出土品
「広宣流布」「日蓮大聖人」とか言ってるけど創価学会ではない。南無妙法蓮華経を唱えると世界が平和になると道端で説明を受けた。
というわけで君たちも唱えてみておくれ。
- 2015.12.29 Tuesday
- 思いつき
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- by 悩み
血液製剤などを不正に製造していたことが問題になっている製薬メーカー「化血研」が、必要な届け出をせずに致死率の高い毒素を運んでいたとして、厚生労働省が21日、立ち入り検査を行いました。影響は身近なところに及んでいます。
午前9時前。雨が降りしきる中、早足で歩く厚生労働省の職員。向かった先は熊本市にある製薬メーカー「化血研」の本社です。21日の検査は、化血研が2007年と今年10月のあわせて4回にわたり、必要な届け出をせずに強い毒性を持つ「ボツリヌス毒素」を運んでいたとして、感染症法に基づき行われたものです。
「ボツリヌス毒素」は致死率が高く、生物兵器テロにも使われる恐れがあるため、運搬には、都道府県の公安委員会への届け出が義務づけられています。
化血研をめぐっては、40年あまり前から国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造していたとして、今月3日にも立ち入り検査が行われていました。製薬メーカーが1か月間に2度も立ち入り検査を受ける異例の事態。厚労省は「前例がなく、大変遺憾だ」とコメントしました。
私たちの生活にも影響が・・・。こちらは東京都内の小児科医院。インフルエンザの流行期を目前にして、ワクチンの接種を受ける乳幼児の姿が。厚労省は今年、国内メーカー4社に3000万本のインフルエンザワクチンの製造を依頼。このうちの850万本、3割近くが化血研製だということです。こちらの医院でも、およそ半数のインフルエンザワクチンは化血研のものを使っています。
「血液製剤で不正があった、承認されてないやり方で作ったということは許せないことだが、ワクチンは今のところ問題ないということなので、打っていただきたい」(田沼内科・小児科医院 田沼美昭院長)
化血研製のインフルエンザワクチンは、血液製剤の問題を受けて一時出荷停止になり、供給不足が懸念されていました。現在は出荷が再開されましたが、一連の問題を受けて不安の声が聞かれます。
「大丈夫かという不安はあるんですけど、打たなかったら打たないで、この子がインフルエンザにかかったら心配。打たざるを得ない」(予防接種受けに来た母親)
一方、化血研が製造するB型肝炎など3種類のワクチンは、依然、出荷がストップしていて、一部の医療機関では、接種の予約を受け付けることを中止しています。厚労省は血液製剤の問題を受けて、化血研に近く行政処分をする方針です。
民法の夫婦同姓の規定を「合憲」とした最高裁の16日の判決に、選択的夫婦別姓制度の実現を訴えてきた人たちは落胆の表情を浮かべた。
一方、同姓を支持する人からは安堵の声も聞かれた。ただ、同姓が国際社会で「差別的な規定」と指摘されるなど問題点は残っており、今後も継続した議論が必要といえる。
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同委員会委員長で弁護士の林陽子さんは「委員会が出した勧告を各国には尊重してほしいと考えているが、今回の判決の多数意見はそれを無視した形で残念」と話す。日本の立法、行政、司法いずれも男女平等への取り組みに熱心でないと、国際社会から受け取られかねないと懸念する。
「ただ、女性判事の3人全員が違憲と判断した点には希望を感じた。当事者が疑問の声を上げ続けることで世論が高まり、議論が深まっていく。今後も議論を続けていくことが大事ではないか」と語った。
今月16日に最高裁大法廷で憲法判断が示される「選択的夫婦別姓」の問題。反対派の「別姓にすると家族の一体感が失われる」という意見に対し、先日、イノッチこと井ノ原快彦が「まあ、(氏名が)同じでも、一体感がないときもあるからねえ」「他人同士でも一体感は生まれるから」と述べたことを本サイトで紹介したところ、賛同の声が多数寄せられた。しかし、今度はイノッチとは逆に、選択的夫婦別姓に猛反発する芸能人が現れた。その人物とは、例によって小籔千豊である。
小籔が別姓に猛反発発言を行ったのは、12月1日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ)でのこと。この日の特集テーマは「夫婦別姓」だったのだが、小籔は話を振られるや否や「まあ、ぼくはどっちでもエエよと。(声を強めて)そんなにイヤなんやったら!」と宣言。しかし、つづけて出てきた言葉は「どっちでもエエよ」どころか“別姓なんか許してたまるか!”というべきものだった。
