宮が大好きだしそういうのをやたら大麻や下ネタと結びつける傾向がある。例をあげると神社をお宮は子宮、参道は産道、鳥居は女性器などと女性のシモに見立てたり、ひなまつりの菱餅は女性器で白酒はザーメン。といった調子で、こうしたノリは2000年代後半あたりパワースポットや布ナプキンがもてはやされる頃からよく見かけるようになってきた。

                  おそらく日本はもともとコメ食の民族であり、お祭りや神事を見る限りでは神社・天皇も古来より豊穣を祈願するという日本人の精神世界にもとずいた宗教文化なのだろう。だから反グローバリゼーションの一環としてコメ食推しであるし、基本的に欧米化に毒される前の、環境と調和していた循環型でスピリチュアルに根差した日本に戻りてぇというのがロハス野郎の願望としてあり、食だけではなく性も禁欲的なキリスト教の影響で衰えたという問題意識がある。
                  だから大島氏が出産シーンを公開したのも表向きは「芸人だから体張った」って言ってるけど、本当は自慰行為をおおっぴらに語ったり女性の身体はいやらしくないとか生理やセクロスは汚くなんかないっていう左翼の女にありがちな性の解放という名の無茶ブリの一種なんじゃないか。女性の身体など性を汚らしいと考えるようになったのは欧米人の影響で、そういった点でも性器丸出しの春画が老若男女に楽しまれていた江戸時代に日本のすばらしさを見出したりする。

                  いやロハスといえば米西海岸や北欧ではないのかと思われるかもしれないが、白人ロハス野郎だってキリスト教はオワコンと思ってて、どっちかというとヨーガやチベットや禅など東洋のスピリチュアルに胸をときめかせているはずだ。これも慰安婦問題(および韓国民主化運動、指紋押捺拒否運動等)の在日や左翼の多くがキリスト教なのとは対照的である。
                  また慰安婦問題は戦前を暗黒時代だと位置ずけているのに対し、ロハス野郎が戦前に言及することは圧倒的に少なく、キラキラ江戸時代に対して暗黒時代は環境が破壊されてシロクマたんが流氷の上で戸惑っている現代かもしくは環境汚染やベトナム戦争が社会問題化した高度経済成長期に相当することが多い。

                  産経の知られざる過去

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                    産経ニュースで小出しされてた植村隆元朝日新聞記者のインタビュー連載がこのほど終了した。
                    このインタビューにおいて植村氏が自分も使わなかった四字熟語「強制連行」を産経新聞が書いてるお宝記事を持ってきたのはインパクトあったが、それも西早稲田が読売新聞の慰安婦に関する過去記事を引っ張り出してきていた前例があったし、そもそも植村隆慰安婦仕掛け説の元ネタである西岡力教授が「朝日の誤報が原因で他の新聞も慰安婦を書き立てるようになった」といった趣旨のことを言っているので、そういうこともあるだろうと思う。産経新聞の読者からすると、どうなんだろうか。

                    私は産経新聞は読んだことないけども、慰安婦のことを調べるようになってからは産経が出している「正論」って雑誌を、西岡氏の記事を目的にたまに立ち読みしていた。ざっと見通した限りでは産経新聞の論調として、反日許さねぇとか反左翼っていう日本大好き(たぶんアメリカも)路線があり、いわば岩波書店「世界」の対極、類似メディアとしては「チャンネル桜」「そこまで言って委員会」あたりが思い浮かぶ。
                    ただ産経はずっと昔から保守だろうから、ここ10年出てきたような嫌韓のネトウヨとはそのノリを異にしていると思われる。裏表紙にフジテレビの広告が出ているのも見たことあるけど、フジテレビといえば韓流ゴリ押しでネトウヨからもっとも忌み嫌われている放送局であり、フジサンケイグループとして見たら左翼はもちろんネトウヨからも見放されているという解釈もできなくはない。
                    また先日朝日新聞の系譜である左翼の雑誌「週刊金曜日」が報じたところによると、植村氏が金学順名乗り出を報じたよりはるか大昔に産経から出ていた佐藤早苗著「誰も書かなかった韓国―近くて遠い隣人たちの素顔」 (1974年)に挺身隊と慰安婦を混同した記述があるとのことで、植村元記者および挺対協の誤解である挺身隊慰安婦は産経起源説が提唱されつつあるのでこちらの動きも要チェックだ。

                    そんなわけで全体として植村派の主張としては、慰安婦が生きた時代よりも読売や産経など右翼気味な新聞、今現在西岡力の説に乗っかって朝日を袋たたきにしておるが自分たちだってかって慰安婦のことを挺身隊や強制連行と書いていたんじゃねぇのかという路線で都合の悪い過去記事をほじくり返し「歴史戦」を戦ってゆくとみられる。
                    というのも慰安婦は実在したが強制連行はなかったという点ではコンセンサスとれているので、左翼が慰安婦問題で反論するとしたらもはや連行うんぬんではなく、だましたのが民間の業者や朝鮮人の女衒だったから、もしくはキーセン出身だったから何なんだと。日本政府を相手どる根拠として、慰安婦の業務が「日本軍による」もしくは「日本軍の関与した」人権侵害であることには変わらないのだということなのだろう。

