平成食べ物史 後編

0

    ハイソ時代(2002〜2009年)

    ルーズソックスおよび消費者としての女子高生が力を失った時代。モーニング娘。のようなアイドル、小倉優子のようなグラビアなどどこか幼い感じの女がハァハァされるようになってロリコン大国の礎が築かれた。

    2000年代前半はインターネットとかオタクは日陰者で無視されてたのに、2005年くらいからとつじょ電車男が放送されたり中川翔子が出てきたりとマスゴミが突然秋葉原を人気にしようしてAKBも作られた。ブログサービスや画像のアップロードとかで見かけたライブドアという会社のホリえもんがフジテレビを買収しようとしたこともあった。

    ネットの活気と連動し若人の嫌韓とナショナリズムが進行。それとは関係ないと思うけど森山以降、春先にさくらソングがやたら発売されるようになった。

    東京一極集中だったのに地方や方言にスポットが当たるようになり、県民SHOWって番組が始まったり各地でゆるキャラやB級グルメがでっちあげられるようになった。あと愛・地球博から洞爺湖サミットにかけて地球温暖化危ない!っていうゴリ押し(ロハス、左翼のステマ)が凄く、キャンドルナイトや地産地消がもてはやされたり親知らず抜歯の痛みに耐えられなかった高樹沙耶のスローライフがテレビでたびたび特集されフジテレビでは帯番組を担当していた。

    メロンパン

    今主流のメロンパンは皮がサクサク、中は空気ばっかりなのでその食感の軽さから大きくてもペロリと食べれるが、昭和のメロンパンはサクサクもしてないし、それどころかむしろ表面はベチャり気味で、空気感も皆無でモソモソと重かった。なので現代と昭和のメロンパンって、形(表面のメロン柄)だけが同じで食感はまったく別物という認識だ。

    その転換点は2000年ごろだったと思う。2000年なのに何で2002年〜のハイソ時代に入れたのかと言うと、今思い出したからとすぐ皮サクサクverに切り替わったわけではないと思うのでそのへんは少々多めに見ていただきたい。

    ミルクレープ=ドトールみたいに、皮サクサクverを広めた店というのがもしかしたらあるのかもしれないが、私が初めてサクサクverを食べたのは意外にもコンビニのメロンパンだった。といってもまだ出始めの頃は、昔よりはおいしくなってるな?って程度で、今のメロンパンほどは食感よくなかったと思う。

    もともと友人がしょっちゅうコンビニのメロンパンを食べていて、それを分けてもらうか真似したかで食べるようになった形である。でその友人がメロンパンを食べるようになったのはナースのお仕事というフジテレビ系のドラマの影響と言っていたので、それまで具もなくひたすらモソモソしてたメロンパンが人気出て皮サクサク中フワフワverに進化するきっかけも同作品だったのかもしれない(私はナースのお仕事見たことないのでよくわからん)。

    2000年代半ばごろまでか?ベルギーワッフル同様ブーム時はこれまたメロンパンを売る移動販売みたいなの見かけたけど、普通にパン屋のほうがいろんなパン買えるので私はそういう所で買ったことはない。というか一瞬だけ爆発的に流行ったって感じではなく、じょじょにサクサクverに切り替わり地位を復権していったという感じなので、流行りすぎて消えたみたいな時期もなかった。

     

    焼きたてメロンパンで起業された方に質問です。(2010年6月14日 yahoo知恵袋)

    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1042224925

    最近、焼きたてメロンパンの移動販売車を全く見かけなくなったように見受けられます。

    ・なぜ、焼きたてメロンパンを売るだけでやっていけると思い、起業されたのでしょうか。
    焼きたてメロンパンがブームでなく定着すると思われたなら、その根拠はなんだったのでしょうか。
    ・今も焼きたてメロンパンを売られている方、黒字経営できていらっしゃるのでしょうか。
    ・焼きたてメロンパンの販売を辞められた方は、今どのようなビジネスに取り組まれているのでしょうか。

     

    昭和のメロンパンも懐かしいverとしてサクサクverと共存している。ちなみに西日本(たぶん神戸)ではラグビーボールみたいな形で中に白あんが入っているパンをメロンパンと呼んでいるが、あれの何処にメロンの要素があるのか謎だ。