「この何億年と日本がずっとしてきたことで、その人自身がイヤやということで、いままでの人たちを否定するがごとく変えたい、そこまでの熱あるんやったら、じゃあ変えたら? 好きにしぃって思うんですけど。じゃあ理由聞いたときに、『あー、なるほど、その理由ですか』っていうのに、僕いままで一度もあったことないですね。失礼ですけど、だいたい、しょーもない理由で。アホな芸人の言うには、ですけど」
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以前から本サイトでは小籔の保守思想から発せられる放言を紹介してきたが、いやはや、今回の発言はほとんど暴言だ。というより、あまりにバカバカしすぎてため息が出る。
まず、小籔は夫婦同姓を「何億年と日本がずっとしてきたこと」「脈々とつづいた制度」と言うが、これが根本的に間違っている。
元々、日本において国民全員が「氏」を名乗らなくてはならなくなったのは明治以降のこと。明治民法によって夫婦同姓が定められたのは明治31(1898)年で、“何億年”どころか、たった117年の歴史しかない(だいたい皇紀で数えても日本に何億年の歴史などないのだが)。
だが実際、小籔のように「夫婦同姓は伝統」と言って別姓に反対する残念な人は多い。仮に小籔がたった117年の伝統を重んじるというのなら、その「伝統」が生まれた理由を知る必要があるだろう。
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12月16日、夫婦別姓を認めない民法の規定について、最高裁が合憲の判断を下し、原告の訴えが却下されました。女性差別の撤廃を求める国連の勧告などもあり、かねてから注目されていたこの裁判ですが、15人の裁判官のうち女性3人全員と男性2人の5人が「違憲」としたように、その判断は大きく一致しませんでした。
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さて、こうした判決にはさまざまな方が意見表明をしておりますが、昨日から注目されているのは、明治天皇の玄孫(やしゃご)として知られる竹田恒泰さんです。ツイッターで以下のような発言をして、波紋を呼んでいます。
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いくつか主張をなされていますが、ここで注視するのは4番目「日本の伝統的家族制度が崩壊することにつながる」です。この竹田さんの主張は、本当に正しいのでしょうか? 夫婦同姓は伝統? さっさと結論を言えば、この竹田さんの認識は歴史学的にはかなり怪しいものです。
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近代化は、明治元年から完全に始まったわけではなく、段階的に時間をかけて進んでいきました。近代の国民国家としての制度が概ねまとまったのは、19世紀後半(明治20〜30年代)です。現在にまで繋がる夫婦同姓が施行されるのは、明治民法の始まりでもある1898年(明治31年)のこと。
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よく知られているように、夫婦同姓とは家長相続を基礎とした近代家父長制を支えるものとして欧米に倣って整備されたもので、決して日本の伝統ではありませんでした。そもそも明治以前は、家父長制は武士階級(家族も含めると人口の10%)においてのみ見られたものに過ぎず、豪農や豪商などでは母系相続(姉家督)や末子相続などが広く見られていました。つまり、江戸時代の家族制度は多様だったのです(このあたりは、過去にも「同性パートナーシップ条例から考える『結婚』の未来」という記事で触れたので、そちらもご参照ください)。 ことほどさように、竹田恒泰さんの「夫婦同姓は伝統である」という認識は、歴史的には誤りです。
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エリック・ボブズボウム、テレンス・レンジャー編『創られた伝統』。 エリック・ボブズボウム、テレンス・レンジャー編『創られた伝統』。 そこでひとつ補助線を引いておくことにします。取り上げるのは、エリック・ボブズボウムとテレンス・レンジャーが編んだ『創られた伝統』(1983=1992年/紀伊國屋書店)という本です。その内容はタイトルそのまま。実は伝統ではないのに、近代になって伝統と見なされるようになった文化や社会制度について、研究・分析した専門書です。