                    【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(9)】「捏造記者というと名誉棄損になると訴えたかった」(産経新聞 9月6日)
                    http://www.sankei.com/premium/news/150906/prm1509060019-n1.html

                    原川「あの、また質問が変わるんですけども。(東京基督教大教授の)西岡力さんの92年の論文で初めて批判された。そのとき西岡さんは取材もされなかったと手記に書かれていましたけども」
                    植村「そうそう。取材申し込みがなかったんで知らなかった」
                    原川「なぜ、ごくごく最近まで20年以上も、反論はされなかったのかと」
                    植村「一つはさっき言ったように、もう初期の段階で、朝日新聞は別に問題じゃないとしていたかつてその頃、西岡さんも捏造とは言ってなかったんだよ。これが、なぜか97、8年頃かな、変わってきている。まあ、それにしても、新聞記者活動をやるにおいては、いろんな人にいろんなことを言われるけれどもね。・・・


                    しかし植村氏のインタビューでゆいいつ意外だったのが、西岡力教授の取材申し込みがなかったという点である。
                    私は慰安婦問題にかんして本ではなくおもにYouTubeで西岡氏が出演しているチャンネル桜ほか各種テレビ番組の動画を参考にしたのだが、確か植村氏の義母には娘の夫が植村隆か聞きに行ったと言っていたし、慰安婦名乗り出一号の金学順にも会いに行っていた(結局会えなかったらしいが)ので、当然植村氏にも取材申し込みしており、そのうえで植村氏がシカトきめこんでいるもんだとばかり思っていた。
                    昔は西岡さんもねつ造だと言っていなかったのに97,8年ごろから変わった〜というくだりは、西岡力が最初マイルドだったけど、97年の時期的なことを考えて「新しい歴史教科書をつくる会」などネオナショナリズムの動きが活発化して過激化したのだというふうにも読める。マイルド路線の時期があったことに関しては、西岡氏本人がその理由を語っている動画がある。

                    朝日新聞の捏造記事から始まった従軍慰安婦問題 西岡力(YouTube)
                    https://www.youtube.com/watch?v=ApNxEqYJySU

                    あのー朝日新聞とNHKがケンカしてますよね。で私は朝日が一番けしからんと思ってるわけですけども、そもそも慰安婦問題は朝日新聞の誤報から・・・誤報っていうか捏造から始まったんです。誤報っていうのは本人は悪意がないんですけど、これは悪意があるんですよ。つまりね慰安婦で最初に裁判を起こした金学順さんというおばあさんがいるんですけども、その人のことを最初に記事にしたのは韓国の新聞じゃなくて朝日なんですよ。1991年の8月ですね。ところがそのおばあさんが日本を相手に裁判を起こした訴状を読んでみたらば、私は40円でキーセンに売られましたと。そして私を買った人にキーセンの修業をさせられて、そしてその買った人と一緒に日本軍の基地の近くに行きましたって書いてあるんですよね。人身売買の被害者ですよね、40円で売られたんですから。ところが朝日新聞は女子挺身隊として強制連行された女性が出てきたと、いう記事に書いたんですよ。
                    (全然違うじゃないですか)
                    (挺身隊と慰安婦がごちゃまぜにされてしまったと。違うものなのに)
                    そうそう、人身売買された人を強制連行と書いたんですね。その記事を書いた人は植村という記者で、今も朝日新聞の現役の記者で北京特派員なんです。今も北京にいてですね、彼韓国語ができるもんですから北朝鮮問題とか日朝問題を書いてるんですね。その前はソウル特派員だったんですね。彼の奥さんっていうのは韓国人なんです。別に韓国人でもいいんですけど、どういう人かっていうとですね、その奥さんのお母さんが日本を相手に裁判を起こしている遺族会の幹部なんですよ。
                    (すごいつながりですねー)
                    その遺族会の幹部、義理のお母さんから最初におばあさんを紹介してもらって世界的なスクープを書けた。しかしそのスクープで自分の紙面を利用して自分の義理のお母さんが裁判で有利になるように、強制連行されてない人身売買の人を強制連行って書いたんですよ。けどいまだにそれを訂正してないです。今現在も。
                    (何でその捏造する記者をいまだに朝日新聞は使ってるんですか)
                    これは前から何回も言ってるんですけども僕一度名前・・・92年に植村さんけしからんっていう記事を月刊文芸春秋に書いたんですよ。それでそのあと本を一冊出したんです。そしたら朝日新聞が植村さんをですね、韓国語ができる記者なのにソウルに送らないでテヘランに送ったんですよね。それでちょっと武士の情けだと思って(笑)まぁテヘランに行ったから朝鮮問題は今後やらないんだなぁ。事実上の左遷だから、固有名詞出すのやめようかなーと思って5年ぐらい言わなかったんです(笑)。
                    (そしたら、テヘランから・・・)
                    また、ソウルに行ってしまってですね、で今、慰安婦問題とかいう・・・歴史教科書にその5年後ぐらいから全部入っちゃいましてね、でもう一回言うようになって・・・