    この頃シュークリームもビアードパパという店の影響か、パイシューというのか皮がサクサクしているようなのが人気出た。でもこちらはメロンパンほど皮サクサク化は進まなかった。

     

    食パンくりぬいた奴

    食パンの白身部分をくりぬいて皿にしたような料理を見かけるようになった。初めて見たとき素敵と思ったし今でも興味あるが、中に入ってる白身やシチューの部分食べたら一斤ぶんの耳(皿の部分)食べなくちゃいけないのか?と考え躊躇してしまう。

     

    ロールケーキ

    大阪の堂島ロールというのが火付け役と思うがそれは食べたことない。ただ堂島ロールがブームになって以降、モンテールとかがコンビニスーパーに下ろしてるロールケーキも生クリームの比率が上昇し冷蔵不可避となった。

    それまでロールケーキと言えば、だて巻きみたいなの内側に申し訳程度のバタークリームが塗ってあるような奴だった。いわゆるスイスロールで私はそっちの方が好きである。

     

    一世を風靡した「堂島ロール」の深すぎる苦悩(2016年12月21日 東京経済ONLINE)

    http://toyokeizai.net/articles/-/150277

     

    ニューヨークチーズケーキ

    それまでのチーズケーキと言えば、昔の洋菓子屋にあるスフレ状で表面にゼリーがコーティングしてあるタイプと白くてさっぱりしているレアチーズケーキしか知らんかった。ニューヨークチーズケーキはチーズがねっとりとして濃厚だったが、私はどっちかというとスフレタイプの方が好きだ。

     

    私が食べたことあるぶんには甘くてあんまりおいしくなかった。味ってよりも2000年代半ばスイーツのモチーフが流行り出したころ可愛いマカロンカラーが女たちに人気爆発した。

     

    白いたいやき

    やたら白くてモチモチとしたたいやき。私は生地を焼いたようなのが好きじゃなく、焼きプリンの焼きははがすし、固くなったパンでさえトーストしないような奴で、それにくわえてポンデケージョ世代なのでモチモチ食感も好きなのだが、たいやきに限っては白くもモチモチもしていない普通の焼きが好きだということを白いたい焼きを食べて初めて気づいた。

    これワッフルやメロンパンみたいにこれだけ売る店が出てたのだけどすぐ消えた。でもベルギーワッフルが菓子パンコーナーでいまだ現役なようにコンビニのどら焼きとか売ってるコーナーではけっこう生き残ってたりするので、ブーム時そのモチモチ感に魅せられた奴がまだ人知れず買っているのだろう。

     

    【悲惨】白い鯛焼きで独立開業した元銀行員の現在・・(NAVERまとめ)

    https://matome.naver.jp/odai/2137578685299391601

     

    ハーゲンダッツ

    2000年代からみんな高い高い言いながらハーゲンダッツのラムレーズンとかクッキークリームのミニカップ食べるようになった。何が契機となったかは不明だが、90年代までそういう具の入ったアイスを食べることは少なくとも自分にはほとんどなかった(クッキークリームを初めて食べたのはたぶんくしゅくしゅソックス時代でけっこう衝撃を受けた)し、高級アイスはレディボーデンとかビエネッタのような一人で食べきれない系だった。

    そういえばサーティワンみたいにコーンにアイス入れてくれるようなハーゲンダッツのお店があったの、最近見かけないなって今思い出して調べたら4年前に撤退していたんだそうだ。サーティワンよりおいしかったと思うけど。

     

    ハーゲンダッツ店舗、日本から「消滅」 「なんでやー」「悲しい」惜しむ声相次ぐ(2013年4月19日 J-CASTニュース)

    https://www.j-cast.com/2013/04/19173546.html?p=all

     

    トルコアイス

    のびーるアイスでちょっと流行った。ハーゲンダッツが日常的に食べれられるようになったり、MOWとか出てきたのもこの頃だし、人々が食べるアイスはハイソ時代にレベル上げたと思う。

     