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日本にもこうした「創られた伝統」は多く存在します。いまでも一般に広く知られているところでは、10年ほど前には藤原正彦『国家の品格』でもブームとなった「武士道」が挙げられるでしょう。この言葉が日本で広く伝わったのは、20世紀以降のこと。きっかけは、1900年(明治33年)に新渡戸稲造が英語で発表した” Bushido: The Soul of Japan”でした。日本では、1908年に『武士道』のタイトルで出版されベストセラーとなります。後に新渡戸の肖像は2007年まで5000円紙幣にも使われるようになりますが、それもこれもこの『武士道』があったからこそです。
しかし、日本文化研究者のバジル・ホール・チェンバレンが早い段階で指摘したように、「武士道」という言葉は1900年以前のいかなる辞書にも載っていませんでした。それでも新渡戸が、(キリスト教の影響をふんだんに盛り込んで)「武士道」をでっち上げたのは、日本を見下す西洋諸国に対しての強い反発があったからです。英語で書かれたのも、アメリカやイギリスの読者を想定していたためです。チェンバレンはそんな「武士道」を「新宗教のイノベーション」とまで断じますが、実際に日露戦争後に日本で出版され大ヒットしたように、このコンセプトは日本人にも大受けしたのです。なんだか昨今の「クールジャパン」という言葉を連想してしまいますね。
話を最初に戻しますが、竹田恒泰さんの意見はかなり恣意的なものですが、そこに強い作為性を感じるものでもありません。ツイッターの文脈を見るかぎり、どうやら本当に知らないのでしょう。そこにあるのは、自分が望む社会制度を「伝統」だと信じたい願望です。伝統は「捏造される」というよりも、竹田さんのように無邪気な姿勢から「創られちゃう」わけです。
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評価:
元谷 芙美子 IN通信社 --- (2000-12) |
今年も残すところ1カ月をきったが、2015年の保守論壇・ネット右翼界隈を振り返ってみると、とりわけ大活躍(?)したのが、アメリカ人タレントのケント・ギルバート氏だ。
昨年秋から急に「夕刊フジ」などに登場し始め、今年に入ると「正論」「Voice」「WiLL」といった保守論壇誌へ毎月のように寄稿し、右派が喜びそうな安倍首相擁護や日本国憲法否定、歴史修正主義的な主張をエスカレート。
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そして、ケント氏は今年、“ネトウヨ文化人の登竜門”こと、あのアパグループ主催の懸賞論文の第8回最優秀賞まで受賞している。アパ懸賞論文といえば、記念すべき第1回(08年)、当時航空幕僚長だった田母神俊雄サンの陰謀論丸出しトンデモ論文が受賞。その後も“ネトウヨのアイドル”こと竹田恒泰氏(第2回)や“尖閣ビデオ流出男”こと一色正春氏(第5回)が受賞している、保守派の歴史学者たちからも呆れられるほど香ばしいアレだ。
まさに、名実ともに、ネトウヨ文化人の仲間入りという感じだが、しかし、そもそもケント・ギルバート氏といえば、1980年代に人気クイズ番組『世界まるごとHOWマッチ』へ出演、お茶の間の人気者となったいわゆる“外タレ”だ。カリフォルニア州弁護士の肩書もあり、インテリ風のキャラクターを売りとしていたが、当時は、いまのように改憲タカ派的な言動はほぼなかったように思う。むしろ、『関口宏のサンデーモーニング』のレギュラーを務めていたときは、“外国人”という立ち位置を十分に活用したうえでバランスよくコメントするイメージだった。
実際、当時の著書『ボクが見た日本国憲法』(PHP研究所、1988年)を読む限り、現在のギルバート氏とは180度異なる印象を受ける。たとえば、外国人に対する指紋押捺に関してはこう語っている。
〈いま日本に韓国人が大勢いるのは、日本と韓国の過去の不幸なつながりの結果ですね。僕らは自由意志で来ているけど、何代も何代も日本にいる韓国人は、最初から来たくて来たんじゃないだろうし、帰ろうと思っても、そう簡単に帰れません。(中略) 自分たちにはちゃんと祖国があるのに、祖国でないこの国になぜいるのか、そのことを日本国政府は無視している〉
