|
評価:
とんねるず
PONY CANYON
---
()
|
フジ社長「保毛尾田保毛男」謝罪「同性愛者を侮蔑」批判の声受け(9月30日 スポーツ報知)
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170929-OHT1T50315.html
フジテレビの宮内正喜社長が29日、都内・同局で行われた定例社長会見で、28日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」で、とんねるずの石橋貴明(55)扮(ふん)するコントのキャラクター「保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)」が同性愛者を侮蔑したものだと一部で批判されたことについて謝罪した。
青ひげが特徴で、共演者から「ホモでしょ」と指摘されると、「あくまでそれはうわさで」と答える内容。石橋が同キャラを演じるのは28年ぶりだった。放送開始から29日正午までに電話やホームページを通じて、同局に「時代にそぐわないのでないか」「30周年特番懐かしかったです」といった意見が約100件寄せられた。
・・・
保毛尾田保毛男はたぶん90年代初頭(くしゅくしゅソックス時代)のネタだったので、私もそういうキャラ居たのは覚えている。どっちかというと仮面ノリダーとかモジモジ君の方が人気だったが。
子どもの頃はとんねるずや志村けんやフジテレビがおもしろくてしかたなかったけど、中学時代からダウンタウンやナインティーナイン(吉本印天然素材)の方が人気になってきて、その後日本がルーズソックス化すると、とんねるずや秋元康のような80年代的笑いは時代遅れになっていた。そのため、もうとんねるずみたいな笑いオワコン。と思ってから、20年以上をへた今なお「みなさんのおかげ」とかいう番組やってるのに驚く。
お笑い番組とはいえ現代のお子さんがたってこんなの見るんだろうか。ヒカキンとかの方がおもしろいと思うが・・・
それにしても今回の炎上で思ったのは、そういえば「ホモ」って言葉あんまり聞かなくなったなー。ってことだ。そのかわり長谷部健が渋谷区長になってから、LGBTって言葉を流行らそうとしてる気がする。
ホモ同様にあんまり聞かなくなったのが格好や言葉が女みたいな「おかま」で、何年か前IKKOなどそういう人が芸能界にいっぱい出てきたときに「おねえ」って言うようになったんだが、おねえ系といや2000年ころには赤文字系、つまり化粧ケバいけどギャルよりコンサバな「おねえさん」を指す言葉だった。そしてその前の保毛尾田保毛男の時代には「ミスターレディ」なる言葉も存在した。
これはおもに「上岡龍太郎のズバリ」って番組で使われており、同番組は豊田真由子様がブレイクしたさいかって「東大生50人」みたいな回に出演しジュリ扇(ジュリアナの羽扇子)を振っている若き日のお宝動画がTBS系報道番組で発掘されていていたのをごらんになった方もいるかもしれない。もっとも人気があったのが無名時代のはるな愛も出演していたらしいミスターレディ50人のシリーズで、YouTubeで見たところこのシリーズをやっていた頃はTバック全盛期なこともあって、お立ち台ギャル50人の回同様に皆きわどい服装で自慢のおっぱいや尻などをアッピールしているのだが、よくこんなの夜7時から家族で見てたよなと、くしゅくしゅソックス時代の破廉恥さにあらためて気づかされた。
1993年東大女子50人出演(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=gIOH42o7Gr0
上岡龍太郎50人カマリンピック1香子.mpg(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=BMmdgZsbGDU
1500M走(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=izZfUIqEd1M
ガキの使い Mr レディ勝ち抜き腕相撲!!(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=qSe8GOI8gcg