    【懐かしの味をもう一度!】のび〜る『トルコ風アイス』から新しい味が出た!(2015年10月9日 RENOTE)

    http://renote.jp/articles/4047

    「トルコ風アイス」のウリは練るともっちりのびる、新感覚の食感だ。

    トルコ風アイスのモデルとなった「ドンドゥルマ」とは訳あって原料が異なるが、それに近い粘りを再現している。
    2001年に雪印トルコ風アイス(バニラ)第1弾が発売。その後もチョコ&マーブル味などが売り出され消費者に愛されていたが、気が付くと「トルコ風アイス」は店頭から姿を消していた。
    原因はトルコアイスブームが去った事による売り上げの低迷だと思われる。

    ・・・

     

    ムースポッキー

    人気絶頂期のモーニング娘がCMしていた。もともと明治のフランが先行だったらしい。

    フランのほうが柔らかく、ムースポッキーは固かったような気がする。すごい流行ったけど、個人的にはどっちもチョコつけすぎって感じで普通のポッキーで良い(今は極細派)と思っていた。

     

    黒ごまスイーツ

    黒ごまプリンとか黒ごま流行ってたような気がした。

     

    マンゴー

    それまでフルーツのフレーバーといえばりんご、オレンジ、ぶどう、たまに桃ってとこだったけど、この頃からマンゴーが定番化した。

     

    きなこもち

    チロルチョコがやたらリアルな味を出し出したのはこの頃だったかと思う。少なくとも私が子供のころはミルクとかBISみたいなのしかなかった。

     

    キャラメル味

    甘くて歯にくっつくイメージしかなかったキャラメルだが、キャラメル味のお菓子が出てきてありがたられるようになった。キャラメルポップコーンがきっかけか?

    2000年代後半に塩スイーツが流行ったときは塩キャラメル、あと田中義剛がやってた生キャラメルってのもあった。生キャラメルすごいはやったけど苦手だった。

     

    生キャラメルブーム一服? 田中オーナー「花畑牧場」300人離職(2009年9月25日 J-CASTニュース)

    https://www.j-cast.com/2009/09/25050275.html?p=all

     

    個人的な見解

    ハイソックス時代に流行ったものはキャラメルとかバームクーヘンとかムースポッキーとかくどい物が多くて全体的にあんまり好きじゃなかった(ハーゲンダッツよりガリガリくんの方が好き)。くしゅくしゅソックス時代はナタデココやチーズ蒸しパンのようなそれまでの概念を覆す先鋭が次々と現れ、食べ物が右肩上がりにおいしくなって逝ったけど、この時代はとにかくクリーミーや甘い物ばっかりがゴリ押され、おいしさ成長率にかげりが出てきた。


    平成食べ物史 中編

    0

      ♥前回までのあらすじ♥

      くしゅくしゅソックス時代(1989〜94)はイタメシブームで、チーズの料理やピザ味のお菓子が人気となった。それまであんまりおいしくなかったチーズが香り高くなった。

      ナタデココやこんにゃく畑やチーズ蒸しパンなど面白い食感の食べ物が出てきた。ビタミンなどを添加した健康志向のお菓子やジュースが増えた。

      自動販売機が巨大化しジュースが110円になってプルタブが缶と一体化した。平成の到来とともに昭和っぽい大味なもの(バタークリームケーキとか)はこの頃ずいぶんと淘汰されたように思う。

      それにしても前編ではくしゅくしゅ時代の食を語るうえではずせないタイ米やチーズ蒸しパンとまるごとバナナに並ぶヤマザキの革命的商品ダブルソフトを入れるのを忘れたことに今気づいた。悔しいので気が向いたら加筆する。

       

      ルーズソックス時代(1995〜2001年)

      ミスティオ

      ダイドーから発売されていた微炭酸のジュースで柑橘系の風味がついていた。今考えたら微炭酸っておいしくねぇだろと思うのだが、物は言いようというか「新ミスト系」「果汁よりすっきりで炭酸より優しい」といったコンセプトが絶妙で何か有り難いもののように錯覚しちまった。

       

      ジョージア

      昔の自販機って細長くて入ってるジュースの本数もあんまり多くなかったしよくわからんメーカーも多かったけど、くしゅくしゅソックス時代に矢沢永吉をCMタレントにしてBOSSを売り出した頃からBOSSのおっさんの絵がついたサントリーの大きい自販機が増えて逝ったように思う。またくしゅくしゅ時代のサントリーはBOSSやCCレモンだけでなくデカビタC、ビックル、ピコーなど面白味のあるCMでヒット商品を多数出していた。