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そもそも、米ユタ州で育ったケント・ギルバートが日本の地を初めて踏んだのは、1971年、当時19歳、モルモン教の宣教師としての来日だった。福岡市など九州を中心に約2年間居住、75年の再来日の際には沖縄に半年間住んだ経験もある。そして、アメリカの大学院を修了し、州弁護士資格を得たギルバートは、東京の国際法律事務所に就職するのだが、彼の運命を変えたのが、前述の『世界まるごとHOWマッチ』への出演だ。
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だが、ケント氏の野望は芸能界の成功だけではすまなかった。このインタビューで「僕の基本的な考え方は、お金の使い方には二つしかない。消費してしまうか、投資するか」と語っているように、ギルバート氏は様々なビジネスに手を出し始めた。外国人を講師とする英語学習塾「ケント・ギルバート外語学院」の展開、タコスチェーン店「タコタイム・ジャパン」への4000万円の出資、そして前述の母国でのアパート経営などなど……。
しかし、それらがすべて成功したかというと、そうではなかった。
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1989年には外国人を講師とする英語学習塾「ケント・ギルバート外語学院」を華々しく開校するも、90年に所属していた外国人講師2人が大麻取締法違反で逮捕されるなどスキャンダルを引き起こし、95年には閉校に追い込まれた。
また、タコスチェーン店「タコタイム・ジャパン」に日産自動車と共同出資という形で事業展開したこともあったが、こちらも経営不振で91年4月に解散している。
さらに、テレビでほとんど姿を見なくなった99年頃、ケント氏はマルチ商法にまで関わっていた。
このマルチ商法は「レクソール・ショーケース」。サプリなどの健康食品や化粧品など主力商品とし、ディストリビューターと呼ばれる会員販売員を構成、あらたに勧誘することで、売上からボーナスをバックしていくというアメリカの連鎖販売取引企業だ。
ケント氏はこの会社の日本進出に際して広告塔を務めていたのである。たとえば、99年には『ケント・ギルバートの「レクソール始めませんか!」』『ケント・ギルバートが贈る「レクソール・ビジネストレーニング」』(ともにイーハトーブ出版)という“勧誘本”に出演して、同社の製品やマルチの仕組みを大絶賛している。また、書籍だけでなく、レクソールの販促ビデオにも関与しているが、これまた「なぜ私がレクソールを始めたのか」「ディストリビューター体験談集」など、タイトルからして怪しさが漂う代物だった。しかも、このレクソールの日本進出も最終的には失敗したようで、今ではまったく名前を聞かなくなってしまった。
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しかも、彼の言論活動にも、このビジネス人脈のにおいが付いて回っている。
実は先述の閉校した英語学習塾「ケント・ギルバート外語学院」には、ある保守論壇の大物が関わっていた。
その人物とは加瀬英明氏。福田赳夫内閣・中曽根康弘内閣の首相特別顧問、大平正芳・鈴木善幸内閣の外相特別顧問などを歴任した保守系外交評論家だが、1990年代に入って歴史修正主義的な主張を強め、「新しい歴史教科書をつくる会」の顧問に就任。同会の教科書を発行する自由社の代表取締役を務めている。また、日本会議代表委員や日本国防協会評議員など、右派組織の役員としても活動している、バリバリの右派論客だ。
ケント氏は、この加瀬氏を自分の名前を冠した「ケント・ギルバート外語学院」の理事にすえていたのだが、その関係は現在に至るまで、ずっと続いている。
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そして、もうひとり、ケント氏と保守論壇をつなぐキーマンと思われる人物がいる。それはやはり「ケント・ギルバート外語学院」で理事長をつとめていた植田剛彦という人物だ。
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植田氏は前述の加瀬氏と極めて親しく、ケント氏と加瀬氏をつないだのも、植田氏だったと思われる。前述したケント氏と加瀬氏の対談本『日米知ってるつもり大論争』では司会を務め、加瀬氏の「日本の文化を世界に発信する会」でも、ケント氏とともに理事に名を連ねている。