                    この動画たぶん10年くらい前なのだと思うけど、冒頭の「朝日新聞とNHKがケンカ」のくだりは、2001年にETV特集「問われる戦時性暴力」とかいう慰安婦関係のドキュメンタリーで、左翼が民衆法廷で昭和天皇(っていうか裕仁)に有罪を下したというアレだろう。それは放送されなかった部分の話だが。
                    さて産経新聞と並び慰安婦派が敵視しているのが「新しい歴史教科書をつくる会」略称「つくる会」である。日本の歴史教科書が左翼すぎるので、もっと愛国心高まるような奴作ろうと1996年より運動が始まったそうだ。
                    最近江戸しぐさを教科書に載せていたと話題になっていたフジサンケイグループの育鵬社(いくほうしゃ)も、つくる会と関係があるらしい。いろいろ枝分かれしてるらしく細かいことはよく分からないだけども、とにかくこのような運動を左翼はネオナショナリズムとか歴史修正主義と呼び危険視していて、過激派が事務所に放火する事件も起こったほど険悪な関係である。

                    つくる会は90年代半ばに産経新聞から出した「教科書が教えない歴史」がベストセラーとなっており、一般的にも影響力はけっこうあったようだ。このような経緯を知るまで右傾化とやらは韓国のゴリ押しのせいだと思っていたが、もうひとつ産経新聞からの脱自虐史観という流れがあり、そうした運動が起こった原因の1つに慰安婦問題が教科書に載ってしまったことがあった。
                    だからもう慰安婦問題をめぐってはネットや嫌韓とかいうずっと前からにもうかれこれ20年ほど、左翼・朝日新聞とフジサンケイが歴史戦を戦い続けているのである。両者はいつになれば分かりあえるのだろうか。

                    ミスターコラージュ

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                      「人間として耐えられない」佐野研二郎氏がコメント 疑惑改めて否定(産経新聞 9月1日)
                      http://www.sankei.com/affairs/news/150901/afr1509010032-n1.html


                      今月1日に決定された疑惑の佐野研二郎デザイン五輪エンブレムの使用中止にあたって、決め手になったとされるのが外国人のブログから拝借した空港の写真である。これは広告の部分だけハメコミ合成したシンプルなパクリであるために、佐野氏も言い逃れができなかった。

                      右下にあったコピーライトなんちゃら〜っていう著作権を明示した透かし文字をトリミングしていたこともあってその悪質性が話題となり、ほどなくしてエンブレムの使用中止が発表された。しかしフランスパンをケチったときも思ったけど、羽田空港の交通費さえケチるという、そのドケチぶりが気になってしょうがない。

                      使用中止が大々的に報じられて、このエンブレムや元ネタとされるベルギーのリエージュ劇場のロゴが何回も映し出されていたが、五輪エンブレムは見れば見るほど不可解である。
                      最初私はこの騒動を受けてエンブレムを見たとき、第一印象として「TLって何」と思った。元ネタとされるベルギーのリエージュ劇場は「THEATRE DE LIEGE」とあるので、じっさいTLを表しているんだろう。
                      しかし東京五輪のTは東京としても、Lがどっからやってきたのか。後からこのエンブレムはTを意味していると聞いたが、だとすると右下の三角はいったい何なのだろうか。
                      この三角部分にしても、それぞれ金と銀が使われているのでメダルの色なのかと思うが、だとしたら銅がないのも気持ち悪い。審査員は「素人には分からないかもしれないがうんぬん」と言っていたけども、分からなすぎにもほどがある。

                      そんななか、招致活動に使われた桜のエンブレムを再利用しようという声が高まっているが、結局また公募で決めるのだそうだ。というわけでエンブレムの件はこれで一件落着といったところであるが、おそらく今でもフランスパンと羽田空港以外は明確にパクリと認めていないので佐野コピペ世渡り野郎疑惑の火種はくすぶり続けている。

                      トートバックに引き続き新たに出てきたパクリ疑惑画像のうち1つがこの左に傾いた水色の漢字「涼」をモチーフにした広告で、右が元ネタとされているが、発表時期が近いこともあってパクリではないという意見もある。しかしかりにパクリでないとしても、団扇展のほうが「涼しい」の真ん中部分をうちわに見立てたのに対し、佐野氏のほうは扇子の扇形と「口」部分に何の関係があるのかよく分からないことから、五輪エンブレムと同様にしっくり来ない気持ち悪さがある。

                      もう1つがメガネを使った多摩美術大学の広告だが、メガネをパクったことよりもこのアイコラ(アイグラスコラージュ)不自然すぎだろと思う。佐野氏の事務所ミスターデザインに目の悪い人くらいいそうなものだが、わざわざ指をコラするくらいなら最初から手持ちのメガネ持って撮影したほうが早くないか?

                      佐野氏の著書「思考のダイエット」(マガジンハウス)
                      お金がない、時間がない、じゃあどうするか。と意味深な問いかけがなされている。

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