      それを受けてかくしゅ時代末期コカコーラ社のジョージアも飯島直子がテレビの向うからサラリーマンに「ジョージアで、ひとやすみ」と語りかけるCMで話題となり、ルーズソックス時代以降はサラリーマンの飲み物としてのコーヒー飲料の競争の火ぶたが切られて現在も各社しのぎをけずっている。BOSS以前の缶コーヒーは甘かったしどっちかというとダイドーのイメージだった。

       

      桃の天然水

      ルーズソックス第二世代のときに人気爆発し、この頃くらいからジュースの主流が缶から500mlペットボトルに移行して逝った。ペットの中身は味の濃いものより桃天とか今のいろはすのフルーツ味みたいな透明の水にちょっと甘い味がついてるようなのが人気あったけど、いつの間にか茶や炭酸飲料のほうが多く飲まれるようになっていた。

       

      カフェ

      森永カフェラッテでしか知らなかったシアトルのカフェ文化も、1996年スターバックスコーヒーが日本上陸して以降人気を博し店を増やしていった。喫茶店よりカフェでエスプレッソのような濃いコーヒーをたしなむ方が若人に人気になった。

       

      ミルクレープ

      ミルクレープ自体はくしゅ時代にも食べたことあったのだが、個人的にはドトールコーヒーのイメージが強いし一般的にもミルクレープを現在の地位まで押し上げたのはドトール社であろうかと思う。あまりフルーツが好きではないこともあり、具が生クリームのみというところに魅了されたし幾重にも重なっていることによりクレープの食感が目新しいもののように感じられた。

      90年代に衝撃を受けた食べ物ってやがて珍しくなくなり誰もありがたがらなくなるけど、ブームが爆発的なものではなかったせいもあってか、ナタデココやティラミスみたいに消えた時期というのもなかったし個人的に今でも好きでよく食べる。ミルクレープとチーズ蒸しパンの人気は90年代以来のファンが支えているのではないだろうか。

       

      ベルギーワッフル

      それまでのワッフルは柔らかいオムレットみたいな奴で、幼き日にミニレディ百科的な本でしか見たことない凸凹をオシャと思った(本で見たワッフルは四角くてそれはまだ見たことないのだが)。今でも菓子パンコーナーに並びチーズ蒸しパンとともに当時からのファンを魅了し続けているが、ブーム時はたこ焼き屋みたいに専門店や移動販売があり甘い香りをプンプンとただよわせていたように記憶している。

      当時ワッフルという響き自体が何かオシャな感じで、パフィーの影響でワッフルパーマって髪型も一瞬だけ流行った。私はやったことないけど専用のコテで細かいウエーブをつけるもので、90年代リバイバル期の今そろそろ復活すると思う。

       

      焼きプリン

      表面がカラメルで焼き付けられている感じのプリンだが、私はこの表面の焼きがあまり好きでなく、焼きを先にはがしてからプリンだけ食べていた。意味ねぇ。

      しかしなんで皆がこんなに焼きをもてはやすのかよく分からなかった。あたいはパンなんかも表面の焼きをはがして白い部分だけ後で食べるような奴だ。

       

      アロエヨーグルト

      くしゅくしゅソックス時代の植物はグリーンをフローリングに置くのが格好良かったので、そんなんに比べるとアロエの鉢植えは見た目に怖いと思っていたのだが、まさか中のゼリーの部分がこんなにおいしくて素敵な食感だったとは。と、アロエを気味悪がっていた自分を恥ずかしく思った。それまでアロエの鉢植えはポキっと折って断面から露出したぬるぬるゼリーの部分を虫刺されに塗っていたが食べたことはなかった。

       

      スイスエミー

      焼きプリン、アロエヨーグルトと森永のカップは次々と新しさを打ち出し、近年もパルテノとかいうギリシャヨーグルトのヒットが多くのフォロワーを生んだが、私はぶどうやさくらんぼなど大粒のフルーツがごろごろ入った果実ごろやムースヨーグルトなど、まだフルーツ入りが少なかった時代にスイーツ感覚のヨーグルトをラインナップしていたスイスエミーのことを決して忘れることはできない。できることならばもう一度食べたい。