もっとも、植田氏はもともと右派というわけではなく、90年代の著書では、従軍慰安婦についても「強制的に集められた」とするなど、バランスのとれた歴史認識を示していた。ところが、加瀬氏が「つくる会」教科書発行のためにたちあげた自由社に取締役として就任したあたりから、急速に右旋回。さまざまな歴史修正主義運動で加瀬氏と行動を共にするようになり、2015年には『目覚めよ!日本』(日新報道)という、「連合国戦勝史観の呪縛からの脱却」をスローガンに掲げた歴史修正本を出版している。
そして、ケント氏もこの長年のビジネスパートナー植田氏の右旋回の後を追うように、急激なネトウヨ化をとげるのである。
しかしだからといって、ケント氏がこういった右派人脈に操られていると考えるのは、早計だ。たとえば、1993年の加瀬氏との対談本『日米知ってるつもり大論争』でも、ケント氏は加瀬氏の主張に全面的にくみしていたわけではなく「武士道とかはいただけませんね。ああいう精神は、すぐ第二次世界大戦を連想しますから。なぜ特攻隊は、あのように飛行機で身を挺してまで切り込んでくるのか? なぜ、ああまで主君に一方的に忠誠を誓わなければならないのか?」などと、日本の戦前の体質を批判していた。
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今のケント氏に聞かせてやりたい言葉だが、とにかく、ケント氏は2013年の段階では、右派人脈と付き合いつつも、歴史修正主義とは距離をおいていたのだ。そんなケント氏がなぜ、露骨なネトウヨ的主張を口にし始めたのか。きっかけは、昨年の朝日新聞の従軍慰安婦をめぐる誤報問題だった。
誤報問題が盛り上がっている最中の2014年8月22日、ケント氏は、「朝日新聞へのアドバイス」というこんな投稿をエントリーする。
〈ところで私も「従軍慰安婦問題はあったのだ!」と先日まで信じ込んでいましたから、朝日新聞に完全に騙された人間の一人です。だから朝日新聞は私にも謝罪して欲しいです。保守系の友人たちは「従軍慰安婦問題なんて無かったんですよ!」と何度か私に教えてくれました。しかし私は全く聞く耳を持たなかったので、彼らは密かに私を馬鹿にしていたかも知れませんし、彼らの信用を失ったかも知れません。そのことを考えると精神的苦痛を感じるから、朝日新聞に対しては損害賠償を請求したいくらいです。〉
すると、このブログが大きな反響を呼ぶ。それまでのエントリーではコメントが1〜3件、「いいね!」がせいぜい30くらいだったのが、現時点で「コメント88、「いいね!」が1386も集まる反響の大きさとなったのだ。
そして、ケント氏はこれを機に、それまでまったく政治的な問題を扱っていなかったブログで、右派やネトウヨが喜びそうな主張を3~4日に1回ほど書き始める。しかも、その回数も主張もどんどんエスカレートしていった。慰安婦否定、ネトウヨデモの支持、韓国攻撃、憲法9条否定、君が代称賛……。在米ジャーナリストのマイケル・ヨン氏が慰安婦否定の論文を書いていると知るや、ブログでその和訳を公開。これまたネトウヨから絶賛を浴びた。
さらに、新聞や雑誌からもオファーがかかるようになった。9月には「夕刊フジ」で同内容の朝日新聞批判を寄稿し、11月からは同紙で連載を開始。翌年には「正論」2月号で「韓国よ、あなたがたの父祖はそんなに臆病だったのですか」という韓国ヘイト的論文で右派論壇デビュー。その後、「Voice」(PHP研究所)、「WiLL」(ワック)といった右派論壇誌から引っ張りだこになっていく。
まさに、朝日の従軍慰安婦誤報問題を境に、ケント氏は一気に、ネトウヨ文化人の第一線に躍り出てきたのだ。
だが、それは、朝日問題をきっかけにケント氏がリベラルに失望し、思想を180度転向させたというような、ピュアな話ではないだろう。
前回の記事でも書いたが、吉田証言の信ぴょう性のなさは前々からいわれていたことであり、それを今更誤報だと朝日が認めたからといって、従軍慰安婦そのものが否定されるわけではない。しかも、戦争への認識から憲法観、韓国に対する姿勢までが180度ひっくり返るというのは、どう考えても整合性がない。少なくとも、ケント氏はそこまでバカではないはずだ。
むしろ、この間のケント氏の言動を見ていると、その転向の裏に感じるのは、マーケティング的なにおいだ。
ケント氏は「夕刊フジ」や「正論」などで、自分のブログがいかに大きな反響を呼んだかをとにかくうれしそうに強調していた。ようするに、たまたま朝日問題について書いたところ、これまでになかった反響を呼び、メディアからも声がかかるようになった。だから、「これはいける!」と、ネトウヨ受けするような問題に片っ端から食いつくようになり、主張をエスカレートさせていったのではないか。