私がくしゅくしゅソックス時代と呼んでいる90年代初頭は基本的にそういう時代で、まだそんなにテレビの表現とかうるさくなかったので、1993年あたりをピークとして深夜帯でなくてもおっぱいとかTバックよく映っていたし、前述した上岡龍太郎の番組でもオカマ言いまくっているのだが、この時代にもポリティカルコレクトネスという概念がなかったわけではなく、むしろそういうのにうるさくなり始めた頃で「黒人」「土人」「未開人」系はすでにやばかったと思う。
私が幼き頃はおもちゃといえば何がなくともタカラ社であり、ロゴには抱っこちゃんがデザインされていたのだけど、私がおもちゃを卒業しようというくらいのタイミングで抱っこちゃんがロゴから消えたし、ちびくろさんぼが告発されたのも同時期で、その後スチュワーデスとか看護婦とかも公には言わなくなった。それらに比べると「ホモ」「オカマ」あたりはまだ最近っていうか、それこそLGBTって言い出した現在進行形の議論なので、今後も同様の炎上が起きると予想する。
また90年代初頭の同性愛者事情を回想するうえで、「保毛尾田保毛男」「ミスターレディ」と並び思い出されるのがエイズである。今はあまりエイズって言わなくなったし、川田龍平を見るかぎり、医学の進歩なのかHIVに感染してもエイズを発症せずにすむようだが、この頃はエイズといえば性行為で感染即死亡。特に同性愛者。ってイメージだったし、たぶん実際そうだったと思う。
以前くしゅくしゅソックス時代は骨粗鬆症の恐怖とカルシウムの重要性がうたわれた時期と回想しているが、当時エイズは骨粗鬆症以上にガクブルで、もうエイズとオゾン層破壊で人類オワタくらいに思っていたし、また日本消費者連盟の本読んで資生堂の化粧品とか使ったら肌ボロボロになって死ぬ。とガクブルしてたし、とにかくいろいろとガクブルしていた。こういう意識はなぜかルーズソックス時代以降とんと消滅するのだが、エイズも1995年3月に川田龍平が実名で告発してから「性行為」「同性愛」から急速に薬害事件のイメージに変わった。
というわけで「保毛尾田保毛男」「ミスターレディ」「エイズ」と、くしゅくしゅソックス時代にはさまざまな形で偏見にさらされ注目を集めた同性愛者もルーズソックス時代以降はコギャルのほうが強烈だったせいか、それこそ「おねえ」って言われる時代になるまで話題になること自体が少なかったように思う。2010年代以降は女の化粧がまた太眉と口裂けになってJKの靴下がくしゅくしゅするなど世の中が急速にくしゅくしゅ化しているため、ふたたび同性愛者やフェミ男(今で言うジェンダーレス男子)にスポットライトが当たってきている。
コンドマニアはなぜ原宿の一等地に?実は儲かっているその実態
https://www.fashionsnap.com/inside/condomania-coverage/
コンドマニア原宿店は1993年の2月にオープンし、今年で創業23年目。キャッチーな外観が目印で店内は広さ4.5坪とコンパクトな作りになっている。
根岸氏は「オープンした90年代の前半は、フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)やキース・ヘリング(Keith Haring)など、ミュージシャンやアーティスト、スポーツ選手たちがHIVであることをカミングアウトし、世界的に話題になっていました。コンドームを買うとしても町の薬局やドラッグストア、スーパーでしか手に入らなかったんです。そのためHIVをコンドームで予防しようという認識も無いに等しい状況でした」と当時を振り返る。同社には当時アパレル事業部があり、海外に買い付けに行った際に、HIVを予防する活動を目にする機会が多かったという。「遅かれ早かれ日本でも問題になると思い、HIV予防を啓蒙するために何かできないか」と思い立ち、1号店を六本木に出店した。
原宿店はそれに続く2号店という位置付け。日本では買うことが恥ずかしいとされるコンドーム、専門店をやるとしても裏道に開業するのがセオリーだ。だが同社では裏道でHIV予防を啓蒙することが難しいと判断し、人の目につきやすい原宿の一等地にオープンさせた。「だめだったらすぐ撤退しようと考えていた」という根岸氏の思いをよそに、オープンからTVや新聞、雑誌など多くのマスコミに取り上げられたことで順調な滑り出しを切った。
・・・