       

      スイーティー

      ロッテとたらみがやたら売り出していた柑橘系の果物ですぐ消えた。それまでもハウスのフルーツインゼリーとかあったけど、ゼリーがフルーツ入りになった巨大化したのはたらみ以来ではなかろうか。

      スイーティーゼリーのCMではMAXがラブゲームで勝てる恋は遊びにもならないと唄っていた。スイーティーと同じようにロッテが提案した目新しいフルーツにはマンゴスチンってのがあり、実物見たことないけど何か卑猥な響きだったために名前だけは今でも全然覚えている。

      上の画像見てラフランスって奴もあったなぁ。と思い出した。日本のサクサクした梨と違い甘くて柔らかった気がします。

       

      じゃがりこ

      カルビーのポテト製品はポテトチップスとかサッポロポテトみたいな袋に入った奴だったけど、アイスボックスみたいに片手でカップ持ってボリボリ食べるオシャなスタイルを提案した。食感より入れ物の方が革新的だったと思う。


      リッツチーズサンド

      昔はチーズキャッチとか動物チーズ、よくてとろけるチーズかチーズ鱈くらいしかなかったけど、イタメシブーム、チーズ蒸しパン、ピザポテトとくしゅくしゅソックス時代に濃厚で風味高い物が次々と現れチーズの地位はグイグイ上昇した。

      そんななか現れたリッツチーズサンドは、今までのチーズ味とは明らかにレベルの違うガチな色と臭みでわれわれを魅了した。ちなみにクッキーは薄い派だが、スリムサンドのチーズ味とリッツチーズサンドでは後者の方がおいしい。

      リッツの香ばしさや塩気がいいのだろうか。やはり昭和の時代からチーズや魚卵を載せるのを推奨しているだけのことはあって、スリムサンドのようなぽっと出ではかなわないこともあるようだ。


      白い麻薬

      0
        評価:
        北山 耕平
        太田出版
        ¥ 1,296
        (2001-07-10)

        白砂糖害悪論でほっこりの一例として上げたなかしましほのレシピ、きび砂糖のほかにメープルシロップも使うようで私の中でマクロビ説急浮上中。しかしちっともマクロビをうたってないので、そこんとこどうなんだと気になりだしインタビュー読んでみた。

         

        なかしましほさん 前半「歳をとってもきっと、お菓子のことをやっていると思う」:くらすこと

        http://www.kurasukoto.com/magazine/watashi/8624/

         

        ベトナム料理店で働いていたときに激務で体を壊し、それから体のことを考えたりナチュラル系レストランにうつったとある。そのとき出会った本の北山耕平ってヒッピーみたいな人だし、ナチュラル系ってのもマクロビの意かもしれない。

        でもパイなどなたね油じゃなくバターを使った菓子もあったので、マクロビだったとしてもゆるマクロビってとこだろうか。ちなみにマクロビとはマクロビオティックといい、ほっこりより一段ロハスとかヒッピー方面に進んだ人がやってる代表的な食事法で何か陰陽とか玄米とか言ってるけど理論はよく知らないのであとで調べてみる。

        ニューエイジ系の人って食べ物に限らず、何でも陰陽で分ける風習があるように感ずる。あと体を冷やすとか温めるとか。

        でマクロビ検索したところ白砂糖のほかに動物製品や乳製品があまりよくないとのことで、蜂蜜も蜂という動物を媒介してると書いてるサイトもあった。ただ基本的に蜂蜜はロハス界で特に良いとも悪いとも言われてない印象だ。

        だから砂糖は体に悪いけど蜂蜜は自然派。とか、マーガリンはプラスチックだけどバターなら自然派。ってのはたんなる意識高い系であり、白砂糖やマーガリンはもちろんのこと、蜂蜜バターでさえなく、植物由来の甜菜糖とかなたね油使うのがガチと考える。蜂蜜がロハス野郎に人気爆発してたら、私の中で蜂蜜はロハス野郎。てな偏見が形成されていたと思うし、マクロビじゃないけど美健ガイドの白砂糖害悪マンガの表紙を見ても「砂糖は麻薬!?」「砂糖はも〜いらない」と、砂糖ではなく「白」砂糖って書いてるあたり、砂糖自体じゃなく、きっと白く精製されているってとこが悪なんだろう。