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しかし、真にマーケティング狙いなのは、そのケント・ギルバート氏を起用している右派メディアや保守論壇のほうかもしれない。 “テキサス親父”トニー・ラマーノ氏のブレイクや日本スゴイ本の売れ行きをみてもわかるように、ネトウヨ読者の間では今、日本をほめてくれる“白人”、中韓の悪口をいってくれる“欧米人”が大人気だ。メディアはそのことをわかっているからこそ、中身を度外視して、“白人”であるケント氏に群がり、右派論客としてかつぎあげたのである。
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評価:
--- パナソニック ¥ 1,060 (2015-10-21) |
政府は、エネルギーを多く消費する白熱灯と蛍光灯について、国内での製造と国外からの輸入を、2020年度をめどに実質的に禁止する方針を固めた。省エネ性能が高い発光ダイオード(LED)への置き換えを促す狙いだ。
安倍晋三首相が26日に財界幹部を集めて官邸で開く「官民対話」で、省エネ対策の一環として表明する。今月末にパリで始まる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)に向けて、日本の温室効果ガス削減への取り組みを具体化する狙いもあるとみられる。
政府はLEDと蛍光灯それぞれについて、品目ごとに省エネ性能が最も優れた製品の基準を満たさないと製造や輸入をできなくする「トップランナー制度」で規制してきた。来夏をめどにつくる省エネ行動計画に、照明についての品目を一つにまとめることを盛り込む。LED並みの省エネを達成するのが困難な白熱灯と蛍光灯は、事実上、製造や輸入ができなくなる見通しだ。来年度にも省エネ法の政令を改める方針。
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アニメの美少女キャラクターを使った岐阜県美濃加茂市観光協会のポスターに「セクハラだ」などの批判が相次ぎ、協会側が駅に張ったポスターを撤去したことが分かった。協会側は「市や市主催の催しに悪い印象を与えたくないため」と説明している。
このキャラクターは美濃加茂市の農業高校をモデルに描いた人気ライトノベル「のうりん」に登場する美少女。昨年1〜3月にテレビアニメ化され、人気となった。このキャラクターを使ったポスターは、11月7日から開催している市主催のスタンプラリーの宣伝用に同協会が製作した。11月上旬から同市のJR美濃太田駅に掲示する一方、チラシも作り、地元商店に配布。11月4日には公式ツイッターに投稿した。
これに対し、「このイラストでは(イベントに)家族や恋人同士では行きたくない」「人気を集めりゃなんでもいいわけじゃない」などとインターネット上で批判が上がり、協会側は同29日、駅のポスターを撤去した。
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最近よく耳にする「スメハラ」(スメルハラスメント)。体臭や口臭、強すぎる香水など周囲に不快感を与える「ニオイ」は迷惑行為とされ、近年は職場や仕事相手、家庭でもクローズアップされている。中高年の加齢臭に代表されるが、本人には自覚が無い場合も多い。パワハラやセクハラと同様、問題解決のための社員教育教材が開発されるなど、「臭いのケア」が注目されている。
臭いの調査研究を行っている「マンダム」(大阪市)によると、男性よりニオイに敏感な女性の社会進出や節電による室温の上昇、保温効果の高い衣類の着用などによって、近年「ニオイ」に対しての指摘が多いという。
同社が25歳から49歳の働く男女約1100人で調べた「職場において同僚など周囲の人の容姿や身だしなみで『どうにかしてほしい』と思うのはどんなことですか」の問いでも、体臭(60%)と口臭(58%)が共に5割を超えている。
体臭は、年齢や発生源によって3種類に分かれるという。(1)10代から30代の脇から発生する汗臭(2)30代から50代の後頭部から首にかけての脂臭(3)50代以降の胸や背中から出る加齢臭−。特に脂臭の原因成分のジアセチルは、臭いに鈍感な人と敏感な人の差が大きく、「鈍感な人に脂臭が発生した場合、周囲の敏感な人は気付くが本人は気が付かず、スメハラの原因となる可能性がある」(マンダム)と危惧する。
大阪労働局によると、スメハラについての相談は今のところ無いというが、「放置するといじめや嫌がらせなどに発展しかねない。会社で早急な対応が必要」と指摘する。
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