         

        https://www.amazon.co.jp/dp/4817071982

         

        Wikipediaによればマクロビオティックは戦前から存在しているようだが、自然食とか砂糖がやばいに今のような関心が集まったのは70年代くらいかと思う。砂糖害悪論(虫歯とか肥満とかとは別に麻薬として)の草分けはたぶん上のウイリアムダフティ著「砂糖病」で、1994年版の中古本が2万円とかなってるのには驚きのあまりふんがふっふとなった。

        アメリカで出たオリジナル「シュガーブルース」は1975年だそうである。近年も同タイトルでドキュメンタリーが制作されたりと、年々白砂糖は麻薬!?という疑惑が世界的に浮上し、この本の価値もグイグイ上昇したにちがいない。

         

        ネオニコチノイド系農薬で、なぜミツバチが消えるのですか?

        https://www.akikawabokuen.com/qa/qa_009neonicotinoid.html

         

        ロハス界では意外と蜂蜜の存在感ない、みたいに書いてるけど、5,6年前だったかミツバチ減ってるって市民運動↑あったの今思い出した。けっこう大々的にやってたので聞いたことある人もいるんじゃないだろうか。


        スポック元凶説

        0

          乳児が蜂蜜を食べて死亡したニュースが話題だが、個人的には赤ちゃんが死んだことよりもいつの間にかこの事件がロハスな思想(白砂糖は毒)のせいで蜂蜜が与えられた。という設定になっていることのほうが気になった。ロハス野郎のあいだでそんなに蜂蜜って人気あったっけか。

           

          「はちみつ入り離乳食」で6カ月の男児死亡 クックパッドにはちみつ入りレシピも(4月8日 ニフティニュース)

          https://news.nifty.com/article/item/neta/12189-20161090524/

          「はちみつ」と言えば健康に良い食品として知られ、「オーガニックで健康的な甘味料」として、白砂糖の代用品として用いられることも多い。

          しかし、はちみつを食べたことによる死亡例が報告された。
          ■はちみつ入りジュースで「乳児ボツリヌス症」6ヶ月乳児死亡

          離乳食としてはちみつを与えられた生後6ヶ月の男児が、「乳児ボツリヌス症」により死亡したと東京都が発表。

          男児は、今年1月から市販のジュースにはちみつを混ぜたものを1日2回程度家族から与えられていたのだそう。その後2月16日に咳などの症状を訴え、同20日に病院へ搬送されるも3月30日に死亡し、男児の便や自宅のはちみつからボツリヌス菌が検出された。

          国立感染症研究所によると、乳児ボツリヌス症での死亡例は今回が初めてだという。
          ■ネット上の「はちみつ入り離乳食レシピ」に警告

          ネットでは、今回の悲しい報道を受けて「0歳児にはちみつを与えるな」という注意喚起を促す声が次々とあがっている。

          中でも「加熱すれば大丈夫」と記述されたネット上の記事や、有名レシピサイト等に「はちみつ入りの離乳食レシピ」があがっていることが問題視する声が目立つ。

          ハチミツ入り離乳食のレシピとやらが存在することが信じられずに調べてみたら、まあ、あるわあるわ。引くくらい出てくる。
          なかでも戦慄を覚えたのが「砂糖は人工物だから、自然でオーガニックなハチミツは赤ちゃんでも安心」的な内容のやつ。オーガニックな毒で赤子を殺す気か。

          ― 粟国仁志 (@awaguni_deko8) 2017年4月7日

          ・・・

          有名レシピサイト『クックパッド』で「離乳食 はちみつ」と検索すると、100件以上のレシピがヒットする。

          そのほとんどのレシピには「1歳未満にははちみつを与えないこと」といった記述のある、1歳〜の「離乳食完了期」向けのレシピなのだが、中には「注意書きのない0歳児向けと思われるレシピ」も存在する。

          ・・・

          厚生省が「乳幼児には蜂蜜を食べさせるべきではない」と発表したのは1987年。
          つまり30歳を越えたママの母親はボツリヌス菌の事を知らない場合がある。
          うちの親も知らなかったし「水にはちみつを少し溶かすと赤ちゃん飲んでくれるよ」って悪気無く言ってた。

          — なみぢ (@hinokinyoki) April 8, 2017

          「乳児ボツリヌス症」について世間に公表されたのがわりと最近であることから、知らない世代が存在することも事実のようだ。

          再発防止のため、ネット上の誤った情報や、離乳食について正しい知識を持ってもらうための対策が急がれる。

           

          この事件の親がロハス野郎という裏付けは特になさそうだったし、上記引用を読んでも今回「蜂蜜が乳児に良くないと知らない奴がいるのでは」と思った人が蜂蜜 離乳食でクックパットを検索し、「蜂蜜は自然だから赤ちゃんにも良いよ」って趣旨の離乳食レシピを見つけたことで最終的に「赤ちゃんに蜂蜜やる親は自然派すなわちロハス」と解釈されてしまったのかもしれぬ。でも私個人としてはロハス野郎が白砂糖のかわりに使うのって甜菜糖、きび砂糖、甘酒とかのイメージがあり、蜂蜜が人気だとは聞いたことがない。

           

          とてもくわしいシフォンケーキのレシピ(ほぼ日刊イトイ新聞)

          http://www.1101.com/chiffon/

           

          一例として上げると、ほっこり菓子のイメージが強いなかしましほのレシピも使う砂糖がきび砂糖となっている。上のサイトには「私の好きなコクのある砂糖」とだけ書かれてあり、特に白砂糖が毒だとは書かれていないが、なかしま氏のクッキー教室に参加した方のブログによると「きび砂糖は南の植物なので体を冷やし、甜菜糖は北海道なので冷やしにくい」とマクロビ気味な理論を語ってるらしいしチョコレートもピープルツリーというロハスな奴(フェアトレード)使っているとのことなので、これらをふまえるとコクがあるから〜って風味の見地から選んでるふうに見せかけじつは白砂糖は毒って思ってそうな気がした。

          ちなみにきび砂糖というのは砂糖の一種なのでおそらく精製されていないということであろうが、甜菜糖というのは北海道ってだけあってそもそも原料がサトウキビではない(甜菜という大根)しあまり甘くもないようだ。マクロビのサイトを見たら、きび砂糖のほかには米飴とかメープルシロップを使うこともあるらしい。

          まぁロハス野郎がマクロビ野郎とは限らないので、私があんまりイメージにないだけで蜂蜜ロハス野郎というのもいるのかもしれない。でも甜菜糖ならばあまりなじみがないのでそんなの好きな奴ロハス野郎に決まっとる。という仮説もあるていど可能だが、蜂蜜ってのはロハス野郎に限らず誰でも食べられてるものであるから、蜂蜜を与えただけでロハス野郎の蛮行と認定するのはやや根拠に欠くのではないか。

          それに私が前に当ブログでも紹介した1951年の育児本で「蜂蜜は鉄分やビタミンを含んでいて、赤ちやんによいものです」「乳の中の不足の鉄分を補うことができます」って書いてるし、上記引用サイトにも厚生省が乳幼児に蜂蜜やるなって言い出したの1987年って書いてるから、けっこう最近、スポック博士間違いすぎじゃね?ってきずかれるまで世のお母さまがたは乳児に蜂蜜やってた可能性がある。だからロハス野郎ってより、むしろロハス野郎が目の敵にする戦後アメリカがゴリ押した科学的で民主的な子育て=スポック博士が「いったん抱き癖がついてしまうと、一本立ちになれない依存心の強い性格が芽生えます」みたいなノリで「蜂蜜は赤ちやんにもよいものです」とクソテキトーなこと言いそれが爺や婆の世代にいまだ根ずいてるって線もあるのだよ。

           

          食物アレルギー | むかしはね! いまはね! どうする? 子育てギャップ

          http://oya-ko-mago.ib.craps.co.jp/gap/babyhood/867.html

          昭和の時代のベストセラー『スポック博士の育児書』では、最初の版で、離乳食としてハチミツを推奨していました。

          しかし、昭和52~53(1977〜1978)年、アメリカで生のハチミツを与えた赤ちゃんが多数死亡した「乳児ボツリヌス症事件」をきっかけに、離乳食にハチミツを使うことは厳禁となったのです。この後、『スポック博士の育児書』は内容を改定しました。

          ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞(胞子)が含まれていることがあり、乳児に加熱していない生のハチミツを与えると、ボツリヌス菌の毒素が腸管を通して全身に回って、大変危険な症状となるのです。

          日本では昭和61(1986)年頃に輸入ハチミツが原因で乳児ボツリヌス症が発生しました。
          その後、厚生労働省は1才以下の子どもにハチミツを与えないように指導しています。同じ理由で、黒砂糖も1才になるまで与えてはいけません。

          また、『スポック博士の育児書』の初版では、「不足しがちなカルシウムを摂取させるために、乳幼児には毎日牛乳を与えなければいけない」とされていました。
          ところが、牛乳の鉄分は体内での吸収率が悪く、牛乳のたんぱく質やカルシウムは赤ちゃんの未熟な消化器官には負担が大きく、ひどい場合には腸管出血を引き起こすことがその後判明しています。

          平成8(1996)年、厚生省(現・厚生労働省)は『改訂離乳食の基本(新)』で、「1歳以下の乳児には牛乳を与えない」と指導しています。

          じいじ・ばあば世代が子育てしていた頃、当たり前のように赤ちゃんに与えていた卵、牛乳、ハチミツですが、今はあまり早い時期に与えてはいけない食品の筆頭となっています。
          過去の常識にとらわれず、今明らかになっている健康情報をもとに、子どもに何を与えるべきか、しっかり自分で判断する冷静な態度が子育てに携わるすべての人に求められます。

           

          上記引用によると、1970年代後半まずアメリカで赤ちゃんが多数ボツリヌスによる死亡、日本では1986年に同様の事件が起こったとあるので、1987年に厚生省が赤ちゃんに蜂蜜やるな言い出したのもそれを受けてのことだったのだろう。くわえてスポック博士は毎日牛乳を与えるようとも指導していたとのことで、そのニセ科学っぷりには驚きを禁じ得ない。

          民主的や科学的な人のあいだで戦前は性格悪くてオカルト。ってなイメージが固定化されていてちょっとでも戦前やオカルトで日本大好きってノリだと袋叩きしようとするが、戦後ももう72年とか経つので今にして思うと「むしろ戦後のほうが激しく間違ってね?」「GHQの陰謀だったんじゃね?」って疑惑はスポック博士に限った話ではなかろう。だからといって私が昔の生活に帰りたいとか美健ガイド(下画像参照)支持するように思われても困るが。

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4894720078

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4894720566/

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4894720558/

           

          https://www.amazon.co.jp/dp/4894720086/


          ヤクルト大好き

          0

            去年から韓国のセブンで発売され人気大爆発中のアイスヨーグルト。ヨーグルトというより、ヤクルトに見えるのは私だけだろうか。(注 ヨーグルト=ヤクルトのパチモン)

            同じ吸うタイプのアイスでは日本のロッテが発売しているクーリッシュは確か氷の粒が入っていて滑らかな感じだったが、これはたんにヤクルト的な乳酸菌飲料凍らしただけのように思える。だからチューチューみたいな感じで食感も特によくないしすぐ詰まって吸いにくい。

            それでも懸命に吸い出そうとしていたら、キスマークと同じ原理で舌の大部分が内出血し真っ黒になった。このシリーズは棒のついてるアイスとかお菓子とかいろいろ出てるけど、もともと韓国では昔からヤクルトが人気大爆発しているそうだ。

            フィルムの上から直接ストローをぶっ刺すのがオシャ。


            | 1/1PAGES |

            profile

            calendar

            S M T W T F S
                  1
            2345678
            9101112131415
            16171819202122
            23242526272829
            30      
            << April 2017 >>

            selected entries

            categories

            archives

            recent comment

            recent trackback

            search this site.

            links

            others

            mobile

            qrcode

            PR

             

             

            powered

            無料ブログ作成サービス JUGEM